棕櫚箒（しゅろほうき）のおすすめ人気ランキング【2025年】

棕櫚箒ならではの耐久性や弾力を求めるなら、鬼毛箒（おにけぼうき）を選びましょう。タイシと呼ばれる太く硬い繊維のみを使用し、しっかりとコシのある掃き心地を実現。細かいゴミまで一気に掃き出せるため、広いフローリングや土間の掃除にぴったりです。

修理しながら育てていけるのも愛着がわくポイント。本物の掃除道具を探している人や、何十年もかけて自分だけの1本に仕上げたい人は、ぜひ鬼毛を使った箒を検討してみてください。

さらに格上の道具を使いたい人は、本鬼毛箒（ほんおにけぼうき）に注目しましょう。タチケと呼ばれる上質な繊維を1本ずつ手で抜き集め、膨大な手間と大量の棕櫚皮を費やして作られる逸品。鬼毛を超える太さ・コシがあり、「3本あれば一生足りる」といわれるほどの耐久性を誇ります。

しなやかさとバネのような弾力と両立し、掃除しながら畳やフローリングが磨かれていくのを実感できるでしょう。凛とした佇まいで、インテリア性が高いのも支持される理由です。

実用性を重視し、毎日気兼ねなく棕櫚箒を使いたい人には、皮箒（かわぼうき）がおすすめです。皮巻きとも呼ばれ、天然の棕櫚繊維をそのままくるっと巻いて束ねているのが特徴。鬼毛に比べて繊維がやわらかく、価格も控えめなので、棕櫚箒をはじめて使う人の入門品としてもおすすめです。

穂先の部分がほぐされているため、細かいほこりもしっかりとキャッチできますよ。基本的に修理はせず、傷んできたら外掃き用におろして、最後まで使い切る前提で作られています。新品の皮箒は粉落ちが多いので、玄関などで十分に繊維を慣らしてから室内で使うようにしましょう。

腰をかがめず立ったまま掃除したい人は、長柄箒を選びましょう。腰痛が気になるときも体に負担がかかりにくく、毎日の掃除が楽に進みます。リビングや和室など、広いスペースを一気に掃除したいときに活躍しますよ。

柄が長いことで手の動きが少なく済み、力の弱い人でも効率よく掃けるのもメリット。標準的な長さは95～125cm程度なので、使う人の身長に合わせて選ぶとよいでしょう。壁に立てかけておくだけで、インテリアのように絵になるのもうれしいポイントです。

テーブル下や棚まわり、階段など細かい場所を掃除するなら手箒が便利です。片手でささっと扱えて、小回りが利くのがメリット。掃除のタイミングを選ばず気になった瞬間すぐに使えるので、日常的なちょこっと掃除が楽しくなるでしょう。

標準的な長さは約60〜90cm前後で、立ったりかがんだりしながらの掃除もスムーズに進みます。重すぎないため子どもや高齢者でも扱いやすく、家族みんなで使えるのもうれしいポイント。玄関やテラス、洗面所などに常備しておくと、いつでも清潔な空間をキープできますよ。

デスクまわりや家具の隙間、キーボードの間など細かい場所の掃除には、荒神箒がぴったりです。片手にすっぽり収まるサイズで扱いやすく、作業の合間にさっとほこりを取りたい人におすすめです。

かつてはかまどの掃除に使われたことから、台所の神様である「荒神様」にちなんでこの名がついたといわれています。小箒・ミニ箒と呼ばれる商品もありますが、はっきりとした違いはありません。標準的な長さは15〜30cmほどなので、使い途に合った大きさを選びましょう。

長柄箒を日常使いするなら、7〜9玉が扱いやすいでしょう。7玉は幅約20cm前後で小回りが利きやすく、廊下や6畳ほどの部屋など限られたスペースにぴったり。9玉の幅は約25〜28cm程度で、リビングやダイニングなど広めの空間を効率よく掃除できます。

さらに広い面積を一気に掃きたい場合は、11玉を選択肢に入れるのもひとつの方法。お寺や料亭でも使われるサイズで、穂先幅は30〜35cmほどとかなり広めに作られており、一度に広範囲をきれいにできます。ただし、その分重さも増すため、普段掃除する部屋の大きさや取り回しやすさとのバランスを考えて選んでくださいね。

手箒や荒神箒は、掃除する場所の広さや細かさに応じて、玉数（束数）を選ぶのがポイントです。手箒の場合は3～5玉が標準的です。狭めの廊下・階段などを掃除するなら、幅15cmほどの3玉が使いやすいでしょう。洗面所など少し広い範囲のホコリを掃きたい場合は、幅20cmほどの4～5玉をチェックしてください。

荒神箒で家具のすき間や棚の上などを掃除するなら、幅15cmくらいまでの3〜4玉がほどよいでしょう。掃除スペースが広めな場合は、5玉以上もチェックしてみてください。力強い掃き心地で、カーペットや布団表面をのホコリ払うときも活躍しますよ。

テーブル上のパンくず・サッシの溝・車の中の細かい部分などに使うなら、1玉のミニ箒もおすすめです。穂先幅は5cm前後とコンパクトで、ブラシのようなかわいらしい見た目も魅力。控えめな価格の商品が多いので、道具を楽しむ感覚で気軽に取り入れてみてください。