ヤマゼン YJC-300は、ご飯のおいしさや機能性はまずまずの評価でしたが、ごはんの味に妥協したくない人にはおすすめできません。特に最大量の3合を炊くと、炊きたてでもごはんの硬さが気になりました。 機能性と操作性に関しても、ずば抜けて優れた点は見つかりませんでした。また、液晶横のタッチパネルの精度がやや低い印象です。 一方、保温・タイマーなど必要最低限の機能はついているうえ、比較的価格もリーズナブル。さらに、軽量カップとしゃもじが付属しており、追加で買い足す必要がないのも美点です。 内釜や蒸気キャップが取り外せて、手入れのしやすさは他商品に劣りません。一人暮らしを始めたばかりの人など、低予算で炊飯器を用意したい人にはおすすめといえます。
山善 ミニライスクッカー YJG-M150は、柔らかめで甘みのあるごはんに仕上げたい人におすすめです。実際に試食したモニターからは、「ふっくら柔らかい」「噛めば噛むほど甘みが増す」との声があがりました。炊きムラが見られたのは惜しいですが、比較した硬くお米の味が損なわれていた商品と並ぶと、米本来の甘みが残ったバランスの取れた味わいといえます。おいしそうなツヤと豊かな香りも魅力です。モニターからは「全体的にツヤがあり、とてもおいしそうな見た目」「食欲をそそる香り」など、プラスの感想が目立ちました。感じ方に個人差はありますが、「おいしくてびっくりした」という評判にもある程度うなずける結果です。一方で、使い勝手はいまひとつ。ボタン式で押した感覚がわかりやすいのはよいものの、操作パネルの位置が押しやすい天面ではなく、側面にあるのがネックです。炊飯時間も、炊きあがりの数分前にならないと表示されません。「片手で持ちにくい」との口コミどおり、持ち手がなく移動させにくい点も気になりました。1.5合の少量炊きながらおかゆモードを搭載しているのはメリット。価格も約5,000円前後とリーズナブルです。とはいえ上位商品には、同価格帯ながら操作しやすくよりおいしく炊けたものも。硬めのごはんが好きな人や操作性を重視するなら、ほかの商品にも目を向けてみてください。
NJ-SWD06は、操作が簡単で扱いやすい炊飯器を探している人にぴったり。ぱっと見てすぐわかるシンプルなボタン配置で、好みの炊き方やお米の種類を直感的に設定できます。前回の記録が残るため、同じメニューであれば次の炊飯時に設定不要なのもうれしいところです。ごはんのおいしさも良好。最小量の0.5合で炊いたごはんは、しゃっきり食感とほどよい甘みを楽しめました。実際に試食した専門家からも、白くてツヤのある見た目と炊き上がりの香りが好評です。最大量の3.5合で炊くとやや硬さが目立ったので、柔らかめが好みの人は水分量を調整するとよいでしょう。3種類の保温モードや早炊きモードを備え、機能面も充実。予約炊飯にも対応し、忙しい朝にも大活躍しますよ。炊飯メニューは玄米・おかゆ・炊き込みご飯など11種類があり、食感も4種類から選べます。お手入れ面では、洗うパーツ数が内釜・内フタの2つのみと少ないのが好印象でした。値は張りますが、純度の高い炭を使用した内釡や、高級感あふれるデザインは見逃せないポイント。贅沢仕様の1台で、炭釜炊きを体験してみてはいかがでしょうか。
シロカのかまどさん電気は、本格的な土鍋ごはんを食べたい人におすすめです。伊賀焼の土鍋を使用しており、専門家からも「ふっくらとしておいしい」と好評でした。ツヤのきれいな、甘みのあるごはんを楽しめますよ。また、画面が見やすく、タッチパネル式で簡単に操作できるのもよい点です。ごはんのこびり付きが少し気になりますが、お手入れもそれほど苦になりませんでした。一方、軽さを重視する人には不向きです。総重量は7.6kgもあるうえフタだけでも重いので、開け閉めや持ち運びにかなり負担がかかるでしょう。また炊飯に特化しているため、調理機能が搭載されていないのも惜しいところです。とは言え、肝心のおいしさはトップレベル。何よりもごはんの味にこだわりがある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
山善 小型炊飯器 YJE-M150は取っ手つきで持ち運びやすいものの、肝心の炊き上がりがいまひとつ。実際に炊飯して8名のモニターが試食したところ、「柔らかすぎる」との声が多く聞かれました。比較したところ、炊飯器よりも本商品のような電気ライスクッカーはベチャッとしやすい傾向が。こちらも例外なく、お米の粒感は感じられませんでした。香りは「甘そうな香りが鼻を抜ける」などと、おおむね好評です。甘みについても「ほどよい甘さがある」「おかずの邪魔をしなそう」と、爽やかな味わいが評価されました。とはいえ、香りも甘みも上位商品ほど強くはなく、物足りなさを感じた人もいます。「おいしく炊ける」との口コミとは、やや異なる結果でした。機能は、レバーを下げて炊飯・保温するのみと非常にシンプルです。比較した上位商品のような、炊飯時間の表示・予約といった便利な機能はありません。炊飯完了の合図もなく、口コミで指摘されていたように電源ボタンもありませんでした。操作自体は簡単なので、炊飯・保温の最小限の機能があればよいという人にはよいでしょう。値段は執筆時点で税込3,980円(公式サイト参照)とリーズナブル。メーカーが謳うようにキャンプや車中泊といった、アウトドアシーンで使いたい人にはぴったりですよ。ごはんのおいしさにこだわりたい人は、予算を3万円くらいまでアップしてほかの商品を検討しましょう。
パナソニック 炊飯器SR-JW058は、ごはんのおいしさにこだわりたい方におすすめです。おいしさの検証では、トップクラスの評価を獲得。ふっくらと炊き上がり、甘みと適度な粘り気があると好評でした。さらに、大型の炊飯器と肩を並べるほどの機能性を誇ります。白米・玄米・雑穀米の通常炊きをはじめ、白米は早炊きやおかゆ、銘柄・好みの食感を選んで炊き分けも可能ですよ。大きめのボタン・フラットな天面・バックライト付きのパネルにより、コースを設定する際の視認性が高いのも美点。また、場所を取りにくいコードリール一体型なのもうれしいポイントです。お手入れのしやすさについても、大きな問題はありませんでした。高機能な分、価格は高めですが充実した炊飯コースから選びたい方に最適な小型炊飯器です。