ニビシ醤油 特級うまくち醤油は、これ1本で煮物の味つけもできる甘じょっぱい味わいが特徴的。大根の煮物を作ったところ、モニターからは「甘味・旨味があり煮物はこれだけで十分」との声が聞かれました。比較したほかの商品には甘味が少なく物足りないものもあったなか、砂糖なしでも煮物の味が決まりますよ。マグロと合わせたところ、試食に参加した調味料ソムリエプロからは「甘味で魚の臭みが消えた」との声があがりました。豆腐にかけても「ほどよい甘味と塩味が豆腐の味とマッチ」との意見があり、総じてどの食材とも相性は良好。「いろいろな料理に使えて万能」という評判どおりの結果でした。実際になめて醤油自体の味も検証すると、モニター7人中5人が「おいしい」と回答。比較した同じ甘めの醤油では「甘すぎる」という声がでたものがあったのに対し、醤油の塩味もしっかり感じられます。「甘さが足りない」との口コミがありましたが、九州出身のモニターも含め同様の感想はありませんでした。香りは、甘味と同時にもろみのような酸味のあるにおいが漂い、人によって好みが分かれる結果に。比較したなかでは、再仕込み醤油・たまり醤油のような強い塩味を感じる香りが高評価を獲得しており、甘味を感じる本商品はあまり支持を得られませんでした。比較的どの素材とも相性がよく、煮物の味つけにも便利な本商品。とはいえ比較したほかの商品のなかには、香りや旨味をより楽しめるものもありました。食材の魅力をさらに引き出せる醤油をお探しなら、ほかの商品も検討してみてください。
鎌田醤油 だし醤油は、味にこだわって選びたい人におすすめです。比較したほかの商品には塩味が強すぎるものがあったのに対し、塩味・甘味・旨味のバランスが絶妙でした。「塩味が強い」という口コミがありましたが、ちょうどよい塩加減でおいしく味わえるでしょう。本醸造醬油に加えてかつお・さば・昆布の一番だしをブレンドしており、実際に試食した7人のモニター全員が「味がよい」とコメント。調味料ソムリエプロからも、口コミどおり「単体でもおいしい」と好評でした。醤油自体の味わいを楽しめる商品といえます。香りも非常によく、口に入れるとだしの香りがふわっと広がりました。専門家も「食欲をそそられるよい香り」と評しています。比較した商品には香りが強く不快に感じるものもありましたが、モニターからは「だしの香りが主張しすぎずちょうどよい」と支持されました。豆腐にかけると、だしの風味が豆腐をやわらかくマイルドな味わいに。比較したなかには味が強すぎて豆腐の味を消してしまう商品があったなか、専門家からは「大豆の旨味を引き立てていておいしい」と好印象です。大根の煮物との相性もよく、だしが全体をまろやかにして旨味をしっかり感じられました。一方、刺身との相性はそこそこ。マグロにかけたところ、だし醤油の風味がマグロの味に負けてしまいました。素材の味が強い食材に合いにくいのは惜しいポイントですが、謳い文句どおりこれ1本で味が決まるのは魅力です。淡白な食材のおいしさを引き出したいなら、ぜひ購入してみてくださいね。
ヒガシマル醤油 牡蠣だし醤油は、おいしい醤油を探しているすべての人におすすめ。播磨灘産の真牡蠣エキスが効いただし醤油で、専門家を含めたモニター6名で舐めたところ、全員から支持を集めました。「ほどよい塩気で、口に入れた瞬間旨味が広がる」と、単体でのおいしさは比較した商品のなかでトップクラスです。香りのよさも申し分なし。ツンと鼻を突く商品もあったなか、だしと大豆由来の香ばしい香りに食欲がかき立てられました。マグロの刺身や豆腐との相性もぴったり。試食の検証ではモニターから「生臭さが消え、刺身の旨味が引き立っている」「豆腐に旨味がプラスされた」などの声があがっています。