Ring Indoor Camをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

暗所では、犬のぬいぐるみの表情が確認できました。画面全体が暗いのは気になるものの、積み木に書かれたmybestの文字も判別できます。見守りには十分な画質であるといえるでしょう。

ただし、検証商品のなかには壁に貼ったカレンダーの文字まで読めるものも。上位商品と比べると、鮮明さにはやや欠ける印象です。

撮影範囲は、水平方向に115度・垂直方向に60度です。首振り機能がなくアングルの変更ができないので、設置する際は映したい場所が映っているか確認しましょう。

広角レンズとの記載はありませんが、一度に映せる範囲は比較的広めでした。ソファとキャットタワーまでしか映らないものもあるなか、左右に置いた植木のさらに先も映せています。

壁付け用のアンカーが付属するので、天井に取り付けると部屋全体が映りやすいですよ。

暗所の画質はいまひとつでした。ナイトモードは搭載されているものの、全体的にぼやけてペットの様子がよくわかりません。

色の違いでかろうじてわかりますが、同系色のものだと輪郭がぼやけ、判別できないほどでした。口コミで「部屋が真っ暗だと何も見えない」と指摘されているとおり、明かりのない夜間の見守りには不向きです。

録画機能を利用するには、Ringプロテクトプランに登録が必要です。初めてセットアップすると自動で無料版の利用が開始され、2023年3月31日まで無料で体験できます。期間終了後は有料プランを引き続き利用するか選択可能です。

利用料は、デバイス1台につき月額350円、またはデバイス登録住所につき月額1,180円。最長180日間の動画・過去7日間の静止画を確認するだけでなく、保存や共有もできます。

ライブ映像を見るだけなら無料なので、一度試してみて課金を検討しましょう。

ゾーン設定を行うと、必要なイベントの検知が可能に。動きを検知するとスマホに通知が届くので、ごはんやトイレなどの動きをチェックしやすくなりますよ。

スポット登録や温度検知機能はありませんが、カメラに映したくない範囲を隠すプライバシーマスク機能が搭載されています。離れて暮らす家族ともアカウントを共有している場合など、見られたくないエリアを隠せるのは助かりますね。

カメラが固定のため、自動追尾機能はありません。部屋中を動き回るペットの様子を映したい人には不向きです。

ペットの行動範囲を把握しておき、どこにいても映るような場所に設置しましょう。

アプリの使い勝手はいまひとつでした。Wi-Fi接続はすぐに繋がりましたが、初期設定に時間がかかるのがネックに。はじめに住所やメールアドレスなどを登録する必要があり、ほかの商品に比べて情報入力が多い印象です。

【初期設定の手順】

• ①アプリをインストールする
• ②アカウント作成してログイン
• ③カメラ背面のQRコードをスマホで読み込む
• ④位置情報を設定する
• ⑤自宅のWi-Fiに接続する

専用のRingアプリを利用すれば、モーション検知機能で反応があった場合のほかに、ライブ映像を確認できます。

メニュー画面はわかりやすく、録画確認をスムーズに行えました。ただし、ほとんどのメニューがカメラ起動中は操作できません。口コミにあったように「日本語がおかしい」と感じる場面はなかったものの、操作は少し億劫に感じる場合があるでしょう。

付加機能として、動体検知・呼びかけ機能を備えています。セキュリティカメラとしての側面が強く、ペットの見守りに特化した給餌機能や自動キャプチャ機能などはありませんでした。

SDカードへの記録ができないため、動画を手元に残しておきたいならクラウドサービスを利用しましょう。2023年3月31日までは無料期間なので、機能をひととおり使ってみるのがおすすめです。なお、無料期間終了後は1台につき月額350円で利用できます。

Works with Alexa認定製品なので、アレクサと連携すると利便性がアップ。画面付きEchoデバイスやFire TVなどと連携させれば、大画面で映像を確認できます。もちろん音声での操作も可能です。

Ring製品をほかにも所持しているなら、デバイス間での連携も行いましょう。1つのカメラがモーション検知した際に、ほかのカメラも録画を開始するよう設定できます。複数の部屋や角度からチェックできるので、防犯の観点からも有効です。