マイベスト
壁掛けエアコンおすすめ商品比較サービス
マイベスト
壁掛けエアコンおすすめ商品比較サービス
エアコンの電気代は高い?目安やほかの冷暖房器具との比較、節約方法を解説

エアコンの電気代は高い?目安やほかの冷暖房器具との比較、節約方法を解説

エアコンは、冷房・暖房どちらにも使える便利な空調家電です。スイッチひとつで部屋全体を快適な温度に保てるため、夏も冬も欠かせない存在ですよね。一方で、「エアコンの電気代はどれくらいかかる?」「使い方次第で電気代を抑えられる?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、エアコンの電気代の目安や、ほかの冷暖房器具との比較、賢い節約方法について詳しく解説します。正しい使い方や節電のコツを知れば、快適さを損なわずに電気代を抑えられるでしょう。ぜひ参考にして、エアコンをより効率よく活用してください。

2025年12月26日更新
田丸大暉(Hiroki Tamaru)
ガイド
家電製品アドバイザー・家電製品エンジニア・元家電メーカー販売員/マイベスト 白物家電担当
田丸大暉(Hiroki Tamaru)

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。

田丸大暉(Hiroki Tamaru)のプロフィール
…続きを読む

目次

エアコンの電気代はどれくらい?

エアコンの電気代は、1時間あたり約3〜46円が目安です(冷房時:約5〜28円、暖房時:約3〜46円)。実際に複数の家庭用エアコンをもとに算出するとこの範囲に収まるケースが多く、機種や運転状況(冷房・暖房・設定温度など)によって電気代に幅があることがわかりました。


電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」で求められます。エアコンの消費電力は、冷房時でおよそ100〜900W、暖房時で100〜1,500W前後が一般的です。電気料金単価を31円/kWh(参照:全国家庭電気製品公正取引協議会)として計算すると、冷房・暖房それぞれでかかる電気代の例は以下のとおりです。


  1. 冷房(600W)で1時間:0.6kW × 1h × 31円 = 約19円
  2. 暖房(1,000W)で1時間:1.0kW × 1h × 31円 = 約31円

たとえば、冷房を1日6時間使用した場合で平均消費電力を600Wと仮定すると、 0.6kW × 6h × 31円で1日あたり約114円、1か月で約3,420円かかる計算になります。ただし、エアコンは実際には運転開始時は消費電力が高く安定後は低くなるため、数値がずれる可能性もある点は覚えておくとよいでしょう。

エアコンの電気代は高い?ほかの冷暖房器具と比較

エアコンの電気代は高い?ほかの冷暖房器具と比較

エアコンの電気代は、ほかの冷暖房器具と比べて必ずしも高いとは限りません。エアコンは室温に応じて自動で出力を調整する仕組みを備えており、設定温度に達したあとは消費電力を抑えて運転できるのが特徴です。そのため、部屋全体を長時間快適に保つ用途では、電気代を抑えやすい暖房・冷房器具といえます。


一方、セラミックファンヒーターや電気ストーブのように、一定の出力で運転し続ける器具は、使用時間が長くなるほど電気代がかさみがちです。各冷暖房器具の1時間あたりの光熱費目安は、以下を参考にしてください。


冷暖房器具の光熱費の目安

  1. ミニパネルヒーター(電気代):約9.3円
  2. エアコン(14畳用・冷暖房)(電気代):約8.2〜11.6円(安定運転時)、最大約40〜57円(立ち上がり時・高負荷時) 
  3. セラミックファンヒーター(電気代):約23.5〜35.4円
  4. 石油ファンヒーター(灯油代+電気代):約30円
  5. オイルヒーター(電気代):約37.2〜46.5円
  6. 大型パネルヒーター(電気代):約24.8〜37.2円
  7. ガスファンヒーター(都市ガス代+電気代):約19.6〜74.4円

なお、電気代は、部屋の広さや断熱性、外気温、使用時間などの環境条件によって大きく変動します。短時間のスポット利用ならほかの暖房器具・長時間部屋全体を快適に保ちたいならエアコンというように、用途に合わせた使い分けが電気代節約のポイントです。

今すぐできる!エアコンの賢い節約テクニック

エアコンの電気代を効果的に抑えるためには、設定や使い方を工夫することが大切です。 ここでは、日常生活ですぐ実践できるエアコンの節約テクニックをご紹介します。

自動運転を活用して無駄な電力消費を防ごう

自動運転を活用して無駄な電力消費を防ごう

エアコンは、弱・中・強などの手動設定よりも自動運転のほうが効率よく室温を保てる場合が多くあります。


自動運転は設定温度に到達するまで一気に出力を上げ、その後は消費電力を抑えて安定運転に切り替わるため電気代を抑えやすくなります。とくに冷暖房を長時間使用する場合は、自動運転を基本にすることがおすすめです。

設定温度は「1℃」の調整を意識しよう

設定温度は「1℃」の調整を意識しよう

エアコンの電気代は、設定温度によって大きく左右されます。冷房時は設定温度を1℃上げる・暖房時は1℃下げるだけで約10〜13%の消費電力削減につながるので、1℃の調整をぜひ意識してみてください。


