「エアコンない過酷な部屋」が劇的に涼しい!工事不要「スポットクーラー」が猛暑の救世主だって知ってほしい【北海道40℃対策にも!】
今回は「#暑さ対策」をテーマに、今注目の、工事不要で置き型のエアコンとして使える「スポットクーラー」のなかから、11商品中1位となった商品をピックアップ。
もともと部屋にエアコンがつけられない、修理を頼んでいるけれど時間がかかるなど、さまざまな理由で一般的な壁掛けエアコンが使えない人もいるでしょう。
しかし、今年も猛暑日が続きそうなため、クーラーがないのは命の危機ともいえる事態。体調を崩す前に、いますぐ暑さ対策できる最適な一台で猛暑を乗り切りましょう。
壁掛けエアコンほど冷却能力は高くありませんが、それでも救世主になってくれることは間違いありません。
また「歴史的高温」が襲来している北海道など、そもそもクーラーを備えていない人にも、ぜひ注目してほしいアイテムです。ただ、本気の暑さがやってきたら、耐えるより逃げることを選択してください。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年7月25日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
【No.1スポットクーラー】ハイセンスジャパン「Hisense スポットエアコン HPAC-22H」(販売価格:3万845円)
- おすすめスコア:★4.45(1位 / 11商品中)
- 部屋全体の冷やしやすさ:★4.77
- 体感での涼しさ:★5.00
- 電気代の安さ:★4.25
- 静音性の高さ:★3.43
- 排水処理のしやすさ:★4.38
- 使い勝手のよさ:★4.81
- 移動のしやすさ:★4.25
- 窓パネルの設置のしやすさ:★4.50
スポットクーラー11商品を検証した結果、もっともおすすめできるのは、ハイセンスジャパンの「Hisense スポットエアコン HPAC-22H」(販売価格:3万845円)です。
1位となった決め手は、なんといってもその冷房能力。本体はコンパクトながら、部屋全体の冷やしやすさは、大型のスポットクーラーに引けを取らないトップクラスの性能で、「体感での涼しさ」スコアも堂々の1位でした。
排熱ダクトやダクト設置用の窓パネルも付属しており、工事不要で簡単に取り付けられます。防虫網付きダクトエンドや窓ストッパー、隙間シールなどの付属品も充実しています。
温度設定はできるものの、エアコンのように細かく調節する機能はなく、風量調節も2段階のみですが、24時間対応の時刻設定が可能なタイマーや除湿機能、夜間の操作に便利なバックライト付きリモコンなど、使い勝手は優秀です。
それでいて、今回取り上げた11商品の中でも安い部類である3万円ちょいという価格は、めちゃくちゃ魅力的ではないでしょうか。ちなみに、高いものだと6万円オーバーもあったりします。
なお、冷房・除湿機能はありますが、暖房機能はありませんのでご注意ください。

6月~8月にはエアコンの修理が集中し、2週間待ちなんてことも多々あるとの話です。
本商品は価格もリーズナブルなので、修理待ちの緊急措置としても最適です。
Hisense「スポットエアコン HPAC-22H」が11商品中1位だった理由
マイベストでは、「冷房能力、電気代、静音性を兼ね備えた、まさしく置くだけのエアコン」といえる商品を見つけるべく、人気のスポットクーラー11商品を集めて徹底比較。
部屋全体の冷やしやすさや体感での涼しさをはじめ、電気代の安さ、静音性の高さ、使い勝手のよさ、窓パネルの設置のしやすさなど、8項目で検証しました。
ここからは、その結果を基に、No.1となったハイセンスジャパン「Hisense スポットエアコン HPAC-22H」がNo.1となった大きな2つの理由を深掘りしていきます。
- 理由①:冷房能力は窓用エアコンよりも上!30分で室温が約5℃下がる!
- 理由②:工事不要で簡単設置できるダクト付きで冷房能力をフルに発揮できる!
アイリスやトヨトミ、さらに一番安い商品が気になるなら「マイベスト」のスポットクーラー検証コンテンツもチェックしてください。

現在、熱波のニュースが流れている、私の出身地である北海道は、約4割の家にエアコンがないといわれています。
私の実家にも当初エアコンがなく、30℃を超える日でも窓を開けて扇風機を回すことしかできませんでした。
数年前にようやく実家にもスポットクーラーが導入されたのですが、リビング全体の室温を大きく下げるまではいかずとも、自宅で冷風を浴びられるのは革命的で、帰宅後は真っ先にスポットクーラーのもとに向かっていたことを今でも覚えています。
部屋にエアコンを設置できないとき、スポットクーラーは間違いなく頼れると実感しています。熱中症対策として、ぜひ皆さんにも検討してほしい商品です。
理由①:冷房能力は窓用エアコンよりも上!30分で室温が約5℃下がる!
ハイセンスジャパン「Hisense スポットエアコン HPAC-22H」がNo.1となった理由のひとつ目は、なんといってもその冷房能力の高さです。以前は「スポットクーラーはあまり涼しくならない
」という話もよく耳にしましたが、近年の商品は冷房能力が大幅に向上しています。
スポットクーラーで部屋全体を冷やすには、4.5〜6畳の広さで冷房能力2.0kW以上が目安とされていますが、本商品は50Hzで2.0kW、60Hzで2.2kWと冷房能力は十分。一般的な窓用エアコンでは1.4〜1.6kW程度の商品が多く、実は冷房能力自体は窓用エアコンよりスポットクーラーの方が上です。
実際に30℃の部屋でパワフルモードに設定して検証したところ、運転開始から10分後の室温が平均27.1℃に低下、30分後には平均25.4℃まで下がり、部屋全体を素早く冷やせる性能でした。部屋全体の冷やしやすさのスコアは★4.77の第3位で大型商品には及びませんが、コンパクトながらトップクラスの性能です。
また、風の吹き出し口が正面に付いているため、内部で風が弱まることがありません。このため、50cm先で風速7.3m/s・風温13.4℃という圧倒的な冷風性能を記録。体感での涼しさは★5.00と満点評価で、もちろんトップの性能です。