煮物を作るときの調味料としても優秀です。醤油自体の色合いは淡く、大根を煮るとほんのり色づきました。濃い味付けが好きなモニターからは「塩気が物足りない」といったコメントが出たものの、上品な味わいは好印象。謳い文句どおり、つけ・かけ・調理用どの使い方でも重宝します。「甘すぎる」という口コミも見られますが、検証ではモニターの出身地問わず醤油の奥深い風味を堪能できました。一般的な濃口醤油よりも塩分が25%抑えられているので、健康を意識する人も選びやすいでしょう。いつもの料理や食材の味をワンランクアップさせたい人は、ぜひ試してみてください。
大野醤油醸造協業組合の大野紫は、淡白な味の食材に合う醤油をお探しの人におすすめです。実際に豆腐にかけて試食したところ、モニター7人中5人が「相性がよい」と回答。比較したほかの商品には醤油の塩味が強く、豆腐の味が薄れてしまうものもありましたが、本品は醤油の旨味がうまく絡まり、豆腐の甘味・クリーミーさが増しました。甘じょっぱい風味が魅力の甘口醤油で、単体での味わいは塩味・甘味・旨味とのバランスがとれています。後味はマイルドでしつこさがなく、専門家からは「王道の醤油」と好評でした。鼻を近づけると濃厚な香ばしさが広がり、香りからも食欲をそそられますよ。料理との相性もよく、大根の煮物に使うと醤油の味が染み込んで甘さを感じられました。今回は煮込み時間5分と短めだったこともあり、味付けの感じ方は好みがわかれましたが、素材の味が引き立っています。醤油の風味がほどよく残るため、だし巻き卵やお吸い物に使ってもよいでしょう。一方で、マグロの刺身との相性はいまひとつ。醤油・マグロともに味の主張が強く、それぞれのよさをあまり感じられません。魚の臭みもカバーできておらず、苦手とするモニターが半数以上いました。刺身のように味がしっかりした食材に使いたい人には不向きです。また本品は伝統的な製法で作られる限定品のため、100mLあたりの価格は500円台(※執筆時点)と比較した全商品のなかでも高め。贈り物には適していますが、普段使いにはあまり向いていません。上位商品にはよりおいしく、価格が手頃なものもあったので、気になる人はチェックしてみてください。
古式じょうゆは、醤油の風味をストレートに楽しみたい人におすすめです。実際に試食したモニター7名中6名が「おいしい」と回答。比較したほかの商品には醤油らしさが足りないものがあったのに対し、口コミどおり醤油ならではのしっかりした塩味がありました。風味が強く余韻は長めですが、口当たりはマイルドでバランスのよい一品です。香りからも醤油らしさが感じられ、熟成された深みのある芳醇さを堪能できました。比較したなかには鼻にツンとくる鋭い香りの商品もありましたが、調味料ソムリエプロは「深みがある香り」とコメント。モニターからも「醤油の香りは強いが角がなくてまろやか」との意見が聞かれました。「甘味があり料理を選ぶ」との口コミがあったものの、主張が強すぎずどの素材とも相性はおおむね良好。なかでも豆腐との相性がよく、醤油のまろやかさが豆腐を包み込みました。モニターからも、「素材の旨味を引き出している」「豆腐の味をじゃましない」と好印象です。また、大根の煮物にもよく合います。大根の甘味が増して、「だしがいらないくらいおいしい」「大根臭さがない」と評判です。まぐろの刺身との相性は甘味の有無で好みが分かれたものの、「生臭さを抑えられた」との声が多数あがりました。昔ながらの製法で作られた正統派の濃口醤油で、素材の味わいを活かせる点が魅力です。とはいえ比較した商品のなかには、食材に旨味をさらにプラスできるものもありました。気になる人は、濃口醤油とはまた違った特徴を持つ、だし醤油・牡蠣醤油もチェックしてみてください。