【セブンのドーナツ、どう変わった?】進化した新作3種を料理研究家が食べ比べレビュー!
2024年に話題になったセブン-イレブンの「お店で揚げた」ドーナツ。当時も大きな話題となりましたが、なんと今年の4月末からラインナップ&おいしさがリニューアルしてたんです!
しかも前回は初販で一部地域のみの展開だったのが、人気のかいあって、今回は全国に本格展開!もちろん今回も、店舗で"揚げたて"なのは変わらずです。
そんな期待大のセブンのドーナツ、「本当においしくなった?」「何が変わったの?」と気になりますよね。
そこで今回は、料理研究家のさわけんシェフが新商品であるシュガードーナツとリニューアルしたメープルドーナツ、そして去年の食べ比べで1位だったチョコドーナツを食べ比べて徹底レビューします!
本コンテンツの情報は公開時点(2025年5月15日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。
本コンテンツでは公開時点(2025年5月15日)で関東エリアで発売されている商品を紹介しています。それ以外のエリアの人は買えなかったらごめんなさい!

辻調理師専門学校フランス校を卒業し辻調グループで11年間西洋料理を教える。フランスの二ツ星(当時)レストランに勤務経験のある本格派。シェフを経て料理研究家に転身し、科学的に料理を考えて作るレシピの達人になる。2010年よりキッチンまわり評論家として毎月30品~100品の食品や調味料を実食検証を実施。モノ比較雑誌の識者で調理家電や調理器具、食品類を日本一比較し、コストコ・カルディ・無印良品・成城石井・コンビニの食品に精通している。Youtube「さわけんシェフTV」も拡大中。

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2週間で約240万個を販売した、セブン伝説の「ドーナツ」が帰ってきた!
今からちょうど10年ほど前、セブン-イレブンでは“セブンカフェ”のメニューとしてレジ横でドーナツを販売開始します。
しかし、当時のドーナツは工場でできた商品を袋から出して陳列しているだけで、評判はイマイチ……。結局3年足らずでドーナツは姿を消します。
そんな苦い過去から7年、2024年に鳴り物入りで販売開始されたのが「お店で揚げたドーナツ」!SNSでも「販売前から宣伝の張り紙が大量すぎる」など話題になっていました。
実際に食べてみると、試験販売を経た生地開発に加えて、すでに各店舗にホットスナック用のフライヤーがあるという環境を活かした、昔とは全くレベルが違う仕上がり。
その結果、2週間で約240万個という爆発的な売り上げを記録した商品。今回は、そんな伝説級のドーナツがリニューアルしてさらにおいしくなった!というわけです。
料理研究家がセブンの「お店で揚げたドーナツ」3商品を食べ比べ!
辻調理師専門学校で11年間西洋料理を教え、フランスの2つ星(当時)レストランでも勤務経験があるさわけんシェフ。現在は料理研究家・キッチンまわり評論家として、コンビニスイーツから冷凍食品まで、毎月30〜100品もの食品を実食検証しています。
今回は、リニューアルされて新商品も発売されたセブン-イレブンの「お店で揚げたドーナツ」を食べ比べ!「おいしさ・満足度・商品ごとの独自項目」を星1〜5で、総合的な満足度を下記のS〜Cでスコア付けしました。
- S:とても満足!売り切れる前に絶対食べてほしい
- A:満足!迷ったら食べて
- B:普通。好きな食べ物であれば試して!
- C:微妙。次のアプデに期待……
【結果まとめ】セブン「お店で揚げたドーナツ」3種類の食べ比べランキングはこちら!
新しくラインナップに加わった「シュガー」&リニューアルされた「メープル」が、前回1位だったチョコを抜いて見事に同率1位という結果になりました。
では、早速「どこがどう変わったの?」というところも含めて掘り下げていきます!
【1位(同率)】「お店で揚げたシュガードーナツ」(140円)
- 総合スコア:S(とても満足!売り切れる前に絶対食べてほしい)
- おいしさ:★★★★★
- 満足度:★★★★☆
- ふんわり感:★★★★★
- 価格:140円
- カロリー: 226kcal
ふんわりなのに弾力アリ!シンプルながらハイレベルなおいしさ
ドーナツでプレーンというと「オールドファッション」のようなしっかり系を想像してしまいますが、このシュガードーナツはふんわりして軽めの食感。
前回の2024年には大手ドーナツチェーンの商品を食べ慣れたユーザーから「ドーナツよりパンっぽいかも?」といった声も聞かれましたが……。
実は、この生地こそセブン-イレブンの強み。パンの製品開発で培った「生地作り」のノウハウで、ふんわりしつつ弾力もある食感に仕上がっています。
表面は油分があり“揚げてある”感を楽しめますが、生地に余分な油が吸われていないので油臭くないのもイイ!
ちなみに、前回に引き続き「お店で揚げたドーナツ」の特徴は、袋に入ったドーナツにスティックシュガーを振りかけて自分で仕上げること。
生地そのものが甘さ控えめで、全部かけても甘すぎない&好みで調整できるのもうれしいですね。
そして、今回注目すべきは砂糖も改良されていること。前回に比べて砂糖の粒が小さく、ドーナツの表面によくなじみます!
生地がシンプルな味だけに砂糖が仕上がりを左右するので、このリニューアルは大きいですね。

