Hisense 液晶テレビ 32V型 32A40Hは、映画をよく見る人におすすめです。映画モードで再生すると、幅広い色域を正確に表示できました。比較したなかには不自然な色になってしまう商品もありましたが、こちらは制作者の意図に近い映像が楽しめます。斜めから見ても、正面から見たときと大差ない映像が楽しめた点も高評価に。比較したなかには斜めから見ると白っぽく見える商品もありましたが、こちらは大きな変化がありませんでした。寝転んでみることが多い人も、きれいな映像を楽しめるでしょう。出荷時の設定では、彩度がかなり高く色鮮やかな印象に。モニターからは「肌が色黒に見える」と指摘がありました。輝度・色味の調整を自動で行う設定なため、自然な色味が好みな人は手動で調整するのがおすすめです。精細感は高く、「ノイズが少ない」との謳い文句どおりクリアな映像。比較した一部商品のような白飛びも見られません。スポーツ観戦時のブレも目立ちませんでした。「立ち上がりに時間がかかる」との口コミに反して起動も早く、4秒以上かかる商品があるなか1.6秒と高速。ネット動画対応も幅広く、YouTube・Netflixを含む6サービスはリモコンから直接アクセスできます。ただし、DAZN・FODには非対応。録画機能も基本揃っていますが、15秒送り/30秒戻り機能がないので自分のペースでしっかり映像をチェックしたい人はご注意ください。惜しかったのは、「声がこもる」との口コミどおりややこもり気味な音質。手に口を当てて声を出しているような印象で、低音の迫力もいまひとつでした。視聴したモニターからは「聞き取りにくい」「音が平坦で物足りない」といった指摘があがっています。「心を揺さぶる高音質」との謳い文句とは異なり、あと一歩という結果でした。とはいえ、解像感が高くリアルな映像を楽しめるうえ、斜めから見ても視認性をキープできる優秀な一品といえます。ソファに寝転んで映画を楽しみたい人・彩度の高い鮮やかな映像が好みな人にはぴったりですよ。この機会にぜひチェックしてみてください。
ドン・キホーテのTL-5002QUHDは、ネット動画やスポーツ映像は見やすいものの、映画鑑賞には不向きです。実際に測定したところ、コントラスト比は294:1とかなり低めでした。比較した商品には3000:1以上を記録したものもあったのに対し、こちらは明暗差の表現が苦手。映画を視聴してみても、画面の暗さが気になりました。人物の表情がわかりにくいため、映画の世界に没入しにくいでしょう。ネット動画・スポーツ映像の視認性は良好でした。オーディオ・ビジュアル専門家の折原さんは「ビビットな色味で、鮮やかな点がよい」とコメント。再現できる色の幅を示す色域は58.16%と標準的ですが、発色は自然です。4K対応のため解像度は高く、ノイズや残像感もあまり気になりませんでした。ただし、斜めから見ると画質が劣化します。上位商品は正面以外でも画質を維持できていましたが、こちらは斜めから見ると明るさも鮮やかさも低下しました。寝転んだり、家事をしながら見たりするのには不向きです。スピーカーの音も迫力に欠けます。全体的に音がこもっており、モニターからは「セリフが聞き取りにくい」との意見が多く寄せられました。リモコンの操作性はおおむね良好です。ボタンは少しわかりにくいものの、慣れれば問題なく使用できます。主要な動画配信サービスに簡単にアクセスできる、ショートカットボタンもありました。動作も比較的速く、テレビはわずか2.96秒で起動。YouTubeも2.89秒で立ち上がったので、見たいときにすぐコンテンツを再生できますよ。コンテンツによって見え方が異なり、「情熱価格史上最高の画質」という謳い文句どおりとはいえませんが、ネット動画やスポーツ映像は十分なきれいさでした。とはいえ、「値段が安くて色彩もよい」という口コミとは異なり、値段は税込54,780円(※2024年9月時点)と特別安くはありません。4万円以下でも美しい映像・音を楽しめる商品があったので、ほかも検討してみてくださいね。<おすすめな人>起動の待ち時間を気にせず、すぐコンテンツを楽しみたい人ネット動画やスポーツ中継を楽しみたい人<おすすめできない人>リアリティある映像で映画鑑賞を楽しみたい人視野角の広さを重視したい人スピーカーの音質を重視したい人
パナソニック ビエラ TV-50W90Aは、地デジもネット動画も高画質で楽しみたい人におすすめです。オーディオ・ビジュアル評論家とモニターが地デジのバラエティ番組やスポーツ中継を視聴すると、「人物の肌やスタジオのセットも情報量が豊か」「サッカーの試合も色鮮やかでリアリティがある」と好評。比較した一部商品で気になった発色の偏りやノイズもなく、肉眼に近い自然な色合いと高い解像感が支持されました。ネット配信の洋画を視聴した際には、専門家から「暗所がきちんと黒く、暗部階調も出せている」との声が。黒い部分が潰れて見にくかった商品もあったのに対し、暗いシーンでも陰影のグラデーションが表現されていました。専門機器で測定したところ、色域の広さとコントラスト比が比較した商品のなかでも高い数値を記録。メリハリのある豊かな色彩で、映画も没入感たっぷりに楽しめるスペックです。Fire TVを標準搭載しているため、ネット機能も充実。Amazon Prime Videoを含む主要なネット配信サービスにすぐアクセスできて、リモコンでは8つのアプリショートカットボタン操作・Alexaでの音声操作も可能です。本体の起動速度は1.41秒と非常にスピーディで、アプリ起動も素早く行えました。