Ledlenser(レッドレンザー) MH5は、遠近問わず明るく照射できるものを探している人におすすめです。レンズ部分を回転させて配光を自由に変えられるのが魅力で、スポットモード時の明るさを測定すると、特定方向の明るさを示すcd(カンデラ)は11,211cdと優秀でした。比較した全商品の平均約3,435cd(※執筆時点)を大幅に上回り、遠くの看板やルートを明瞭に照らせる性能です。ワイドモードの明るさも良好で、光軸~5mまでの平均は327cdを記録。比較した全商品の平均約349cd(※執筆時点)に並ぶ性能を備え、全体的に明るく照射できました。足場の悪い山道でも意図した場所を明るく照らせるので、ナイトハイクのときに安全を確保しやすいといえます。口コミに「軽量で装着しやすい」とあるように、重量は94gと軽く、長時間でも快適に装着しやすいでしょう。ベルトは幅25.3mmと太めで安定しやすいうえ長さを調整できるので、頭の大きさに合わせられます。また、「電池持ちが気になる」という口コミに反し、連続点灯時間はハイモードで5時間58分・ローモードで24時間以上と長時間使用できました。点灯機能も充実。比較したなかでは珍しくスポット・ワイドの配光を無段階調整できるほか、パワー・ローモードを切り替えることで光量の変更も可能です。目に対する刺激が少ない赤色LEDも搭載し、シーンに合わせて使い分けができます。電池残量が確認できるバッテリーインジケーターで、電池交換のタイミングを容易に把握できるのも魅力です。クリップつきライトでベルトから外してザックにつけられるので、チェストライトとして使えるのも特徴。しかし、ボタンロック機能がないうえボタンを誤操作しやすく、ザックの中で荷物にぶつかり不意に点灯するリスクがあります。誤点灯によりバッテリーを無駄に消耗するのが不安な人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ジェントス コンパクトヘッドライト CP-260RABは、短時間の使用がメインでつけ心地にこだわりたい人におすすめです。バッテリー・ベルト込みの本体重量は50gと非常に軽量。比較した商品の約8割が50g以上あり、全体と比べても負担なく装着しやすいといえます。ボタン周辺にふちどりがあり、ザック収納時にボタンを誤操作しにくい点も魅力です。明るさも悪くなく、遠近両方をバランスよく照らせました。特定方向の明るさを示すcd(カンデラ)を調べると、光軸周辺は3,665cd、光軸~5mまでの平均は628cd。比較した全商品の各平均値3,435cd・349cd(※執筆時点)を上回り、「申し分ない明るさ」との口コミどおりの十分な明るさでした。一方で、シンプル設計のためか点灯機能は少なめ。点灯モードはHigh・Low・Ecoの3種類あるものの、暗闇に慣れた目への刺激が少ない赤色・暗いモードは非搭載です。比較した商品内にはタッチ・ジェスチャー操作できるものがあったなか、本品はボタン操作のみなので両手が塞がっている際は少し操作しにくいでしょう。「バッテリーがすぐなくなる」との口コミどおり、バッテリー持ちも低評価。実際に連続点灯時間を調べると、Highモード2時間10分・Lowモード14時間20分と短時間で消灯しました。比較した商品の半数以上は、Highモード6時間以上・Lowモード24時間以上使えたのに対し、長時間の登山には不向きです。公式サイトでの価格は執筆時点で税込3,168円。上位商品には5,000円以上するモデルが多かったなか、リーズナブルで試しやすいといえます。とはいえ、充電式で電池が切れると再充電するまで使えないのはネック。状況に応じて明かりの種類を細かく変更したい人や長時間使用したい人は、ほかの商品も検討してみてください。
モンベル パワー ヘッドランプ #1124888は、登山向け機能が豊富なうえ、低予算で購入できるのが魅力です。ボタンが大きく押しやすいうえ、ダブルクリック式で誤点灯を防止できる設計。比較した商品の5割ほどは防水性がIPX4だったなか、IPX6相当で雨による故障のリスクも低めです。価格は税込3190円(※)と、登山で使いやすいと評された商品のなかでは安価でした。執筆時点・公式サイト参照幅24.7mmの幅広ベルトで安定して装着しやすく、つけ心地も良好。比較したほかの商品と同様にベルト調節機能があり、用途・好みに合わせて幅を変えられます。電池持ちもよく、連続点灯時間はハイモードで6時間以上、ローモードで24時間以上でした。徐々に暗くなる点は惜しいですが、一晩程度なら問題なく使えるでしょう。特定方向の明るさを示すcd(カンデラ)を測ると、ワイドモードは光軸~5m地点までの明るさが平均281cdと悪くない値。比較したなかでも登山道を明るく照らせる傾向があった300cd以上に近い数値で、足元であれば比較的確認しやすいといえます。一方で、スポットモードの明るさは光軸1,156cdとやや物足りず。夜の山道では遠くまで明るく照らせず、看板を見逃す可能性があるでしょう。点灯モードはスポット・ワイド・電球色の3種類あるものの、総合的な点灯機能は少なめ。メモリー・バッテリー機能がなく、操作方法もボタンのみでした。ボタンを押すと電球色で点灯し、暗がりに慣れた目への刺激を抑えられるよう設計されているのは魅力です。とはいえ上位商品には、ワイド・スポットモードともに明るく照らせたモデルや、ボタン以外にタップ・ジェスチャーで操作できるモデルも。明るさや点灯機能にこだわるなら、ほかの商品も検討してみてください。
