実は「遮熱効果」に天と地の差があった! 猛暑のサンシェード、正しい選び方【13商品比較】
例年通り、今年も猛暑予報!とくに8月は晴れの日が多く、全国的に例年を上回る気温になると予想されています。そこで忘れてはいけないのが「暑さ対策」です。
とくにクルマでお出かけする人は、駐車中の“真夏の太陽の日射し”対策は必須。そんなとき役に立つのがフロントガラスを覆う「サンシェード」ですが、本当に効果はあるの?と疑っている人も少なくないでしょう。
そこで今回、商品比較サービス『マイベスト』では13商品を徹底比較。マイベマガジンでは、最も日差しの侵入を防ぎその効果を実感できた実力派サンシェードをご紹介します。
コレがあれば、炎天下にさらされたクルマに乗り込んだときのハンドルやシートが激アツになってる問題を解消してくれるんです!
本コンテンツの情報は公開時点(2024年6月18日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

生活雑貨・キッチン用品・ヘルスケア用品・家電・金融商品・嗜好品など、制作に携わったコンテンツは5,000本以上。現在は、「一人ひとりが選んでよかったと感じる選択肢を提供したい」という思いを胸に、メンバー指導・コンテンツ制作を行なっている。
これ意味ある?と思うのは、選び方が間違ってるかもしれません
ご存知の通り、夏場になると、駐車中のクルマのフロントガラスによく取り付けられているこれがサンシェードです。
正直、効果のほどは実感できていないけど、「ないよりはマシ」と思ってとりあえずで使っている人も多いのではないでしょうか。
ある/なしで27℃も違う! ちゃんと選べば、効果はあるんです
そもそも、サンシェードの効果は“太陽の日射しを防ぐ”こと。具体的には、ダッシュボードやハンドル、シート、シートベルトといった直接日が当たるパーツの温度が上昇するのを防いでくれるものです。
実際にどれだけ効果があるかというと、JAFがクルマを炎天下に4時間放置して行った検証では、ダッシュボードの温度がサンシェードなしでは79℃まで上がったのに対して、サンシェードありだと52℃。27℃も温度の上昇が抑えられるという結果になりました(参照:JAF)。
サンシェードによって日射しが遮られれば、遊び疲れて急いで帰宅したいのに、「ハンドルもシートもあつすぎて……」いつまでも出発できない、なんていう事態を避けられます。
シートの温度上昇を防ぐことは、とくに小さなお子さんがいる家庭では重要です。チャイルドシートやベルトの金具は温度が上がるとやけどのキケン性がありますが、タオルを掛けるなどの対策とあわせて行うことで、サンシェードの効果はより高まります。
さらに、安全に乗車するためには、出発直後は窓を全開にした状態で外気導入でエアコンをかけて、熱気を車外に排出することが有効です。
ただし、サンシェードは万能ではない
なかには誤解している人もいるのが「車内の温度を下げてくれる」という効果。

