キャットアイのVELO WIRELESS+は、マグネット計測のサイコンがほしい人にはおすすめです。表示項目は走行距離や速度など基本的な10項目のみとかなり限定的なものの、実際にコースを走ると発進・停車の誤差も少なくほぼ正確でした。比較したなかには実際にチェックした走行距離が0.67kmもズレていたものもあったのに対し、本商品はわずか0.07km。ホイールの回転数でデータを計測するため、初期設定でタイヤ周長を細かく設定すれば正しい記録を取得できますよ。ただし、GPSは非搭載で、走行ログは取得できません。比較したGPS計測のBryton「Rider 420」のように専用アプリや外部サービス・PCと連携する機能もなく、アクティビティを管理しにくいのはネックです。ほかのサービスへログを投稿したり友人とデータを共有したり、交流のツールとしての活用したい人には物足りなさがあるでしょう。画面の視認性は良好です。ディスプレイサイズは1.8インチと大画面とはいえませんが、数字が大きく表示されるので走行中でもパッと表示を確認できます。「走行した時間と距離がわかりやすい」との口コミどおりの結果です。バックライトつきなので、夜間走行時でも使いやすいでしょう。電池式を採用しており、バッテリーの持ちが非常によい点も強みです。比較した充電池タイプの商品のなかには半日程度しかバッテリーが持たないものもあったのに対し、本商品は少なくても数か月は使用できます。電池代はかかりますが、長寿命のためコストも気にならないでしょう。公式サイトのメーカー小売希望価格は税込6,380円(※執筆時点)と、比較したなかでは中価格帯です。「反応が鈍い」との口コミに反して走行記録は正確で、マグネット計測のサイコンがほしい人にはぴったりですよ。豊富なデータを取得したい人やアクティビティを管理したい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
21テクノロジー 電動アシスト自転車 DACT266は、予算を抑えたい人には選択肢になる商品です。しかし実際の試乗すると、スピードが出た際にアシストのON/OFFが頻繁に切り替わり、漕ぎにくさを感じました。比較した上位商品はアシストの切り替えがわからないほどなめらかに走ったのに対し、「スピードが落ちやすい」との口コミがあるのにも頷けます。急発進や下り坂は走りにくさを感じるでしょう。アシストもややパワー不足です。後輪駆動で坂道もしっかり捉えられる設計ですが、「ペダルが重くなる」と口コミにあるように、坂道では漕ぐのに力が必要でした。上位商品はスイスイと軽い力で上れたことを思うと、傾斜がきつい場所はやや苦手といえます。ギアは6段階で調整できますが、効きが甘い傾向があるVブレーキが採用されているのも惜しいところです。バッテリーの持ちが短いのもデメリット。比較したなかにはオートモードで約105kmも走行可能な商品もあったのに対し、こちらは半分の約50kmしかありません。頻繁に充電する必要があり、毎日の通学・通勤などハードに使う人にはやや不向きでしょう。日常での使いやすさも比較した大手メーカーには及ばず。車体とバッテリーの鍵が別で、2本使い分ける必要があります。低床フレームではないため、体格によってはまたぐのも大変でしょう。ハンドルの形状も慣れていないと操作しにくい設計でした。スカートを巻き込む可能性や、荷台へのチャイルドシートの取りつけができないのもネックです。基本的な走行には問題はなく、値段は6万円台と安く導入コストを抑えられます。比較した大手メーカーの商品は10万円を超えていたことをふまえると、近場での買い物や通院に使うにはよい商品でしょう。毎日の通勤や通学で使いたい人や、急勾配な坂道が多いエリアにお住いの人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
