ケース不要でルアーを収納できるフローティングベスト、ダイワ ベンチクールゲームベストV DF-6122。「肩への負担が軽減できる」と評判の一方で、「背中の収納が足りない」という気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のアピアやシマノなどのフローティングベストとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、フローティングベスト選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ダイワ ベンチクールゲームベストV DF-6122は、必要なアイテムがたっぷり入り、出し入れしやすいものがほしい人におすすめです。機能性は比較したなかでもトップクラスで、プライヤーケース・ポーチ・ドリンクホルダーなどほしい機能をカバー。ルアーはベストのフックにかけて収納でき、「手返しよくルアーチェンジが可能」との謳い文句どおり、ケースに戻す手間を省けます。
収納力も申し分なく、メイン・背面・サブポケットに合計8個ものルアーケースを収納できました。「背中の収納が足りない」との口コミを覆す結果です。比較したほかの商品には、背面に1個も入らなかったものも。メインポケットは拡張機能つきで、装備品が多い人にうれしいですね。
メインポケットの使い勝手も優秀です。生地が硬く型崩れしにくいため、開閉がスムーズ。チャックの滑りもよくなめらかでした。実際に使用したモニターからは「指1本で開け閉めできた」と好評。間口が広いため、比較した入れ口が狭い商品のようにルアーが引っかかる心配もないでしょう。
浮きやすさも高評価で、体重65kgの成人男性を足先まで浮かせられました。股ひもや腰ベルトでしっかり固定されるため、浮いた状態でベストがズレることもほとんどありません。万が一の落水に備えられますよ。
一方、収納力があるぶん動きにくいのはネック。生地が硬く脇まわりのスペースに余裕がないので、ロッドを振るのにやや抵抗を感じました。とはいえ、「肩への負担が軽減できる」との口コミどおり腰ベルトで重さが分散されるというメリットも。装備品が多い人はぜひ検討してみてください。
そもそもフローティングベストとは、収納力に特化した浮力材入りのベストのこと。バッグが不要になるほどの荷物を収納できるため、身軽に釣りを楽しめます。釣りを行う際は、水に入る予定はなくても、必ずフローティングベストを着用しましょう。
今回ご紹介するベンチクールゲームベストV DF-6122は、商品名のとおり高い通気性が特徴です。背中パッド中央の溝に加えて、ベンチクールシステム(背中の分割)もあり、夏でも蒸れにくいと謳っています。
販売元は、日本屈指の釣具メーカーであるダイワ。世界でもトップクラスのシェアを誇るグローブライド社が手がけています。フローティングベストだけでも10種類以上を展開していますよ。
拡張可能なメインポケットを含む収納力に加え、左腰ポケット前面にはルアーをかけられるローテーションポケットを装備。ルアーケースに戻す手間を省けます。荷重を分散できるよう、腰ベルトを搭載しているのも特徴です。
プライヤーホルダーはポケットインタイプで、脱落やラインへの干渉に配慮。プライヤー先で生地を傷つけないよう、ポケット内は樹脂ボードで保護されているのも注目ポイントです。
左右どちらのベルトにも装着できる、アジャスタブルポーチを搭載しているのもメリット。利き手にあわせて取りつけられます。ポーチ背面のベルト構造を刷新し、ロッドを振る際のぐらつきを抑える設計にしている点もこだわりですよ。
約1,000mLの通常形状ボトルが入る、ボトルホルダーも装備。軽量かつ脱落が少ないフォルムを採用しました。
サイズはフリーの1種類で、着丈は48cmです。
カラーは、ジェットブラック・ブラック×メタル・ブラウン×グレーの3色が販売されています。好みやほかのアイテムに合わせて選べるのがうれしいですね。
フローティングベストは収納力に特化しているのに対し、ライフジャケットは安全面に特化したベスト。救命胴衣と区分されるように、船やボートに乗る際はフローティングベストではなくライフジャケットを着用しなければなりません。
また小型船舶に乗る際は、国土交通省の安全基準に適した印「桜マーク」がついているかの確認も必須です。小型船舶に乗って釣りを楽しむ際は、桜マークつきのライフジャケットを準備してくださいね。
今回は、ダイワ ベンチクールゲームベストV DF-6122を含むフローティングベスト全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、動きやすさの検証です。
5名のモニターが実際に着用し、体を動かしやすいか・ロッドを振りやすいかに着目してチェックしました。
試着したところ、腰ベルトによりフィット感はあるものの、収納力の高さが仇に。「体を動かしやすい」と回答したモニターは5名中3名にとどまり、評価は伸び悩みました。
比較した結果、収納力が低いものほど動きやすく、高いものほど動きにくい傾向が。本品は収納にこだわって作られた大きなポケットやパーツが、動きづらさにつながりました。生地も硬く、ポケットにものを入れるとより動きにくいと感じる可能性があるでしょう。
<体の動かしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
パーツの多さに加えて脇周辺にある浮力材が邪魔になり、腕の動かしやすさもいまひとつ。「ロッドを振りやすい」と回答したモニターも、5名中3名でした。
比較したなかでは、脇まわりのスペースが広いものほどロッドを振りやすい傾向が。こちらはゆとりがそれほどないため、ロッドを振る際にベストが動いたり腕がパーツに当たったりする点に注意が必要です。
<ロッドの振りやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、浮きやすさの検証です。体重65kgの成人男性が、プールで仰向けの脱力状態でどのくらい浮くのかを確認。また、浮力によってフローティングベストがズレないかもチェックしました。