サンシェードをつけても車内の温度は上がり、人が安全にすごせるほどの温度にはできない点は注意しましょう。
フロントガラスから入る日射しを防いでも、サイドや後方からの日射し、ボディからの熱吸収、シートベルトの金具などが熱をもつことにより、車内の温度は上昇します。
とくにエアコンを切った状態では熱中症のキケンのある温度まで数分で達するので、過信しすぎは厳禁です。
車内温度は下がらないにせよ、ハンドルやダッシュボードの温度上昇が防げることは立証済み。選び方ひとつで遮熱効果は雲泥の差になるので、効果的なサンシェードを選んで、厄介な夏の「車内があつすぎる」問題を解消しましょう。
サンシェードのマストバイ:大自工業「meltec キルトシェードDX PBK-51」
画像を見て、「これ、100均で買えるやつじゃん」って思いました?でも、「見た目はそっくり、中身は別物」。子どもと大人くらい違うんです。
大自工業「meltec キルトシェードDX PBK-51」(Mサイズ・販売価格2,112円)のスゴさは、遮熱率の高さ。詳細は後述しますが、太陽の光をシャットアウトしてダッシュボードの温度上昇を防げるのかを検証したところ、13商品で最も優秀な結果を残しました。
蛇腹折りにするだけなので、設置も片づけもあっという間。軽いので持ち運びも容易です。
サイズ展開も幅と高さが異なる4種類。軽自動車からミニバンまでフロントガラスにピッタリの1枚が見つかることで、遮熱率の高さを最大限に活かせるのも大きいです。
つまり、家族が座るシートが激アツになるのも防いでくれる、理想的なサンシェードなんです。酷暑が予想されるこの夏、クルマでのお出かけの強い味方になってくれるでしょう。
13商品を比較してわかった!大自工業「meltec キルトシェードDX PBK-51」がマストバイな3つの理由
ここからは、遮熱性・取りつけやすさ・収納性などの検証結果をもとに、大自工業「meltec キルトシェードDX PBK-51」をおすすめする3つの理由を解説します。
理由②:設置も片づけも“あっ”という間に完了します
理由③:豊富なサイズで“軽からミニバン”までカバー
もっとコンパクトに収納できる蛇腹式や、取り付け・取り外しが簡単なロール式も気になる。そんな人はマイベストのサンシェード検証コンテンツも参考にしてください!
理由①:真夏の“灼熱の太陽”もしっかり遮ります
ダントツで遮熱率が高い、この一点で「キルトシェードDX」を推せるほど魅力的です。
遮熱率とは、太陽の日射しを遮ってサンシェードの陰になった場所の温度の上昇を防ぐ能力のこと。その高さをチェックする検証では、人工太陽灯で太陽光を再現して、サンシェードで覆ったダッシュボードを照射。10分後、どれだけ温度の上昇を抑えられたかを、専門の試験機器で計測しました。
その結果、「キルトシェードDX」は遮熱率78%(編集部実測)という驚異的な数値を記録。35%以上あれば“遮熱性あり”と表示できるところ、65%の以上の「S65+」という最高区分に分類されます。
ちなみに、13商品で遮熱率が最高区分だったのは「キルトシェードDX」のみ。1つ下の「S55」は9商品で、遮熱性が期待できない「S25」以下も1商品ありました(遮熱効果があるとされるのは「S35」以上)。
なお、検証時のダッシュボードの表面温度は、遮熱率が最も低かった商品は10分間で13.2℃上がったのに対し、「キルトシェードDX」はわずか0.6℃の上昇におさえてくれました。
この結果を見れば、サンシェードとして日射しを遮る役割を十分に果たしてくれることが確認できます。
遮熱性の区分表記の出典:「一般財団法人カケンテストセンター」
理由②:設置も片づけも“あっ”という間に完了します
「キルトシェードDX」は、ポリエステル製のやわらかい素材でできているため、設置が簡単です。収納時はジグザグに蛇腹折りされているものを、フロントガラスの内側で広げて、サンバイザーでおさえるだけ。
ものの1分もかかりません。
骨組みや芯はないため、広げるときに車内を傷つける心配もなし。これは、昨今人気を集めている傘式に対する蛇腹式のアドバンテージでもあります。
片づけも取り外して折りたたむだけなので、出発前に時間を取られる心配もありません。

傘式やポップアップ式は勢いよく広がるので、ダッシュボードやナビを傷つけやすいというデメリットがあります。
ただし、折りたたんでもそこそこの大きさはあります
ただ、折りたたんだ状態のコンパクトさは、グローブボックスにおさまる傘式やポップアップ式に負けてしまいます。意外と大きいので、基本的にはトランクにしまうのがいいでしょう。
理由③:豊富なサイズで“軽からミニバン”までカバー
どんなに遮熱率が高くても、フロントガラスに対してサンシェードのサイズが小さすぎると、日射しが直接射し込むすき間が大きくなり、本来の効果を得られなくなります。
小型車用と大型車用のような2サイズ展開の商品だとフロントガラスのサイズに合わない車種も多くなりますが、「キルトシェードDX」は幅、高さが少しずつ変わるS・M・L・LLの4サイズ展開。マイカーに合うサイズが見つけやすくなっています。
なお、ネットで見かける適合サイズはまれに合わないことがあるため、実車でフロントガラスを測ってから、最適なサイズを購入することをおすすめします。

フロントガラスのサイズはカーブに沿って計測するのではなく、最も広い部分の幅と、上下の最も長い部分の高さを測ってください。
ドラレコ装着車は、一緒に設置できるか確認が必要です
ドライブレコーダーを常時起動して、駐車中の事故やイタズラを監視している人は要注意。
フロントガラス全体をサンシェードで覆ってしまうと、ドライブレコーダーが隠れてしまい、撮影できません。駐車監視機能を使う場合は、サンシェードと共存できるか、購入前によく確認してください。
まとめ:“あつさ”にジャマされず楽しい思い出だけを残そう!
フロントガラスの内側で広げるだけという最小限の手間で、炎天下の日射しが車内におよぼす影響をおさえてくれるサンシェードは、猛暑日の増える日本の夏にはかかせないアイテムです。
自宅でも外出先でも、駐車中のハンドルやシートの温度上昇をおさえることは、出発前に車内全体を冷やす時間の短縮につながります。疲れた子どもが「早く帰りたい」とグズったとき、この数分の差って大きいですよね。
日射しが直接当たれば、車内に置き忘れた携帯電話などの精密機器に悪影響をおよぼしたり、炭酸飲料のペットボトルや缶の爆発を招くことも。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、サンシェードを有効活用することは大切です。
まさに、夏のきびしい日射しから大事な家族とクルマを守る“守護神”となる存在です。
車内の“あつさ”にイライラさせられることなく、家族で夏休みの楽しい思い出をたくさん残しましょう!
グローブボックスに入るサイズのサンシェードが欲しい、そんな人はこちらもチェックしてください!
(執筆/マイべマガジン編集部・ハナゾノゴウ)