精緻な星を映し出すと謳う家庭用プラネタリウム、セガトイズ HOMESTAR granity(ホームスター グラニティ)。インターネット上では「映像コンテンツが豊富」と評判です。一方で「映像投影の画質が粗い」といった口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、セガトイズ HOMESTAR granityを含む家庭用プラネタリウム全13商品を実際に使って、再現性の高さ・満足度の高さ・機能性・教材性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
セガトイズ HOMESTAR granityは、本格的な星空を楽しみたいすべての人におすすめ。HOMESTARシリーズの上位モデルで、家庭用Wi-FiルーターとiPhone・iPadを連携させて使用します。比較したなかで唯一※、デジタル映像の投影に対応しており、アプリに配信されるプラネタリウム上映作品なども楽しめますよ。
2023年7月執筆時点
実際に投影したところ、奥行を感じるほどリアルに再現できていました。投影方式には、業務用プラネタリウムと同じ仕組みの光学式を採用。比較した商品には星の光の強さがすべて同じものもあったなか、メーカーが謳うように等級差を再現できます。不自然な密集感もなく、天文の専門家からも「星座が結びやすい。天の川もしっかりしている」と好評でした。
プラネタリウムを楽しむための機能も充実。日周運動機能つきで、移り変わる実際の星空を見ているような没入感を得られます。口コミの指摘どおり映像コンテンツはやや画質が粗いものの、教材としても使える内容です。宇宙や星空など幅広いテーマを収録し、実際に視聴したモニターからは「本当のプラネタリウムに来たよう」と好印象でした。
投影距離は2mと天井に投影しやすい距離で、角度・ピント調節も可能。実際に試したほかのHOMESTARシリーズの商品と比べると全体的に光が明るく、投影されている範囲の境界がはっきりしていました。星空の下で見ているというよりも、望遠鏡で覗いているようなイメージが近いでしょう。
値段は執筆時点で税込69,799円(公式サイト参照)。比較したなかでも高級なモデルですが、宇宙の奥行を感じられるリアルな星空を楽しめます。映像コンテンツが40作品以上配信されていて飽きにくいため、子どもの学習にも活躍するでしょう。自宅で本格的なプラネタリウムを楽しみたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
そもそも家庭用プラネタリウムとは、部屋の天井や壁に投影して自室にいながら満点の星空を見られるアイテム。リラックスタイムや、子どもの学習用としても役立ちますよ。
今回ご紹介するセガトイズ HOMESTAR granityは、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんが監修した家庭用プラネタリウム。HOMESTARシリーズ初のインターネット接続モデルで、家庭用Wi-FiルーターとiPhoneもしくはiPadと連携して楽しめます。専用アプリと連動し、40作品以上の映像作品を投影できるのが特徴です。
販売元のセガトイズは日本の玩具メーカー。家庭用のプラネタリウムの大手販売元の1つです。同社のHOMESTARシリーズでは、約6万個の星を投影できる「Classic」・太陽系を俯瞰で見る「Classic Solar System」など様々なモデルを展開しています。
本体の操作は専用アプリから行います。アプリはApp Storeから無料でダウンロード可能です。恒星投影とデジタル投影の切り替えやタイマー設定、投影中の動画の音量・コントラスト・明るさの調整などができます。
投影方式は、デジタルと光学のハイブリッド式です。恒星の投影は光学式で、映像作品の動画はデジタル式で投影。それぞれに投影レンズを備えることで、精緻な星とデジタル映像を複合的に映し出せるとしています。
なお、映像作品は44作品(※執筆時点)を配信中です。2作品は800円で1週間見放題ですが、ほか42作品は無料で楽しめます。
本体のサイズは、幅205×奥行205×高さ238mm。比較した商品の多くは幅・奥行ともに200mmに満たないことをふまえると、サイズは若干大きめです。
