アイリスオーヤマ コンベクションオーブン PFC-D15A-Wをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

メーカーが指定する手順で唐揚げを調理したところ、衣には片栗粉が白いまま残っていました。中央部も生焼けの状態です。

そこで5分ほど追加加熱し試食してみると、べっちゃっとした食感に。庫内の大きさのわりに火力が弱く、カリッと仕上がりにくい印象でした。

また8分間調理したトーストは、水分が抜けてしっとり感が薄くなっています。

モニターからは「口の水分が持っていかれる」との声も。さらに、においも気になりました。

一方カップケーキは、味こそ粉っぽかったものの、きれいな焼き色が付いています。もう少し加熱すれば、よりおいしく仕上がるでしょう。

総合的にみてカリッと仕上げたい料理よりも、じっくり時間をかける煮込み・惣菜のリクックに適しているといえます。

操作パネルはツマミ3つのみとシンプルなため、直感的に扱えます。さらにヒーターの位置などの調理モードも丁寧に表記されており、モニターからは「初心者でも使いやすい」と好評でした。調理中にランプが点灯するのもうれしいポイントです。

一方でタイマーの目盛りが5分刻みとおおまかなため、「時間がわかりづらい」との声も。さらに温度は250℃まで設定できますが、つまみが230℃の位置までしか回せなかったのも気になります。

またトレー・網はバラバラになっているうえ、差し込む溝は庫内の前後にしかありません。差し込み・取り出し時にはガタつきやすく、手に持った際にすべりやすさを感じました。

さらに扉の開閉にあわせて網が動くタイプではないため、食材を出し入れする際はミトンで網を引き出さなければなりません。高温の庫内でやけどをしないよう注意が必要です。

ただし庫内のスペースは広く、大きな食材の調理に使えるのは魅力です。トレー・網も軽いため、幅広い料理に活躍します。

実際にパンくずトレーを取り出そうとすると、パン粉が飛び散ってしました。

取り出す際にはトレーを斜めに持ちあげなければならず、パン粉が落ちやすい印象です。さらに本体の四隅に、パンくずが溜まりやすいのも気になりました。

しかし庫内は広いうえに、パーツの多くは取り外せます。

庫内がフラットに近い状態になるため、油汚れも掃除しやすいでしょう。