部屋全体の冷やしやすさは、幅が30cm・高さ67cmのコンパクトタイプの中だとトップクラスの冷房性能です。
しかも、高い冷風能力も両立できているのがかなり優秀。暑い外から帰ってきたあと、部屋の温度が下がるまでの間も直接風を浴びてすぐに涼めます。
ちなみに、似たジャンルに「冷風扇」という冷房器具がありますが、蒸し暑い日本の夏だとほとんど意味がないので、暑さ対策を考えるなら、スポットクーラーや窓用エアコンを選ぶことをおすすめします。
理由②:工事不要で簡単設置できるダクト付きで冷房能力をフルに発揮できる!
スポットクーラーはエアコンの室内機と室外機がセットになったような構造なので、吹き出し口から冷風が出るのと同時に背面から排熱が発生します。このため、部屋を冷やすには、冷たい風が出ることと同じぐらい「暑い空気を室外に出すこと」が重要。扇風機や小型の冷風機では、室温が下がらないのはこのせいです。
そこで必要なのが排熱ダクトと、ダクトを設置するための窓パネルです。ダクトなしの商品だとエアコンと同じ方式とはいえず、冷たい風が出ても排熱でその効果が打ち消されてしまいます。
本商品には長さ35~145cmの排熱ダクトと、高さ60〜154cmの窓に対応した窓パネルセットが付属。窓のサッシに窓パネルを引っ掛け、スライドさせて高さにあわせて固定するだけなので工事は不要。初心者でも簡単に取り付けられます。なお、別売りの延長窓パネルセットを使えば、高さ190cmまでの窓に対応できます。
さらに、ダクト付き商品のもうひとつのメリットが、「ノンドレン方式」を利用できること。エアコンでも同様ですが、冷風や除湿機能を利用すると、内部でどうしても水が発生してしまいます。エアコンなら室外機から外に排水できますが、スポットクーラーの場合は通常だと定期的な排水処理が必要となります。
しかし、ダクト付きの商品ならこの水を内部で蒸発させ、水蒸気として排熱とともに室外に排出が可能。これがノンドレン方式です。本商品はもちろん対応しているため、内部に溜まる水がかなり少なく、排水処理の手間を大幅に軽減できます。
動作音や電気代はスポットクーラー共通の弱点
スポットクーラーは冷房のパワーを細かく調節できないので、風量を小さくしても50dBほどの音が発生します。一方、壁掛けエアコンの場合はフルパワー時の運転音がほぼ同等の50dBで、最弱のモードだと30dB程度の静かさです。
また、窓用エアコンよりも冷房能力が高いため、消費電力も当然大きくなります。このため、窓用エアコンが1時間で約14.7円の電気代なのに対し、スポットクーラーは平均で約18.8円と若干高め。本商品では平均より若干安いものの、それでも1時間で約18円です。
この2点がどうしても気になるという人は、スポットクーラーよりも窓用エアコンを検討したほうがいいかもしれません。

窓用エアコンとスポットクーラーを同じ広さの部屋で比較してみましたが、同じ畳数なら冷え具合に特筆するほどの違いはありませんでした。
短時間の利用や頻繁に移動させるならスポットクーラー、長時間使うなら窓用エアコンが最適です。
12畳以上の広い部屋や気密性の低い木造の部屋での使用を考えている人は、部屋全体を冷やすことはできないと割り切って購入するか、一般的な壁掛けエアコンの導入を検討してくださいね。
まとめ:冷房能力が高くてダクト付き。工事不要ですぐに部屋を冷やしたい人に最適
近年の猛暑はとても扇風機だけで太刀打ちできるレベルではないため、命を守るという意味でも救世主といっても過言ではありません。
一般的な壁掛けエアコンよりもかなり安く、夏の間に集中するエアコンの取り付け工事や修理を待つ時間も不要です。エアコンが故障して修理がくるまでの間だけだとしても、いますぐに部屋を冷やすための緊急手段として利用するのがおすすめです。
動作音の大きさや電気代がかかるという弱点はあるものの、体調を崩してしまっては元も子もありません。あとで不要になっても、別の部屋で使うこともできるので、エアコンの設置を悩んでいる人にぜひ使ってみてほしい一台です。
アイリスやトヨトミ、さらに一番安い商品が気になるなら「マイベスト」のスポットクーラー検証コンテンツもチェックしてください。
(執筆/マイべマガジン編集部・㓛刀友如)