ニトリ 速暖機能付きホットカーペット S NTの評判・口コミは悪い？実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー！

まずは、温まりやすさの検証です。ホットカーペットを中モードでつけ、1分後・10分後に表面がどのくらい温まったのかをサーモグラフィで計測しました。

すると、1分後の表面温度は18.56℃・10分後の温度は28.4℃上昇し、温まりやすさは検証トップクラスの高評価です。とくに10分後の温度は、比較した商品の平均温度である約23.2℃（※執筆時点）を約5℃も上回り、47.78℃まで急上昇しました。

検証の結果、本商品のようなマットタイプは温まりやすいことがわかりました。「それほど速暖性を感じられない」との口コミもありましたが、これならメーカーの謳い文句どおり、寒い冬にもすぐに温まれますよ。

続いて、機能性の検証です。商品をチェックし、暖房面積を切り替えられるか・タイマーがついているかなどを調査しました。

調査の結果、機能性も高評価。暖房面積を左右で切り替えられるため、使いたい部分だけ温めて電気代を節約できるのが魅力です。最大8時間の自動オフタイマーがつき、もしものときの切り忘れもカバーしてくれますよ。

また、比較した商品の半数以上についていなかった省エネ機能がついているのもポイント。室温に合わせて設定すれば、こちらも節電に役立つでしょう。

検証の結果、機能性については商品によって大きく異なりました。そのなかでもとくに充実していたのは、「パナソニック 着せかえカーペット用ヒーター」。本商品についていた機能に加え、タイマー機能もついているため、時間を決めて使いたい人におすすめです。

＜調査結果＞

1. 暖房面積の切り替えが可能か：〇
2. 自動オフタイマー機能付きか：〇（8時間）
3. タイマー機能付きか：×
4. 省エネ機能付きか：〇

消費電力の少なさも良好です。中モードで稼働した場合の1分後の消費電力は約513Wと、比較した商品の平均値約527W（※執筆時点）を下回る結果に。10分後に計測した消費電力も489Wと、全体平均の508W（※執筆時点）より低く、省エネ性に優れているといえます。

検証してみると、本商品のようなマットタイプの商品は消費電力が低い傾向があり、節電につながりやすいことがわかりました。省エネ機能や暖房面積の切り替えを活用すれば、さらなる節電効果を期待できるでしょう。

折りたたみ時のサイズも小さくまとまり、収納しやすいのも好印象です。実際に畳んだところ、縦48×横44.5×厚み15cmと大きめの座布団ほどのサイズにまとめることができました。

しっかりした質感の生地で折り目をつけやすく、さらに収納バッグが付属しているため、広がることなくコンパクトに収まります。オフシーズンの寝具と一緒に収納しても、クローゼットを圧迫することなくすっきりと片付けられるでしょう。

比較した結果、フローリングタイプの商品は折りたたみにくく、収納時にかさばりやすい傾向がありました。例えば「パナソニック かんたん床暖」は折りたたむことができず、丸めた状態での保管となります。収納スペースに限りがある人は、マットタイプを検討してくださいね。

冷え厳しい冬の季節に、ニトリ 速暖機能付きホットカーペット S NTは助けとなるものの、電熱線の配置ムラが見られたのが惜しいところ。検証してみると、電熱線の配置ムラは温かさを感じる度合いに直結することがわかりました。

稼動から10分後にサーモグラフィで撮影した際、コントローラーの近くの端や中央部に隙間ができてしまったため、座る位置によっては十分な温かさを感じにくい可能性があります。

対して、パナソニックの製品は端から端まで電熱線が配置されており、ムラなく温まりやすい傾向に。とくに「Panasonic 着せかえカーペット用ヒーター」は速暖性も高く、隅々まで素早く温めたい人におすすめですよ。