結果、体重65kgの成人男性の足先まで浮かせられ高評価を獲得。浮力の規格は「L2」で、7.5kgの重りをつけた状態で24時間耐えられるかの試験をクリアしています。磯・防波堤・いかだなどで行う釣りで活躍するでしょう(参照元:日本小型船舶検査機構「レジャー用ライフジャケット(固定式)」使用環境ガイドライン)。
股ひも・フロントファスナー・腰ベルトが体をしっかり固定し、浮力によりベストがズレなかった点も高評価につながったポイント。比較したほかの商品には、ベストがズレやすく腰がギリギリ浮く程度のものがあったのに対し、浮きやすさは十分といえます。
次は、収納力の検証です。
メイホー「VS3010NDM(205×145×40mm)」のルアーケースをフロントポケット・背面ポケットに収納し、合計合計何個入るかをチェックしました。
総合的な収納力は、比較したなかでもトップクラスです。実際にメインポケットに収納できたルアーケースの数は4個。比較した合計2個しか入らなかった商品と並ぶと、十分な収納力です。
メインポケットは拡張できるうえ、サイドポケットは3個も搭載。装備品が多い人にうってつけですよ。
背面ポケットも大容量で、ルアーケースを4個入れられました。「背中の収納が足りない」との口コミがありましたが、背面にもたっぷり入るといえます。
比較したほかの商品には、背中ポケットに1個も入らなかったものがあったなか、メインと背面ポケットあわせて合計8個のルアーケースを収納可能。手荷物を減らせるため、移動しながら楽しむことが多いサーフフィッシングにもおすすめです。
次は、メインポケットの使いやすさの検証です。収納力の検証同様に5名のモニターがルアーケースをメインポケットに出し入れし、スムーズに行えるかをチェックしました。
結果、生地が硬いためファスナーを引っ張っても型崩れしにくく、評価は優秀。ファスナーのすべりもなめらかで、指1本で開閉できました。
間口が広く、ルアーケースが引っ掛かることなく収納できるのもメリットです。比較したなかでも、本品のように開口部が広いものは高評価な傾向がありました。実際に使用にしたモニター5名中4名が「メインポケットが使いやすい」と回答しており、必要なアイテムをサッと出し入れできるでしょう。
<メインポケットの使いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。使用するうえで便利な機能が備わっているかを確認したところ、プライヤーケース・ポーチ・ドリンクホルダーなどほしい機能を網羅。プライヤーを素早く取り出せたり、ポーチにスマホを入れて持ち歩けたりと、快適な釣りを楽しめます。
比較した全商品の約2割にしか備わっていなかった、ルアーキーパーを搭載しているのも強み。ルアーを直接かけられる仕様で、ケースに収納する手間を省けるのが利点です。ルアー交換が楽に行えますよ。
腰ベルトつきで、荷物をたくさん詰めた際に荷重を分散できるのもメリット。「肩への負担が軽減できる」との口コミどおりの結果でした。詳細は以下のとおりです。
ルアーケース収納量(実測値) | 8個 |
---|---|
メインポケット | 2つ |
サブポケット | 3つ |
背面ポケット | 1つ |
適応体重(公称値) | 不明 |
---|---|
浮力(公称値) | 7.5kg |
サイズ展開 | フリー:着丈48cm |
浮力材 | ポリエチレン独立発泡材 |
桜マーク | 不明 |
胸囲 | 不明 |
腹囲 | 不明 |
素材 | ポリエステル、ポリ塩化ビニル |
撥水加工 | 不明 |
Dカンの数 | 6個 |
反射板付き | 不明 |
マグネット付き | 不明 |
ダイワ ベンチクールゲームベストV DF-6122は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。
ECサイトでは送料がかかることが多いので、購入前にしっかり確認してくださいね。
最後に、収納力と動きやすさを兼ね備えていた商品をご紹介します。
釣りの種類に関係なく使えるものがよいなら、アピアのアングラーズサポートベスト Ver.4がおすすめです。ルアーケースが合計8個入る収納力がありながら、動きやすさも良好。脇まわりには余裕がありロッドもスムーズに振れました。機能性や浮力も優秀で、欠点が少ない商品です。
砂浜からの釣りを楽しみたいなら、シマノのサーフベストをチェック。商品名のとおりサーフゲームを想定したつくりで、腰ベルトを締めているのを忘れるほどの動きやすさが特徴です。大容量なつくりでありながら、肩ベルトにクッションがあるため、肩への負担を軽減できるでしょう。
ルアーケース収納量(実測値) | 8個 |
---|---|
メインポケット | 3つ |
サブポケット | 3つ |
背面ポケット | 1つ |
適応体重(公称値) | 不明 |
---|---|
浮力(公称値) | 7.5kg |
サイズ展開 | フリー |
浮力材 | 不明 |
桜マーク | |
胸囲 | 不明 |
腹囲 | 不明 |
素材 | 本体:コーデュラバリスティック1000×1680D・デュラフレックス(USA) |
撥水加工 | 不明 |
Dカンの数 | 12個 |
反射板付き | 不明 |
マグネット付き | 不明 |
アピア アングラーズサポートベスト Ver.4をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ルアーケース収納量(実測値) | 7個 |
---|---|
メインポケット | 2つ |
サブポケット | 4つ |
背面ポケット | 1つ |
適応体重(公称値) | 不明 |
---|---|
浮力(公称値) | 5.85kg以上 |
サイズ展開 | フリーサイズ:裾囲145cm |
浮力材 | 独立発泡材(NBR、PVC) |
桜マーク | 不明 |
胸囲 | 不明 |
腹囲 | 不明 |
素材 | ナイロン、ポリエステル |
撥水加工 | |
Dカンの数 | 7個 |
反射板付き | 不明 |
マグネット付き | 不明 |
シマノ サーフベスト VF-025Uをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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