LGエレクトロニクス UBK80Sの口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー！

はじめに魅力として挙げられるのは、価格のリーズナブルさ。4K・UltraHD ブルーレイに対応ながら、公式サイト記載の販売価格は税込29,700円・ECサイトでは20,000円前後です（※執筆時点）。

比較したなかでも本品同様に4K・UltraHD ブルーレイ対応の商品にはECサイトでの販売価格が50,000円台というものもあったことから、手軽に購入できます。高性能モデルがほしいけど費用も抑えたいという人におすすめです。

実際にディスクを読み込ませたところ、平均13.45秒と短時間で再生できました。比較したほかの商品には再生までに20秒ほどかかるものがあったことをふまえると、本品の読み込み速度はトップクラスです。

待ち時間が少ないため、スムーズに視聴をスタートできます。

再生時にほしい機能もそろっています。5段階の早送り・巻き戻し機能や、見たいシーンへ一気に移動するスキップ機能を搭載しています。再生速度を調節すると画面の右上に矢印が表示されるため、ひと目で段階数を確認できました。なお、詳しい結果は以下のとおりです。

1. 早送り機能｜5段階
2. 巻き戻し機能｜5段階
3. レジューム再生｜○
4. 音声付きで再生速度を調節｜×
5. スキップ機能｜○
6. 字幕移動｜×
7. 字幕の輝度調節｜×

最後に再生した時点を記録するレジューム機能に加えて、ディスクを取り出したあとも記録し続けるラストメモリー機能を装備しているのも利点です。再生の途中でディスクを取り出しても最後に再生したシーンが記録されており、続きをすぐに視聴できます。

音声を出したまま再生速度を調節する機能や字幕移動・輝度調節機能は備わっていないものの、比較した商品の多くで同様の結果でした（※執筆時点）。映像を一気に見れない時に役立つ機能が豊富なので、便利に使えますよ。

付属のリモコンにはテレビの音量・電源ボタンがついており、プレーヤー本体だけでなくテレビの操作までできるのも魅力です。比較した商品の多くで他社のテレビには非対応だったのに対し、日本製であれば操作が可能なため幅広いテレビに使えます。

反対に同社のテレビのリモコンで本品を操作できる、SIMPLINKにも対応。LGのテレビを使っている人はより操作しやすいでしょう。

リモコンには操作性を考え、配置や色に工夫がされていました。比較したほかの商品には再生に使うボタンがリモコンの下部に配置されていて押しづらいものもあったなか、本品は中央部にまとめられています。選局などのボタンと色分けされているのもうれしいポイントです。

ただしボタンには文字がなく記号のみ表記されているため、実際に使用したモニターのなかには「並びを覚えてからでないと直感的な操作はしづらい」と答えた人も。サクサク操作するには慣れが必要になるでしょう。

＜リモコンの操作に迷いがないかについてのモニターコメント＞

1. 「再生ボタンに出っ張りがついており、暗闇でも見つけやすそう」
2. 「再生系のボタンがまとまっており、操作しやすい」
3. 「文字が少なく、わかりづらい」
4. 「再生系のボタンが色分けされているため、わかりやすい」

コメントは一部抜粋

ブルーレイ再生時の画質もおおむねきれいです。映像を4K相当に変換できる4Kアップコンバート機能を搭載しており、実際に映した実写映画は全体的に臨場感がありました。

オーディオ＆ビジュアルライターの折原さんからは「ノイズが残り、映像にざわつきを感じる」といった指摘がみられましたが、髪の束感や肌の質感、服の縫い目といった細かい部分まで表現できています。

比較したほかの商品には発色が物足りないものもあったなか、本品は明暗どちらの色もコントラストがはっきり。暖色系の色はやや少し鮮やかすぎるものの、視聴したモニター5人のうち色彩に「不満」を感じた人はいませんでした。

＜ブルーレイ再生時の画質（映画）についてのモニターコメント＞

1. 「全体を見ると立体感は表現できている。臨場感もあった」
2. 「肌の質感やシワ、髪の艶感や束感まで鮮明に見える」
3. 「ほどよく生き生きした色味。肌色や髪色も発色は鮮やか」
4. 「コントラストははっきりとしており、陰影がパキッと表現されている」
5. 「暖色系の色が鮮やかすぎる。黄味が強いのも気になった」