無理に我慢する必要はありませんが、服装の調整やひざ掛けなどを併用することで快適さを保ちながら電気代を抑えられるでしょう。

フィルター掃除で消費電力を抑えよう

フィルター掃除で消費電力を抑えよう

エアコンのフィルターが汚れていると、空気の通りが悪くなり余分な電力消費につながります。定期的にフィルターを掃除することで、冷房時で約4〜6%の消費電力削減効果が期待できるでしょう。


掃除の頻度は、エアコンを頻繁に使用する時期は2週間に1回程度、使用頻度が低い時期は月に1回程度が目安です。掃除機で表面のホコリを吸い取るだけでも効果があるので、ぜひ取り入れてください。

扇風機・サーキュレーターと併用して効率アップ

扇風機・サーキュレーターと併用して効率アップ

エアコンは、空気を循環させることで冷暖房効率が高まります。扇風機やサーキュレーターを併用すれば室内の温度ムラを抑えられ、設定温度変更の頻度を減らせるでしょう。


具体的には、冷房時は天井に向けて、暖房時は足元に向けて風を送ることが効果的です。サーキュレーターや扇風機をお持ちであれば、ぜひ活用してみてください。

室外機まわりの環境を整えよう

室外機まわりの環境を整えよう

意外と見落としがちなのが、室外機の設置環境です。室外機の前に物が置いてある・直射日光が当たり続けているといった状況が続くと、エアコンの効率は下がります


特に夏場に直射日光が長時間当たる環境では、熱交換効率が低下し、余分な電力消費につながりがちです。周囲に十分なスペースを確保し、必要に応じて日よけを設置することで、エアコンの負荷を軽減できますよ。

電気代をもっと抑えたいなら、電力会社の見直しも検討を

エアコンの使い方を工夫しても電気代が気になる場合は、機種の選び方に加えて、電力会社の見直しもあわせて検討することでより高い節約効果が期待できます


実際に関東エリアで試算したところ、東京電力から最安水準の電力会社に切り替えるだけで、3人暮らしの場合は月あたり約1,000円、年間で約1万円以上電気代を抑えられる結果になりました。住んでいる地域や世帯人数によって金額は異なるため、まずはシミュレーション機能を使って自分の条件で確認してみるのがおすすめです。

それぞれのエリアの試算結果をチェック

2025年11月時点でのそれぞれのエリアの試算結果は、以下のとおりです。各エリアで最安の電力会社へ切り替えた場合、電気使用量が少ない1人暮らしでも年間3,000円以上の節約が見込めますよ。


<関東エリア|東京電力から切り替えた場合の節約額>
  • 3人暮らし:年間約12,000円 (約145,000円 → 約133,000円)
  • 2人暮らし:年間約10,000円 (約123,000円 → 約113,000円)
  • 1人暮らし:年間約5,000円 (約72,000円 → 約67,000円)

<関西エリア|関西電力から切り替えた場合の節約額>
  • 3人暮らし:年間約9,000円 (約130,000円 → 約121,000円)
  • 2人暮らし:年間約8,000円 (約109,000円 → 約101,000円)
  • 1人暮らし:年間約5,000円 (約64,000円 → 約59,000円)

<中部エリア|中部電力ミライズから切り替えた場合の節約額>
  • 3人暮らし:年間約5,000円 (約138,000円 → 約133,000円)
  • 2人暮らし:年間約4,000円 (約118,000円 → 約114,000円)
  • 1人暮らし:年間約3,000円 (約71,000円 → 約68,000円)

<九州エリア|九州電力から切り替えた場合の節約額>
  • 3人暮らし:年間約10,000円 (約130,000円 → 約120,000円)
  • 2人暮らし:年間約8,000円 (約111,000円 → 約103,000円)
  • 1人暮らし:年間約3,000円 (約66,000円 → 約63,000円)

なお、暖房シーズンに電気を多く使う家庭ほど、電力会社を見直した際の差は大きくなりやすい傾向があります。とくに消費電力が大きい暖房器具を使う場合は、電気料金単価が下がるメリットを実感しやすいでしょう。

最安となる電力会社は地域や世帯人数、使用量によって異なります。シミュレーション機能を使えば、郵便番号や世帯人数を入力するだけでどのくらい電気代を抑えられるかを30秒で確認可能です。自分の家庭に合う電力会社を探してみてください。

参考になりましたか?

人気
壁掛けエアコン関連のおすすめ人気ランキング

寒冷地用エアコン

70商品

新着
壁掛けエアコン関連のおすすめ人気ランキング

人気
壁掛けエアコン関連の商品レビュー

人気
家電関連のfavlist

マイベスト

実際に商品を購入して自社の施設で比較検証したり、
専門家を中心としたクリエイターが自らの愛用品やおすすめ商品を紹介して、あなたの“選ぶ”をお手伝いします

Copyright mybest All Rights Reserved.