パナソニック VIERA TH-32J300は、テレビ番組をよく見る人におすすめです。地デジの画質はよく、自然な色合いで精細でした。立体感や奥行きまで見て取れ、比較した一部商品にあった画質の粗さ・テロップのノイズやザラつきがほぼ気になりません。スポーツの映像では、選手やボールの素早い動きも滑らかに表示されました。ドラマ・バラエティ・スポーツなど幅広い番組を快適に視聴できそうです。映像の美しさにかかわる画面の明るさ・色域・コントラスト比を測定した結果も優秀でした。色彩豊かでメリハリのある映像を映し出せるスペックを備えています。音質は口コミに反し、クリアではっきり聞こえました。高音質とはいえず、低音の迫力や音の広がり・臨場感は物足りないものの、聞き取りやすいサウンドです。録画機能は充実し、裏番組の録画が可能。比較した一部商品にはなかった30秒送り・15秒戻り・オートチャプター機能もついています。倍速再生機能はありませんが、レコーダーがなくても、外付けHDDのみで録画・再生できて便利です。テレビの起動も遅くなく、電源を押してから約4.4秒で操作できるようになりました。しかし視野角は狭く、寝転びながら見たい人には向きません。テレビの斜め方向から見ると、口コミで指摘されていたとおり色味の変化が大きかったので見にくいでしょう。比較した商品内では珍しく、ネット配信に非対応なのもネックです。ネット動画を見たいなら、ストリーミングデバイスを購入して接続する必要があります。価格は60,800円(※2025年2月時点・公式サイト参照)です。自然な色彩で解像感が高く、音質もクリアなので、テレビ番組を見れれば十分という人にはよいでしょう。しかし、寝ながら見たい人やネット配信番組を見たい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>映像が見やすく、音も聞き取りやすいテレビを探している人レコーダーなしでも地デジを録画・再生しやすいものがほしい人<おすすめできない人>ネット配信サービスを視聴したい人寝ながら見ることが多い人
パナソニック ビエラ TV-50W90Aは、地デジもネット動画も高画質で楽しみたい人におすすめです。オーディオ・ビジュアル評論家とモニターが地デジのバラエティ番組やスポーツ中継を視聴すると、「人物の肌やスタジオのセットも情報量が豊か」「サッカーの試合も色鮮やかでリアリティがある」と好評。比較した一部商品で気になった発色の偏りやノイズもなく、肉眼に近い自然な色合いと高い解像感が支持されました。ネット配信の洋画を視聴した際には、専門家から「暗所がきちんと黒く、暗部階調も出せている」との声が。黒い部分が潰れて見にくかった商品もあったのに対し、暗いシーンでも陰影のグラデーションが表現されていました。専門機器で測定したところ、色域の広さとコントラスト比が比較した商品のなかでも高い数値を記録。メリハリのある豊かな色彩で、映画も没入感たっぷりに楽しめるスペックです。Fire TVを標準搭載しているため、ネット機能も充実。Amazon Prime Videoを含む主要なネット配信サービスにすぐアクセスできて、リモコンでは8つのアプリショートカットボタン操作・Alexaでの音声操作も可能です。本体の起動速度は1.41秒と非常にスピーディで、アプリ起動も素早く行えました。本体の起動に5秒以上かかった商品もあったなか、すぐに視聴を始められますよ。録画は2画面同時にできるうえ、テレビ放送をリアルタイムで2画面表示できる機能も搭載。再生時は30秒送り・オートチャプター・1.3倍再生といった便利機能がそろっていました。音質は、女性の声やBGMがクリアに聴こえたため高音質にこだわる人でなければ不満なく使えるレベル。ただ低音の迫力が控えめなので、臨場感のある音にこだわる人は別途サウンドバーなどを用意するとよさそうです。加えて、斜めからのながら見や大人数での視聴の際は色が白っぽく見えやすく、視野角は広いとはいえませんでした。「明るく美しい映像体験」との謳い文句どおり画質は申し分ないものの、斜め横から見る頻度が高い人や音にこだわる人はほかの商品を検討しましょう。<おすすめの人>さまざまなコンテンツを高画質で楽しみたい人Fire TV対応のスマートテレビがほしい人スピーディに起動するものがほしい人<おすすめできない人>大人数での視聴やながら見など、斜め横から見ることが多い人音質重視で選びたい人
TCL 40S5400は、3万円台の使いやすい40インチテレビがほしい人におすすめです(※価格は2025年7月時点・ECサイト参照)。Google TVを搭載し、リモコンにはNetflixなどの主要なネット配信サービスのボタンがついています。ワンタッチでアプリにアクセスでき、Android端末の画面をミラーリングして映し出すことも可能です。また、比較した一部商品にはなかった音声操作にも対応しています。口コミで評判なとおり、画質も良好です。フルHD画質ながら、地デジは自然な色合いで解像感もよく、見やすい映像でした。ネット動画の画質も悪くありません。スポーツ映像でもノイズが気にならず、素早い動きがなめらかに見えます。また、パネル性能を測定した結果でも、色の再現性とコントラストが優れていました。別売りの外付けHDDがあれば、裏番組の録画が可能です。倍速再生の速度は2~16倍まで段階的に調整できるので、時短で視聴したい人に向いていますよ。