GRAPHIS クロスバイク GR-001は、乗り心地こそよいものの、クロスバイクらしい軽快さが薄いのが課題。比較した商品は13kg未満のモデルがほとんどだったのに対し、本商品は実測14.1kgとクロスバイクとしては重く、軽々とした走行感とまではいきませんでした。安定感のある太めのタイヤで、口コミどおりの乗りやすさですが、よくも悪くもママチャリに近い感覚です。変速機の使いやすさもいまひとつでした。変速レバーには馴染みのある人が多いグリップシフトを採用しているものの、グリップが短いためやや使いにくい印象。変速段数も6段と少なく、比較した8段変速の上位商品と比べると、人によってはギアが軽すぎると感じる可能性があります。ブレーキ性能も低めの評価。安価なモデルに多いキャリパーブレーキを採用しており、比較した油圧ディスクブレーキやVブレーキを装備したモデルよりも少々利きは甘め。普段使いでは大きな問題はありませんが、スピードを出したいときには注意が必要です。部品もママチャリ系のものが多く、カスタマイズには不向きといえます。サイズ展開はワンサイズのみで、適用身長は155cm以上。身長の上限は記載がありませんが、180cm以上の人には小さく乗りづらいと感じるかもしれません。とはいえ、スタンドやディレイラーガードは標準搭載されているので、日常使いはしやすいモデルだといえるでしょう。総合すると、乗りやすいもののクロスバイクとしての機能性は物足りません。口コミにあるように「組み立てや調整が難しい」という点も気になります。自分でカスタマイズしながら、軽快に走れるクロスバイクらしいモデルがほしい人は、より上位の商品もチェックしてみてくださいね。
21テクノロジー ロードバイク 700cは、街乗りメインで格安のロードバイクがほしい人には候補となる商品です。しかし、実際に走行するとハブの回転にひっかかりがあり、なめらかさに欠けました。比較した商品には約10kgと軽く爽快に走れたものもあったのに対し、実測13.8kgと重たいのもネックです。ギアは2×7段変速のため、街乗りを楽しむには十分でしょう。「適正身長(164cm以上)だが乗りにくい」と口コミにあるように、体勢に違和感があるのも気がかりです。フレームサイズとハンドルの位置に対してサドルがあまり上がらず、パーツを交換しないと無理な姿勢になります。ブレーキは効きがよいとされるデュアルピボットを採用していますが、変換機以外のパーツは無名ブランドです。日常使いに便利な機能は、ある程度搭載しています。変速機や周辺パーツを保護するディレーラーガードはありませんが、比較したなかでも搭載していたのは少数。こちらはスタンドがあるため倒れにくく、駐輪場所に困ることは少ないでしょう。ペダルに反射材もあり、夜間も車から認識しやすいですよ。カスタムがしやすいのはメリットです。ハンドル・ホイールは主流サイズで、ロードバイク用パーツと交換できます。ダボ穴はダウンチューブにしかありませんが、ボトルゲージが装着可能です。ただし、サドルの高さを調節するシートポストは28.6mmとやや特殊なサイズ。比較した27.2mmのなど主流サイズの商品と並べると、選べるサドルは限られるでしょう。値段は2万円台と比較したなかでも非常にお手頃ですが、本格的なライドや長時間の走行には不向きです。自然な前傾姿勢で走行でき、爽快感を楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてはいかがでしょうか。
AIJYU CYCLE 折りたたみ自転車 EB-16は、近所への買い物など普段使いしやすい自転車がほしい人におすすめです。比較したほかの商品にはスタンド以外の付属品がないものがあったのに対し、服や靴を汚れから守る泥除けや、折りたたみ式のカゴが備わっていました。荷物が増えそうなときでも乗りやすく、活躍の機会が多いでしょう。「コンパクトさにこだわった」という謳い文句どおり、折りたたみ時の小ささもトップレベル。縦・横・高さの3辺の合計値は約171.8cmと、比較した全商品の平均値196.69cm(※執筆時点)より小さく収まりました。部屋や車の中に保管しても邪魔になりにくいですよ。