12〜15畳用エアコンのおすすめ人気ランキング【2025年】

12〜15畳の部屋に取りつけるなら、下位機種が狙い目です。同じ12〜15畳用のエアコンで比較した場合、上位機種より下位機種のほうが安い本体価格で購入できます。

ダイキンの12畳用モデルで比較すると、一番下のグレードであるEシリーズは本体価格約16万円。一方、最上位機種のAシリーズは約32万円なので、下位機種であるEシリーズなら半分以下の出費で済みます。

本体価格と電気代を加味すると、下位機種と上位機種にかかる10年間のコスト差は4万円ほど開くでしょう。ダイキンのEシリーズ12畳モデルを10年間使った本体・電気代の合計は約59万円ですが、Aシリーズ12畳モデルは約63万円。適用畳数内の部屋に置くなら、10年使っても下位機種のほうがお得です。

断熱性が高い広めの部屋で使いたいなら、14畳の上位機種を候補に入れましょう。上位機種の場合、暖房能力は6畳・10畳・14畳（200V）の実質3種類しかありません。

たとえば、ダイキンのAシリーズの場合、14畳以上の暖房能力はほぼ同じ。14畳用モデルが12.2kWなのに対し、最も大きい29畳用モデルも12.4kWとほとんど差がないことがわかります。

本体価格と電気代を加味すれば、下位機種と上位機種にかかる10年間のコスト差はほとんどありません。ダイキンのEシリーズ14畳モデルを10年間使った本体・電気代の合計は約64万円ですが、Aシリーズの本体・電気代合計は約65万円と大差なし。長い目で見れば、上位機種を購入したほうがお得といえます。

基本的にどのエアコンにも搭載されている除湿機能は、冷暖房だけでなく湿度を下げて室内を快適にできます。除湿機能には弱冷房除湿と再熱除湿の2種類がありますが、部屋を冷やさずに除湿できる再熱除湿機能搭載のモデルがおすすめです。

下位機種に多い弱冷房除湿は、エアコンから乾いた冷たい風が出るので室温が下がる点が特徴。エアコン内に取り入れた湿った空気を冷やして湿気を取り除き、そのまま室内に排出します。室温を下げずに除湿するのは難しいため、梅雨や夜などの肌寒い時期はうまく除湿ができず、ジメジメした空気が残る点がデメリットです。

一方、再熱除湿は乾いた冷たくない空気が排出されるので、肌寒い時期のジメジメも解消可能。冷やして湿気をとったあとの空気を温めるため、室温は下がりません。再熱除湿機能は一部メーカーの上位機種に搭載されているので、ぜひ検討してください。

なお、電気代は弱冷房除湿のほうが安価です。弱冷房除湿が1時間あたり4.1円に対し、再熱除湿は1時間あたり14.9円と高め（参照：東京電力）。暑くて湿度が高い日は冷房を使うといった対策も可能なので、電気代のコストも考慮して選びましょう。

自動掃除機能を活用したいなら、上位機種を選びましょう。自動掃除機能といってもグレードによって差があり、下位機種が自動で掃除できるのはフィルターだけ。できるだけメリットを享受したいなら、熱交換器の掃除も自動で行う上位機種がおすすめです。

しかし、フィルターに加えて熱交換器まで自動掃除ができるモデルでも、メンテナンスが不要になるわけではありません。自動掃除の範囲を問わず、定期的なお手入れが必要な点は留意しましょう。

また、自動掃除機能があることで清掃業者に依頼した場合の費用が高額になる可能性も。しかし、ある程度グレードが高い機種だと自動掃除機能は当たり前に搭載されています。使用環境に合ったグレード選びを優先し、あえて自動掃除機能を避けることは考えなくてもよいでしょう。

空気の乾燥が気になる人には、加湿機能を搭載した「うるさら」シリーズがぴったり。外の空気中にある水分を取り込んで加湿するため、給水は必要ありません。とはいえ、消費電力がかなり上がるので、電気代が気になる人は加湿機能があるエアコンではなく加湿器の使用がおすすめです。

独自の「ストリーマ」という空気清浄機能も、ダイキンのエアコンの特徴のひとつ。浮遊ウイルスや、エアコン内部のカビやニオイを抑制する働きがあります。

換気機能を備えたモデルがある点も魅力。エアコンを運転しながら換気できるため、窓を開ける手間が省けるのがメリットです。ほかにも、薄さわずか185mmの「risora（リソラ）」シリーズや、寒冷地専用の「スゴ暖」シリーズなどがあります。

以下にダイキンの最上位機種である「うるさらX」Rシリーズ・付加機能を削ぎ落とした上位機種であるAシリーズ・下位機種であるEシリーズの12〜15畳用スペックをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

