コムテック ドライブレコーダー HDR967GWは、明るい時間帯に運転する機会が多い人におすすめ。夜間は白飛びが気になったものの、昼間のトンネル内では出口付近の逆光が十分抑えられました。比較したなかには、トンネル外の景色がきれいに映らないものもあったのに対し、本商品は昼間であれば明暗差が大きい場所でも鮮明に記録しやすいでしょう。水平画角100〜140度に目印を立て、撮影できる範囲を調べた結果、フロント・リアともに140度以上を撮影でき、画角の広さは申し分なし。真横まで見えるような感覚があり、交通量が多い道路でも死角ができにくいといえます。安全運転をサポートする機能がそろっているのも魅力。Gセンサーの感度が調節できるのはもちろん、前方車発進警告・後方接近警告・車線逸脱警告などを備えています。あらかじめ設定しておけば接近した後続車の録画もでき、あおり運転の対策に役立つでしょう。別売りの電源ケーブルを接続すると、エンジンに連動して駐車監視もできます。しかし、ナンバープレートの認識精度が特別高いとはいえません。時速約40kmで走行し、後方から追い抜いていく車のナンバープレートを撮影したところ、フロント・リアともに分類番号や地名が読み取れませんでした。大きな数字は認識できますが、車間距離が開くと車のナンバーを撮り逃がしてしまう可能性があります。比較したなかには、小さな文字もはっきり読み取れるほかの商品もあったので、あわせてチェックしてくださいね。
コムテック ドライブレコーダー HDR002は、撮り逃しを防ぎたい人におすすめです。比較した全商品の約3割にしか備わっていない、SDカードチェック機能を搭載。SDカードの入れ忘れや故障が画面に表示される仕組みです。さらに、衝撃録画やマニュアル録画は通常フォルダと別に保存されるので、上書きのリスクを軽減できます。一体型のため記録した映像はモニターで確認可能。比較したモニターレス型の商品は、スマホに繋ぐ必要がありますが、こちらは出先で手軽にチェックできます。また、専用のソフトを使えば走行軌跡や速度なども確認可能。ただ「Macでは確認できない」との口コミどおり、Macに対応していない点は留意してください。映像のきれいさも上々です。3.5m先のナンバープレートを撮影すると、「画質が悪い」との口コミに反し、本拠地以外の数字・文字を鮮明に映せました。逆光を再現した状況でも、白とびを抑えくっきりと記録。フレームレートは27.5fpsで信号の点滅周期と異なるため、信号の色もしっかりと映りますよ。一方、真っ暗な部屋に設置した観葉植物や人物はほとんど映らず。街灯のない夜道では、記録を十分に残せないかもしれません。加えて水平画角は100度と狭め。同じコムテックの「ドライブレコーダー HDR204G」は130度の広角を撮れるだけに、物足りなさは否めません。側方からの割り込みや飛び出しを撮り逃す可能性があります。メーカーが謳うように、専用のソフトで細かいデータまで確認できる本品。撮り逃しを防止する機能が充実しているのも魅力ですが、側方や暗い夜道を撮影できないリスクがあるのはネックです。どんな状況でも映像を記録したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
Gorilla SSDポータブルカーナビゲーション
パナソニックのSSDポータブルカーナビゲーション ゴリラ CN-G1400VDは、運転に慣れていない人でも道に迷わず運転できるカーナビ。高速道路の分岐や交差点での表示がわかりやすく、分岐点や交差点までの距離や拡大図も表示してくれます。自車位置の正確さやリルートの早さも問題なし。表示されたルートを逸れたときはすぐに新しいルートを表示するので、道を間違えても慌てずに運転できます。執筆時点での販売価格は税込49,500円(公式サイト参照)です。操作のしやすさ・UIにも優れており、検索能力も良好でした。初めてナビを購入する人にも、新しく買い替える人にもおすすめですよ。
ユピテル ドライブレコーダー Y-240Rdは、前後とも死角の少ない商品を探している人におすすめです。目安となるポールを並べて撮影したところ、フロント・リアカメラともに水平画角は140度以上でした。比較した商品には、水平画角100度以上とかなり狭いものもあったなか、真横に近いところまで見渡せると高評価を得ています。記録解像度はフルHD(1920×1080)。画質はやや粗めとはいえ、フロントカメラは追い越す車のナンバープレートの小さな文字も鮮明に読み取れました。リアカメラも小さな文字がにじんで読み取りづらく感じた程度で、ナンバーはしっかり読み取れています。一方、明るさの補正力はいまひとつ。昼にトンネルを走ると、出口付近で景色の半分以上が白飛びしました。夜道では人の姿は認識できるものの、ナンバープレートの文字がヘッドライトの反射でまったく見えません。より明るい映像が取れるHDRを搭載していますが、逆光や反射に弱い印象です。安全運転支援機能が搭載されていない点も気がかり。後方接近警告などあおり運転対策を備えた商品もあることをふまえると、事故への備えが物足りない印象です。Gセンサーの感度調整やオプション利用での駐車監視といった、基本的な機能は備えていますが、多機能とはいえません。明るさの補正力や機能の充実度はいま一歩だったので、昼夜を問わず鮮明な映像を残したい人・事故を未然に防ぐ機能を重視する人は、ほかの商品をチェックしてみてください。
Nextbase 522GWRは、スマホやPCで映像をしっかり確認できる商品がほしい人におすすめです。比較した商品では少数派だった、Wi-Fi・Bluetooth機能を搭載。スマホの専用アプリを使い、出先でもかんたんに映像を再生・転送できます。ソフトはWindowsとMacの両方に対応し、詳細な画像や走行ルートの確認が可能。事故が起きたとき、過失割合を判断する際などで大きく役立つでしょう。映像保護機能も充実しています。Gセンサーが衝撃を検知すると自動で録画を開始。手動録画にも対応しており、トラブル時の証拠映像を残せます。手間のかかるSDカードのフォーマットは必要なく、最大容量128GBと長時間の記録にも対応できますよ。ただし、比較した半数以上の商品に搭載されていた、SDカードの不具合をお知らせする機能はありません。映像も非常に鮮明です。3.5m離れた距離から撮影したところ、リアはナンバープレートの地域名がわずかに不鮮明だったものの、フロントはすべての文字を読み取れました。比較した一部の商品が映せなかった信号の色も識別でき、逆光下でもフロント・リアともにクリアな映像です。日差しの強い時間帯やトンネルの出入り口・日中の街中でも、周囲をきれいに映せるでしょう。一方、口コミに指摘があるように真っ暗な環境では、人や木はほぼ映りません。画角も狭く、すり抜けや割り込みを記録するには不十分です。実際にレーザー墨出し器を使って撮影したところ、フロントの水平画角は100度、リアは90度でした。比較したなかにはどちらのカメラも140度を記録した商品もありましたが、こちらは口コミに反して画角が広いとはいえません。ECサイトの値段は執筆時点で4万円台と高めですが、救急車を要請できる救助サポートも搭載。スペースを取りにくい設計で、すっきりと設置したい人にもおすすめです。とはいえ、危険な追い越しや急な飛び出しなど、側方もしっかり記録したい人はほかの商品も検討してみてくださいね。