結論からいうと、VOX ストレートは炭酸の強い刺激にこだわる人におすすめです。専用の機器を使って開封直後の炭酸量を検証したところ、炭酸の濃度を表すGVは4.37GVを記録。「炭酸が思ったよりも強くない」という口コミがあったものの、比較した全商品のなかでは炭酸濃度が高めでした。アクアソムリエの鶴田雅人さんと一般モニター4人が試飲した検証では、炭酸の泡が大きくて「ストレス解消に飲むのにちょうどよい」と感じたモニターもいます。専門家の鶴田さんは「強い泡が迫ってくる」「おいしい水を使っているのがよい」とコメントしました。しかしモニター4人のうち、おいしさに満足と回答したのは2人だけ。「苦みが強い」「渋みを感じた」という意見があり、好みが分かれやすい印象です。また開封してから時間が経ってもそこそこ炭酸が残っているのが感じられましたが、炭酸の持続性が全商品のなかで際立って優れているとはいえませんでした。3時間後に再度鶴田さんに飲んでもらうと「酸っぱさが出ている」という指摘があり、時間の経過とともに味が変化しやすいのも気になるところ。専門家からは「苦みがウイスキーの香りを消してしまう」との声もあったので、割り材には向いていません。公式オンラインショップでの値段は、500mLが24本セットで税込1,650円(執筆時点)と高すぎないものの、万人受けしやすくて割り材としてもおいしく飲めるものがほしいなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
セブンプレミアム強炭酸水は、謳い文句のとおり炭酸の強い刺激が楽しめます。実際に飲んでみると、口の中で泡がパチパチと弾け、爽快感がありました。飲み終わったあとは炭酸に隠れていた酸味が広がり、喉が渇いたときにもぴったりな味わいです。辛さが際立ち、嫌な渋みがないのもよい点といえます。炭酸の持続性も優れており、開封して5時間経っても泡の勢いは衰えませんでした。500mlあたりの値段は91円と高すぎず、シーンを選ばず気軽に購入できるでしょう。一方で、口紅のような独特のにおいがあるので、好みが分かれるでしょう。香りが気になる人は、ハイボールの割り材として使うのがおすすめです。
写楽 純米吟醸 火入れは、脂っこい食事にあう日本酒をお探しの人におすすめ。比較したなかには、甘味を強く感じる商品もあったのに対し、苦味と酸味が舌に残ったのが印象的でした。苦味で脂っぽさを中和しつつ、すっきりとした後味も楽しめるので、揚げ物や脂ののった刺身もよりおいしく感じられるでしょう。香りは、メロンを連想させるフルーティさと米由来のほのかな甘味を感じます。味わいにもフルーティな甘味があり、実際に試飲したモニター5人全員が「おいしい」と回答。華やかさには少し欠けますが、みずみずしくクリアな風味が広がりました。軽やかな後味のなかに柔らかい余韻が長く続き、全体的なバランスが取れているのも魅力です。モニターからは、「ほどよいコクでしばらく余韻に浸れる」といった声もありました。ただし、苦味と酸味の両方が残るため、口コミのとおり苦手だと感じる場合もあるでしょう。苦味を抑えたいときは、キリッと冷やして飲むのがおすすめですよ。より万人受けしやすい味わいのものを選びたい人は、ほかの商品をチェックしてみてください。
廣木酒造 飛露喜 純米吟醸は、すっきりとした香りの日本酒を好む人におすすめです。日本酒初心者の20名が試飲したところ、「香りはさほど強くない」という声が多くあがりました。比較したなかには、リンゴ系の華やかな香りを持つ薫酒タイプの日本酒もありましたが、こちらは香り控えめの爽酒タイプです。甘味や酸味はありつつも、シンプルな香りですよ。味わいについて、甘口好きのモニターからは「お米由来の酸とアルコール感がある」「やさしくてマイルドな味わい」との声が聞かれました。派手な甘さはないものの、口コミで評価されていたように米のまろやかな甘味・旨味を感じます。