防水設計で滑りにくいと謳っているスノーブーツ、ムーンスター ウインターショートブーツ FGL091。口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のゴールドウインやmozなどのスノーブーツとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スノーブーツ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ムーンスター ウインターショートブーツ FGL091は、積雪後の通勤通学時に履けるスノーブーツを求めている人におすすめです。実際に凍った道を模した板に靴を乗せたところ、44.3度まで傾けても滑り落ちませんでした。比較したなかには氷で滑りやすい商品もありましたが、アウトソールが地面に広く接し、地面を掴むグリップ力が強いのが特徴です。凍って滑りやすい道も、安定して歩けますよ。
一方、雪の上ではやや滑ってしまったのが惜しいところ。アウトソールの凹凸が少なく、全体平均の約50.2度(※執筆時点)を下回る41.2度の傾きで滑ってしまいました。メーカーの謳い文句に反して、雪道は苦手な印象です。
メーカーが謳っているとおり、防水性は申し分ありません。水を張った容器に30分足を浸けていても、靴下までの染み込みはありませんでした。比較したほかのスノーブーツと同様の高い防水性能があり、雨の日や雪どけ道を長時間歩いても、靴の中を濡らさずに済みますよ。
また、フリースを使用しており、温かさもしっかり感じられます。1時間履いた足の温度は着用前より約2℃以上上昇し、爪先部分は5.5℃もアップ。比較したなかにはほとんど温度が変わらなかったものもあるなか、寒い日にも重宝するでしょう。
温かさをキープしながらムレを抑えられるのも魅力です。靴に湿り気を与えて1時間履いても、靴内の湿度は11%アップしたのみ。なかには30%近く湿度があがったものもありましたが、メーカーが謳うとおりサラッとした履き心地をキープできるでしょう。
ただし、歩きやすさはそこそこ。全体的にゆとりがあるつくりで足指を楽に動かせるのは長所ですが、実際に履いたモニターからは「足が靴の中で動いてしまう」「ズレやすくかかとも浮きやすい」との指摘が多くあがりました。比較したなかには紐で調整できて、フィット感を高められる商品もあるなか、長く歩くと疲れてしまいそうな印象です。
氷の上でもしっかりと歩け、温かさもムレにくさも問題ない商品ですが、雪の上でも快適に歩きたい人・歩きやすさを重視する人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
そもそもスノーブーツとは、工夫されたアウトソールで雨で濡れた道や雪や氷の上でも滑りにくいアイテムです。裏地にボアやフリースが使われているため足元が温かく、普通の靴よりも快適に過ごせます。
今回は、明治の創業以来靴の製造販売を手がけるムーンスターから、ウインターショートブーツ FGL091をご紹介します。滑りにくい性質を持つガラス繊維配合ラバーと、全方向にエッジを効かせたマルチアングルグリップを搭載。靴周りは雪が詰まりにくい波状形状で、雪道や降雨時でも滑りにくいと謳われています。
幅広の4E設計で内側にもファスナーがついており、脱ぎ履きのしやすさも工夫されていますよ。
本品の中敷きには低反発ウレタンを使用し、シューズ内をサラサラに保つメッシュ素材も採用。ヒール高は3.5cmと安定感のあるローヒールで、完全防水ではないものの地面から4cm・4時間の浸漬状態に耐えられる防水性もアピールされています。
サイズは22.0cm~25.0cmまで0.5cm刻みで展開しているため、自分に合ったものを選択可能。なおカラーはNブラックとNブラウンの2種類ありますが、サイトによっては1色のみしか販売していない可能性があるので、チェックしてみてくださいね。
スノーブーツは機能性に長けているだけではなく、かわいいコーデからスポーティなコーデまで、さまざまな系統の服装に合うデザインのものも多く展開されています。
本商品はすっきりとコンパクトな見た目で、サイドには金具があしらわれており、タウンユースにもぴったりなデザインが魅力です。フェミニンに履けるので、通勤や通学といった普段使いとしても試してみてくださいね。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、氷の上での滑りにくさ・雪の上での滑りにくさの検証です。
氷の上での滑りにくさでは、凍った地面を再現したものに靴を乗せて、どれくらいの角度をつけると靴がズレ落ちたのかをチェックしました。
雪の上での滑りにくさでは、雪を3cm積んだステンレス版に靴を乗せて確認。ステンレス版をどのくらい斜めに持ち上げると靴がズレ落ちるのか角度を確認しました。
氷の上での滑りにくさは、検証トップレベルの高評価です。凍った地面を44.3度まで傾けても滑らず、比較した商品の平均約19.6度(※執筆時点)を大きく上回りました。
検証の結果、アウトソールと地面が接する面積が広いものほど、グリップ力が強く滑りにくい傾向がありました。本商品も同じく地面につく面積が広いため、ツルツルした氷にしっかりとどまれたといえます。早朝や夜間などの凍結した地面でも歩きやすいでしょう。
一方雪の上では、41.2度の傾きで滑り落ちてしまいました。全体平均が約50.2度(※執筆時点)、なかには60度近くの傾きまで耐えられた商品もあるなか、評価はいまひとつ。
高評価を獲得した商品のソールには凹凸が多く溝が深いものが多く、しっかり雪を噛みやすい構造をしていましたが、こちらには深い溝は少なめなのがネックです。
メーカーでは雪道の滑りにくさが謳われていますが、積雪が多い地域の人にはやや使いづらい可能性があります。
