シロカのなごみ 加湿つき温冷風扇 SH-C252は、夏だけでなく秋口から冬にかけても利用したい人におすすめです。検証では、部屋全体の温度を下げることはできませんでしたが、扇風機よりも涼しい風を感じられました。サーモカメラの画像でも、風が当たっている部分は温度が下がっています。また、手入れのしやすさや操作性も問題なし。広い範囲に風を送れるので、複数人での使用も満足できるでしょう。ただし、冷風で使っていると湿度も上がってしまい、蒸し蒸し感じる可能性があります。涼しさを第一に考える人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。
結論からいうと、山善の冷風扇 FCR-BWG401は、スポット的に強力な風に当たりたいときにおすすめです。50cm離れた場所で風量を計測してみると、5.3m/sと比較的強くパワフルな風を感じられました。一方で、冷却力をあまり体感できなかったのは惜しいところ。30分たっても風が当たっている箇所の温度は変わらず、湿度も約10%上がってしまいました。カラッとした強風が吹くのは魅力ですが、真夏の蒸し暑い日にはエアコンと併用したり湿度を下げる工夫が必要です。機能面では、首振り・オフタイマー・5段階の風量切り替えなどが搭載されていました。オフタイマーは1時間刻みで8時間まで幅広く設定でき、送風運転にすると扇風機としても使えるのもメリットです。お手入れについては、パーツは多いものの比較的簡単に済ませられますよ。電気代がリーズナブルで、長時間使いやすいのも利点です。1か月間・毎日5時間使用しても、電気代は100円台でした。価格は執筆時点で税込16,800円(公式サイト参照)。冷却力はいまひとつですが、扇風機感覚で使いたい人は検討してみてくださいね。
TEKNOS テクノイオン搭載リモコン冷風扇風機 TCI-008は、暑さとニオイ対策を同時にできる商品をお探しの人におすすめです。テクノイオンという独自機能が搭載されており、除菌と消臭ができると謳っています。実際に商品を稼働させてみると、広範囲に風が広がり、30分でモニターの体表温度が少し下がりました。湿度が上がって蒸し暑くなるため換気は必要ですが、風が当たる部分はひんやりとします。タンク内に付属の保冷剤を入れれば、より心地よい風に当たれますよ。使い勝手がよいのも魅力です。風量調節以外に自然風・おやすみ風といったモードもあり、快適に過ごせる設定が見つかります。タンクやフィルターは丸洗いでき、内部のカビ対策も万全。遠隔操作用のリモコンも用意されていて、ユーザーへの配慮が感じられました。販売価格は、執筆時点で税込10,780円(公式サイト参照)。イオンを発生させる付加機能がありながらも、特別高くはありません。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
テクノス リモコン冷風扇風機 TCW-020は使い勝手はよいものの、肝心の涼しさが物足りない商品です。温度30℃・湿度60%の環境で30分間使用すると、温度は0.43℃・湿度は6.5%上昇。「温度にほぼ変化はない」との口コミどおり涼しくなりませんでした。ただし、比較したほかの冷風扇も温度・湿度ともに上がりやすかったため、使用時の換気は必須です。数値上では比較したほかの商品と大きな差がなかったものの、吹き出し口が狭く体感的にも涼しさを感じにくいのが惜しいところ。「まったく冷風が出てこない」との口コミに反し、左下部分からは冷たい風が出ますが、体表温度は足元が0.9℃低下しただけでした。アイリスオーヤマのKCTF02MW・山善のFCR-G403は全体的に体表温度が下がっており、暑さ対策としては力不足といえます。使い勝手はよく、遠隔操作が可能なリモコンが付属。本体・リモコンともに操作ボタンは絵と文字が書かれており、直感的に操作できます。使わないときは本体上部にリモコンを収納でき、紛失する心配も少ないですよ。小さめながら、保冷剤も2個付属しています。首振り機能を搭載しているのも利点。比較したほかの商品には首振りできないものもあったなか、こちらは複数人で使ったり、一部だけ冷えすぎるのを防止したりと便利に使えます。タンク容量3.5Lと少なすぎず、タイマー機能も搭載しているので、就寝時にも使いやすいでしょう。タンクとフィルターは取り外して丸洗いでき、衛生的に保てます。ECサイトの値段は執筆時点で1万円弱。比較したなかでは中価格帯です。しかし、予算を大幅に上げなくても、比較したなかには体感的に涼しさを感じやすい商品がありました。カラッと暑い日に涼しさを感じたいなら、ほかの商品を検討してみてください。
C:NET 水冷風扇 CRA106WHは、冷風機能を長時間使える商品をお探しの人におすすめです。5.0Lの大型タンクを採用しており、最長10時間持ちます。朝まで冷風機能が使えるので、暑くて寝苦しい夜にもうってつけですよ。実際に商品を使用した結果、稼働から30分でモニターの体表温度が少し下がりました。気化熱を利用する特性上、湿度は大幅に上昇しますが、カラッと暑い日は風が触れる部分がひんやりして快適です。専用保冷剤が2個同梱しており、昼間に長時間使うときは、交換しながら使い続けられます。調整機能が充実しているのもポイントです。3段階での風量調節に加え、リズムモード・徐々にやさしい風になるスリープモードがあり、シーンに合わせて設定できます。左右のスイングもできるので、家族で使うときも風が当たりやすいですよ。水がこぼれないようにタンクにフタを付ける、リモコンは絵と文字の両方で記載するなど、細かな配慮も見られました。切タイマーも最長7時間までと長めに設定できるので、機能性も涼しさも重視したい人は、ぜひ検討してみてください。
山善 冷風扇 FCR-BWG40は、リビングのような複数人で過ごす場所での使用がおすすめです。首振り機能の可動域が広いので、家族で使ってもみんなで風を感じられます。扇風機よりも風は涼しく、サーモカメラの画像では、風が当たっている部分の温度が下がりました。ただし、部屋全体の温度を下げるにはやや力不足。また、タンクを設置したときに少しだけ隙間が空くので、動かすと水が漏れてしまう可能性も。気をつけて使用しましょう。執筆時点で価格は税込14,800円でした。手入れがしやすいなど使い勝手も上々なので、扇風機の風では物足りないという人は、ぜひ利用してみてください。