人気の補正下着の産後バーションとして登場した産後ガードル、ワコール SUHADA 肌リフト 産後。ユーザーからは「長時間違和感なく着用できる」「骨盤まわりの締めつけ感が心地よい」と評判です。しかし、実際に口コミどおりの商品なのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のサァイーナなどの産後ガードルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、産後ガードル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ワコール SUHADA 肌リフト 産後は、履きやすさも補正力も妥協したくない人におすすめ。実際にモニターが履いてみると、よく伸び縮みする生地に「脱ぎ着しやすい」「体によくなじむ」との声が続出。比較したなかには着用するのにひと苦労と評されるものがあったなか、モニター5人全員が履きやすさに高評価をつけています。
フックや面ファスナーなどがなく、ツルっとしたつくりなのもメリット。モニターからは「ボトムスに響きにくい」「ズボンを履く際に邪魔なものがない」と好評です。チクチク感があまり気にならない点も、「長時間違和感なく着用できる」との口コミどおりといえます。
各部位の着圧の強さを分析すると、とくにヒップや太もも周りの着圧が強め。ヒップ下の着圧値は比較した商品の全体平均が28.9hPa(※執筆時点)だったのに対し、31.56hPaを記録しました。謳い文句どおり、産後の骨盤周りのサポートに力を入れているといえます。
ただし、実際に着用して動いてみたモニターからは、「太もも周りが締めつけられる」との指摘が多数。立ったときも座ったときも同様の声があがっていたので、太ももが張っている人は窮屈に感じるかもしれません。
とはいえ、ウエストがよく伸びて履きやすいうえ、一枚履きできるのは魅力。子どものお世話で忙しい産後に、着替えの手間を減らせるでしょう。
「骨盤まわりの締めつけ感が心地よい」という謳い文句に違わない着圧感で、ヒップ・ウエストのシルエットを整えられるのもよい点。スルっと履きやすいガードルを探している人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
そもそも産後ガードルとは、お腹・ウエスト・ヒップ・太ももの補正と骨盤のサポートを実現するアイテム。補正下着のため、着ているときだけボディラインを整える効果が期待できますよ。なお、産後すぐにお腹に強い圧をかけるのは負担になるため、体とよく相談してから使ってくださいね。
今回ご紹介するのは、ワコールのSUHADA 肌リフト 産後。着用することで、すべりにくさとソフトな肌ざわりを実現した特許取得済みの超極細繊維「NANOテープ®」が下半身を引き上げる設計です。
肌リフトシリーズにはいくつかガードルがありますが、本商品は骨盤サポート機能を加えた産後バーション。骨盤まわりにパワー素材を裏打ちしているのが魅力です。
裾まわりに、アウターに響きにくいカッティングを施しているのもポイント。なお、NANOテープの密着度を高めるためにも、素肌に直接履くのがおすすめです。
おすすめ履き方は以下のとおり。なお、着用後にボトムに手を入れて整えると皮膚の引き上げ効果が薄れるので注意してくださいね。
<履き方>
1.NANOテープより上の部分を折り返す
2.NANOテープをヒップの下にあて、皮膚に密着させる
3.そのままウエストまで引き上げる
4.折り返した部分を戻して整える
カラーは、ブラック・グレー・ベージュの3色。サイズは以下の5つが展開されています。なお、ワコールでは妊娠8か月頃に産後のサイズを予測できるとしているので、店頭で採寸をお願いしてみてはいかがでしょうか。
<サイズ展開>
産後ガードルによって骨盤が引き締まる・骨盤が整うといった効果は期待できないので、いつからいつまで使用するといった期限も設けられていません。
もしも産後ガードルを使うなら、産後1か月頃がおすすめ。悪露なども終わって、体調が落ち着きはじめてから着用してくださいね。なお、体調が回復するタイミングには個人差があります。一般的にはこれくらいという目安に捉われず、自分の体と相談して使いはじめましょう。
今回はワコール SUHADA 肌リフト 産後を含む産後ガードル全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、補正力の検証です。外部の専門機関で部位ごとの着圧の強さを調べ、評価しています。
比較した商品の着圧の強さを見比べると、約15hPa以下がソフト・約15〜30hPaがミディアム・約30hPa以上がハードと区分できました。本商品は下腹やヒップ周りの着圧値がやや高く設定されており、謳い文句どおり骨盤まわりの補正に力を入れているといえます。
各部位ごとの計測結果と、比較した商品全体の平均値は以下のとおりです。
<太もも周り>
<ウエスト>
<ヒップ>
平均値は執筆時点の数値
下腹をカバーできるジャストウエストな点も相まって、ウエストやヒップのシルエットを整えたい人に向いているでしょう。
なお、ミドル丈にあたる本商品は、ボトムスによってはガードルと素肌の境目が気になる可能性も。ラインを目立たせたくない人は、ワイドパンツやフレアスカートといったゆったりシルエットの洋服を選ぶとよいでしょう。
次に、履きやすさの検証をしました。
普段Mサイズを着用しているモニター5人が実際に履き、脱ぎ履きしやすいか・履きにくさにつながる装飾はないかなどを評価しています。
脱ぎ履きのしやすさに焦点を当てたところ、5人全員が「伸縮性があり脱ぎ履きしやすい」と高評価をつけました。
