軽くて感度と操作性に長けていると謳うカワハギロッド、ダイワ アナリスターカワハギ 82-175・E。ユーザーからも「軽くて疲れにくい」「感度がとてもよい」と好評を集めています。しかし、口コミやインプレだけでは実際の使い勝手がわからず、購入を迷っている人も多いのでは?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、ダイワのカワハギXとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、カワハギロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ダイワ アナリスターカワハギ 82-175・Eはエントリーモデルからさらにステップアップした1本がほしい人におすすめ。重量75gと軽いうえに先重りしないので、1日中釣りをしていても疲れにくいですよ。同時に比較したダイワの初心者向けモデル「カワハギX」よりも20g以上軽く、軽快なロッドワークが可能といえます。
仕舞寸法は91.1cmとコンパクト。電車やバスで船宿まで移動する際も、高さを気にせず持ち運べるでしょう。カワハギロッドは折れやすいものの、1年間の保証期間が設けられているので万が一の破損時も安心。比較したなかには保証書がない商品があったことを思うと、長く付き合える1本といえます。
リールシートは細めに作られており、手が大きなモニターからは「握るのに力がいる」との声が出ました。また、指を引っ掛けるトリガーの細さ・薄さが気になり、「かけた指が痛くなる」という意見も。人によって感じ方に差がありますが、ロッドの操作中に食い込みが気になるかもしれません。
モニター10人が川底に沈めたブロック塀にあてて行った感度の検証では、初心者と中~上級者で意見が二分。中級者以上からは「振動がオブラートに包まれているように伝わる」と指摘されましたが、初心者は「振動が手の骨まで伝わってくる」「感度がよいと思う」と好感を示しました。
カワハギ釣りに慣れた中級者以上にはやや物足りなく感じるかもしれませんが、初心者にとっては口コミどおりの軽さ・感度のよさを体感できる一品といえます。ワンランク上のロッドで脱初心者を目指したい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
カワハギの旬は身と肝で分かれており、1年中おいしさを味わえるのが魅力です。ただし、カワハギは餌取り名人とも呼ばれており、アタリがまったくないのに餌を取られていることもしばしば。気配を察知するのが難しいカワハギをたくさん釣るには、高感度なカワハギロッドが欠かせません。
今回は、ダイワのアナリスターカワハギ 82-175・Eをご紹介。感度と操作性を引き出す軽さにこだわった一品です。竿のネジレを防ぐために独自開発の繊維を45度に巻きつけているのもポイント。穂先はカーボン素材で、特有の手に響く感覚が得られると謳っています。
アナリスター カワハギでは、全部で3つの調子を展開。調子とはロッドの曲がり方のことで、全体を10としたときにどこを支点に曲がるかを、9:1・8:2・7:3といった表記で示します。各ロッドの調子と特徴は以下のとおりです。
<ラインナップ>
今回はダイワ アナリスターカワハギ 82-175・Eを含むカワハギロッド全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ダイワ アナリスターカワハギ 82-175・Eを実際に試した結果、4つものメリットがあるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
謳い文句どおりの軽さで、高評価を獲得。重さはわずか75gで、ダイワのエントリーモデルである「カワハギX」よりも20g以上軽いとわかりました。重心の位置が竿尻から52cmの位置にあるのも利点。先重り感がないのでコントロールしやすいですよ。
軽いので1日中釣りをしても疲れにくいだけでなく、ロッドワークの幅も広がるでしょう。
仕舞寸法が91.1cmと非常にコンパクトで、持ち運びやすいのも魅力の1つ。比較したなかでは仕舞寸法が95cm以下だと高さを気にせず電車やバスに乗れる傾向があり、本商品も例外ではありません。船宿まで公共交通機関で行く人にぴったりです。
ロッドケースとベルトつきなのもうれしいポイント。分解したロッドがバラバラにならないので快適ですよ。
サポートの充実度も申し分なし。購入から1年間の保証期間が設けられているうえ、有償にはなりますがロッド全体の修理にも対応してくれます。保証内容は以下のとおりです。
<保証の内容>
カワハギロッドはほかのロッドより細く軽く作られているため、折れやすいといえます。比較したなかには保証書がない代わりに安く入手できる商品もありましたが、長い付き合いを考えているなら、アフターサポートが充実した本商品がおすすめです。
感度のよさも期待できます。カワハギ釣り初心者と中~上級者5人ずつが水中に沈めたコンクリートブロック塀にあてた結果、とくに初心者から「感度がよい」と好評でした。
モニターからは、「振動が手元まで伝わる」「カンカンという音を感じ取れた」との意見が。ダイワのエントリーモデルである「カワハギX」は振動がややボヤけて伝わってきたことを思うと、初心者モデルから1ステップアップしたい人にぴったりです。