本体はスタイリッシュで高級感のあるデザイン。お部屋に置きっぱなしでも、インテリアの一部としてなじむでしょう。色はブラックとホワイトの2色を展開しています。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はセガトイズ HOMESTAR granityを含む、家庭用プラネタリウム全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、 再現性の高さの検証です。
自然科学研究機構国立天文台 天文情報センター講師/台長特別補佐の平松正顕さんにご協力いただき、実際の星空をどれだけ再現できているかを評価しました。とくに、星空の明るさを示す等級差の再現ができているかに重点を置いています。
比較したなかでも、星空の再現性の高さはトップクラス。暗い星は暗く、明るい星は明るく、等級差をしっかりと再現しました。比較したなかには光が弱い暗い星の再現が苦手な商品もあったのに対し、宇宙の奥行を感じられるリアルな星空を映し出せています。
比較したなかでもセガトイズのHOMESTARシリーズは、投影できる星の数・暗い星の再現に優れている傾向がありました。業務用のプラネタリウムと同じ仕組みの光学式を採用していることもあり、専門家からも「星座も結びやすい。天の川もしっかりしている」と好評です。
次に、満足度の高さの検証です。
星空を楽しむための機能を含めた総合的な満足感を、一般モニター5名で評価しています。評価のポイントは、星空がリアルに投影されているか・空間の奥行やBGM機能などを含めて没入感はあるかの2点です。
星空はリアルに再現されています。星の大きさだけでなく、濃淡も表現できるので、不自然さがありません。モニターからも、「星の粒度がそれぞれ違うためクオリティが高い」と好評でした。
星が密集しすぎず、自然な距離感がある点も高評価。比較したピンホール式の商品は光の粒を投影するだけでリアルさに欠けましたが、本商品のような光学式はまばらに映せていてリアルな感じがしました。
投影範囲も狭すぎず広すぎず、一般的な家庭の部屋で見るのにちょうどよいでしょう。モニターからは「狭い部屋でもみやすい」「(家庭用として)投影範囲はベストに近い」という意見が寄せられました。
<星空のリアルさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
リアルな星空と本物のプラネタリウムのようなコンテンツが好評で、体験したモニター5名全員が「没入感があった」と回答。1人でも家族と一緒でも、熱中して見られるでしょう。
比較したほかのHOMESTARシリーズにはない、プロジェクター機能を搭載しているのが特徴。口コミどおり解像度は854×480と低めですが、アプリに配信されるコンテンツは40作品以上あり、飽きずに楽しめます。内容のクオリティも高く、モニターからは「本当のプラネタリウムに来たよう」と好評でした。
ただし、ほかのHOMESTARシリーズより全体的にやや明るいため、投影されている範囲の境界がわかります。モニターからは「枠がうっすら見える」「少し画面が大きいと没入感が増すかも」という声も。星空の下で見ているというよりも、望遠鏡で覗いているようなイメージが近いでしょう。
とはいえ、宇宙の探求やオーロラ解説・飛行機から見る夜空を映した映像など、さまざまなコンテンツを楽しめるのは大きな魅力です。ガイドの音声も心地よく、本格的なプラネタリウム体験ができますよ。
<没入感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、機能性の検証です。
各商品の機能の充実度をチェックしました。とくに、没入感・飽きにくさ・便利さの観点で役に立つ機能を評価しています。
プラネタリウムを楽しむための機能は豊富です。地球の自転によって星が動く様子を再現した日周運動機能を搭載。比較した商品には日周運動機能を搭載していない機種もありましたが、没入感の違いは明らかでした。
日周運動を北半球と南半球で切り替えたり、アプリで配信されるガイドつきコンテンツを流したりと、飽きずに楽しめる工夫も充実しています。
角度・ピント調節機能があり、星空がぼやけないよう調節できるのも利点です。投影距離は天井に投影しやすい2m。比較したほかの商品も投影距離は2m前後に設定されているものが多かったので、使用する部屋で投影距離を確保できるか事前に確認しておくのがよいでしょう。
