節水効果や塩素除去など、種類によってさまざまな効果が得られるシャワーヘッド。交換を考えていても、「取り付けが難しそう」「ホースの規格が合うか心配」など、気になることも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シャワーヘッドの交換方法を詳しく解説します。シャワータイムを快適に楽しむために、ぜひ参考にしてくださいね。
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シャワーヘッドをスムーズに交換するためには、事前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。取り付けで失敗しないためにも、しっかりと確認しましょう。
シャワーヘッドを交換する前に、今使っているシャワーのタイプや機能を確認しておきましょう。ホースが分離しているものは簡単に交換ができますが、一体型の場合はホースごとシャワーヘッドを取り換えなくてはいけません。機能が異なるシャワーヘッドに変える場合、使い勝手や水圧が変わって公開する可能性もあります。
分離型・一体型のどちらのタイプに該当するかわからない場合は、取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認しましょう。LIXILのシャワーヘッドの場合、止水スイッチ付きであれば一体型です。ホースも交換する場合は、ホースの長さや接続口の形状・規格も事前に確認しておくことが大切です。
また、現在使っているシャワーの機能も確認しましょう。たとえば、塩素除去機能・水圧の強さ・水流のタイプなどを確認しておくと、新しいものを選ぶときに役立ちます。交換前に、今使っているシャワーの特徴をメモしておいてくださいね。
スムーズに交換するためには、今使っているシャワーヘッドのメーカー名とネジの規格をしっかり確認しておくことが大切です。規格が合っていないと、うまく取り付けられなかったり、水漏れの原因になったりすることがあります。
<適合メーカー>
現在使っているシャワーヘッドの規格にもよりますが、接続部分のネジの規格がG1/2であれば、そのまま取り付けられることが多いですよ。メーカー名は、シャワーヘッドとホースのつなぎ目や、取扱説明書に記載されている型番から確認できます。
また、バランス釜を使っている場合は一般的なシャワーヘッドが取り付けられないこともあるため、事前にチェックしておきましょう。
シャワーヘッドを交換するメリットは4つあります。順番に確認していきましょう。
シャワーヘッドを水圧が強いタイプに交換すると、泡や汚れをさっと洗い流せるメリットがあります。水の勢いがしっかりしているので、シャワーの時間が短く済み、疲れて早く休みたい日や朝の身支度でバタバタしているときにも便利ですよ。
水圧が強いシャワーヘッドは、噴射口が小さく水流が一点に集まるように作られているため、力強い水の勢いをしっかり感じられることが特徴です。頭皮をやさしくマッサージしできるだけでなく、少ない水で洗えて節水にもつながります。
水圧の強さは商品ごとに異なるため、下記コンテンツを参考に自分に合うシャワーヘッドを見つけてくださいね。
肌へのやさしさや美容効果を重視したい人には、毛穴よりも小さな泡を発生させるファインバブル技術を採用したシャワーヘッドがおすすめです。微細な泡が毛穴の奥までしっかり届き、汚れをやさしく洗い流します。
美容ブランド「リファ」の検証では、ファインバブルシャワーを使用したことで、肌のキメに残る汚れが約49%減少したという結果も報告されています(参照:ReFa)。角層にシャワーのお湯が浸透しうるおいを与える効果もあるため、洗い上がりのしっとり感を実感したい人にもおすすめですよ。
泡の種類や美容効果にはメーカーやモデルによって違いがあるため、自分の肌の悩みや目的に合ったタイプを選びましょう。
塩素除去機能付きのシャワーヘッドは、水道水に含まれる塩素による髪や肌へのダメージをやわらげるメリットがあります。残留塩素は、肌の保湿機能を弱めたり髪のダメージにつながったりする可能性があり、肌や髪の調子が気になる人におすすめです。
