めざまし、ZIP!…で話題の「アイスヘッド」。"頭冷やす"は気持ちいいけど、真夏の太陽には勝てなかった話【1週間レビュー】
あっちい!あっちい!あたま、暑くない?……というわけで、7月の集中連載「進化系暑さ対策グッズレビュー」の第4弾は、「アイスヘッド」です。
アイスヘッドといえば、めざまし、ZIP!、Nスタ、ぽかぽか……など各メディアで紹介され、その奇抜な見た目からも注目を集めているアイテム。名前のとおり、頭を冷やすための暑さ対策グッズです。
帽子に仕込むだけで、あたま、ひんやりできるのは嬉しい!と思ったものの、使ってみてわかったのが「ひんやり感はあるけど猛暑には勝てない」ということ。そこで本コンテンツは、1週間使ってわかった、猛暑向きじゃない理由をお伝えしていきます!
本コンテンツの情報は公開時点(2025年7月25日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

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めっちゃ奇抜!アイスヘッドって、知ってる?めざまし、ZIP!、Nスタ……メディアで紹介された注目アイテムです
見てのとおり、「なんだこれ!?」となる超奇抜な見た目。ですが、ジョークグッズではなく、頭をひんやりさせる暑さ対策グッズです。
めざましテレビをはじめ、ZIP!やNスタ、ぽかぽかなど各メディアで紹介された本商品。新発想のアイテムとして話題になっているので、SNSで見かけたことある!という人も多いのではないでしょうか。
使い方もカンタン、ひんやり素材でできたアイスヘッドを帽子の内側にくっつけて、そのままかぶるだけ。頭のてっぺんからひんやりを得られるグッズなわけです。
ネックリングでお馴染み。NASA開発の宇宙素材「PCM」が使われているらしい!
で、ただのシリコンのように見えるけど、どうやってひんやり感が得られるの?というところですが、秘密はその「素材」にあります。
アイスヘッドに使われている「PCM」と呼ばれる素材は、NASAで宇宙飛行士を急激な温度変化から守るために開発された特別な素材なんです!実は、夏の定番アイテムとなった、ネックリングに使われている素材もコレ。
ざっくり説明すると、電力などのエネルギーなしでも一定の温度をキープすることができます。そのおかげで、PCMを使ったひんやりグッズは「22℃の気温で自然凍結できる」「22℃以下の冷水で冷却できる」といった特徴を持っているわけです。
1週間使ってみたら……真夏には向いてないぞ!と気づいてしまった3つの理由
口コミでは「頭が冷えるって気持ちいい」「あっという間に凍る」「頭に乗っけるだけでもひんやりして気持ちいい」と好評。頭冷やすアイテムってあまりないなと思いつつ使ってみると……
結論、「ひんやり感は得られるものの、真夏には向いていない」と気づいてしまいました。
【真夏には向いてないぞ!と感じた3つの理由】
- ①:頭が冷えると気持ちいい!だけど持続は10分、それ以降はお荷物に…
- ②:水で冷やせて手軽!と思いきや、冷感を得るには1時間必要でした
- ③:歩く程度ならズレる心配なし。でも帽子との相性によっては安定せず
今回使ったのは、平日の行き帰りの通勤時と、昼休憩や休日のお散歩のとき。1週間の平均気温は35℃前後でした。
①:頭が冷えると気持ちいい!だけど持続は10分、それ以降はお荷物に…
そもそも日常で"頭だけが冷える"ことって、あんまりないですよね。
アイスヘッドは、この、体は熱いままなのに「頭のてっぺんだけがひんやりする!!!」って感覚が、すごく新鮮なんです。
たとえば、体だけ熱いまま脳天だけ冷水でシャワーしたかのような、独特のギャップ。冷蔵庫や冷凍庫で冷やした直後に頭に乗せると、「おお!!気持ちいい〜!!!」とニッコリなるはずです。
ただし、この特別なひんやり感が得られるのは、ちょっとの間だけ。炎天下では持続しないんです……。
室内で帽子をかぶっている分には、「ひんやりして気持ちいい〜」となるのですが、30℃以上の外に出ると「まあ冷たさは感じるかな?」くらいになり、5〜10分ほど歩くと「全然冷たくない……」というところまで落ち着いてしまいました。
そして冷たさを感じなくなると、逆に帽子の内側が蒸れる……。結局、帽子からはがして折り畳んで持ち運ぶことになるわけです。
②:水で冷やせて手軽!と思いきや、冷感を得るには1時間必要でした
帽子にセットする前に、まずは冷やして固める必要があります。公式の説明によると、氷水で約10分、冷凍庫で約30分、冷蔵庫で約50分とのことでした。
が、体感で「ひんやりして気持ちいい〜!!」と感じる温度まで冷やすには、冷蔵庫だと1時間ほどは必要でした。
そもそもこの商品は、22℃をキープする素材。22℃といえば時間が経って少しぬるくなった状態なのですが、体感では「冷たいけどぬるいな……」くらいの感覚でした。
なので、ちょっとでも長く強く冷感を得たいなら、冷凍庫に長時間置いておくのがおすすめです。
③:歩く程度ならズレる心配なし。でも帽子との相性によっては安定せず
基本的には、頭に乗せて、そのうえから帽子をかぶればフィットしてくれます。歩くくらいならズレる心配はなし!
ただし、早歩きしたり走ったりするとズレてくることも。また、当たり前に、少し余裕のある帽子だと安定感が下がります。
……なので、そんなときは付属のマジックテープを!帽子とアイスヘッドと、両方貼り付けて固定してあげてください。
というわけで、帽子との相性や使い方によっては、多少ズレてくるのが気になるポイントでした。これは人によっては、全然気にならない!ということもあるかもしれませんね。
今回は、メディアでたびたび露出されている「めちゃクール アイスヘッド」、炎天下の頭あっつい問題を解決できるのか?をレビューしてきました。
結論、驚くような冷却力は感じられず。冷たさを感じられないこともないのですが、本格的な夏が来てしまった今となっては、「暑さがやわらぐまではお見送り」が正直なところです。
【おすすめな人/そうじゃない人まとめ】
- おすすめな人
- 夏でも帽子はマスト!な人
- 複数持ちして、ぬるくなったら付け替える、ができる人
- おすすめじゃない人
- とにかく冷却力がほしい人
- 外出中ずっとひんやりが続いてほしい人
「暑さ対策」ではないのですが、公式で推奨しているように、目の上に乗せてアイマスクとして使う、就寝時の氷枕として使う、といった使い方は試してみてアリだなと感じました。ある程度涼しい環境で、ひんやり感を得たいときなら役立つかもしれないです。
次回予告:今年も争奪戦だった「ワークマン ペルチェベスト」。大本命と思いきや、使って見えてきた見逃せない"欠点"が……
「進化系暑さ対策グッズ」集中レビューの第5弾は、大人気・売り切れ必至のワークマンペルチェベストです。
トレンドのペルチェ素子を使い「-20℃の着るクーラー」をうたう本商品、本当にガチ冷却できるのか、1.7万の価値はあるのか、1ヶ月使い倒してわかったいい点・惜しい点をお伝えしていきます。
ぜひ次回もお楽しみに!
(執筆/マイべマガジン編集部・戸田はるか)