ケルヒャー 高圧洗浄機 K5 プレミアム サイレントをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に汚れたタオルに放水したところ、放水した部分の泥汚れが落ちて、元のタオルの白地が確認できるほどきれいになりました。パワフルな洗浄力を評価する口コミにも納得です。

本商品の常用吐出圧力は最高8MPa。比較したなかでも常用吐出圧力が5MPa以上の商品は、十分な洗浄力を発揮する傾向がありました。コケや頑固な泥汚れなど、気になる部分をしっかりと洗浄できるでしょう。

実際に放水してみると、パテには幅20mmほどの穴が開きました。比較した全商品の穴の大きさの平均値は18.61mm（※執筆時点）だったので、本商品の水流は太めといえます。比較したなかでも広範囲を掃除しやすかったのは、本商品と同じ幅20mm以上の穴が空いた商品でした。

集合住宅での使用を想定したK3 サイレント ベランダは幅約24mmの横長の穴を開けましたが、水流が扇状に広がる結果に。パワー自体は本商品より控えめだったので、軽めの汚れを素早く落とす目的なら水流の太さ重視で選ぶのもよいでしょう。

パテに開いた穴の深さを確認すると、厚さ40mmのパテを貫通していました。パワフルな水流で、頑固な汚れもしっかり落とせるでしょう。

比較したケルヒャーのK3 サイレント ベランダは深さ38mm、K2サイレントは深さ22mmを記録。いずれもパテを貫通するほどの威力ではなく、同じサイレントシリーズであっても本商品はとくに威力があることがわかりました。

メーカーが謳うとおりアタッチメントが豊富で、さまざまな用途で使えます。付属の「5in1マルチジェットノズル」はノズルを回転させると1本で5段階まで水流の強さを調整でき、「テラスクリーナー」は広いエリアを洗浄できますよ。

給水方式も2パターンに対応。水道から直接吸水する水道接続式と、バケツなどに溜めた水を吸引する自吸式どちらでも使えます。自給式ならお風呂の残り湯も使用できるため、水道代の節約も期待できるでしょう。

電源はコード式で、水圧が強く長時間使用できるのが魅力です。比較した多くの商品と同様にコードは5mと十分な長さがあるので、庭先や駐車場まで持ち出して使用しやすいでしょう。充電式の商品はコードレスで持ち運びやすい一方、パワーや使用時間が控えめな傾向がありました。

一方で、水道の蛇口との接続に必要な吸水ホースが付属していないため、別途購入する必要があるのには注意が必要です。比較したほとんどの商品には必要なパーツがすべて同梱されていたので、この点はやや不便といえます。

＜検証結果＞

1. 水流調節の方法｜ハンドルタイプ
2. 水流調節できる段階数｜5
3. 給水方式｜水道接続式・自吸式
4. 電源方式｜コード式
5. 接続に必要なアタッチメントの付属｜✕

比較した半分以上の商品についていなかったキャスターを搭載し、平面であれば本体の移動は簡単です。本体の幅は30.6cm。比較した半数以上の商品も幅30cm以上で、なかには60cm超の大型モデルもあったので、本商品はそこまで大きすぎないサイズ感といえます。

一方、重さは13.7kgと口コミどおり重量級。段差・階段などで持ち上げるには、力が必要です。持ち運びの負担を減らすなら、6kg以下が目安。比較したケルヒャーのJTK サイレント S 高圧洗浄機は5.3kg、K2 サイレントは5.8kgと軽量でした。

＜検証結果＞

1. 本体重量｜13.7kg
2. キャスターの有無｜〇
3. 本体幅｜30.6cm

実際に10人のモニターが組み立てをしたところ、工具不要で手軽に組み立てられる点や、パーツが少なめで煩雑さがない点が好評でした。アタッチメントは手元で水流を切り替えて使えるので、水流ごとにアタッチメント自体をつけ替えなくてはならない商品と比べて手間がかかりません。

一方、片づけでアタッチメントなどを取り外すときには力が必要でした。モニターからは「細かい部品が多いのにイラストの説明が少ない」という意見も寄せられており、慣れるまでは組み立て・片づけに戸惑う場面もあるかもしれません。

＜組み立て・片づけやすさについてのモニターコメント＞

1. 「アタッチメントの部品は2つだけで煩雑さがない」
2. 「ノズルの種類は2種類しかなく、それぞれ用途が全然違うのでつけ替えの頻度も多くなくあまり苦ではなかった」
3. 「初心者だと説明書をじっくり読み込まないと上手く組み立てたり片づけをするのは難しい。細かい部品が多いのにイラストの説明が少ない点が不親切に感じた」
4. 「ホースに器具を組み立てる際は問題ないが、外す際に接着部分に硬さがあり外すのに力が必要で外しにくかった」
5. 「ノズルの付け替えはバネを押してひねる感じで、クッと力を入れなければならず硬かった」

コメントは一部抜粋

使用感に関しては、水流調整のしやすさがとくに好評でした。モニターは、「物理的に回しやすくカチカチっとしっかり止まる」とコメント。掃除する場所や汚れの状況にあわせて、片手で水流の切り替えができて扱いやすいでしょう。

水を通す高圧ホースは細めで柔軟性があり、取り回しも良好です。ただし、ホースは12mとかなり長いため、モニターからは「巻きつけて収納する際は絡まって使いづらくなりそう」という声も。なお、ケルヒャーのほかのモデルもホースの使用感では大きな差はありませんでした。

＜取り回しのよさについてのモニターコメント＞

1. 「ノズルの先端を軽くくるくると回すと簡単に水流調節と水の出方の変更をできた」
   
2. 「回すのに力は必要ないし、カチッと止まる感じも硬すぎず弱すぎず感度もあるので非常に使いやすかった」
3. 「ノズルに付いている水流調整が物理的に回しやすく、カチカチっとしっかり止まってくれるので出したいところに合わせやすい。水流の種類も豊富でよかった」
4. 「ホースは柔軟性もあって扱いやすい」
5. 「ホースの太さも許容範囲内で比較的柔らかいのが扱いやすく感じた。ホースの全部が中にしまえるわけではないので、本体に巻きつけて収納する際は結構絡まって使いづらくなりそうだなと感じた」
6. 「本体が割とコンパクトなのに対してホースの長さと量が多いので、余計に取り回しが悪いなと感じた」
7. 「一般的なホースと同じでくるくると巻いて収納するが、まとめやすいとは感じなかったが許容範囲」

コメントは一部抜粋