配線工事が不要で、設置場所を選ばないのが魅力のアイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11。ネット上では「手軽に設置できる」と評判です。その一方、「音が小さい」「モニターが小さい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックやGoogleなどのドアホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドアホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
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すべての検証は
マイベストが行っています
目次
アイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11は、賃貸物件でも手軽に交換できる1台です。ワイヤレス式で工事不要ということもあり、実際に設置すると比較した商品のなかで最も手間がかかりませんでした(※執筆時点)。ワイヤレスならではのラグがあり、動画のカクカクした動きは気になるものの、親機がコンパクトかつ軽量で持ち運びしやすいのは便利です。電波が届く範囲なら、家中どこにいても応対ができますよ。
ただし、口コミで指摘があったように、親機のモニターは2.4型と小さめです。実際に使用したところ、遠目からだと判別ができずズームが必要でした。比較した3.5型モニターを採用したパナソニックの商品のように、パっと見で来訪者の判別ができないのはネックです。画質自体は文字が判別できるほど鮮明で、ライト搭載で夜間でもしっかり映るので来訪者の確認だけなら十分ですよ。
「音が小さい」との口コミどおり、親機から離れると最大音量でも気づきにくいのも気がかりです。最小音量では、目の前に立っていても聞こえづらいほど。一人暮らしの間取りなら問題ありませんが、広い戸建てには不向きです。比較したなかでも音質が低く、通話中にゴロゴロした音が聞こえるのも気になりました。
防犯機能としては、静止画による手動・自動録画機能や外部モニター機能を搭載しています。比較した約6割の商品は録画の最大保存件数が50件以下だったのに対して、本商品は100件まで保存可能。過去にさかのぼって確認できますよ。なお、比較したGoogle Nest Doorbellのように、動画での録画や自動応答はできません。
手軽に設置できるワイヤレスモデルですが、画質も良好で広く見渡せるワイドモードも備えていました。もう少し音量や画面が大きいモデルをお探しなら、ほかの商品も検討してみてくださいね。
そもそもドアホンとは、玄関に子機を設置し、屋内にある親機で来客対応ができる機器です。取りつけ方式はワイヤレス・電源コード式・電源直結式の3タイプに大別され、ワイヤレス・電源コード式であれば工事不要で、自分で取りつけられますよ。
今回ご紹介するアイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11は、ワイヤレスで通信するため工事不要で設置できる商品です。障害のない状態なら約100mの距離まで通信でき、玄関子機と親機はそれぞれ自由に設置して使えます。
製造元のアイホンは、愛知県に本社を置く老舗インターホンメーカーです。世界70か国に商品の輸出・販売を行っており、アメリカ ホワイトハウスに使われるまでシェアを広げています。
玄関子機には広角カメラを搭載。左右画角約110度のワイド画面で、隅々までしっかり確認できるとしています。「みやすさ補正機能」により、逆光でもボタン1つで映像を見やすく補正できますよ。
玄関子機は、単3乾電池6本で約24か月間使用できると公式サイトで紹介されています。取り替えの手間が少なく済むのは魅力です。電池交換のタイミングになると、親機にメッセージが表示され、お知らせ表示灯が赤点滅します。
なお、説明書によると防水・防塵性能はIP54相当の防塵・防まつ形。水の飛まつに耐えられるレベルです。
<スペック詳細>
サイズは、親機が幅57×奥行27×高さ150mm・重量は約170g、玄関子機が幅100×奥行42×高さ130mm・重量220gです。比較した約8割の商品で親機の幅が130mm前後だったことをふまえると、本商品はコンパクトといえるでしょう。メーカーは手に心地よくフィットする形状だと謳っています。
玄関子機はシャンパンシルバー・ヘアライン仕上げで高級感あるデザインです。さまざまな玄関や外壁にマッチするでしょう。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はアイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11を含むドアホン・インターホン6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、モニター性能の検証です。
監修者の家電ライター/電気工事士の藤山哲人さんにご協力いただき、すべのドアホンを設置し使用してみてモニター性能を検証しました。画質のよさ・撮影範囲・モニターサイズの大きさや、ライト点灯とズーム機能の有無をチェックしています。
モニターサイズは小さいものの、画質は良好です。宅配便のロゴ・来訪者の性別なども判別できます。なお、比較した商品はどれも文字の判別が可能なほど鮮明な画質で、画質の差はほとんどありませんでした。ただし、ワイヤレス特有のラグは見受けられ、動画がカクカクしているのは気になります。
比較したなかでも人気のパナソニックの商品は、どれもモニターサイズが3.5型(※執筆時点)だったのに対して、本商品は2.4型と口コミどおりモニターが小さめ。遠目からは相手を確認しづらく、ズームして判別するひと手間がかかるでしょう。
撮影範囲の画角は通常45度・ワイド110度です。比較した多くの商品は、通常時でも画角が左右90度近くあったことをふまえると、通常の撮影範囲は狭めといえます。
とはいえ、モニターを横向きにするとワイドモードになり、広範囲を見渡しやすくなりました。玄関先の様子を確認するのに便利です。子機側ではライトが点灯するので、夜でも訪問者がはっきり見えます。
<検証結果>
次に、防犯性と気づきやすさの検証です。
防犯性に関しては、録画機能やボイスチェンジ機能など不審者との接触を回避できる機能が多いほど高評価としました。
さらに、音量が最小・最大のときの気づきやすさや視覚的通知、音量の調節機能など通知に関する機能も評価しています。