寝落ちが心配な人には、30分/60分のタイマー機能が便利。子どもと一緒に楽しんで、そのまま就寝できます。コンセント式のため、電池式の商品のように持ち運びはできませんが、家の中でしか使わない人には問題ないでしょう。電池交換の手間を省けますよ。
最後に、教材性の検証です。
星や宇宙について学べる点も家庭用プラネタリウムの魅力です。星座間の位置関係は正しいか・星に関わる知識が得られる解説がされているか、などをチェックしました。
星の位置関係が正確に再現されており、教材としても使いやすい商品です。動画コンテンツも豊富で、宇宙の星を探求するプログラムを多く収録しています。原板を目盛に合わせて設定すると、見たい日時の星空を投影することもできますよ。
比較した光学式の商品のほとんどは交換用の原板があるなかで、本商品は付属の原板は1種類のみです。光学式投影の星座線・星座名・星座絵などは見られません。しかし、そのぶん動画コンテンツは多く、説明書にも星空の解説が掲載されていました。
動画コンテンツはアプリ上で配信されており、発売時点で44作品。多くが無料コンテンツで、宇宙や星座だけではなく、風景や星回りの知識も学べます。子ども向けのストーリーも楽しめますよ。
セガトイズ HOMESTAR granityの取扱店舗は、Amazon・Yahoo!ショッピングなどのECサイト、公式通販サイトのセガトイズ.comなどです。
値段は執筆時点で税込69,799円(公式サイト参照)。比較した多くの商品は1万円以下で購入できるので、かなり高級ですが、そのぶん本格的な星空・豊富なコンテンツを楽しめます。ぜひチェックしてみてくださいね。
最後に、1万円台で買えるおすすめ商品をご紹介します。
セガトイズ HOMESTAR Classicは、約6万個の星空を楽しめる1台。暗い星・明るい星が再現されており、宇宙の奥行を感じられます。星空が投影されていない壁との境界が自然で、広範囲に星空を感じられるのも魅力。ランダム投影される流星機能に大人も子どもも熱中するでしょう。
HOMESTAR 星が瞬くプラネタリウムは、星の瞬きとBGM機能を搭載。BGMではヒーリング曲や、山・川の自然音が収録されています。瞬き機能で星の明るさが変化し、流星の投影も自然なので、かなりリアル。日周運動機能もついていて、季節や時間によって移り変わる星空を鑑賞できますよ。
投影方式 | 光学式 |
---|---|
投影距離 | 2〜2.3m |
付属原板の種類. | 日本の星空(白黒原板)、星座ライン入り(白黒原板) |
良い
気になる
星座線・星座名の表記 | 不明 |
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日周運動・回転機能 | |
星空の観測地点 | 不明 |
プロジェクター解像度 | |
対応Wi-Fi | |
対応端末 | 不明 |
通信環境 | |
幅 | 180mm |
奥行 | 180mm |
高さ | 220mm |
原板差し替え可能 | |
星以外の天体投影 | |
流星機能 | |
タイマー機能 | |
タイマーの設定可能時間 | 15分、30分、60分 |
オートオフ機能 | |
オートオフまでの時間 | 180分 |
ピント調整機能 |
セガトイズ HOMESTAR Classicをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
投影方式 | 光学式 |
---|---|
投影距離 | 1.8〜2m |
付属原板の種類. | 日本の瞬く星空、日本の星空 |
良い
気になる
星座線・星座名の表記 | 不明 |
---|---|
日周運動・回転機能 | |
星空の観測地点 | 不明 |
プロジェクター解像度 | |
対応Wi-Fi | |
対応端末 | 不明 |
通信環境 | |
幅 | 165mm |
奥行 | 210mm |
高さ | 250mm |
原板差し替え可能 | |
星以外の天体投影 | |
流星機能 | |
タイマー機能 | |
タイマーの設定可能時間 | 30分、60分 |
オートオフ機能 | |
オートオフまでの時間 | 180分 |
ピント調整機能 |
セガトイズ HOMESTAR 星が瞬くプラネタリウムをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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