コメントは一部抜粋

アニメ映画でも解像度・色彩ともに家庭での視聴に十分なレベルです。線に途切れはなく、キャラクターの輪郭もクリアに映し出せています。特別高画質というわけではないものの、違和感なく視聴できました。

色彩は明るめですが、映像本来の色味をしっかり表現。比較したほかの商品には色彩に不自然さを感じるものもあったなか、はっきりと陰影をつけながら色味がうまく調和しています。専門家の折原さんからも「色がバランスよく再現されている」と好評でした。

＜ブルーレイ再生時の画質（アニメ）についてのモニターコメント＞

1. 「全体的に輪郭はクリア。髪などにも線の途切れはほぼ感じられなかった」
2. 「解像度に問題を感じる部分はない」
3. 「映像の奥行きは少し物足りないが、許容範囲」
4. 「色彩は鮮やかすぎない。クセがなくて見やすい」

コメントは一部抜粋

幅広いフォーマットに対応しているのもメリットです。

比較した商品内ではUSB・ブルーレイ・DVD・CDのみ対応のものが多かったのに対し、本品は以下に記載のとおり4K・UltraHD ブルーレイも再生できました。より高画質な映像を楽しみたい人に向いています。

1. 4K対応｜○
2. UltraHD ブルーレイ｜○
3. ブルーレイ｜○
4. DVD｜○
5. CD｜○
6. USBメモリ｜○

接続端子も豊富に備わっていました。USB端子・LAN端子はもちろん、光デジタル音声出力端子も装備されています。

比較した商品のうち光デジタル音声出力に対応したものはわずかだったことをふまえると、インターネットやアンプなどのオーディオ機器に接続したい人にぴったりです（※執筆時点）。ネット動画や映画館のような高音質のサウンドを楽しめるでしょう。

1. 同軸デジタル音声出力｜×
2. LAN端子｜○
3. 光デジタル音声出力｜○
4. USB端子｜○

まず気になったのが、起動の遅さ。比較した商品の多くが1秒未満で起動できたのに対し、平均7.93秒もかかりました。

高速起動モードを搭載していないため、起動時には少し待ち時間が発生します。スピーディに視聴をはじめたい人には不向きです。

リモコンは再生ボタンの配置などつくりはよいものの、サイズが小さめなのは惜しいポイント。ボタン同士の間隔が狭いうえに1つ1つが小さいため、実際に使用したモニターからは「押しづらい」「間違えて押してしまう」との指摘が寄せられました。

反応に少しラグがみられたのも懸念点です。比較したほかの商品には本体正面で操作しなくとも反応したものもあったなか、本品は近距離でないとうまく反応しません。本体から3m程度であれば問題なく使えますが、センサーの感知範囲は狭いといえます。

＜リモコン操作のしやすさについてのモニターコメント＞

1. 「ボタンどうしの間隔は少し近く、間違えて押すことがあった」
2. 「ボタンがかなり小さく、間隔も狭い」
3. 「ボタンは深め押し込まなければならず、手指に疲れを感じた」
4. 「リモコン自体が小さいため、ボタンも小さかった」
5. 「ボタンは小さく、間隔も狭いため押しづらさを感じた」

コメントは一部抜粋

DVD再生時の画質はやや物足りません。実際にライブ映像を視聴したところ、ブロック状のノイズが発生し、アーティストの輪郭や表情がはっきり見えませんでした。比較したなかにはノイズを除去し高画質化できていた商品もありましたが、本品はDVD自体のノイズがかえって強調されてしまいます。

色彩は明暗の区別がついているものの、モニターからは「全体的に白っぽく映る」との指摘が。服やライトなどの色合いが少し淡く、鮮やかさに欠けます。

ただし専門家の折原さんからは「解像度は高く、遠くから見るときれい」との声も寄せられました。映像の鮮明さを求める人には不向きですが、離れてみる分には支障はないでしょう。

本体サイズは大きく、設置にはある程度のスペースが必要です。比較した商品内では幅・奥行ともに20cm以下のものもあったなか、本品は幅43×奥行20.5×高さ4.55cmとコンパクトとはいえません。とくに幅は広めなため、自宅のテレビ台におさまるか事前に確認しておきましょう。

ただし電源コードが大きなACプラグではなく、通常タイプなのはうれしいポイント。コンセントまわりはかさばりませんよ。