結論からいうと、アイリスオーヤマのKIC-FAC4は、吸引力をはじめとした総合的な性能が高いクリーナーや、ゴミセンサー付きをお探しの人におすすめです。実際にゴミを撒いたシーツとマットレスを掃除してみたところ、「パワフルに吸引」との謳い文句どおり、ゴミの種類を問わずきれいに除去できました。マットレスには若干のざらつきが残ったものの、ほかの商品と比べてもよく吸引できています。「ダニちりセンサー」を搭載し、ゴミが取れたかどうかひと目でわかるのも利点。温風機能もあり、ダニ予防にも役立ちます。重量は2.2kgと全体平均より若干重めですが、シーツに張り付くことなく動かせるので負担に感じにくいでしょう。充電不要のコード付きで、家族分をまとめて掃除したいときにも重宝しますよ。また、フィルターはゴミの処理が簡単な使い捨てタイプ。ダストケース・集じんフィルターは水洗い可能で、衛生的に使い続けられます。運転音は全体平均と同レベルの80dB弱ですが、「音がうるさい」との口コミのとおり静かとはいえないため、夜間の使用は控えるのがよいでしょう。価格は執筆時点で税込20,690円(公式サイト参照)。今回比較した商品のなかでは高価格ですが、機能性や使い勝手に大きなデメリットのない扱いやすいアイテムです。ただほかの高級モデルのなかにはより吸引力に優れたものもあるので、あわせてチェックしてみてくださいね。
結論からいうとRISOUのRS-014は、取り回ししやすく、除菌・ダニ退治できるものをお探しの人におすすめです。重量は1.6kgと今回比較した布団クリーナーのなかでは軽く、動かしやすいのが魅力。UVランプや温風機能もあり、ダニ退治や繁殖予防にも役立ちます。お手入れのしやすさも良好で、ゴミはダストケースからフィルターを外すだけで簡単に捨てられました。ダストケース・フィルターは水洗いにも対応し、内部の清潔さをキープできるのも利点。ただし稼働音は多くの商品同様大きめなので、夜間の使用は控えるのがよいでしょう。肝心の吸引力については、ゴミの取り残しが目立ち低評価に。シーツやマットレスに撒いたゴミを掃除してみたところ、「思ったよりゴミが取れない」との口コミのとおり、すべての種類のゴミを残してしまいました。溝に入り込んだゴミも十分取れず、全体的にパワー不足といえます。価格は執筆時点で税込12,800円(公式サイト参照)。布団クリーナーのなかではまずまずの価格帯ですが、肝心の吸引力が物足りないのは気がかりなポイントです。吸引力が高くダニ退治機能が豊富な商品がほしいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
レイコップ UVふとんクリーナー RJS-100JPPWは、フケや髪の毛をしっかり取り除きたい人におすすめ。検証ではフケを想定したパン粉をほとんど吸引できました。また、比較したなかには髪の毛がシーツに残るものもあったなか、本商品は高い吸引力と搭載されたフィンパンチブラシで髪の毛すべてを除去。「ほこりがよく取れる」という口コミどおり、大きなゴミを取り除く性能が高いです。一方でアレルゲンなど小さなゴミを想定した木粉の吸引はやや苦手。パッと見てわかるほどシーツ全体に薄く粉残りが見られました。ハウスダストなどアレルゲンをしっかり除去したい人には向いていません。吸い込んだ煙がほとんど漏れず、排気のきれいさは優秀でした。稼働音は比較した商品の平均が79.6dB(※執筆時点)だったのに対し、平均68dBと小さめ。音によるストレスを感じにくいといわれている65dBに近いので、うるさいとは感じにくいでしょう。持ち手と本体が一体化した扇型ボディで掃除範囲が狭いのは気になるところ。口コミどおり重量が1.95kgと重いので、細かく移動しながら使うには不向きです。使いやすさにこだわるのであれば、持ち手と本体が離れたハンディ型を選ぶようにしましょう。お手入れパーツが5つと多いうえ、ブラシに髪の毛が絡まりやすいのはネック。ゴミ捨て時はダストケースのフィルターを手で引き抜く必要があるのも気になります。とはいえ、大きなゴミを吸引する力や排気のきれいさは魅力。使いやすさやお手入れしやすさを重視するのであれば、より高評価だった商品も検討してみてくださいね。
Dyson Digital Slim Fluffy Origin
Dyson Digital Slim Fluffy Origin SV18 FF ENT2は、ダイソンのどのモデルにしようか迷っている人にまずは手に取ってほしい一台です。実際にフローリングとカーペットにゴミをまいて吸うと、口コミを覆して優れた吸引力を発揮しました。比較したなかには吸着が悪くゴミを奥へ追いやる商品もありましたが、柔軟に向きを変えながら吸引し、吸い残しはほぼありません。ヘッドをつけ替えず、2つの床材に対応できたのも魅力的です。お手入れブラシやゴミの自動吸引はないものの、構造もお手入れを楽にする配慮が見られました。ヘッドはローラータイプ。比較したパワーブラシ型のヘッドは繊維・髪の毛が絡みやすかったのに対し、毛の長いペットを飼っている人でも使いやすいでしょう。紙パック式ではなく、ゴミ捨て時はホコリが舞いやすいものの、筒状のダストカップは洗いやすいと好評でした。細やかな機能も充実しています。