今回検証したボッシュのコードレス丸のこ PKS 18LINは、使いやすさがとくに高評価でした。バッテリー装着時の重さは2.74kgと、比較した全商品のなかでも軽量です。実際に2×4材をカットしたところ、抵抗感は少しあったものの、問題なく切断できました。補助ハンドル付きにより、両手でバランスを取りながら動かせる点も好印象です。一般的な丸ノコとは刃の位置が異なるため、慣れるまでは慎重に操作してくださいね。一方、機能性はいまひとつな結果に。ブレーキなど安全性を考えた機能がなく、プレートの補強設計もありませんでした。しかし切断位置ガイドには、墨線が見やすい透明のガイドピースが付いているのは魅力。さらに集じん機を接続できるため、切粉を後処理も簡単に行えるでしょう。執筆時点における本体のみの販売価格は、税込17,400円(公式サイト参照)です。軽量で取り回しやすい丸ノコをお探しの人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
Panasonic EZ1PD1 充電インパクトドライバー
パナソニック 充電インパクトドライバー EZ1PD1は、取り回しがよいインパクトドライバーを探すすべての人におすすめです。ヘッドサイズは98mmと、メーカーの謳うとおり比較したなかでもトップクラスの小ささ。そのうえ、重量も1.44kgと軽量です。口コミどおり狭い場所でも、楽に作業できるでしょう。トルクは、トリガー(引き金)の絞り具合で弱・中・強の3段階に調整できるほか、テクス用モードも搭載。比較したなかには、調整ができてもやや変化が粗い商品もあったのに対し、こちらはなめらかに操作できました。繊細な作業にもぴったりです。パワーの強さも申し分ありません。実際に2×4材にビスを打ち込んだところ、0.38秒で締めつけが完了。比較した全商品の平均が0.71秒(執筆時点)だったことと比べても、トップレベルのスピードです。口コミどおりのハイパワーで、あっという間にビスを打てますよ。防塵・耐水設計であるのもメリット。水滴やほこりによる故障のリスクを軽減できますよ。パワー・使いやすさのどちらも兼ね備えた本品、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
KIMO 12V 充電式レシプロソー QM-23201は、運転音の静かさと機能性を兼ね備えた1台です。屋外での稼働音を室内で騒音計を用いて計測したところ、53.3dBと全商品の平均値57.9dB(執筆時点)を下回りました。実際に使ったモニターからも「うるさいとは感じない」との声があり、音の大きさを指摘する口コミに反し周囲への影響は少なめといえます。便利な機能が豊富に搭載されているのもメリットです。暗い場所でも作業しやすいLEDライトの搭載や防塵・防滴仕様など、屋外でも使いやすい工夫が施されていました。トリガーを引く強さによって切断スピードを調整できる点も魅力。ブレードのつけ替えも工具不要で簡単にできますよ。片手で扱いやすい軽量設計で、使いやすさも非常に優秀です。重さは約1.2kgと比較したなかでもトップクラスの軽さ。若干の振動はあるものの比較したなかではストレスが少なく、モニターからは「安定感があり握りやすい」と好評でした。「操作しにくい」との口コミに反しコードレスで取り回ししやすいのも利点です。切断の快適さも良好で、太さ4cmの白木を平均21秒でカット。10秒以内で切れた上位商品には及ばないものの、負担はそこまで感じませんでした。切断スピードが速くても重かったりうるさかったりした商品がありましたが、本品は稼働音が控えめで使いやすい点がよいところです。総合的に見ると、今回検証したすべての項目で高評価を獲得。なかでも数少ない防塵・防滴仕様なのは見逃せないポイントです。とにかく切断スピードにこだわりたいという人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