パナソニック オフタイム BE-FW071は、坂道でも楽に登れる商品がほしい人におすすめです。実際に試すと、「アシストが強力」という口コミどおりの結果に。比較したなかには15km/hで坂道を走行するときのパワーが190Wだった商品もあったなか、こちらは140Wで走行できました。地面に力が伝わりやすい後輪駆動方式のモーターで、パワフルな走りが期待できますよ。乗り心地も良好です。前輪は18インチとやや小さめながら、後輪には20インチを採用。比較したなかには16インチとタイヤが小さく走行時にフラつきを感じた商品もあったのに対し、こちらは安定感がありました。ペダル1回転で最大595cm進むのもポイント。シチュエーションに合わせて切り替えられる変速ギアも7段と多く、急な坂道にも臆することなくスムーズに走行できるでしょう。スタンドの安定感も優秀です。実際に強風を左右から当ててみても自転車は倒れず、車体をしっかりと支えられました。バッテリー給電ライトやワイヤー錠が付属しているのもうれしいポイントです。カゴ・泥よけ・輪行袋などは標準装備ではないものの、メーカーオプションが充実しており、自由にカスタムできますよ。バッテリーの持ちも申し分ありません。バッテリー容量は8.0Ahで、走行可能距離はロングモードで約53kmを記録しました。片道5km使っても週に1回程度の充電で済むため、日ごろから高頻度で乗る人にも十分なバッテリー容量といえます。折りたたみ時の三辺の合計の長さは1880mmと比較的コンパクトで、車にも乗せやすいサイズです。一方、重量は実測で19.9kgとやや重めでした。折りたたむまでの工数も7つと多く、バイク用品を扱うデイトナのDE01-2よりは、保管時の折りたたみや展開するときに手間がかかりそうです。とはいえ、パワーや安定感の面で不満な要素が少なく、誰でも使いやすい一品。通勤・通学はもちろん、サイクリング用にもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
TRANS MOBILLY ULTRA LIGHT E-BIKE
ジックのTRANS MOBILLY NEXT163-Sは、安定感がなくママチャリのようには走れません。乗り心地を確認したところ、比較した商品のなかでもホイールベース・タイヤ幅が狭く、走行時にフラつきました。ペダル1回転で進んだ距離も4.99mと短かったので、スピードにも乗りにくく漕ぎ疲れしやすいといえます。「アシスト力が高い」という口コミに反し、パワーもいまひとつです。本品は前輪駆動タイプで、後輪駆動タイプに比べると地面との摩擦力が低くタイヤに力が伝わりにくいつくりでした。実際に15km/hで坂道を走行したときの出力を測ると180Wと数値は大きめ。比較したなかには140Wで走行できたものもありましたが、こちらは電動自転車らしい軽快さは感じにくいでしょう。高頻度で乗るにはバッテリー持ちも物足りません。比較した商品には走行距離100km以上の商品もあったなか、こちらは約30kmでした。通勤通学で週5回使うなら週に約2回の充電が必要です。スタンドの安定感も低く、送風機で左右から風を当てると右からの風に弱く5m/sの強さで倒れました。壁に立てかけて駐輪するなど工夫が必要です。標準ではカゴ・泥よけ・鍵がついていませんが、オプションは充実しているので必要に応じて拡張できます。たった4工程で簡単に折りたためるところもメリットです。「最小・最軽量クラス」という謳い文句に違わず、13.3kgと軽量かつコンパクト。「持ち運びやすい」という口コミどおり、車への乗せおろしもスムーズにできそうです。旅行先などで少し乗りたい人には選択肢になるでしょう。とはいえ、乗り心地がよくスイスイ走れる商品を探している人には不向きです。比較したなかには持ち運びやすさと乗りやすさを兼ね備えた商品もあったので、日常的に使いたい人はほかの商品も検討してはいかがでしょうか。
ヤマハ PASワゴンは坂の多い地域に住んでいる人におすすめです。モーターの力でパワフルに坂を登れる、センターモーター式(後輪駆動)なのが利点です。比較したフロントハブモーター式(前輪駆動)よりも傾斜の影響を受けにくく、「アシスト力が強い」との口コミどおりといえます。カーブに差し掛かったときに車体がしっかり傾くため、低速でもきれいに曲がれました。ブレーキがすべての車輪に搭載されており、短い距離で止まれるのもポイント。握力に自信がない人もコントロールしやすいでしょう。アシストの力強さゆえか、モニターからは「グンと進む感覚が強くて驚いた」との声が。またぐ部分のフレームは一般的なU字フレームの自転車と同じくらいの高さで、足を高く上げる必要がありました。ペダルについたクランクがやや長めで、膝をしっかり曲げないといけないのもデメリットです。とはいえ、登り坂の大変さを軽減してくれるアシスト力は、非常に頼りになります。鍵が手元についており、腰をかがめなくてよいのも高齢者にとってはうれしいポイント。膝にそこまで不安がない人は、ぜひ検討してみてくださいね。