たとえば、塩素に敏感な体質の人は、かゆみや肌荒れの原因がシャワーの水にあることもあります。手のかさつきや髪のきしみ、肌のぴりつきなどが気になる人は、一度試してみるとよいでしょう。
ただし、塩素除去機能にはカートリッジの交換が必要なものも多いため、ランニングコストも確認しておくことも大切です。続けて使えるかどうかを考えて、無理のない範囲で選んでくださいね。
節水タイプのシャワーヘッドに交換すると、水の使用量を減らしながら快適なシャワータイムを楽しめます。水道代やガス代の節約につながるため、家計を見直したい人におすすめです。
節水シャワーヘッドは、水の勢いを保ちながら効率よく吐水する設計なので、使い心地に物足りなさを感じにくいのがうれしいポイント。光熱費を削減したいなら、買い替えを検討するとよいでしょう。
節水率は製品によって異なるため、下記コンテンツで選び方をチェックしてくださいね。
シャワーヘッドの交換方法は、ホース分離型と一体型タイプで異なります。自宅のシャワーヘッドに合わせて交換方法を確認していきましょう。
ホースとシャワーヘッドが分かれているタイプは、ヘッドを回すだけ取り外せます。ただし、水漏れを防ぐためには順序を守って丁寧に取り付けることが大切です。まずは止水栓をしっかり閉めて、水が完全に止まったことを確認してから作業を始めましょう。
古いシャワーヘッドは、反時計回りに回すと外せます。手で回しにくいときは、ゴム手袋を使うとすべりにくくなりますよ。それでも固くて回らない場合は、プライヤーなどの工具を使う方法もありますが、傷がつかないよう布をあてて保護してから使ってくださいね。
新しいヘッドを取り付けるときは、シャワーヘッドをまっすぐにしてねじ込むことがポイントです。斜めに力を加えるとネジが傷んで、水漏れの原因になることがあります。また、アダプターが必要な場合は忘れずしっかり取り付けてください。作業が終わったら止水栓を開けて、水が正常に出るかチェックしましょう。
一体型タイプのシャワーヘッドは、ヘッドとホースが取り外せないためホースの根元から取り外して、新しいホースとヘッドを取り付ける必要があります。場合によっては専用補修パーツの水栓エルボやアダプターが必要になることもありますので、事前に確認しておきましょう。
作業を始める前に、止水栓を閉めて水を止めておきます。次に、シャワーホースの根元のネジを手で回して外しましょう。新しいホースを取り付ける際には、パッキンを入れ必要に応じてアダプターもしっかり取り付けてください。ホースが取り付けられたら、最後にシャワーヘッドを取り付けて完成です。
シャワーヘッドを交換しようと思ったきっかけが水漏れの場合、ヘッドではなく部品の交換だけで直ることもあります。また、賃貸住宅に住んでいる場合は、交換の前に少し気をつけたいポイントもあるので、詳しく見ていきましょう。
シャワーヘッドとホースのつなぎ目から水が漏れる場合は、Oリングが劣化している可能性があります。その場合は、シャワーヘッドをまるごと交換しなくても、Oリングを取り替えるだけで水漏れが解消されることもありますよ。
まずシャワーヘッドを外して、ヘッド側についているOリングを確認してみましょう。もし、ひび割れや傷が見つかったら、新しいものと交換します。交換の際は、Oリングの内径・外径・太さと、シャワーヘッドのメーカーや型番を確認して合うものを選んでください。Oリングは、ホームセンターやオンラインショップで購入できますよ。
また、Oリングがしっかりはまっていなかったり汚れが付着していたりすると、水漏れが発生することがあります。傷がない場合でもいったん取り外して、きれいにしてから付け直すと直るケースもあるため、試してみてくださいね。
賃貸住宅でもシャワーヘッドを交換できることは多くありますが、トラブルを避けるために、まずは管理会社や大家さんに相談しておくことがおすすめです。交換が許可された場合でも、もとのシャワーヘッドは大切に保管しておきましょう。賃貸では、退去時に原状回復として元の状態に戻すよう求められることがあるためです。