マキタ 充電式レシプロソー JR184DZは、稼働音が気になりにくいのが魅力。屋外でスイッチを入れて室内で騒音レベルを測定した結果、稼働音は54dBと控えめでした。比較した商品には65dBを超えるものもあったなか、時間帯に配慮すれば住宅街でも使いやすいですよ。口コミに反し、切れ味も作業に苦労するほどではありません。直径4cmの白木の切断にかかった時間は約21秒。比較した商品の平均タイム約19.8秒(※執筆時点)には届かなかったものの、十分なパワーは備えていました。商品の売りであるマルチポジションスイッチは、実際に使ったモニターからも好評。用途に合わせて使い方が選べるため、「幅広い作業に対応できそう」といった声が聞かれました。同じ姿勢を保ちながら行う、庭木の剪定にも重宝するでしょう。ただし、口コミの指摘どおり、重量は1.7kgとやや重め。今回の比較では1.5kg以下だと片手でも扱いやすい傾向があり、長時間の作業だと疲れそうです。全長が398mmと長いため、「バランスが取りにくい」と感じたモニターもいました。LEDライトがあり、ガレージなど薄暗い場所でも手元が見やすいものの、便利な機能はもう一歩物足りません。六角レンチで部品をゆるめてブレードが取り外すタイプなので、片付けるときも手間がかかります。比較したなかには、予算を変えなくても機能的で扱いやすいものがあったので、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ボッシュのコードレスインパクトドライバーGDR 10.8V-ECは、軽くてコンパクトなものがほしい人におすすめです。ヘッドサイズが比較的小さく、重量はバッテリーを合わせても約920gと比較したなかでは最も軽量でした。持ち手部分が太めなので持ちやすいとはいい難いものの、安定感は良好です。力があまりない人でも扱いやすいですよ。2段階のモード切り替え機能があり、トリガーによる細かなトルク調整も可能です。ビスの締め付け完了までの時間は平均1.16秒と特別早くはありませんが、遅いと感じることはないでしょう。ある程度の抵抗感はありつつ、初心者には十分なパワーです。適度なパワー・操作のしやすさを備えているため、インパクトドライバー初心者にもぴったり。とくに、軽さを重視する人は検討してみてくださいね。
マキタ 電気丸ノコ M565は、コード式の丸ノコをお探しの人におすすめです。本体重量は3.13kg(実測値)と、「少し重い」との口コミどおり。しかし、比較したなかで重く扱いにくかった、MAFLENのノコ刃外径190mmの商品に対し、ほどよい重量による安定感がありました。外径は165mmで対応刃の種類が多く、仕上がりにこだわって変えたい人にもおすすめです。コンセントが必要なコード式ですが、4.7mのコード長により取り回しやすさは良好。比較したBoschなどのコードレスタイプにはおよばないものの、「コードがわずらわしい」という口コミほどではなさそうです。ブロア機能搭載により、切粉により下書き線が見にくいといったことも少ないでしょう。電圧100Vかつコード式ならではのパワーは、切断時の抵抗や振動をほぼ感じさせません。実際に使用したモニターからは「安定した速さで切り続けられた」とスピードも好評。比較した商品には、同電圧のコード式でもパワー不足を感じたものもあったなか、「パワーがあって切れ味がよい」との口コミどおり。大きな木材でも問題なさそうです。付属品には、まっすぐな切断に役立つ平行定規。チップソーは取りつけ済みでした。届いてすぐに使えるのはうれしいポイントです。また、切断精度を保つために必要な六角レンチを同梱していたうえ、本体への収納も可能でした。異常を察知してもすぐに締め直せるだけでなく、紛失リスクも低いでしょう。ベースプレートは耐久性が高いアルミ製で、補強設計までついている点も魅力です。平行定規は材料にしっかり密着。傾斜角度も、90度・40度ともに調節しやすくブレもほぼありませんでした。一方、表面は無加工。表面加工が施されたハイコーキなどの比較した商品に比べると、操作性には欠けます。両手ハンドルもなく、初心者には慣れが必要でしょう。安全機能もやや物足りない印象です。電源オフとともに刃を止めるブレーキ機能はついているものの、誤操作を防止するセーフティボタンが非搭載。刃の交換や本体調節時には必ずコードを抜きましょう。本体の跳ね返りを軽減するキックバック反動低減機能も備わっていないため、安全面を気にする人はほかの商品を検討してみてくださいね。