結論からいうと、アイリスオーヤマ 冷風扇マイコン式 KCTF02Mは、冷たい風を体全体にたっぷり浴びたい人におすすめです。付属の保冷材を使って稼働させてみたところ、上半身・下半身ともに体表温度が低下し、涼しさは今回比較した全商品のなかでもトップクラスでした。冷風扇の構造上、室内の温度・湿度は上昇する傾向にありますが、KCTF02Mはほかの商品より上昇率が少なかったのも利点です。とはいえ湿度は7.5%アップし、暑さ指数はほかの商品と同じく厳重警戒レベルに到達。こまめに換気するなど工夫すると、より快適に使えるでしょう。タンク容量は、頻繁に給水する必要がない大容量の約5.5L。ロック付きで密封できるため、移動時に水がこぼれにくいのもうれしいポイントです。また、3つの運転モードや首振り・オフタイマーなど機能も充実。操作パネルとリモコンはシンプルなので、どちらも直感的に扱えますよ。また、1日5時間・1か月使用したときの電気代は200円台と、毎日使ってもそれほど気にならないレベル。換気の必要はありますが、ひんやり涼しい風を楽しみたいなら、ぜひ検討してみてください。
アイリスオーヤマの冷風扇は、しっかりと、冷んやりとした風を感じたい人におすすめです。検証では、30分の運転で室温が0.13℃下がり、体感でも水を撒いたような涼しさを感じられました。エアコンのように部屋全体を涼しくするよりも、局所的に涼しい風を送るほうが効果的です。タンクやフィルターを外して水洗いできるので、お手入れも簡単。リモコンのボタンが大きいので、操作しにも優れています。ただし、首振りの範囲はやや狭いので、寝室やソファなどピンポイントでの利用に向いているでしょう。執筆時点での価格は、税込12,800円。冷風扇は湿度が上がってしまうので、窓を開けるなど換気をしながら利用してくださいね。
おおたけ 冷風扇リモコン付き MAR-123は、手軽に冷たい風を感じたい人には選択肢のひとつになる商品です。実際に使用したところ、室温は30分の稼働で約0.025℃低下。比較した9割近い商品は温度が上昇したのに対し、パワフルさが伺えます。体表温度も低下しました。サーモカメラで確認した稼働後の体表温度は、稼働前から平均0.03℃低下。特に上半身の背面温度は稼動前後で1.4℃も差が出ています。比較したところ、消費電力50W以上で本体サイズが大きい床置きタイプは、涼しさを感じやすい傾向がありました。こちらも消費電力60Wの大型タイプで、手軽に涼みたいときに便利です。ただし、湿度の上昇には注意しましょう。比較した全商品で湿度の上昇が見られ、こちらも稼働後は約4.5%上昇しました。蒸発した水で周囲の熱を奪う仕組みなので、蒸し暑さは解消できません。どの商品も暑さ指数が厳重警戒レベルだったため、換気しながら使用してください。使い勝手は優秀です。タイマー機能が充実しており、1~12時間の間で1時間単位で設定可能。比較したなかには1・2・4時間などの段階的にしか設定できないモデルが多かったのに対し、シーンに合わせてOFFタイマーを微調節できます。付属のリモコンもボタンが大きく、操作内容が文字と絵で記載されており、迷わず操作できました。左右の首振り機能もつきます。付属の保冷剤は4個と多く、タンク容量も5Lと大容量。フィルター・タンクは外して水洗いが可能で、お手入れも楽ちんです。フィルターは1回使用ごとに流水洗浄が必要ですが、定期交換の手間がないため、ランニングコストを抑えたい人にも向いています。ECサイトでの販売価格は1~1.5万円程度(※執筆時点)と、比較したなかでは高価格帯。ほかの商品と同様にエアコンのように部屋全体を涼しくするのは難しいものの、冷風扇としては涼しさを感じやすい一品です。カラッと暑い日に手軽に涼める商品をお探しなら、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
結論からいうと、山善の冷風扇 FCR-BWG401は、スポット的に強力な風に当たりたいときにおすすめです。50cm離れた場所で風量を計測してみると、5.3m/sと比較的強くパワフルな風を感じられました。一方で、冷却力をあまり体感できなかったのは惜しいところ。30分たっても風が当たっている箇所の温度は変わらず、湿度も約10%上がってしまいました。カラッとした強風が吹くのは魅力ですが、真夏の蒸し暑い日にはエアコンと併用したり湿度を下げる工夫が必要です。機能面では、首振り・オフタイマー・5段階の風量切り替えなどが搭載されていました。オフタイマーは1時間刻みで8時間まで幅広く設定でき、送風運転にすると扇風機としても使えるのもメリットです。お手入れについては、パーツは多いものの比較的簡単に済ませられますよ。電気代がリーズナブルで、長時間使いやすいのも利点です。1か月間・毎日5時間使用しても、電気代は100円台でした。価格は執筆時点で税込16,800円(公式サイト参照)。冷却力はいまひとつですが、扇風機感覚で使いたい人は検討してみてくださいね。
結論からいうと、ここひえR4は、涼しい風にピンポイントで当たりたいときに重宝します。机の上に置けるほど小型ながら風は強く冷たく、風が当たる部分は涼しく感じました。デスクでの作業時や頭だけ冷やしたいときなど、部分的な使用にはよいでしょう。一方で、全身に当たりにくいのはネック。風が広範囲に行き渡らず、体感温度は下がりませんでした。扇風機やクーラーの代わりにはならないため、暑い日にはほかの冷房器具と併用するのがおすすめ。湿度上昇はほかの商品より低かったものの、5%程度は上がったため、換気をするなどの工夫も必要です。1回の給水で最大11時間稼働するので、水を入れる手間が少ないのも利点です。首振り・タイマーなど基本的な機能も搭載されていました。タンク・フィルターは水洗い可能でお手入れも簡単。ただし、シーズンごとにフィルター交換が必要な点は覚えておきましょう。価格は、執筆時点で税込8,980円(公式サイト参照)。これだけで夏を乗り切るのは難しいですが、持ち運びしやすくコンセントなしでも使えるため、気軽に冷風に当たれます。電気代もほとんどかからないので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
シロカのなごみ 加湿つき温冷風扇 SH-C252は、夏だけでなく秋口から冬にかけても利用したい人におすすめです。検証では、部屋全体の温度を下げることはできませんでしたが、扇風機よりも涼しい風を感じられました。サーモカメラの画像でも、風が当たっている部分は温度が下がっています。また、手入れのしやすさや操作性も問題なし。広い範囲に風を送れるので、複数人での使用も満足できるでしょう。ただし、冷風で使っていると湿度も上がってしまい、蒸し蒸し感じる可能性があります。涼しさを第一に考える人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。