次に、温かさ・ムレにくさの検証です。
温かさでは、1時間着用後の足の表面温度を測定し足裏・爪先・甲・足首をチェックしました。ムレにくさでは、水分を噴射した靴を1時間履いて湿度を確認。履く前と比較して湿度が上がっていないものを高評価としています。
1時間後の温度をチェックしたところ、ほとんどの部分が2℃以上上昇し、温かさは高評価です。とくに冷えやすい爪先は、着用前と比べて5.5℃アップ。足裏も2.6℃上昇し、比較した商品の平均約1.84℃(※執筆時点)を上回りました。
比較したなかでは、裏地がボアやフリースだと温かくなりやすい傾向がありました。本商品はフリース素材を使用しており、しっかりした温かさを感じられたといえます。これなら冬場に足先の冷えが気になる人にも重宝するでしょう。
ムレにくさも良好です。水分を噴射し1時間履いたあとの靴の湿度は、11%の上昇に抑えられました。
比較したスノーブーツはムレにくい商品が多く、湿度の平均も約12.4%(※執筆時点)と少なめ。メーカーが靴の中をサラサラに保つと謳っているとおり、温かさをキープしつつ嫌なじっとり感を抑えられるでしょう。
30分後の靴下はまったく濡れておらず、防水性も非常に優秀です。なお比較したなかでも、靴下が濡れた商品はごく少数のみ。水が染み込んだ商品はほとんどなく、スノーブーツとしての性能を十分発揮できていました。雪が溶けた悪路や雨の日でも、気にせず歩けますよ。
最後に、歩きやすさの検証です。
6人の女性モニターが実際にスノーシューズを履き、靴の中で足がズレないか・靴の中でかかとが浮かないか・靴の中で指を自由に動かせるかをチェックしました。
歩きやすさはそこそこの評価に。幅広設計の4Eを採用しており、靴の中にゆとりがあるのはよい点ですが、モニターからは「足指を自由に動かせるが、横にも縦にもズレてしまう」と厳しい意見が多数。満足と回答したモニターは6人中2人のみと少なめでした。
比較したなかでは、紐で調整できるものだとフィット感が高い傾向がありましたが、こちらはショート丈で紐調整ができないタイプ。足にフィットしにくく、片足の重さも412gとやや重く、長く歩いていると足が疲れてしまいそうな印象です。
<靴の中で足が縦横にズレないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
かかとのフィット感もあまり高くなく、こちらの満足度もモニター6人中2人のみ。「甲がガードされずかかとが浮く」「靴の中でカポカポと足が浮いてしまう」との声が多くあがりました。
比較したなかでまったくかかとが浮かない商品があったことをふまえると、物足りない固定力です。とはいえ、「歩いても浮かない」という声もあるため、幅広・甲高の人だと歩きやすさを感じられるでしょう。
<かかとが浮かないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
また洗浄方法はシューズの素材によって変える必要があるため、以下の素材に合わせたお手入れ方法を参考にしてみてください。
<レザー>
シューズをブラッシングし、革用クリーナーで汚れを落とす。
<ナイロン>
食器用洗剤・おしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて洗う。
<スウェード>
起毛した皮革素材は水に弱い傾向があるため、ブラッシングのみでお手入れする。
最後に、雪の上での滑りにくさが高評価だった商品をご紹介します。
THE NORTH FACE ヌプシ ブーティ ウォータープルーフは、雪国でも履きやすい商品。凹凸が多く溝も深いアウトソールのため、雪の上も約58度まで滑らずに堪えられました。雪がつもる地域でも歩きやすいでしょう。さらに靴の中で足がフィットしてズレにくいため、歩きやすくおすすめです。
雪道をよく歩く人には、moz キルティングスノーブーツがぴったりです。アウトソールは凹凸が多く、雪の上でも約60度以上傾けても滑りませんでした。また裏地がボアのため、爪先の温度は9℃以上上昇。冷え性の人や寒い地域に住む人には使いやすいですよ。
タイプ | ショート |
---|---|
片足の重さ | 323g |
アッパー素材 | はっ水加工ナイロンリップストップアッパー、マイクロファイバースエード、TEKWPROOF防水メンブレン |
アウトソール素材 | EVA、Vibram ICE TREKアウトソール |
裏地の種類 | ダウン |
ソール形状 | ラグソール |
インソールの取り外し可能 | |
防水性能 | |
紐で調節可能 | |
スパイク付き | |
ヒール高 | 3cm |
防臭加工 | |
抗菌加工 | |
対象 | ユニセックス |
用途 | 雪用 |
特徴 | 不明 |
片足の重さ. | 323g |
ザノースフェイス ヌプシ ブーティ ウォータープルーフをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ショート |
---|---|
片足の重さ | 265g |
アッパー素材 | 合成繊維 |
アウトソール素材 | 不明 |
裏地の種類 | ボア |
ソール形状 | ラグソール |
インソールの取り外し可能 | |
防水性能 | |
紐で調節可能 | |
スパイク付き | |
ヒール高 | 3cm |
防臭加工 | |
抗菌加工 | |
対象 | レディース |
用途 | 雪用 |
特徴 | 不明 |
片足の重さ. | 265g |
moz キルティングスノーブーツをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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