アイリスオーヤマ 充電式レシプロソー JRS13は、場所を選ばず使えるのが魅力。コードレスかつ重量は約1.4kgと、比較したなかではまずまずの軽さです。実際に使いやすさを検証した20~50代の男女5人のモニターからは、「自由に動かせる点がよい」との声も。さらに手元を照らせるLEDライトや、ブレードの交換を工具なしでも行えるなど機能も充実しています。稼働音が比較的落ち着いているのもポイント。測定した結果は53.9dBと、比較した全商品の平均値57.6dB(執筆時点)よりも小さめです。庭やベランダなどで使えば家の中にはそれほど音は聞こえないので、昼間の住宅街でも使いやすいでしょう。切断のスムーズさの検証では、太さ4cmの白木を約23秒で切断できました。比較した全商品の平均19秒(執筆時点)よりもやや遅く、ストローク数もそれほど多くありません。とはいえ疲れを感じるほどではなく、モニターからは「振動は少しあるが、スムーズに切れる」などの声が。口コミにある切れ味の悪さはあまり気になりませんでした。惜しいのはグリップの握りにくさ。やや大きめでくびれがなく、手へのフィット感に欠けます。また使用時は電源ボタンを押して安全ロックの解除が必要ですが、各ボタンが離れており手が小さめな人は届きにくい可能性も。口コミにも同様の指摘があるので、片手での操作性を重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
DCM 充電式丸のこ165mm18V CS-180Dは、DIY初心者でも扱いやすい丸ノコを探している人におすすめです。目を惹いたのは取り回しやすさ。バッテリー式でコードが邪魔になりません。比較した商品のなかでは2.5〜3kgのものは取り回しやすい傾向があり、約2.9kg(実測値)の本品も同様。ほどよい重さで材料に密着し、安定して操作できました。事故や誤作動を減らす工夫が詰まっており、安全に配慮した機能も充実しています。誤ってトリガーを引くリスクを軽減するセーフティボタンや、トリガーから指を離せばすぐに刃の回転が止まるブレーキ機能を搭載していました。丸ノコの扱いに慣れていない人にも向いているでしょう。便利な付属品も豊富です。木材をきれいにカットするのに欠かせない平行定規が付属しています。チップソー(刃)の調整に使う六角レンチもついているので、使用頻度が高い人にもおすすめ。六角レンチは本体に格納できるため、チップソーが緩んだときにサッと締め直せますよ。切断のスムーズさも高評価で、実際に使ったモニター全員が満足。比較した商品には、電圧14.4Vとパワーが小さく切断中に抵抗を感じるものがあったなか、本商品はパワー不足になりにくい18Vです。「パワーがある」との口コミどおり、木材にスッと刃が入りスピーディにカットできました。傾斜目盛りの精度も、90度・45度ともに良好です。一方で、作業の精度や耐久性はいまひとつ。比較したなかではベースプレートがアルミ製だと木材が滑りやすく感じましたが、本品はアルミではありません。補強設計や表面加工もなく、評価を伸ばせませんでした。保管時はプレートが歪んだり破損したりしないよう配慮してください。とはいえ、DCM 18V 充電式工具シリーズとバッテリーの互換性があるのは大きな魅力。電動ドライバー・レシプロソー・ブロワーなどさまざまな電動工具に接続できますよ。これから電動工具を一式そろえたい人にもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
ボッシュ コードレスインパクトドライバー GDR-18V-160は、予算を抑えつつパワーのあるものを選びたい人におすすめです。実際に商品で2×4材にビスを締め付けたところ、約0.72秒で作業が完了。比較した商品の平均値0.71秒(※執筆時点)とほぼ同じ速さですが、抵抗が少なくスムーズに締め付けられました。重量が約1.36kgと軽量なのも魅力。比較した商品には、重量が軽くても重さを感じやすかったものもあったなか、手元付近に重心があって安定していました。長時間の作業でも腕への負担は少ないでしょう。ただし、ヘッドサイズは153mmと特段小さくないので、広い空間で作業するのがベストです。トリガー(引き金)のなめらかさはあと一歩。少し引いただけでは反応せず遊びがありました。「スイッチの反応が弱い」という口コミにもうなずけます。比較したほかの商品のようにモードの切り替え機能などがないため、トリガーの引き具合のみでパワーを調整しなければなりません。工具の扱いに慣れていない人は、口コミ同様「微妙な調節がしにくい」と感じる場合があるでしょう。謳い文句どおり効率よく作業できるうえに比較した商品のなかではリーズナブルなので、ボッシュ製品でバッテリーを使いまわしたい人にはぴったりです。とくに扱いに慣れた中級者には便利ですが、DIY初心者の人はほかの商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
