今回検証したソニー BDZ-FBT4000は、レコーダー本体の操作のしやすさを重視する人におすすめです。番組表などの設定が簡単にできるのに加え、時間帯指定で録画予約ができるなど利便性にも優れています。反面、スマホとの連携が不安定なので、スマホでの使用をメインにしたい人には不向きです。また録画映像の画質は人の輪郭をきれいに映し出せており、美しい映像が楽しめました。機能面では全自動録画機能こそないものの、4Kアップコンバートなど、あると便利な機能をひととおり備えています。性能の高さは十分ですが、さらなる付加機能を求める人はほかの商品も検討してみてください。
パナソニック DMP-BD90は、安価で操作しやすいブルーレイプレーヤーをお探しの人におすすめです。高速起動モード搭載で動作は速く、起動までは1秒未満・ディスクを入れてから再生までは平均17.37秒とスピーディ。比較した商品内には起動に8秒・再生まで20秒ほどかかるものがあったことをふまえると、待ち時間が少なく快適に使えます。ECサイトでの販売価格が10,000円弱と手頃なのも魅力。比較した商品内では10,000円以上の商品がほとんどだったため、手軽に購入できるでしょう(※執筆時点)。5段階の早送りや巻き戻し・スキップのほか、再生停止位置を自動で記録するレジューム機能も搭載しています。再生に便利な機能も豊富で、好きなシーンをすぐ移動できますよ。リモコンは反応がよく、操作もスムーズ。サイズは「リモコンは小さめ」との口コミどおりですが、ボタンの配置がわかりやすいうえに大きめで操作に迷いません。付属のリモコンでテレビの電源や音量の変えられるのも利点です。フォーマットは4K・Ultra HDブルーレイには非対応ですが、ブルーレイ・DVD・CD・USBメモリは再生できます。再生時の映像はブルーレイ・DVDともにきれいです。実際にブルーレイの実写映画・アニメを視聴すると、人物の髪や肌の質感・キャラクターを描く線はクリアに表現。色合いの再現度も高く、オーディオ&ビジュアルライターの折原さんからは「映画のザラザラ感を残しつつ、きれいに映し出せている」と好評でした。本体サイズは幅24.5×奥行17.5×高さ38.5cmとコンパクト。比較したなかでは幅が40cm・奥行20cmを超える商品もあったなか、設置場所をそこまでとりません。ただし、接続端子がUSBのみと少ないのは懸念点。サウンドバーなどに接続して音質までカスタマイズしたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
LG 4K Ultra HD ブルーレイディスクプレーヤー
LGエレクトロニクス UBK80Sは、価格の安さ・性能の高さどちらも譲れない人におすすめです。実際に再生したブルーレイの映画は、実写・アニメともに鮮やか。比較したほかの商品には色彩が不自然なものもあったなか、オーディオ&ビジュアルライターの折原さんからは「色がバランスよく再現されている」との声が寄せられました。4K・UltraHD ブルーレイを含む幅広いフォーマット対応ながら、公式サイトでの販売価格は税込29,700円(※執筆時点)とリーズナブル。比較したなかでも本品と同じ4K・UltraHD ブルーレイに対応した商品には50,000円を超えるものもありました。端子はLAN・USB・光デジタル音声出力を装備しており、アンプなどさまざまな外部機器を接続できますよ。ディスクの読み込みが速いのも利点です。比較した商品内には再生までに20秒近くかかるものもありましたが、本品は平均13.45秒とスピーディ。電源を入れてから起動までは平均7.93秒と遅めですが、その後はスムーズに視聴できます。5段階の早送り・巻き戻し機能やスキップなど再生に便利な機能も豊富でした。一方で、リモコンの操作性はいま一歩。日本製のテレビであれば付属のリモコンで操作できるのはメリットですが、反応にラグが見られます。ボタンは色分けされているものの動作内容の表記はなく、慣れるまでは直感的な操作しづらく感じました。本体サイズも幅43×奥行20.5×高さ4.55cmと大きく、ある程度の設置スペースが必要です。またDVDの画質はよいとはいえず、ブロック状のノイズや白っぽいぼやけが気になりました。ブルーレイ・DVDともに鮮明な映像を楽しみたい人には物足りないでしょう。安価かつ機能が充実しているのは魅力ですが、映像のきれいさや操作のしやすさを重視する人はほかの商品もチェックしてみてください。
パナソニック ブルーレイディスクレコーダー DMR-4SE102は、どの商品にするか迷っているすべての人におすすめです。実際に地デジ・4K番組を録画したところ、3倍圧縮でも高画質でした。映像を見たオーディオ&ビジュアルライターも「ほとんど劣化を感じない」と絶賛。比較した商品にはノイズが気になるものもあったなか、12倍圧縮もやや画質が劣る程度でした。録画機能も充実しています。注目は、アニメ・ドラマを1話から見逃さず確認できる約90日間の録りおきが可能な自動録画。外出先でスマホから録画予約したり、録画した番組を視聴したりすることもできます。比較した一部商品は非対応だった、番組表からのキーワード候補の取得もできて使い勝手がよいですよ。録画リストが見やすいため、予約もスムーズです。テレビ画面では口コミで指摘されたように番組表が見づらかったものの、スマホでは操作したモニターから「色分けが自然で見やすい」と好評。録画ボタンも、番組名をタップするだけと簡単でした。ただし、人気ランキングはわかりにくかったため、事前に気になる番組をチェックしておくとよさそうです。見たいところをすぐに再生できるのも魅力。モニターは、「シーン再生機能の情報が細かく、想像しやすい」と高く評価しました。比較したなかには早送りと大差ない商品もあったのに対し、目当てのシーンにすぐに飛べます。地デジも4K放送も1.3倍・1.6倍の2段階で倍速再生ができ、時短視聴ができますよ。シーン削除・部分削除での編集も可能です。CM削除・チャプター削除の際は、チャプターごとの時間が表示されるのが使いやすいと感じました。オートチャプターも正確で、好みの状態に編集しやすいでしょう。起動・再生・番組表スクロールは、すべて3秒以内と動作もスピーディ。比較した商品の平均も2~3秒(※執筆時点)だったため、大きな差はないとはいえ、待たずにサクサク操作できるのはうれしいですね。執筆時点で5万円台と比較したなかでは少し安いうえ、謳い文句どおり高画質な4K映像を楽しめる商品です。ぜひ使ってみてくださいね。
今回検証した東芝 DBR-M4008は、録画映像の画質が荒く、高精細な映像を楽しみたい人にはおすすめできません。低圧縮・高圧縮モードどちらにおいてもノイズが目立ち、低圧縮ですら人の顔が見えないほどでした。さらにスマホアプリとの連携もスムーズに行えず、画面も見づらい設計です。今回検証した商品のなかでは使い心地は低評価。一方、あると便利な付加機能をそれなりに備えており、機能性はまずまず。4K録画やUltra HD Blu-rayには対応していないものの、最大7チャンネルを同時録画できる機能は魅力です。しかし画質の低さは気になるところなので、きれいな映像や使い勝手を重視する人はほかの商品も検討してみてください。