「とても満足」と回答した人からは、「内側の滑り止めも邪魔になりにくい」「生地全体が快適」といった声が。なかには、「産後の体の変化に馴染んでくれそう」と好感を持った人もいました。
比較したなかには生地が伸びにくく履くのにひと苦労という商品もあったのに対し、ウエストの部分の伸縮性が高いのも利点。普通のショーツのようにスムーズに履けるので、忙しいママも日常的に使いやすいでしょう。
<伸縮性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ズボンを履くときに邪魔になる装飾がなく、5人中4人がつくりに満足しました。
モニターからは、「面ファスナーやフックがないので、邪魔にならない」という声が出ています。比較したなかには面ファスナーの数が多いものがあったのに対し、脱ぎ履きする手間が少ないといえます。
シンプルでツルっとしたつくりゆえに、「アウターにほぼ響かない」との意見も。これなら、生地の薄いボトムスも履きやすそうです。なお、太ももの上あたりまでのセミロング丈なので、短いボトムスを履くときには向いていません。
コメントは一部抜粋
最後は着心地の検証です。
モニター5人に実際に着用してもらい、立つ・座る・屈伸するといった動きを試してもらい、快適に過ごせるか評価してもらいました。
立った状態での履き心地に満足したのは、5人中3人。モニターからは「太ももが少し窮屈」「前ももが引っ張られる感じ」とのコメントが寄せられています。太ももまわりが張っている人には、ややタイトに感じるかもしれません。
ウエスト周りは「締めつけ感がある」「あまり苦しさは感じない」と両方の意見あがり、感じ方にやや差がありました。
なお、履きやすさの検証と同様に、素材には好意的な声が。「ツルツルした生地が心地よい」「肌触りがとてもよい」と好評です。比較した商品にはチクチク感が気になるものがあったことを思うと、「長時間違和感なく着用できる」という声にも頷けます。
加えて、クロッチ部分に布がついており、一枚履きできるのもうれしいポイント。ショーツとガードルを重ね履きする必要がないので、トイレのときの手間を減らせますよ。
<立った状態での履き心地を評価したモニターのコメント>
コメントは一部抜粋
座っているときの着心地がよいと感じていたのも、5人中3人です。
「お腹周りのフィット感は楽」とのコメントがある一方で、ウエストから股・お尻・太ももにかけての締めつけ感を指摘する声が。なかには、「食事するときは避けたほうがいいかも」と感じた人もいます。
なお、「屈伸したときに裾がめくれ上がった」といった声も寄せられたものの、不満に感じていたのは1人だけです。比較した商品のなかにはまったくめくれ上がらないものもあり、こちらもそこまで気にならないでしょう。
<座った状態での履き心地を評価したモニターのコメント>
コメントは一部抜粋
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産後ガードルを寝るときも履きたいという人も多いと思いますが、あまりおすすめできません。補正下着である以上、締めつけが強く寝苦しく感じる可能性があるからです。
どうしても着用したい場合は、締めつけ力の弱い商品や、骨盤ショーツといったアイテムで代用しましょう。
骨盤ガードルには主に、ローウエスト・ミドルウエスト・ハイウエストの3タイプがあります。産後すぐに着用するなら、腹部を締めつけにくいローウエストを選ぶとよいでしょう。
お腹全体をカバーできるハイウエストや、下腹をカバーできるミドルウエストは体調が回復してから使うのがおすすめです。
帝王切開で出産した人は、キズにファスナーや縫い目が接触しないよう気をつける必要があります。ツルっとしたシームレスタイプを選ぶか、金具類があたらないように工夫された裏あてつきのものを選んでください。
なお、基本的に帝王切開をした体への刺激は避けるべきです。どんな産後ガードルを着用するにせよ、まずは担当の医師に相談してくださいね。
最後に、太もも周りの着圧が強かったほかの商品をご紹介します。
サァイーナのスリム補正ガードルは、太もも周りは着圧強め・お腹周りは弱めなのが特徴。産後すぐでお腹の締めつけを避けたい人も、手に取りやすいでしょう。一部にメッシュ素材が使われており、通気性がよいのもポイント。伸縮性が高く、モニターからも「スルっと履ける」と好評でした。
バランスのよい補正力が期待できるのは、SARABEAUTYの骨盤ガードル。ウエスト・お尻・太もも全体の着圧値が比較した商品全体の平均より高めでした。ウエスト~お尻にかけて全体的にサポートしたい人にぴったり。お腹周りが少しタイトなので、気になる人はワンサイズ大きめを選びましょう。
検証で使用したサイズ | M-L |
---|---|
一枚履き可能 | |
素材 | ナイロン、ポリウレタン、レーヨン |
骨盤ベルト付き | |
サポート力調整可能 | |
留め具 | 不明 |
下腹部の着圧 | 20.44hPa |
お尻下の着圧 | 38.88hPa |
前ももの着圧 | 20.4hPa |
サァイーナ スリム補正ガードルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
検証で使用したサイズ | M-L |
---|---|
一枚履き可能 | |
素材 | ナイロン78%、ポリウレタ22%、綿 |
骨盤ベルト付き | |
サポート力調整可能 | |
留め具 | 不明 |
下腹部の着圧 | 25.58hPa |
お尻下の着圧 | 34.1hPa |
前ももの着圧 | 25.56hPa |
SARABEAUTY 骨盤ガードルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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