コクヨ ベゼルをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

背もたれがフィットすると感じたモニターは6名中3名で、「メッシュの反発が心地よい」といった声があがりました。ただ深く倒れないため、「体が垂直になっているように感じる」との意見も。ゆったりもたれかかれた比較した上位商品と比べると、リラックス時には物足りない印象です。

本商品は、背筋のS字ラインに沿うよう設計されたエルゴノミクスチェア。背もたれは背中全体を覆うハイバックタイプで、ヘッドレストもしっかりと頭がのる位置にありました。

そのためか、背もたれの高さは多くのモニターが満足と回答。「体をしっかり支えられる」「ヘッドレストの高さがちょうどよい」といった声が聞かれました。比較したなかには頭まで支えきれないものがあったのに対し、安定感があるのはメリットです。

＜背もたれのフィット感についてのモニターコメント＞

1. 「背中にはフィットするが、背もたれがあまり倒れないため体勢を変えにくい」（痩せ型の男性）
2. 「ほどよい反発と吸収力だが、少し硬さを感じる」（標準体型の男性）
3. 「メッシュ素材で通気性がよい。支柱は背中に当たってもほとんど気にならない」（標準体型の女性）
4. 「背中に柔らかくフィットするが、背もたれを倒しても直立しているように感じる」（体格のよい女性）

コメントは一部抜粋

比較した商品のなかには座面が適度に沈み込むタイプもありましたが、本品はやや硬めの質感。「クッション性がよい」と答えたのは6名のうち2名にとどまっており、柔らかめが好きな人には少し力不足でしょう。

座面には、ウレタンより高密度なモールドウレタンとポリエステルを採用。長期間使っても型崩れしにくいメリットがある反面、反発が強く長時間座っているとお尻が痛くなることがあります。

座面サイズは幅50×奥行40～45cm。背もたれの腰部分が湾曲しているぶん縦幅が狭く感じられ、モニターからは「もう少し奥行がほしい」という声があがりました。「深く腰かけるのには向かない」という口コミにも頷ける結果です。

＜座面のクッション性についてのモニターコメント＞

1. 「厚みもクッション性もあり、硬さもちょうどよい」（体格のよい女性）
2. 「クッション材が薄めなのか、少し硬く感じた」（体格のよい男性）
3. 「厚みのある高反発タイプ。座り心地はよいが通気性が気になる」（標準体型の女性）
4. 「見た目よりクッションが硬い」（痩せ型の男性）
   

コメントは一部抜粋

口コミのなかに「いろいろ調節できて便利」という声があったとおり、機能性は高評価を獲得。座面・背もたれの調節機能は以下のとおりです。

1. ロッキング固定機能｜◯
   
2. ロッキング強弱調整機能｜◯
3. リクライニングの範囲設定機能｜×
4. 座面昇降機能｜◯（42～51cm）

比較した商品には背もたれが動かないものもあったなか、こちらは座面と連動してスライドするシンクロロッキングを採用。背もたれだけが動くタイプに比べ、体全体にフィットしたまま倒せるのが利点です。読書や動画鑑賞もラクな姿勢で楽しめるでしょう。

ロッキング角度は最大20度で、座面左下にあるレバーで角度の固定も可能。右下にある強弱調整レバーにはプラス・マイナスの表記があり、迷わずに回せるのも便利です。座面の高さは42～51cmの間で昇降可能。操作も座面右下のレバーで手軽に行えますよ。

アームレスト・ヘッドレストの調節機能も充実しています。

1. アームの高さ調節｜◯（10cm）
2. アームの角度調節｜◯（内側25度）
3. アームの奥行（前後）調節｜◯（8cm）
4. アームの左右調整｜×
5. ヘッドレストの高さ調節｜×
6. ヘッドレストの角度調節｜◯（30度）

アームの高さはボタンを押しながら変えられ、角度は直接手で動かして調整OKです。奥行を調節するときは、S字を描くように一風変わった動きをするのが印象的でした。

ヘッドレストは角度のみ調整可能。比較したなかにはレバーやつまみが硬い商品もありましたが、こちらは操作性も問題ありません。

比較したなかには必要最低限の機能しかない商品もあったのに対し、以下のようなプラスαの機能も備わっていました。

1. 座面の奥行（前後）調節｜5cm
   
2. 座面前傾姿勢対応｜座面の角度を3度調節可能
3. ランバーサポート｜◯

座面は高さ以外にも、座面左下にあるレバーを使って奥行・角度まで簡単に変えられます。前傾姿勢をとったり深めに腰かけたりと、シーンに合わせて微調整できるのがうれしいポイントです。

検証で用意したヘッドレスタイプは、腰まわりをサポートするランバーサポートも標準搭載。背面のダイヤルを回せば、サポートの強弱も微調節できますよ。