一方、斜めから見ると画面が白っぽく見えた点はネック。比較した結果、本品が搭載するVA方式のパネルは視野角が狭い傾向があったため、正面からの視聴がおすすめです。音質も評価が伸び悩んでます。低音の迫力は物足りず、音楽では楽器の音がこもりがちでした。比較した高音質な商品はスピーカーを2基搭載していましたが、こちらは1基のみです。人の声や歌声は聞き取りやすかったため、トーク番組や映像作品は十分快適に楽しめますが、音の迫力や臨場感にはあまり期待できません。口コミに「リモコン操作の遅延が気になる」とあったとおり、動画へのアクセス速度は、比較した商品内では遅いほうでした。ネット配信サービス・録画機能などが使いやすく、コスパのよい1台ではありますが、より優れた画質・音質を求める人はほかの商品を検討しましょう。<おすすめな人>ネット配信サービスをよく使う人地デジを録画して倍速で時短視聴したい人コスパを重視する人<おすすめできない人>高画質・高音質にこだわる人ながら見や複数人で見ることが多い人iPhoneの画面をテレビに映したい人
Hisense 40V型 フルハイビジョン 液晶テレビ
ハイセンス FHD/HD液晶テレビ 40A4Nは、手頃な価格帯のテレビで地デジ・ネット動画を快適に楽しみたい人におすすめです。値段は約3万円(※2025年7月時点・ECサイト参照)ながら、地デジの画質の評価は良好。明るく色鮮やかに映り、遠近感も適度に再現されていました。比較した5万円を超える4K対応のテレビにはおよばないものの、十分高画質といえるレベルです。パネルには、黒が引き締まって見えるVA方式を採用しており、コントラスト比を測定した結果は6691:1でした。比較した全商品の平均3437:1(※2025年7月時点)を大きく上回っています。色域も広く、色の違和感も少ない結果に。制作者が意図したものに近い映像表現に期待できます。「音がいまひとつ」との口コミに反し、音質も良好です。男性・女性の声ともに聞き取りやすく、比較した一部商品とは違って声のこもりが気になりません。ニュースやトーク番組などもクリアに聞こえやすいでしょう。映画視聴時には低音の迫力が感じられ、音楽視聴時にはボーカルと楽器それぞれのバランスが取れていました。リモコンにはNetflix・YouTubeなどのボタンがついており、ワンプッシュでアクセスできます。iPhone・Androidとのミラーリングにも対応しているので、見たいネット動画を手軽に視聴できて便利です。外付けHDDがあれば裏番組を録画でき、スロー・早送りなどの再生機能も充実していました。比較的安価ながら十分な実用性があるため、コスパ重視の人にはぴったりです。しかし、ネット動画・スポーツ映像の画質はいまひとつ。解像感や色味の自然さが物足りませんでした。また、テレビを斜めから見たときに白っぽくなった点も惜しいところです。高画質にこだわる人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>手頃な価格帯の40型テレビを探している人ネット配信サービスを手軽に視聴できるものがほしい人裏番組を録画したい人<おすすめできない人>高画質にこだわる人ながら見や複数人で見ることが多い人
ソニー 4K液晶テレビ ブラビア KJ-50X75WLは、家族や仲間とネット配信を楽しみたい人におすすめです。テレビを楽しめる角度が広く、ネット機能も充実。Google TVを使い主要のサブスクリプションサービスをダウンロードでき、Netflixなら平均2.17秒とスピーディに立ち上がりました。テレビをきれいに見られる視野角は、36度と高数値。複数人でソファに座っても、端の人まで問題なく見られます。画質は、主張してこない落ち着いた色味。4Kを引き立てる処理装置「X1」を搭載しているだけあり、ノイズは少ないと感じました。比較したなかにはネット動画で乱れがある商品もあったのに対し、モニターから「違和感なく視聴できる」と好評。一方で、コンテンツによる差がなかった「KJ-50X80L」と異なり、スポーツの速い動きに残像感があったり、口コミと同様に白みがかって平面的に見えたりしたのは惜しいところです。立体音響Dolby Atmosに対応し、映画館のようなサウンドは口コミどおり。ライブ映像も、ボーカルや楽器の音をきれいに再現できていました。比較したなかには音が一直線に耳に届く商品もあったのに対し、臨場感はモニターから「目の前で歌っているみたい」との声が挙がるほど。一方で、セリフがガサついたり、響いて聞こえたりする場面もありました。映画モードの画質は振るわず。表示した色は基準値とのズレが小さいものの、再現できる色の範囲は基準の59.97%と狭く、高評価の80%を大きく下回りました。コントラスト比も低く、実測値は3495:1に。比較した5000:1以上のテレビよりも明暗の差がわかりにくく、のっぺりと見えやすいと感じました。映像を忠実に再現しきれていないため、映画への没入感は物足りなさがありそうです。録画機能も便利。対応する外付けHDDを使うと、レコーダーなしで2番組同時録画ができました。執筆時点で税込116,600円(※公式サイト参照)と値が張りますが、ノイズの目立った10万円以下の商品よりも画質が安定しているのはさすがです。ネット配信専用ボタンをリモコンに搭載し、利便性も良好。画質のよさをさらに極めたいなら、上位商品もチェックしてみてください。