コメントは一部抜粋
<金属音に近い音が手に伝わるかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
総じて高評価といえるものの、気になるデメリットも2つありました。購入に踏み切る前に、自分に合う商品なのか確認しましょう。
気になったのは、リールシートが細めに作られている点。実際に使ったモニターのうち、手が大きい人からは「持つのに力がいる」というコメントが出ました。
指を引っ掛けるトリガーの細さ・薄さに対しても懸念の声が。「トリガーが薄いので長時間挟んでいると痛くなりそう」「短くて細いので指が食い込む」といった意見が寄せられ、人によって感じ方が分かれました。
リールシートとのフィット感がないと指に痛みが生じ、疲労感やケガにつながる可能性があります。カワハギとの勝負に集中するためにも、手に合っていて持ちやすいものを選びましょう。
コメントは一部抜粋
コメントは一部抜粋
感度のよさの検証では、カワハギ釣り中級者以上から「感度が低い」との意見が見受けられました。振動の伝わり方がぼんやり・ふんわりした印象で、「オブラートに包まれているような伝わり方」と表現する人もいたほどです。
一方、同時に比較したダイワの「メタリア カワハギ」やシマノの「ステファーノ SS」といった上位モデルはノイズが少なく、振動の伝わり方が非常にクリアでした。本商品は初心者には必要十分ですが、熟練度によっては物足りなく感じるかもしれません。
コメントは一部抜粋
<金属音に近い音が手に伝わるかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
餌を取られているのがわかりにくい小さなカワハギが群れている際や2枚潮と呼ばれる潮の向きが2つなどある海底状況がわかりにくいようなシチュエーションでは、よりクリアに振動が伝わってくるほかの商品がいいといえます。
全長. | 1.75m |
---|---|
重心の位置(竿尻から) | 52.0cm(実測値) |
保証期間 | 1年間 |
調子 | 8:2調子 |
硬さ | 不明 |
重量 | 75.0g(実測値) |
ガイド数 | 13個 |
---|---|
継数 | 2本 |
先径 | 0.9mm |
元径 | 10.8mm |
保証範囲 | 1か所1回限り(免責額6,000円) |
錘負荷 | 20~35号 |
修理対応あり | |
素材 | カーボン |
カーボン含有率 | 95.0% |
感度もなかなかで、ブロック塀に着底した瞬間の振動はよく伝わってきます。上位商品と比較すると鋭さが足りないものの、初心者には十分といえるでしょう。
ただし、ロッドケースとベルトがついていない点には注意。別途用意するのを忘れないようにしてください。
トリガーの指を引っ掛けるスペースが凹みすぎていないのもよい点。指が奥まで入り込みにくく、負担を感じにくいといえます。仕舞寸法91.7cmとかなりコンパクトに収納できるうえ、ケースとベルトつきで持ち運びやすいですよ。
アナリスターカワハギよりも価格は上がりますが、カワハギ釣りに慣れたあとも長く付き合えるロッドがほしい人は、ぜひ候補に入れてはいかがでしょうか。
税込価格は25,800円(執筆時点・公式サイト参照)ですが、ショップによって価格が異なる場合があります。ぜひ、お得に購入できるところをリサーチしてみてくださいね。
カワハギロッドの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。DAIWAのアナリスターカワハギ 82-175・E以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
全長. | 1.80m |
---|---|
重心の位置(竿尻から) | 52.9cm(実測値) |
保証期間 | 1年間 |
調子 | 9:1調子 |
硬さ | MH |
重量 | 96.0g(実測値) |
ガイド数 | 12個 |
---|---|
継数 | 2本 |
先径 | 1.2mm |
元径 | 12.2mm |
保証範囲 | 1か所1回限り(免責額4,000円) |
錘負荷 | 20~40号 |
修理対応あり | |
素材 | カーボン |
カーボン含有率 | 97.0% |
全長. | 1.75m |
---|---|
重心の位置(竿尻から) | 53.5cm(実測値) |
保証期間 | 1年間 |
調子 | 8:2調子 |
硬さ | MH |
重量 | 64.2g(実測値) |
ガイド数 | 13個 |
---|---|
継数 | 2本 |
先径 | 0.6mm |
元径 | 9.8mm |
保証範囲 | 1か所1回限り(免責額9,000円) |
錘負荷 | 20~40号 |
修理対応あり | |
素材 | カーボン |
カーボン含有率 | 99.0% |
ダイワ メタリア カワハギ MH-175・Wの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー
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