印象的な味わいではないものの、バランスの取れた風味でした。辛口好きのモニターからの評価もほぼ同様です。キリッとしたなかにも旨味をはっきり感じるため、クリーミーなニュアンスもあります。比較したなかにはサラサラとした軽い飲み口の爽酒タイプもありましたが、こちらは同タイプの商品と比べると旨味があるぶん飲みごたえがありました。ただし、モニターのなかには苦味を強く感じた人も。アルコールの刺激感が気になる人もいて、辛口好きのなかでも好みが分かれました。アルコール感を料理とのペアリングに活かすなら、ぶり大根や煮魚と合わせるのがおすすめです。魚の生臭さを中和できますよ。米の香りを楽しみたいなら、40℃ぐらいのぬる燗にしてみてください。「食事と合わせやすい」という評判どおり、料理を邪魔しない味わいです。旨味や苦みのある食中酒をお探しなら、ぜひ手に取ってみてください。とはいえ、初心者向けの味わいとはいえないため、フルーティでアルコール感のない日本酒をお探しの人は、ほかの商品も検討しましょう。
ソガペールエフィス Riz a Sake Naturel ドメイヌ タコウ 2022
小布施ワイナリー ソガペールエフィスは、ワイン好きの人やイタリアンに合う日本酒を探している人におすすめです。「葡萄酒のような豊潤な旨味」との口コミどおり、甘みが強くワインのような果実の酸味が感じられました。試飲したモニターからも「厚みのある味わい」「酸味があるためイタリアンにも合わせられそう」と好評。比較したなかでも日本酒らしさがかなり控えめな1本です。フルーティで華やかな香りも魅力。モニターからは「甘酸っぱい青りんごのようなジューシーな香り」「完熟した果実の香りを感じる」とプラスのコメントが多数寄せられました。日本酒特有のアルコール感が少ないため、甘口好きの人はもちろん、普段から日本酒を飲みなれていない人でも抵抗なく楽しめるでしょう。その反面、日本酒らしい米の濃厚なコクを味わいたい人には不向き。後味にもワインを思わせる酸味がやや強めに残り、日本酒を飲んでいる感覚はあまり得られませんでした。モニターからも「日本酒らしいお米っぽさはほぼ感じられず、果実酒の飲み心地に近かった」との声があったため、米由来のふくよかな旨味を味わいたい人はほかの商品を検討しましょう。価格も約1万円(※執筆時点)と高級といえます。限定酒なのでお祝いの席や贈り物にはぴったりですが、低価格でデイリーに飲める日本酒を探している人には手に取りにくい1本。比較したなかには2~4千円程度でも、フルーティで飲みやすい味わいの商品は多くありました。自宅用で探している人・日本酒らしい味わいが好きな人はほかの商品をチェックしてくださいね。
ビーフィーター ジンは、柑橘系の爽やかなお酒が好きな人におすすめです。実際に試飲した5名のモニターのうち4名が「飲みやすい」と回答。シトラスのフルーティさがメインで、アルコールの主張が強すぎません。比較したなかには、薬草の風味がするなど個性が強い商品もあったのに対し、クセのない万人受けする味わいで支持を集めました。キリッとした辛口で、謳い文句どおりのキレのある味わいです。後味には、オレンジピールのような苦味も楽しめました。毎日晩酌をするモニターからは、「ドライな飲み心地」との声が。口コミには「特徴のない味」との感想がありましたが、「王道のジンといった味わい」と好評でした。また、フルボディのワインが好きなモニターからは、「飲み疲れにくく、日常的に楽しめる」との意見も。「どんな料理にも合わせやすそう」との声もあり、幅広いシーンで楽しめるでしょう。本商品はジン王道の4銘柄のひとつ。原産地はイングランドで、華やかさが特徴です。香りは口コミどおり控えめながらも、レモンやライムのようなすっきり感がありました。ぜひライムをたっぷりと絞ったジントニックで、爽やかな風味を楽しんでみてはいかがでしょうか。