防犯性能は充実しており、2万円台と高級なパナソニック製品と比べても遜色ありません。
動画の録画・録音はできないものの、1件あたり最大3枚の静止画による手動・自動録画が可能です。比較した約6割の商品は最大保存件数が50件以下だったのに対し、本商品は100件まで保存できます。過去にさかのぼって、来訪者の確認がしやすいでしょう。
外モニター機能も搭載しており、親機のモニターボタンを押せば通話していないときでも玄関先の様子を確認できます。最大1分間外の映像と音の確認ができ、そのまま通話ボタンを押して室内から声をかけることもできますよ。
なお、ボイスチェンジ機能と自動応答機能は非搭載です。比較したなかでもGoogle Nest Doorbellは、動画での録画や自動応答にも対応しており、留守中の防犯機能に特化していました。留守中の防犯性を高めたい人はチェックしてみてくださいね。
<検証結果>
口コミで指摘があったように通知音量が小さめで、親機から離れていると気づきにくいのはネックです。音量設定が最小だと、目の前に立っていても聞こえませんでした。ライトなどの視覚的な通知機能もないので、音量を大きめにしていないと気づきにくいでしょう。
なお、音量を最大にしても、水回りの家事途中や隣室にいるときには音が聞こえません。一人暮らし向きの狭い間取りなら問題ありませんが、広い戸建てには不向きです。比較したなかでパナソニックの商品は、音量を最大にすれば隣室でも聞こえるほど通知音がしっかり出ました。
通話音の音量調整はできるものの、そもそも音質がいまひとつなのも気がかりです。通話中にゴロゴロとした音が聞こえてくるため、比較したほかの商品より音質は劣ります。
最後に、応答しやすさと付加機能の検証です。
親機を設置した場所以外でも応答できるかをチェックしました。室内子機や増設モニターの有無・スマホ連携できるかなど、機能が多いほど高評価としています。
同時に、基本機能以外の付加機能も確認しました。火災報知器などの機器と連携できるか・ボタンを押している間だけ通話できるプレストーク機能など便利な機能があれば加点評価しています。
親機・玄関子機だけとシンプルな構成で、とくにワイヤレス親機は持ち歩きやすく使い勝手は良好です。比較したなかでは最もコンパクトかつ軽い(※執筆時点)親機でした。電波が届く範囲であれば、家中持ち運んでどこからでも応対できますよ。
なお、スマホと連携したり、室内モニターを増設させたりすることはできません。比較したGoogle Nest Doorbellのように、スマホ連携で外出先からも応対ができると、留守が多い人には便利でしょう。
<検証結果>
付加機能をチェックしたところ、プレストーク通話に対応していました。ボタンを押している間だけ、音声を玄関子機に届けられます。室内のペットの声が玄関先に響くのが気になるときなどに役立つでしょう。
なお、火災報知機など、ほかの機器との連携機能はありませんでした。セキュリティ事業としてドアホンの製造を行っているアイホンの商品は、さまざまな機器と連携するというよりも、インターホン単体で完結する傾向があります。
メーカーもアピールしているように、ワイヤレスのため工事不要で手軽に取りつけられるのが大きな魅力です。比較した商品のなかでは、最も取りつけに手間がかかりませんでした(※執筆時点)。賃貸に住んでいて、自分で取りつけを検討している人におすすめです。
種類 | テレビドアホン |
---|---|
親機取り付け方式 | ワイヤレス |
撮影範囲 | 左右約45度、ワイドモード時左右110度 |
親機画面サイズ | 2.4型 |
カメラ内蔵 | |
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逆光補正機能 | |
完全独立二世帯住宅対応 | |
ボイスチェンジ機能 | |
録音機能 | |
室内子機あり |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
アイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11はワイヤレスで通信を行うため、配線工事が必要ありません。しかし、玄関子機を取りつける際に、ネジ穴を開ける工程があります。玄関子機を取りつける手順をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね!
<取りつけ手順>
(参照:取扱説明書)
親機は室内の充電台に挿すだけで設置完了です。親機と子機の接続設定は必要なく、電源を入れれば使用できます。
アイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11の取扱店舗は、Amazon・楽天市場などの大手ECサイト、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店です。
値段は執筆時点でECサイトにて1万円台でした。サイトによって値段は異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
最後に、モニターサイズが大きく、呼び出し音にも気づきやすいパナソニックの商品をご紹介します。
ドアホン選びで迷っているなら、VL-SGZ30がおすすめです。3.5型のモニターに加え、ワイドモード・ズームモードを搭載しており、来訪者を確認しやすい機能が備わっています。呼び出し音が比較的高い音で、音量が最小でも洗い物をしている状況で気づけました。ワイヤレスなので工事も不要です。
1軒家に住んでいる人は、電源コード式のVL-SWE210KLがおすすめ。室内子機が付属しており、離れた場所からでも応対できます。親機は3.5型のモニターを搭載しており、来訪者をパッと見で判別できました。呼び出し音も大きく、隣室にいても認識できるでしょう。ボイスチェンジなど防犯機能も豊富です。
種類 | テレビドアホン |
---|---|
親機取り付け方式 | ワイヤレス |
撮影範囲 | 左右約70度、ワイドモード時100度 |
親機画面サイズ | 3.5型 |
カメラ内蔵 | |
---|---|
逆光補正機能 | 不明 |
完全独立二世帯住宅対応 | 不明 |
ボイスチェンジ機能 | |
録音機能 | |
室内子機あり |
パナソニック モニター壁掛け式ワイヤレステレビドアホン VL-SGZ30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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