HiKOKI 165mm丸のこ ブレーキ付 FC6MA3は、低予算で購入できるコード式丸ノコを探している人におすすめです。実際に使うと、切断パワー・スピードともに十分。比較した14.4V以下のバッテリー式商品は切断中の失速やぐらつきが目立つこともありましたが、こちらはモニターから「とても早く切り落とせる」「安定していた」と好印象でした。詰まり感・振動も「ほとんど気にならない」と好評。比較したなかには力を入れないと止まってしまうものもあったのに対し、こちらはスムーズです。集中力が途切れることなく、最後まで快適に作業できるでしょう。比較したところ、コード式はバッテリー式に比べて取り回しにくい傾向がありましたが、こちらはコードが4.9mと長く使いやすいですよ。本体重量は3.02kgで、比較した商品は2kg台が多かったことを思うと口コミどおりやや重めです。とはいえ比較した結果、軽すぎる商品は安定感が少なくブレやすい傾向がありました。2.5〜3.0kg程度の商品は取り回しやすさ・安定感のバランスがよかったため、ほぼ3kgのこちらもほどよい重さといえるでしょう。付属品も充実。平行定規を使えば、長さ・幅を揃えてカット可能です。仕上がりの精度を高める工夫も十分。平行定規の接地面が広いため材料に密着し、まっすぐ切れるようサポートできます。傾斜調整目盛りの精度はわずかにズレがあったものの、DIYに使うには問題ない程度。ベースプレートも歪みにくいアルミ製なため、精度を保ちやすいでしょう。安全性にも十分な配慮が感じられました。ブレーキ機能・ハンドルグリップ・安全カバーなどを実装しています。ただし、上位にランクインしたBOSHの「GKS18V-57-2H」とは異なり、誤作動防止のセーフティボタン・キックバック反動低減機能はありません。機能面は高評価に一歩届きませんでした。価格は税込1万円前後(執筆時点・ECサイト参照)。比較した商品には2万円をオーバーするものも多く、低価格ながらパワー・取り回しのよさを兼ね備えた一台といえます。とはいえ、DCMの「CS-180D」は同価格帯で充電式・セーフティボタン搭載と、より機能性が充実していました。スペック重視で選ぶなら、ほかの商品を含めて検討するのもよいでしょう。
マキタの165mm充電式マルノコは、切断時の安定感を求める人におすすめです。実際に2×4材に使用してみたところ、刃の切れ味がよく、軽い力でカットできました。総重量3.22kgとやや重めですが、コードレスタイプにより取り回しのよさに優れています。また、付加機能も豊富にそろっていました。切断位置ガイドに加えて、切り込み深さ調整機能にはメモリが付いています。さらに材料に合ったスピードでカットする、自動変速機能まで搭載。プレートにも補強がされており、カット前の準備から作業中まで使いやすさを考えた工夫がされています。切粉をキャッチする、集じん機を接続できるのも魅力です。執筆時点における本体のみの販売価格は、税込41,580円(公式サイト参照)。まずまずな価格帯ながら機能面は充実しているので、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
マキタ 電気丸ノコ M565は、コード式の丸ノコをお探しの人におすすめです。本体重量は3.13kg(実測値)と、「少し重い」との口コミどおり。しかし、比較したなかで重く扱いにくかった、MAFLENのノコ刃外径190mmの商品に対し、ほどよい重量による安定感がありました。外径は165mmで対応刃の種類が多く、仕上がりにこだわって変えたい人にもおすすめです。コンセントが必要なコード式ですが、4.7mのコード長により取り回しやすさは良好。比較したBoschなどのコードレスタイプにはおよばないものの、「コードがわずらわしい」という口コミほどではなさそうです。ブロア機能搭載により、切粉により下書き線が見にくいといったことも少ないでしょう。電圧100Vかつコード式ならではのパワーは、切断時の抵抗や振動をほぼ感じさせません。実際に使用したモニターからは「安定した速さで切り続けられた」とスピードも好評。比較した商品には、同電圧のコード式でもパワー不足を感じたものもあったなか、「パワーがあって切れ味がよい」との口コミどおり。大きな木材でも問題なさそうです。付属品には、まっすぐな切断に役立つ平行定規。チップソーは取りつけ済みでした。届いてすぐに使えるのはうれしいポイントです。また、切断精度を保つために必要な六角レンチを同梱していたうえ、本体への収納も可能でした。異常を察知してもすぐに締め直せるだけでなく、紛失リスクも低いでしょう。ベースプレートは耐久性が高いアルミ製で、補強設計までついている点も魅力です。平行定規は材料にしっかり密着。傾斜角度も、90度・40度ともに調節しやすくブレもほぼありませんでした。一方、表面は無加工。表面加工が施されたハイコーキなどの比較した商品に比べると、操作性には欠けます。両手ハンドルもなく、初心者には慣れが必要でしょう。安全機能もやや物足りない印象です。電源オフとともに刃を止めるブレーキ機能はついているものの、誤操作を防止するセーフティボタンが非搭載。刃の交換や本体調節時には必ずコードを抜きましょう。本体の跳ね返りを軽減するキックバック反動低減機能も備わっていないため、安全面を気にする人はほかの商品を検討してみてくださいね。