• 「うるさらX」Rシリーズ：最大冷房能力4.1〜5.3kW、最大暖房能力7.3〜12.2kW、本体価格目安33〜34万円
• Aシリーズ：最大冷房能力4.1〜5.3kW、最大暖房能力7.3〜12.2kW、本体価格目安31〜32万円
• Eシリーズ：最大冷房能力3.7〜4.5kW、最大暖房能力3.7〜4.5kW、本体価格目安16万円

部屋の温度を自動で調節するエアコンがほしいなら、「霧ヶ峰」シリーズをチェック。三菱のエアコンは、高精細なセンサー機能「ムーブアイ」が搭載されているのが特徴です。部屋の温度や人の動きを検知して、いつでも快適な状態をキープ。省エネ性能にも優れており、電気代の節約にも役立つ点も魅力です。

また、前面パネル・フラップ・「フィルターおそうじメカ」などのパーツが取り外せるモデルにも着目しましょう。エアコン内部のメンテナンスを、自分で簡単に行いたい人におすすめ。寒い地域に適した「ズバ暖」シリーズや、再熱除湿機能を搭載したシリーズなど、ラインナップも充実しています。

以下に三菱の主要モデルから、最上位機種であるFZシリーズ・付加機能を削ぎ落とした上位機種であるXシリーズ・下位機種であるGEシリーズの12〜15畳用スペックをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

• FZシリーズ（14畳用のみ）：最大冷房能力5.3kW、最大暖房能力11.7kW、本体価格目安33円
• Xシリーズ：最大冷房能力4.3〜5.3kW、最大暖房能力6.5〜9.9kW、本体価格目安25万円
• GEシリーズ：最大冷房能力3.8〜4.3kW、最大暖房能力4.9〜7.3kW、本体価格目安15万円

空気清浄機能を1年中使うなら、「プラズマクラスター」搭載モデルがぴったり。気になるアレル物質の抑制だけでなく、汗・ペット・部屋干しのニオイが染みつくのを抑制する効果も期待できます。プラズマクラスター機能の単体運転が可能なので、空気の汚れが気になったらいつでも使えるのが魅力です。

さらに、プラズマクラスターは、エアコンの内部のカビを抑制する効果も期待できるため、エアコンから出る風を清潔に保ちたい人にもおすすめ。また、エアコンをクラウドの人工知能とつなぎ、その日の気象情報にもとづいて温度調整するなど、最新の機能を搭載したモデルにも注目です。

以下にシャープの主要モデルのなかから、最上位機種であるXシリーズ・パワフルな空気清浄機付きの「Airest」Pシリーズ・下位機種であるDGシリーズの12〜15畳用スペックをご紹介します。ぜひモデル選びの参考にしてください。

• Xシリーズ：最大冷房能力4.6kW、最大暖房能力7.0〜11.6kW、本体価格目安23〜26万円
• 「Airest」Pシリーズ（14畳用のみ）：最大冷房能力4.4kW、最大暖房能力6.4kW、本体価格目安19万円
• DGシリーズ（14畳用のみ）：最大冷房能力4.9kW、最大暖房能力6.6kW、本体価格目安13万円

お手入れをできるだけ楽にしたい人には、「白くまくん」シリーズがぴったりです。国内唯一の「ファンお掃除ロボ」が搭載されたモデルなら、自動で定期的にファンについたほこりや汚れをブラッシング。通常のエアコンではお手入れしにくいファンを、清潔に保ちたい人におすすめです。

汚れがたまりやすい本体奥の熱交換器も、高温で浮かした油汚れを凍結させて一気に洗い流す「凍結洗浄」機能ですっきり。お掃除機能だけでなく、AIを活用した機能にも力を入れており、在室時間などを把握して、風量やスイング幅を自動で調整するモデルなど、高機能なラインナップが魅力です。

日立の主要モデルのなかから、最上位機種であるXシリーズ・下位機種であるDシリーズの12〜15畳用スペックを以下にご紹介します。ぜひ比較してみてください。

• Xシリーズ：最大冷房能力4.2〜5.5kW、最大暖房能力6.9〜11.9kW、本体価格目安30〜32万円
• Dシリーズ：最大冷房能力3.7〜4.5kW、最大暖房能力4.6〜7.3kW、本体価格目安15〜16万円

足腰が弱い人には、フィルター自動掃除機能を搭載した東芝のエアコンがおすすめです。フィルターについたホコリがダストボックスにたまるので、付属のお掃除ノズルを装着した掃除機をエアコンに挿入するだけで除去可能。台に乗ってフィルターを取り外す必要はありません。

また、多機能モデルは静電気の力で汚れを集める「プラズマ空清ユニット」を搭載。吸い込んだ汚れはUV照射で菌を抑制し屋外に排出されるので、手入れ不要で気軽に使える点がメリットです。