今回のリニューアルは、全般的にドーナツのおいしさを追求している感じが伝わってきました。
特にシュガードーナツはシンプルな味なのでおいしさは伝わりにくいかもしれませんが、レベルは高いですね。
これを家で作ろうとしたら、かなり上手でないと難しいくらいのハイレベル!ドーナツ専門店にも引けを取らない生地になっていると思います。
【1位(同率)】「お店で揚げたメープルドーナツ」(160円)
- 総合スコア:S(とても満足!売り切れる前に絶対食べてほしい)
- おいしさ:★★★★★
- 満足度:★★★★★
- ふんわり感:★★★★☆
- 価格:160円
- カロリー:237kcal
メイプル香るしっかり生地。バンズとしてのポテンシャルも……!?
前回からラインナップにはあった「メープル」ですが、リニューアルしてさらにふんわりした食感になっています。
ふんわりといっても、スカスカな感じにはなっていないのがポイント!画像の断面を見てもわかるように、きめ細かい気泡を含んだしっとり系です。
生地の印象としてはシュガードーナツより密度高めで弾力もあるので、より「食べた」感アリ。
メープルシロップの甘みはそこまで強くありませんが、食べ始めに広がる香りが強めなので、ちゃんとメープル感もありました!
砂糖を振らなければ意外と甘さは控えめでバランスよく塩味もあるので、おやつだけでなく食事パンとしてもよさそうです。

今回の生地は、発酵させる段階でよりしっかりと膨らませている感じがします。その結果が、この程よい弾力があるふんわり感。
よく膨らんだせいかメープルシロップ味は薄めですが、甘さをそれほど感じないのでパン的にも食べられるのはメリットともいえるでしょう。
メープルシロップといえば、メープルシロップたっぷりのワッフルにフライドチキンを添えたアメリカ南部のソウルフード「チキンアンドワッフル」が思い出されます。
メープルシロップの甘みはしょっぱいフライドチキンと意外と合うので、今回のメープルドーナッツでフライドチキンをサンドして食べるのもいいかも。
さわけんシェフおすすめのアレンジ、気になる!ということで、セブンで手に入るフライドチキンを使って「メープルフライドチキンサンドイッチ」作ってみました。
ドーナツを半分にスライスしてフライドチキンを挟むだけで罪なおいしさに仕上がるので、マックグリドル的な“甘い生地×肉”が好きな人はぜひ試してみてくださいね。
お好みで、メープルシロップやマスタードをプラスするのもイイかもしれません。
【3位】「お店で揚げたドーナツ(チョコ)」(160円)
- 総合スコア:A(満足!迷ったら食べて)
- おいしさ:★★★★☆
- 満足度:★★★★☆
- さっくり感:★★★★☆
- 価格:160円
- カロリー: 220kcal
細かくなった砂糖でおいしさアップ!濃厚なチョコ感が楽しめる
セブン-イレブンの公式ホームページを見てみると、この「お店で揚げたドーナツ(チョコ)」は今回のリニューアル商品ではなさそうです。
確実にリニューアル生地はおいしくなったのに、なぜチョコは据え置き……?という疑問はありますが、それでも前回1位の実力は健在!
なんといっても、生地に大きめのチョコキューブが入っているのでチョコ感が濃厚です。
ほかの2商品と比べると生地の密度が高い感じはありますが、表面はサックリ、中はもっちりな食感が保たれていました。
生地そのものは(多分)リニューアルされていませんが、グラニュー糖が細かくなったことで前回よりも味のなじみが格段によく、おいしくなっています。
ほかの商品と同じく生地の甘さは控えめなので、しっかり砂糖をまぶしていただきましょう!

今回は他商品のおいしさがパワーアップしていたので前回よりもチョコの総合スコアは相対的に下がりましたが、相変わらずいい仕上がりです。
おそらく今回のリニューアル商品ではないと思われますが、やはり砂糖がドーナツにちょうどいい細かさになったことでチョコ味もおいしく感じます。
なぜチョコがリニューアルされなかったのか?は不明ですが、もしかすると、チョコを含む生地は膨らみにくいので新しいふんわり生地と相性が悪いのかもしれません。
もしくは現状のムッチリのほうが濃厚なチョコともよく合うといった理由も考えられます。
いずれにしても、これだけレベルの高いドーナツが揃えば、コーヒーのついでについつい買いたくなる人は多いでしょう。
進化したのは、「生地」と「砂糖の細かさ」
今回の新商品&リニューアル商品、食べると去年よりおいしい!でも、何が違うからおいしいの?と思う人は多いはず。そこで、最後に「今回、何が変わったのか?」を簡単にお伝えします!
まず、1つ目のポイントは「生地」。今回のリニューアルでは、生地に入れる卵の量を増やすとともに生地を発酵させる時間をたっぷり確保したそうです。
その結果、生地がよく膨らみ弾力を残しつつもふんわり食感が際立つようになりました。
そして、2つ目のポイントが「砂糖の細かさ」。こちらは前回のドーナツを食べた方ならわかるかもしれませんが、砂糖の粒が細かくなりました。
左は普通のコーヒーシュガー、右が今回リニューアルされた細かいグラニュー糖です。
前回使われていたのは左のようなタイプで、ホットコーヒーに入れるものをそのまま使っている感じの粗い粒。こうして比べると、その差は歴然です。
そのため、ドーナツにうまく付かず袋の中に余った砂糖がたくさん落ちてしまったり、食べたときに歯触りが気になったりした人もいるかもしれません。
一方、今回の砂糖は細かいのでドーナツの表面にうまくなじんで、食感の面でもドーナツのふんわり感を邪魔する感じはありませんでした。