中央自動車工業の「ソシアック・エックス」は、センサーに直接息を吹きかけるタイプの商品。不正防止のため、息を検知しなければエラーを表示する点が特徴です。連続で使う場合は6秒程度で測定開始できるものの、はじめて使う場合や以前に使用してから時間が経っている場合は計測まで14秒かかります。できる限りささっと測定したい人には不向きでしょう。また、計測結果が表示される画面にはバックライトが搭載されていないため、早朝の暗い時間帯や日がさんさんと差し込む時間帯では使いにくい場合があるでしょう。一方アルコールはしっかりと検知。理論上、呼気アルコール濃度が約0.05〜0.1mg/Lのときに測定したところ、0.02mg/Lの呼気アルコール濃度が検知されました。測定中は画面の上部に「GO」「CHECK」「END」など進行状況が表示されるので、測定終了のタイミングが判断しやすい印象です。また、使用方法はイラスト付きで説明されているのでわかりやすいうえ、0.01mg/L以上のアルコールを検知すると赤く点滅して電子音が鳴るため、呼気にアルコールが含まれているかをパッと判断しやすいでしょう。約5,000回計測したあと、または使用開始から1年~1年半経ったあとにセンサー寿命を迎えます。測定できる回数に余裕があるほうが安心するという人や、会社で複数の社員同士で使うことを検討している人向きです。また、センサーの交換ができるので、センサー寿命を迎えた場合は買い替えるより費用を抑えられます。一方でメモリー機能やスマホ連携機能は搭載されていないので、記録を残したい場合にはノートやスマホにメモしましょう。
オーム電機の「アルコールテスター」は直接息を吹きかけるタイプの商品。ほかの上位商品に比べてコンパクトな点が特徴です。測定開始までにかかる時間は10秒とスピーディ。日々の測定を簡単に済ませられるでしょう。理論上、呼気アルコール濃度が約0.05〜0.1mg/Lのときに測定したところ、0.075mg/Lの呼気アルコール濃度が検知されました。測定が終了するとピピピピという音が鳴りやむので息を吹き終えるタイミングがわかりやすく、ストレスを感じにくい点も魅力。バックライトがついているため、早朝の薄暗い部屋でも測定しやすい印象です。使用方法はイラスト付きの解説ですぐに理解できます。0.1mg/L以上のアルコールを検知すると数値が表示されるだけでなくピピと連続して音が鳴るので、はじめて使う場合でも難なく測定できるでしょう。しかし約1,000回の測定、または購入から1年でセンサーが寿命を迎えるので、長期的に使いたい人には不向き。また、測定できる残り回数が本体に表示されず買い替えのタイミングがわかりづらいと感じました。センサーが交換できないので、寿命を迎えたら買い替えてください。メモリー機能やスマホ連携機能は搭載されていないので、記録を残したい場合は計測後にノートやスマホにメモしましょう。価格が1,500円ほどと安いので、手頃な価格でストレスなく測定できるアルコールチェッカーを探している人におすすめです。
タニタの「アルコールチェッカー」は、直接息を吹きかけるタイプの商品。センサーキャップを上に引き上げるだけで電源がつくのが便利なポイントです。連続で使うときは約5秒で測定開始できるものの、はじめて使うときや前回の測定から時間が経つと15秒の待ち時間が発生。さっと測定できないことが多いため、時間のない朝に手早く計測したい人には不向きでしょう。また、バックライトが搭載されていないので早朝の薄暗い部屋では使いにくいといえます。しかし、アルコールはしっかり検知。理論上、呼気アルコール濃度が約0.05〜0.1mg/Lのときに測定したところ、0.1mg/Lの呼気アルコール濃度が検知されました。また、計測終了の合図がわかりやすいためストレスを感じにくい点が魅力です。計測が終了すると音が鳴り、瞬時に結果が表示されるのでスムーズに感じました。また、上限数値を超えたアルコールを検知するとピピピと音がし「OVER」と表示が出るので、使い慣れていない人でも呼気にアルコールが含まれているかをパッと把握しやすいでしょう。しかし使い始めてから1年経過した場合や、測定回数が約1,000回を超えた場合にセンサー寿命を迎えます。センサー交換にも対応していないので、長期間使い続けたい人には向きません。一方、測定回数が約1,000回を超えると「SENSOR」「OVER」と表示されるので、買い替えのタイミングは判断しやすいといえます。メモリー機能やスマホ連携機能がないので、記録を残したい場合は計測後にノートやスマホなどにメモしてください。