以下では、東芝の主要モデルのなかから最上位機種であるU-DRシリーズ・付加機能を削ぎ落とした上位機種であるN-DRZシリーズ・下位機種であるN-Mシリーズの12〜15畳用スペックをご紹介。ぜひ参考にしてくださいね。

• U-DRシリーズ：最大冷房能力4.3〜5.7kW、最大暖房能力7.1〜11.7kW、本体価格目安37〜38万円
  
• N-DRZシリーズ（14畳200Vのみ）：最大冷房能力5.7kW、最大暖房能力11.7kW、本体価格目安29万円
• N-Mシリーズ：最大冷房能力3.2kW、最大暖房能力4.3kW、本体価格目安12万円

エアコン内部のカビが気になる人には、全機種に熱交換器加熱除菌機能を搭載した富士通ゼネラルがうってつけです。熱交換器にたまった汚れを浮かせて洗浄したあと、55℃以上のお湯を流すことでカビ菌の除菌が可能。Xシリーズ・Zシリーズなどの上位機種には、1日1回自動でカビ抑制運転を行う機能も搭載されています。

また、室内機がコンパクトなことも富士通ゼネラルのエアコンの大きな特徴のひとつ。特にDシリーズ・Cシリーズは高さ25cmとスリムなので、窓上の空いたスペースにも設置可能です。壁と窓枠の間のスペースに設置したい人は、幅72.8cmとコンパクトなCシリーズがよいでしょう。

富士通ゼネラルの主要なモデルのなかから、最上位機種であるXシリーズ・付加機能を削ぎ落とした上位機種であるWシリーズ・下位機種であるCシリーズの12〜15畳用スペックを以下にご紹介します。グレード比較の参考にしてください。

• Xシリーズ（14畳用200Vのみ）：最大冷房能力5.4kW、最大暖房能力11.6kW、本体価格目安29万円
• Wシリーズ：最大冷房能力4.4〜5.4kW、最大暖房能力7.2〜9.8kW、本体価格目安18〜19万円
• Cシリーズ（14畳用100Vのみ）：最大冷房能力4.3kW、最大暖房能力6.3kW、本体価格目安13万円

空気清浄機能を重視するなら、パナソニックの「ナノイー」搭載モデルに着目しましょう。「Eolia（エオリア）」シリーズなどに搭載されており、送風と同時に放出される極小サイズのイオンによって、花粉やアレル物質などを抑制。菌やニオイも抑えるため、ペットのいる家庭にもおすすめです。

屋外から新鮮な空気を取り込む「給気換気」機能を搭載したモデルなど、部屋を清潔に保ちたい人にうれしいラインナップが魅力。寝室用のエアコン「Eolia sleep（エオリア スリープ）」は、内蔵センサーが検知した枕元の温度と湿度をもとに自動運転するため、快適な睡眠環境を求める人にぴったりです。

パナソニックの主要シリーズのなかから、上位機種モデルXシリーズとプレミアムモデルLXシリーズの12〜15畳用スペックを以下にご紹介します。どちらも上位機種で冷暖房能力に差はないので、付加機能で比較してください。

• LXシリーズ：最大冷房能力4.8〜5.8kW、最大暖房能力7.1〜11.5kW、本体価格目安31〜32万円
• Xシリーズ：最大冷房能力4.8〜5.8kW、最大暖房能力7.1〜11.5kW、本体価格目安25万円
• Jシリーズ（14畳用200Vのみ）：最大冷房能力4.3kW、最大暖房能力7.2kW、本体価格目安15万円

コストパフォーマンスに優れたエアコンがほしい人には、独自の高性能フィルターを搭載した「airwill（エアウィル）」シリーズがおすすめ。ウイルス・カビ菌・花粉・ほこりなど微細な浮遊物をキャッチし、 エアコン内部の汚れも防ぎます。シンプルな機能で使い勝手がよく、寝室や子ども部屋向きです。

また、スマートフォンと連携し、外出先からでも運転の開始や温度設定の変更ができるモデルもあります。ほかにも、スマートスピーカー対応で音声操作可能なものや、冷房を強化したものなど、ラインナップも豊富。高い機能性を備えたエアコンを探している人は、チェックしてみましょう。

アイリスオーヤマの主要モデルのなかから、最上位機種であるMシリーズ・空気清浄機能つきのGFシリーズの12〜15畳用スペックを以下にご紹介します。ぜひ参考にしてください。

• Mシリーズ（14畳用のみ）：最大冷房能力4.9kW、最大暖房能力6.6kW、本体価格目安15万円
• 「airwill」GFシリーズ（12畳用のみ）：最大冷房能力4.0kW、最大暖房能力4.8kW、本体価格目安7万円