齋彌酒造店 雪の茅舎 純米吟醸は、フルーティで誰でも飲みやすいものがほしい人におすすめです。日本酒初心者による試飲では、20名中18名が「おいしい」と回答。比較したほかの商品には、クセが強く好みが分かれたものがあるなか、軽やかでほんのり甘く万人ウケしやすい味わいでした。甘口好き・辛口好きの双方から好評です。和梨のようなフレッシュな甘さは、ほのかな酸味へと続きます。ややとろみはあるものの、喉ごしはさわやか。比較したなかには、ピリッと辛く甘口好きの人には不向きなものもあったのに対し、「ジュースのようにゴクゴク飲める」との声が挙がりました。フルーティな香りも飲みやすさにつながったポイントです。控えめながらも、マスカットやリンゴを彷彿させる果実感が鼻から抜けます。比較した熟酒や醇酒のようなアルコール感はほぼなく、薫酒ならではのジューシーな香りを楽しめますよ。料理と合わせるなら、さっぱりした後味を活かして、牛タンの塩焼きや脂ののった焼き魚などがよいでしょう。冷蔵庫でキリッと冷やして、切子やブルゴーニュ型ワイングラスで飲むのがおすすめです。「辛口好きには甘すぎる」との口コミがありましたが、辛口好きモニターも全員「おいしい」と答えた本品。誰でもおいしく飲めて価格も手頃なので、手土産にもぴったりです。ただ比較したなかには、より飲みやすく特別感があったものも。気になる人はほかの日本酒もチェックしてみてください。
酔鯨 特別純米は、主張が少ない落ち着いた味わいが好みの人におすすめです。実際に飲んでみると、口当たりのやわらかさと穏やかな風味が印象的。甘さは少なめですが、そのぶんアルコール感を楽しめました。食事の味を邪魔しないので、和洋中問わず幅広い料理とマッチするでしょう。また「イネの若々しさを感じる」「味のまとまりがよい」と、素材の味やバランスのよさを楽しめたのもよいところです。フルーティさやコクについては、「コクが強い」「水っぽい」「びわのような味わい」など人によって好みが分かれました。720mLあたりの価格は1,126円(検証時点)。今回検証した商品のなかでは非常にリーズナブルで、買い置きするのにもぴったりですよ。普段飲み用として、一度購入してみてはいかがでしょうか?
朝日酒造の久保田 碧寿 純米大吟醸は、お米の風味あふれる爽やかな日本酒が好きな人におすすめです。実際に飲んでみると、お米のほのかな甘みとすっきりした味わいが印象的。「日本酒の甘みが出ている」「しつこくない」など、甘さや軽やかな口当たりに満足する声が目立ちました。また、甘口ながら淡麗さとキレを持ち合わせているのも魅力の1つです。魚の煮付けや肉料理と合わせても、料理の味を損ねずおいしくいただけるでしょう。コク・渋み・フルーティさについては人によって感じ方が分かれましたが、全体的に控えめでした。720mLあたりの価格は2,453円(検証時点)。安いとはいえませんが、お米・水など素材一つひとつにこだわりが詰まった商品でもあります。ボックスに入っているので、プレゼントにも重宝しますよ。米どころ新潟が育んだ一品を、一度堪能してみてはいかがでしょうか?
澄川酒造場 東洋美人 壱番纏 純米大吟醸は、甘口・辛口の好みに関わらず、誰でもおいしく味わえる日本酒。比較した商品には酸味が突出していて飲みにくさを感じられるものもあるなか、果実味がある味わいでスイスイ飲めると好評です。「日本酒を飲み慣れていない人でも飲みやすい」との口コミどおり、日本酒入門に適しています。実際に試飲した甘口好きのモニターからは、香りについて「ライチのよう」「洋梨のよう」などのコメントが集まりました。比較した商品には日本酒らしいツンとくる強い香りのものもあるなか、すっきりした味わいで「いくらでも飲めそう」との声も。デザート酒として楽しむのもおすすめですよ。フルーティな甘みが特徴的ですが、甘口が好みのモニターだけでなく、辛口が好みのモニターも高く評価。「料理と合わせずに単体で楽しみたい」との声もありました。比較した商品には味わいが複雑で飲み疲れする印象のものもありましたが、さっぱりした爽やかな味わいが魅力です。価格もリーズナブルで、執筆時点でECサイト経由で4,000円程度で購入できます。比較した商品には2万円を超えるものもあるなか、安く購入できるのもうれしいポイント。木箱入りで特別感もあるので、贈り物にもうってつけです。記念日やお正月など特別な日に楽しむとよいでしょう。
麒麟山 伝統辛口は、料理に合わせやすいスッキリとした辛口の日本酒を探している人におすすめです。辛口好きのモニターが試飲したところ、5人中4人が「おいしい」と回答。比較したなかで辛口のものは料理と相性がよい傾向があり、こちらも同様です。揚げ物や濃い味の料理によくマッチし、後味に残るキリッとした苦みで脂っぽさを軽減できるでしょう。香りは控えめで、日本酒らしいお米の香りや酸っぱい香りがほのかに広がりました。比較したなかにはシロップのような濃厚な味わいの商品もあったのに対し、こちら謳い文句に違わず淡麗辛口タイプ。「暑い季節にぴったり」という声もあがっています。「冷やすとおいしい」という口コミどおり、ガラス製のお猪口に入れて冷酒を楽しむのもよいでしょう。一方、甘口派のモニターには不評でした。「酸味を強く感じた」「刺激的な辛さが前に出てくるため苦手」といった意見が寄せられています。比較したなかでは東洋美人や十四代の商品をはじめ、フルーティな薫酒が人気を集める傾向が。対して爽酒に分類される本品は、甘さをほとんど感じられませんでした。人によっては、単体だと飲みにくいと感じる可能性があります。「好みによっては物足りなさを感じる」という口コミはありますが、モニターからは「シンプルな辛口で飽きずに飲める」と好印象です。720mLで税込1,100円(執筆時点・公式サイト参照)と価格も手頃で、毎日の晩酌にも取り入れやすいでしょう。とはいえ、甘みのあるお酒が好みの人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。