小林薬品 RABLISS アルコール検知器 KO277は、会社で導入したい人なら候補になる商品です。吹きかけるだけで手軽に測定でき、本体に測定結果を記録可能。付属のUSBケーブルでPCに繋ぐだけで計測結果・日時がCVS化もできます。比較した大半の商品がスマホ・PCとの連携に対応していなかったのに対し、口コミどおり別途ソフトを購入する手間なく、複数の社員のデータを簡単に管理できますよ。検知精度も申し分ありません。実際に飲酒して理論上呼気アルコール濃度が約0.05〜0.1mg/Lの状態で計測すると、0.09mg/Lと表示されました。バックライトがあり0.05mg/L以上を検知するとオレンジ色に、0.15mg/L以上だと赤色に点滅するため、薄暗くても結果がわかります。測定可能回数も約3,000回と十分。人気のタニタ EA-100-WHは1,000回でしたが、5人が1日2回測定しても1年以上使えます。ただし、センサーは交換できないため、1年おきに本体の買い替えが必要です。比較したところ、同じ半導体ガスセンサー式を採用した商品の多くが1年おきに本体の買い替えが必要でした。電源を入れてから測定開始までは約15秒かかります。比較した商品のなかでは平均的ですが、8秒~10秒で開始した商品と比べると長く感じるかもしれません。測定終了の合図がないのもわかりにくい点。乾電池式で使いやすくデータ管理がしやすいのは魅力的ですが、ささっと計測できるものをお探しの人はほかの商品も検討しましょう。
コンテックのアルコールチェッカーは、手軽かつスピーディに測定できるものをお探しの人におすすめです。測定開始までの時間は10秒とすばやく、測定が終了すると音とともに瞬時に結果が表示されます。比較したほかの商品には測定開始までに20秒近く時間が必要なものがあったなか、スムーズに測定できました。息を直接当てる吹きかけ式ながら、精度も良好。理論上呼気アルコール濃度が約0.05〜0.1mg/Lの状態で実際に使ったところ、0.13mg/Lのアルコールを検知しました。0.25mg/L以上だと警告音が鳴るため、結果をすぐ把握できるのも利点です。バックライトつきで暗い時間帯の測定にも役立ちます。一方メモリー・スマホ連携機能には非対応で、仕事への取り入れやすさはいまひとつ。測定結果を残したい場合は、ノートやスマホに自分で記録する必要があります。測定可能回数が約1,000回と少なく、使用回数を表示する機能がない点も気になりました。複数の社員で使うよりも、個人用に適しています。比較したほかの商品にはセンサーの寿命が3年と長いものもあったなか、1年しか使えないのもネックです。センサーのみの交換もできないため、寿命を迎えたあとは新品への買い替えが必要。1台をできるだけ長期間使いたい人には不向きです。測定可能回数やセンサー寿命が短いのは惜しいですが、スピーディに測定でき忙しい朝でもサッと使えます。吹きかけ式により、ストローやマウスピースといったアイテムが不要なのもメリット。測定のしやすさを重視する人は、ぜひ購入を検討してみてください。
パーマンのアルコールチェッカー 直吹き式 PAC30は、長期間手軽に使えるものがほしい人におすすめです。検知方式には半導体ガスセンサーを採用し、寿命は3年もしくは約3,000回の測定と長め。比較した商品内には寿命が1年のものが多かったなか、長持ちします。ただセンサー自体の交換はできないため、寿命を迎えたら本体ごと買い替えましょう。計測方式は、周囲の空気を取り込みづらいストロー式。実際にアルコール摂取後に測定すると、理論上の呼気アルコール濃度約0.05〜0.1mg/Lに対し、0.2mg/Lを検出できました。「精度がいまひとつ」との口コミがありましたが、問題ないレベルです。使用方法は説明書にイラストつきて記載されており、はじめてでも迷いませんよ。測定開始までは10秒とスピーディです。「息の吐き終わりがわかりづらい」との口コミに反し、測定が終わると合図に音が鳴ります。アルコール検知時は、画面が赤く点灯して警告ブザーも鳴るため、すぐに結果を把握できました。バックライトもあり、暗い時間帯の測定に役立ちます。一方、メモリー・スマホ連携機能には非対応で、仕事への取り入れやすさはまずまずの評価です。とはいえ、比較した商品内で搭載していた商品はわずかでした。記録を残したい場合は、ノートやスマホにメモするようにしましょう。本体に加えて息を吹き込む用のストローが10本付属しており、購入後すぐに利用できます。長期間使えるため、個人用はもちろん複数の社員の測定に使いたい場合にも適していますよ。測定手順も簡単なので、この機会にぜひ購入を検討してみてください。