本体の起動に5秒以上かかった商品もあったなか、すぐに視聴を始められますよ。録画は2画面同時にできるうえ、テレビ放送をリアルタイムで2画面表示できる機能も搭載。再生時は30秒送り・オートチャプター・1.3倍再生といった便利機能がそろっていました。音質は、女性の声やBGMがクリアに聴こえたため高音質にこだわる人でなければ不満なく使えるレベル。ただ低音の迫力が控えめなので、臨場感のある音にこだわる人は別途サウンドバーなどを用意するとよさそうです。加えて、斜めからのながら見や大人数での視聴の際は色が白っぽく見えやすく、視野角は広いとはいえませんでした。「明るく美しい映像体験」との謳い文句どおり画質は申し分ないものの、斜め横から見る頻度が高い人や音にこだわる人はほかの商品を検討しましょう。<おすすめの人>さまざまなコンテンツを高画質で楽しみたい人Fire TV対応のスマートテレビがほしい人スピーディに起動するものがほしい人<おすすめできない人>大人数での視聴やながら見など、斜め横から見ることが多い人音質重視で選びたい人
AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ
オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501は、メリハリのある映像を楽しみたい人におすすめです。映像と音の専門家と一緒にパネル性能を測定すると、コントラスト比は3956:1でした。比較したなかには500:1ほどの商品もあったのに対し、最低輝度も0.062と低く明暗の表現が得意。夜景の奥行も表現でき、臨場感を味わえるでしょう。4K映画はノイズが目立ったものの、評判どおりFHDでも高画質です。色域が広く制作者の意図に沿った色味を再現できていました。ただし、視野角は狭く、斜めからだと白っぽく見えます。大人数での視聴にはあまり向いていないため、正面から見るのがおすすめです。謳い文句どおり、迫力のあるサウンドも楽しめます。専門家と確認すると、クリアな音質で音の広がりを感じました。比較したなかには直線的に聞こえる商品もあったのに対し、没入感が得られます。上位商品ほど低音の迫力はなく、情報量も少なめですが、口コミのように聞き取りにくいと感じるときは設定を調整するとよいでしょう。動作が速いのも魅力的。アプリの起動や動画の再生も速めでしたが、とくに本体の起動は約39秒とスピーディでした。比較した比較した全商品の平均の約53秒(※執筆時点)を大きく下回っており、「動作が遅い」との口コミを払拭しています。リモコンも使いやすく、外部入力ボタンは非搭載ながら、アプリに直接アクセスできて便利でした。ゲーム機能も充実しています。専用ソフトで測定すると、映像を1秒間に表すリフレッシュレートは4Kで60Hzを記録しました。比較したなかには非搭載の商品もあったALLMモードも搭載。応答速度は2.5msと速く、一般的なゲームなら遅延を気にせずきれいな画面で快適にプレイできるでしょう。価格は執筆時点で税込54,800円(公式サイト参照)。比較したなかでは高めですが、謳い文句どおりの高精細な映像を考えれば納得の値段です。少人数で映画・ゲームを楽しみたい人にはぴったりですよ。65・75インチも販売されているので、ぜひ検討してみてくださいね。
Xiaomi Xiaomi TV A Pro 43
Xiaomi TV A Pro 43は、明るい部屋でもきれいな映像を楽しみたい人におすすめです。実際に測って画面表示性能を数値化したところ、最大輝度321.62cd/m2・コントラスト比3911:1と高性能でした。比較したなかにはメリハリに欠ける商品もあったのに対し、こちらは非常に明るく明暗差もはっきりしています。色域が広く正確性にも優れており、色彩豊かで立体感のある映像を楽しめます。4K画質を感じられるのも魅力です。映画・ネット動画・スポーツ動画のどのコンテンツを視聴しても満足度は高く、髪の毛や肌質など細部まで再現されていました。「色が不自然」との口コミに反し発色は自然で、視聴したモニターからは「目が疲れにくい」との声も。サッカーの映像は残像感が少なく、素早い動きもなめらかに描写できました。音質がよいのも魅力です。「音がくぐもる」との口コミどおり、少しセリフがこもるシーンもありましたが、声のニュアンスまで再現されています。オーディオ・ビジュアル専門家の折原さんからは「画面サイズ以上に臨場感のあるサウンド」とのコメントも。比較した商品には音場が狭いものもありましたが、こちらはスケール感まで楽しめます。リモコンはシンプルで使いやすく、反応も良好です。主要な動画配信サービスにワンタッチでアクセスできるショートカットボタンがあり、操作性も申し分ありません。Google TV内蔵のため、好きなアプリをダウンロードすることもできますよ。立ち上がりも十分な速さで、テレビは約4.01秒・YouTubeは約2.92秒で起動しました。唯一、視野角が狭い点は惜しいところ。比較したなかにはどの角度からでもきれいに見える商品もあったのに対し、こちらは横から見ると明るさや色合いが低下しました。とはいえ、正面から見ると国内メーカーのテレビにも負けないほどの明るさで、立体感も感じられる優秀な商品です。映像も音も妥協したくない人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。<おすすめな人>高画質なテレビで映像に没入したい人迫力・臨場感あるサウンドを楽しみたい人サクサク操作できるテレビがほしい人<おすすめできない人>大人数で映像を楽しみたい人