真空断熱構造で飲み頃のおいしさを長時間キープできると謳う保温マグカップ、サーモス 真空断熱マグ。ほかの商品にはない色合いがかわいいと評判です。しかし、「冷めるのが早い」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のニトリやサブヒロモリなどの保温マグカップとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、保温マグカップ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
サーモス 真空断熱マグは、保冷力が高く飲みやすいマグを探している人におすすめです。冷水を入れて3時間後の温度変化をチェックしたところ、わずか4.1℃の温度上昇にとどまりました。比較したほとんどの商品が5℃以上上昇していたなか、冷えた状態を長くキープできますよ。
「冷めるのが早い」という口コミに反し、保温力も十分です。熱湯を入れて3時間後には-44.9℃下がったものの、比較したほとんどの商品が40~50℃前後下がっていたため、特別悪い結果とはいえません。あたたかい飲み物もそこそこ温度をキープできるでしょう。
加えて、口が広く飲みたい量を飲めるのがうれしいところ。比較した一部商品には飲み口が分厚くてフィット感に欠けるものもあったのに対し、本品は飲み口の薄さも相まってコップで飲むのと同じ感覚で飲めました。熱い飲み物を飲むときも、やけどの心配は少ないでしょう。
洗いやすさも申し分ありません。比較した一部商品のなかにはパッキンが固くて取り外しにくいものもあったなか、切り欠きがあるおかげでスムーズに外せました。フタ裏の溝が狭く、スポンジでは洗いにくかったのが惜しいところですが、フタとパッキンは食洗機で洗えます。食洗機でお手入れの手間を軽減できるのはうれしいですね。
価格は執筆時点で3,000円前後。高い保冷力を発揮した本品ですが、上位には3,000円未満でも保温力・保冷力ともに優れた商品もありました。冬場にも活躍できる保温力の高いマグを探しているなら、そのほかの商品もチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介するサーモス 真空断熱マグは「かわいい・おしゃれ・使いやすい」を叶える保温マグとして開発された商品。丸みのあるやわらかなフォルムと手に馴染みやすいソフトなハンドルで、デザイン面と使い勝手のよさを兼ね備えています。
飲み口にはホコリやゴミが入るのを防ぐフラップつき。飲み口を広く覆う形状のため、口紅の跡が目立たないと謳っています。フラップはしっかりと上まで開くため、飲むときに鼻に当たりにくいよう設計されているのもポイントです。
本体はステンレスでできており、真空断熱構造によって飲み頃のおいしさを長時間キープできるとのこと。メーカー公表値によると、1時間後の保温効力は71℃以上・保冷効力は9℃以下です。結露しないので、長時間のデスクワークの際でもデスクを濡らすことなく、安心して使用できるでしょう。
容量は270mL。コンビニのホットコーヒーLサイズが250mLほどなので、コーヒー1杯分の量を楽しめる大きさです。サイズは幅約11.5×奥行8×高さ12.5cmとコンパクトながら広口のため、コーヒードリッパーを直接乗せて抽出も行えますよ。
本体のお手入れは手洗いのみですが、飲み口とパッキンは食洗機の使用も可能。ただし、電子レンジの使用はできませんので注意しましょう。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
熱湯と冷水をマグカップの8分目までそれぞれ入れて、3時間後の温度を測定。検証スタート時からの温度変化が少ないものほど高評価としました。
真空断熱構造のステンレス製で、そこそこ温かさを維持できました。スタート時94.8℃だった熱湯の温度は、3時間後49.9℃(-44.9℃)に。比較した全商品が平均-44.2℃(※執筆時点)だったので、平均並みの結果です。
なかには45℃以上温度が下がった商品も複数あり、最も保温力が高かった商品でも-35.1℃(※執筆時点)でした。「冷めるのが早い」との口コミに反し、十分な保温効果があるといえます。
特筆すべきは保冷力の高さです。スタート時5.8℃だった冷水は、3時間経っても9.9℃(+4.1℃)の上昇にとどまりました。比較したほとんどの商品が5℃以上温度が上がったなか、夏の暑い時期でも冷たい飲み物を長く楽しめますよ。
保温力・保冷力ともに十分であったものの、とくに保冷力が光る商品です。温かい飲み物を入れて使うだけでなく、冷えた状態を長くキープしたい人にもおすすめのマグといえるでしょう。