モンベル コンパクトヘッドランプ #1124833は、登山向け機能の豊富さがメリットです。「誤作動防止機能がありがたい」との評判どおり、ボタンをダブルクリックして点灯すれば誤作動防止が可能。比較したなかには誤作動を防げない構造のものもありましたが、本品はボタン自体が飛び出していないつくりなので、ザックの中で誤って点灯する恐れも少ないでしょう。防水性がIPX6と高いうえ、バッテリー一体型でザックにすっきり収納できるのも強み。暗所に慣れた状態でも刺激が少ない電球色を搭載しており、周囲の人に配慮したい山小屋でも活躍します。加えて、単3乾電池1本で使える電池式ですが、電池ケースのフタと本体がバラバラにならない構造で、山中でもフタの紛失を気にせず電池交換が可能です。つけ心地も良好。ベルトの幅が広めで安定しやすく、長さ調整もできます。比較したなかには150gを超えるものもあったのに対し、付属の乾電池込みで70gと比較的軽量なのである程度持ち歩きやすいでしょう。実際に確認した連続点灯時間はハイモードで6時間以上、ローモードで24時間以上。「電池の持ちがよい」との評判にも納得できます。一方、明るいとはいえないのが難点。各モードの明るさを調べた結果、スポットモードでは光軸で392cd、ワイドモードでは光軸から5m先まで平均94cdでした。比較した全商品の平均はスポットモードで光軸約3,435cd、ワイドモードでは約349cd(※執筆時点)だったことをふまえると、「あまり明るくない」との口コミは否定できません。登山に便利な機能は充実していますが、配光の無段階調整機能やメモリー機能が備わっていないのもネックです。夜間の登山用の明るいヘッドライトがほしいなら、ほかの商品にも目を向けてみてくださいね。
Ledlenser MH3は基本性能の高さは重視したいものの、複雑な機能は不要な人におすすめです。スポットモードの明るさを測ったところ、比較した全商品の光軸は平均3,435cd(※執筆時点)に対し、本品は4,626cdでした。ワイドモードでも光軸から5m先まで平均158cdと、十分な明るさ。「とても明るい」との評判や「隅々まで明るい光が生み出される」という謳い文句にもうなずけます。つけ心地がよいのもメリットです。「軽い」との口コミどおり、重量は付属の単3乾電池込みで95g。ベルトの幅は25.4mmと広く安定感があるうえ、長さ調整も可能です。比較した大半の商品と同様に、電池は長時間持ちます。実際に確認したところ、ハイモードでは6時間以上、ローモードでは24時間以上連続点灯が可能でした。登山向けの機能もある程度充実しています。本体はベースプレートからワンタッチで取り外し可能。裏側にクリップがついているので、登山中でもザックやウェアに簡単に装着できるでしょう。バッテリー一体型で、ザックにすっきり収納できるのに加え、IP54の防水性も備えています。一方、点灯機能は必要最低限。検証した商品の大半には電球色・赤色LED・超低照度のいずれかが備わっていましたが、本品は非搭載です。配光は自由に調整できますが、モードはパワーとローの2つのみ。メモリー機能や、バッテリーインジケーターなども搭載されていません。電池式で、フタと本体が完全に分離するつくりなので、電池交換時にフタが紛失する可能性も。「電池交換が面倒」という口コミは否定できません。基本性能が高く、あえて機能をシンプルにしたと謳う商品ですが、比較したなかにはより高機能なものもありました。機能性を重視するなら、ほかの商品にも目を向けてみてくださいね。
ブラックダイヤモンド スポット400-Rは、少しでも明るいヘッドライトがほしい人におすすめです。実際に明るさを計測すると、スポットモードの最大の明るさは4,625cdを記録。遠くの看板や目印を見つけやすく、効率よくルートを選べるでしょう。同様の公称スペックであるスポット400では3,469cdだったため、こちらのほうがより明るく照らす性能に長けているといえます。ワイドモードの最大の明るさも944cd(光軸~5mの平均)と好記録。比較したなかでも300cd以上あれば登山道全体を明るく照らせたため、「すごく明るい」との口コミが寄せられるのにも頷けます。足場が悪い山道でも木の根や岩につまづきにくく、転倒を防げるでしょう。スポットとワイドを併用して全体的に明るく照らすこともできますよ。明るさやモードの切り替えもスムーズに行えます。スポット400と同様の仕様を備えており、スポット・ワイド・赤色の3パターンで無段階調光が可能。側面をタップするだけで瞬時に最大光量で照らせるパワータップ機能も魅力です。直前に使用した設定を記憶するメモリー機能も備わっているため、夜間にも白色を経由せずサッと赤色ライトを点灯できますよ。ザックに入れて持ち運びやすい機能も充実。バッテリー一体型かつ点灯ロック機能もついているので、ザックのなかで断線したり、誤作動によってバッテリーが消耗したりする心配はありません。充電はハイモードで6時間以上・ローモードで24時間以上持ち、数日間の登山にも十分。側面のインジケーターでバッテリー残量を把握できるのも利点です。唯一惜しかったのはつけ心地。「夕方や夜間のランニングに使えるほど軽い」との口コミどおり、重量は69gと軽かったものの、ベルト幅が16.2mmと狭くやや硬い素材でした。締めつけが気になる人は汎用ベルトにつけ替えるか、チェストライトとして使用するとよいでしょう。とはいえ、総合的に見ても明るさや使い勝手のよさに隙のない1台でした。充電切れのリスクが気になる人は乾電池と兼用できるスポット400もおすすめですが、とにかくしっかり明るさを確保したい人は、本品をぜひチェックしてくださいね。