変速ギアがないにもかかわらず、上り坂を走行したモニターからは「力を使わずに上れた」と好評。平坦路や下り坂でも、「軽快な走りを追求した」という謳い文句どおりの安定感です。一方で、タイヤが小さいために段差を越えると衝撃を受けやすく、不安定さを感じました。「折りたたみが難しい」という口コミのように、可動パーツが固いのも気がかり。比較したほかの商品には力を入れずにたためるものがあったなか、女性モニターからは「パーツが動きにくくて疲れる」「見た目より重たい」との声が出ました。力に自信のない人は折りたたむのが大変かもしれません。折りたたんだ状態でロックがかからないため、持ち運びにくいのも惜しいポイント。頻繁にたたんだり、長距離を持ち歩いたりするのには向きません。とはいえ小回りが利くので、自宅周りなど近距離を移動するのにはぴったり。街乗り用の一台がほしい人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
サイクルベースあさひで販売されているブランド、レユニオンの「コーレル-K」。タウンユースでの使いやすさを意識した、カジュアルなロードバイクです。Hi-Ten鋼を用いた細身のフレームに、小物入れとして便利なフレームバッグが付属します。車体重量は12.3kgと軽量とはいえませんが、ホイールやタイヤなどの足回りが軽いので比較的軽快な走行感を味わえます。700×32Cという太いタイヤを採用しているので、路面の振動を受けにくく乗り心地がよいのも魅力です。ハンドリングの設計が安定感を重視しているので、ふらつきが気になりがちな初心者に乗りやすい車体でしょう。コンポーネントはシマノのTourneyで、デュアルコントロールレバー(STIレバー)を採用。ブレーキから手を離さずに素早く変速できます。サブブレーキもついているので、上体を起こして乗っているときでもブレーキを使用可能。ロードバイクの前傾姿勢に慣れていない人にもおすすめです。フレームサイズは2サイズ用意されており、身長に合ったサイズを選びやすいのもうれしいポイント。公式の適応身長は165cm以上で、調整すれば180cmくらいの人まで乗車可能でしょう。反射板を備えているほか、便利なフレームバッグも付属し、街乗りで使いやすい仕様であることも魅力です。レースのようなスピード感を求める走り方は不得意ですが、気軽なサイクリングにはぴったり。街乗りやツーリング用途で使いたい人におすすめの1台です。
DAHON Hit 22HITBM00は、折りたたみ自転車をお探しのすべての人におすすめです。特に目を惹いたのは、持ち運びやすさ。実際にモニターが折りたたんだ自転車を移動させたところ、「安定して持ち運べる」と大好評でした。比較したほかの商品には、折りたたんでも不意に開いてしまうものがありましたが、開かないよう磁石で固定できるのがよい点です。重量も公称値12.2kg・実測値11.2kgと、比較したなかでは軽め。女性モニターからは「重さをあまり感じない」との声もあがっています。折りたたみ後の3辺の合計も、比較した全商品の平均196.69cm(執筆時点)を大きく下回る177.1cmとコンパクト。ペダル・ハンドルも折りたため、パーツの飛び出しも気になりません。玄関や車内でも邪魔になりにくいでしょう。実際に走ったモニターからは「段差でもふらつかない」と満足の声が。タイヤは比較したなかでも大きい20インチで、安定感のある走りです。「ギアが物足りない」との口コミがありましたが、ギアは6段変速でブレーキの利きも上々。上り坂・下り坂を気にせず走れました。「快適にサイクリングできる」との口コミ同様、街乗りにもサイクリングにも活躍するでしょう。折りたたみ方法も口コミ同様簡単です。ロック解除はわかりやすく動きはなめらかで、慣れれば10秒程度で折りたためました。ただし、女性モニターからは「ロックが硬い」との声も。口コミでも同じ指摘が見られたため、気になる人はショップで調整してもらうとよいでしょう。カゴが標準で付属しないのは惜しいものの、純正オプションで対応できます。走りやすさ・持ち運びやすさが優秀で、適応身長・体重の指定がなく人を選ばない商品です。この機会にぜひ検討してみてくださいね。