また、今使っているシャワーヘッドが故障していると判断されれば、管理会社が無償で交換してくれるケースもあるので、水漏れなどで困っている場合は一度相談してみるとよいでしょう。
シャワーヘッドの交換にかかる費用は、選ぶモデルや機能によって大きく変わります。シンプルな標準タイプであれば1,000〜5,000円ほどで購入できるものが多く、手軽に交換が可能です。
一方、節水タイプ・塩素除去機能付き・ファインバブルなどの多機能モデルは、10,000〜30,000円以上になることも。ただし、そのぶん肌や髪へのやさしさや使い心地が向上し、水道代の節約にもつながるメリットがあります。
取り付けにアダプターが必要な場合は約500〜800円、プライヤーなどの工具を購入する場合は約1,000〜3,000円追加で必要です。自分で交換できるか心配な場合は業者への依頼を検討しましょう。業者に依頼した際の作業費は約8,000〜15,000円です。予算や機能に合わせて、ぴったりのシャワーヘッドを見つけてくださいね。
シャワーヘッドを長く使っている、掃除をしても汚れが落ちにくい場合は、交換のタイミングといえます。どのようなサインに気をつければいいのか、詳しく見ていきましょう。
シャワーヘッドを5年以上使っているなら、交換を検討しましょう。長く使い続けるうちに内部の部品が少しずつ劣化し、水漏れなどのトラブルが起こりやすくなるためです。
とくにゴムパッキンなどの部品は、割れたり弾力を失ったりすることで本来の機能を十分に発揮できなくなる可能性があります。また、ホースにひびが入ったり内部の素材が劣化して破損したりすることもあるため、一体型タイプを使っている場合はホースの状態も一緒にチェックしましょう。
なお、使用環境によっては5年未満でも劣化が進むこともあるため、おかしいなと感じたら点検することが大切です。
シャワーヘッドの噴射口にカビや水垢がこびりついて、掃除をしてもなかなか落ちない場合は交換のサインです。汚れがたまると、見た目だけでなく機能や衛生面でも影響が出る可能性があるため注意しましょう。
噴射口にカビや水垢がたまって目詰まりを起こすと、水の出方がバラバラになったり、水圧が弱まったりすることがあります。シャワーヘッドに付着する皮脂や石けんカスはカビ・雑菌のエサとなるので、早めに掃除をしておくとよいでしょう。
毎日気持ちよくシャワーを浴びるためにも、掃除をしても汚れが取り切れないときは新しいシャワーヘッドの交換を検討してくださいね。
シャワーヘッドは毎日使うものだからこそ、こまめな掃除が大切です。とくに水道水に含まれるカルキやカビは、掃除を怠るとたまりやすく目詰まりやイヤなにおいの原因になることがあるため、注意が必要しましょう。
掃除には、重曹やクエン酸を使った方法がおすすめです。取り外しできるタイプのシャワーヘッドであれば、分解して中までしっかりと洗いましょう。噴射口に汚れが詰まっている場合は、爪楊枝などを使ってやさしく取り除くと、水の勢いが戻ることもありますよ。
また、使用後はシャワーヘッドを高い位置にかけたり、浴室の換気をしっかり行ったりするだけでも、汚れの予防になります。日々の小さな工夫で、いつでも清潔で気持ちのいいシャワータイムを楽しみましょう。
シャワーヘッドが固くてどうしても外れなかったり、交換しても水漏れが止まらなかったりするときは、無理に自分で対処しようとせず専門の業者に相談するのがおすすめです。
たとえば、長年の使用によって水垢がこびりついている場合や、見えない部分に劣化や不具合がある場合、無理に力を加えると部品を傷めてしまうことがあります。また、水漏れが続くときは配管やパッキンの異常が原因かもしれません。
業者にお願いすれば、専用の工具と豊富な知識を活かして、シャワーヘッドのトラブルにも的確に対応してもらえますよ。自分で交換するよりも費用がかかるため、事前に料金の目安を調べておくことをおすすめします。自力での交換が心配な場合やトラブルが解消されない場合は、無理せずプロの手を借りましょう。