続いて、飲みやすさの検証です。実際に使用し、しっかりと口元にフィットして飲みやすいか・飲みたい量を飲めるかの2点を確認しました。
比較した一部商品には飲み口が分厚くてフィット感に欠けるものもありましたが、本商品はスムーズに飲める飲み口の薄さ。フタのないコップで飲む感覚で飲めました。
飲み口が大きめで、飲みたい量が飲めるのも利点。熱い飲み物もやけどの心配なく飲めるでしょう。飲み口にホコリを防げるフラップがあるのも魅力です。フラップを押し上げてフタをしたまま飲めるため、運転中などサッと飲みたいときにも向いています。
最後に洗いやすさの検証です。フタの形状・入り組んだところがないかの2点に注目し、洗いやすさを評価しました。
比較した一部商品にはパッキンが固くて取り外ししにくいものもありましたが、本品はパッキンが露出しているため、スムーズに着脱できました。
フタ裏はやや複雑なつくりで、狭い溝をスポンジで洗いきれないのは気がかりです。とはいえ、フタとパッキンは食洗機に対応しているため、食洗機を利用すればお手入れも楽にできますよ。
サーモス 真空断熱マグは、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入できます。
値段は執筆時点で3,000円前後。取扱店舗によって異なる場合もあるため、購入前に複数のサイトをチェックしてみてくださいね。
最後に、保温・保冷力に優れた商品をご紹介します。
シンプルなデザインで日常使いしやすい、ニトリのステンレスマグがおすすめです。執筆時点でおよそ1,000円ほどの低価格ながら、保温力・保冷力ともに優秀。長時間の作業のお供にぴったりです。飲み口つきのフタは凹凸の少ないつくりで洗いやすく、日々のお手入れも楽に行えるでしょう。
電子レンジ対応のインナーカップがついた、サブヒロモリの温められるステンレスサーモマグカップもおすすめです。執筆時点で2,000円台とお手頃ながら多機能。内側に目盛がついており、計量カップとしても重宝します。実際に使うと、保温力・保冷力ともに申し分ない性能を発揮しました。
幅 | 12cm |
---|---|
奥行 | 8.9cm |
高さ | 11.5cm |
容量 | 280mL |
本体素材 | ステンレス鋼 |
ハンドル素材 | ポリプロピレン |
フタ素材 | ポリプロピレン |
電子レンジ対応 | |
食洗機対応 | |
特徴 | 不明 |
保温力(メーカー記載) | 不明 |
保冷力(メーカー記載) | 不明 |
容量 | 380mL |
耐熱温度 | 不明 |
構造 | 真空断熱構造 |
本体素材 | ステンレス鋼 |
ハンドル素材 | ポリプロピレン |
フタ素材 | ポリプロピレン |
食洗機使用 | |
電子レンジ使用 | |
特徴 | 不明 |
ニトリ ステンレスマグをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 11.5cm |
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奥行 | 8.5cm |
高さ | 11.7cm |
重量 | 280g |
容量 | インナーカップ使用時:380mL/本体使用時:400mL |
ソーサー付き | |
本体素材 | ステンレス鋼 |
ハンドル素材 | ポリプロピレン |
フタ素材 | ポリプロピレン、シリコーンゴム |
耐熱温度 | 不明 |
電子レンジ対応 | |
食洗機対応 | |
保温機能 | |
保冷機能 | 不明 |
スタッキング可能 | 不明 |
ペア商品の販売 | 不明 |
セット数 | 不明 |
付属品 | 不明 |
特徴 | 不明 |
保温力(メーカー記載) | 74℃以上(1時間) |
保冷力(メーカー記載) | 6℃以下(1時間) |
容量 | インナーカップ使用時380mL、本体使用時400mL |
耐熱温度 | 不明 |
構造 | 真空断熱構造 |
本体素材 | ステンレス鋼 |
ハンドル素材 | ポリプロピレン |
フタ素材 | ポリプロピレン、シリコーンゴム |
食洗機使用 | |
電子レンジ使用 | |
特徴 | おしゃれ、目盛り付き |
ネストコ 温められるステンレスサーモマグカップをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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