比較した「Dyson Micro 1.5kg Origin」はバッテリー残量がわからなかったのに対し、液晶画面に秒単位で表示。使用できる残り時間が一目瞭然です。壁掛け用の収納ブラケットを設置すれば、本体をセットするだけで充電できます。ただし、連続使用時間は中モードで約25分と短めです。ゴミが少ない場所ではエコモードに切り替えるなどして対応しましょう。稼働音は大きめで、強モードだと約73dB。中モードは約61dBと特別うるさくはないものの、「音が静か」という口コミとは異なりました。重量は実測値で1.81kgとダイソン製品としては軽量ながら、小1.5kg以下と国内メーカー並みに軽かった「Dyson Micro Plus」には一歩及びません。本体を持ち上げる階段掃除は疲れそうです。ソファ下にヘッドを差し込みにくいのも惜しいところでした。ECサイトの値段は7~8万円で販売されている高級モデル。ラインナップが豊富なダイソンのなかでも値段が高いだけあり、吸引力や機能性は申し分ありません。とはいえ、軽さ・静音性を重視する人はほかの商品もチェックしてみてください。
RACTIVE Air コードレススティック掃除機
シャープのコードレススティック掃除機 EC-SR8は、ペット・赤ちゃんがいる家や掃除を夜にする家庭におすすめです。ヘッドに静音性を高める工夫が施されており、口コミどおり稼動音はとても静かでした。比較したなかには標準モードでも70dB以上と音が大きいものもあったなか、こちらは54.87dBにとどまっています。強モードは69.47dBと標準的ですが、標準モードなら時間を気にせず使用できますよ。吸引力も高く、フローリング上のゴミは1往復でほぼすべて吸引。壁際や手前のゴミまでしっかり吸い取れました。比較したところ静音性が高いと吸引力が弱まる傾向がありましたが、本商品は静音性と吸引力を見事に両立。口コミにも納得の吸引力を発揮しました。本体重量は1.69kgと軽くはないものの、自走式ヘッドを採用していてスイスイ進めますよ。ヘッドが212mmとコンパクトなので、ひねればソファーやテレビ台の下などの隙間にも差し込めます。ホルダーつきで、一時的に机や椅子などに立てかけて置けるのもうれしいポイントです。ダストカップは2ステップでゴミが捨てられるうえ、シンプルな形状で丸洗いが可能。ヘッドに髪が絡まりにくいので、お手入れの手間も省けます。標準モードでは最長45分も稼動でき、バッテリー持ちも良好。口コミどおり強モードでは15分しか稼動できませんが、標準モードなら2LDKの広さも余裕で使用できます。比較したなかでは珍しい、持ち手部分にバッテリー残量が表示される機能があり、ペース配分しやすいのもメリット。充電機能はありませんが、スタンドつきのため収納にも困りません。しかし、カーペット上での吸引力はいまひとつ。中央の大きなゴミや、壁側の細かなゴミは吸い切れませんでした。シリーズ史上最も静音でパワフルと謳うとおりの実力はありますが、カーペットだと高い吸引力を発揮できません。広い範囲にカーペットを敷いているなら、ほかの商品も検討してみてください。
レイコップ RS4 Pet+ RS4-100JPWHは、布団クリーナーを探しているすべての人におすすめです。ゴミを設置したシーツを商品で1往復したところ、吸引力は優秀。比較したなかにはゴミを取りきれない商品もあったのに対し、パン粉・髪の毛に加え、ブラシで細かな木粉もかき出し吸い取れました。「びっくりするくらいホコリが取れる」との口コミにも納得です。本体重量は1.42kgと軽量。同じ布団専用タイプのアイリスオーヤマ ふとんクリーナー ハイパワーは1.99kgだったのに対し、「重い」との口コミに反し手軽に扱いやすいでしょう。ハンディ型で可動範囲や吸い込み口が広く、一度に広範囲を掃除できます。ヘッドにはシーツの巻き込みを防ぐガード・ローラーがついていて、かけ心地はスムーズ。コードレスタイプなので電源の位置を気にする必要もありません。お手入れのしやすさも良好。フィルター・ダストケースは水洗い可能で、ブラシも髪の毛が絡みにくく、簡単に除去できます。UVヘッドがついているためお手入れが必要な箇所がやや多めですが、工具を使わず分解でき、手軽に掃除できるのはうれしいポイントです。ゴミ捨ても楽ちん。捨てるときにフィルターに触れる必要がないため手が汚れにくく、周囲にゴミが舞いにくいのもメリットです。吸ったゴミが排気されにくいのもポイント。煙を充満したアクリルボックス内で商品を稼働させても、本体から煙が漏れませんでした。しかし、静音性には欠けます。布団クリーナーの稼働音を騒音計で測る検証では、比較した大半の商品が70〜80dBで音が大きいとされましたが、こちらも例外ではありません。標準モードでも平均80.96dBで、「音がうるさい」との口コミを払拭できませんでした。執筆時の値段は税込22,800円(公式サイト参照)。中価格帯の商品ながら、比較したなかで40,000円以上した高価格の商品に負けない、優れた吸引力とまるで撫でているかのようななめらかなかけ心地が魅力です。同メーカーの最軽量モデル(※執筆時点)を謳うだけあって、力に自信がない人にもぴったり。ぜひこの機会にチェックしてみてください。