
ガスの開栓手続きガイド|立ち会いが必要な理由と当日までの流れ
新生活のスタートや引っ越しの際に必要になるガスの開栓手続き。「立ち会いは本当に必要なの?」「いつまでに申し込めばいい?」など、手続きの進め方に疑問を感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、ガスの開栓手続きの流れや立ち会いが必要な理由をわかりやすく解説します。申し込みのタイミングや当日に必要な準備、土日対応の有無も紹介するので、スムーズにガスを開栓したい人はぜひ参考にしてくださいね。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また通信サービスだけでなく、ファイナンシャルプランナーの視点含めて電気代など固定費支出見直しのガイドもしている。
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ガス開栓になぜ立ち会いが必要?保安点検の義務を解説

電気や水道の使用開始がオンラインの手続きや書類の提出だけで完結するケースが多いのに対し、ガスは取り扱いを誤ると火災や一酸化炭素中毒につながる可燃性のエネルギーであるため、開栓時に人の目で安全確認を行うことが法律で定められています。この確認作業は書類のやり取りだけでは完結できません。
ガス小売事業者には、ガス事業法に基づいて消費機器(ガスコンロ・給湯器・ガスファンヒーターなどのガス機器全般)の調査と危険発生防止の周知を行う義務が課されています。実際の開栓作業では、ガス機器の安全確認や点火確認に加えて、屋内の配管(内管)からガスが漏れていないかを調べる漏洩調査もあわせて実施(参照:日本ガス協会)。ガス機器の正しい使い方や、ガス漏れなどの異常が起きたときの対処方法も案内されます。
立ち会いは必ずしも契約者本人である必要はなく、家族や同居予定者などが代理で対応できる場合があるので事前に確認しておきましょう。ただし、代理人が立ち会う場合は、ガス機器の設置場所や使用予定を把握しておく必要があるため、事前にガス会社へ代理人の名前や連絡先を伝えておくと、当日の作業がスムーズです。
ガス開栓の申し込みは引っ越しの1〜2週間前が目安

特に進学・転勤・入社のタイミングが重なる3月から4月にかけては引っ越しの件数が例年大きく増えます。ガス会社への問い合わせも集中し、希望の日時に予約が取れない可能性があるので注意が必要です。新居の住所や引っ越し日が決まったら、早めに電話やWebサイトから申し込みを済ませておきましょう。
通常期であれば数日前の申し込みでも対応してもらえる可能性もありますが、繁忙期に直前で連絡すると、希望日はもちろん、数日〜1週間以上先まで予約が埋まっているケースもあります。電気は使えてもガスだけ使えない状態で新生活を迎えると、お風呂やキッチンなど実生活への影響も小さくありません。
なお、申し込み時にはガスの使用開始日だけでなく、当日の訪問希望時間帯もあわせて伝えられる会社が多いため、仕事の予定や荷解きのスケジュールと照らし合わせて、無理のない日を選んでおくとよいでしょう。最近では、電話がつながりにくい繁忙期でも、スマートフォンから24時間申し込めるWebサイトを用意しているガス会社も多いため、あわせて活用すると便利です。
契約先のガス会社がわからないときの調べ方

新居の契約先ガス会社がわからない場合は、ガスメーターや前入居者の契約情報、管理会社・大家への確認から調べられます。都市ガスは供給エリアごとに導管を持つガス会社が決まっており、賃貸物件では大家や管理会社が契約先を把握していることが多いためです。
具体的には、玄関付近や共用部、屋外などに設置されたガスメーターに、会社名や連絡先が記載されたシールが貼られている場合があります。賃貸物件でガスメーターを見ても契約先がわからない場合は、管理会社や大家に問い合わせるのが確実です。また、賃貸契約書や重要事項説明書に契約先のガス会社が記載されていることもあるため、あわせて確認しておきましょう。
プロパンガスの場合は、建物ごとに契約会社が決まっていることが多く、入居者側で自由に切り替えられないのが一般的です。契約先のガス会社がわかったら、電話またはWebサイトから開栓の申し込みに進みましょう。ガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)は、ガスコンロの見た目だけでは判断しにくいうえ、申し込み方法や当日の確認内容が異なるため、契約先の会社名がわかった時点であわせて確認しておくとスムーズです。
ガス会社を自分で比較検討したい場合は、エリアごとの料金プランを見比べられる東京のガス会社のおすすめランキングも参考にしてみてください。
ガス開栓の手続きの流れ
ガス開栓は、申し込み・日程調整・当日の立ち会い・点火という工程を経て完了します。ここでは、それぞれの手順を順番に見ていきましょう。
開栓の申し込み方法と伝える情報

多くのガス会社では、訪問してほしい時間帯をある程度指定できるため、仕事や来客の予定と重ならない時間帯を選んでおくと、当日の待ち時間を短縮可能。すでに使うガス機器(コンロや給湯器の種類、設置台数)が決まっていれば、その情報もあわせて伝えておくとよいでしょう。
申し込みが完了すると、当日の日時が確定した案内が届くのが一般的です。日時に変更が生じた場合は、早めにガス会社へ連絡を入れておきましょう。連絡が遅れると、次に予約が取れる日程がさらに先になってしまうこともあります。
当日の立ち会いから点火確認までの流れ

立ち会う人は、作業員にコンロや給湯器の場所を伝えるだけで、特別な作業をする必要はありません。所要時間は15〜30分程度が目安とされていますが、使用するガス機器の数が多い場合や、建物の状況によっては、もう少し時間がかかることもあります。作業中は作業員の案内に従いましょう。
作業がすべて完了すると、その場でガスが正常に使える状態になります。ただし、当日までにガス機器の設置が間に合っていない場合は、点火確認ができず開栓できないこともあるため注意が必要です。コンロや給湯器は事前に設置場所へ運び込んでおき、事前にガス会社へ相談しておくとよいでしょう。
ガス開栓は当日申し込みや土日でも可能?

立ち会い作業には作業員のスケジュール調整が必要なので、申し込みから実際の開栓までには数日程度かかる場合があります。特に引っ越しシーズンや大型連休の前後は、平日・休日を問わず予約が埋まりやすいため、開栓したい日が決まったら、できるだけ早く連絡しましょう。
大手ガス会社のなかには、土日・祝日を含めて年中無休で開栓作業に対応しているところもあり、平日は9時から19時、日曜・祝日は9時から17時といった時間帯で訪問を受け付けている例があります(参照:東京ガス)。ただし、会社によって対応可能な曜日や時間帯には差があるため、契約先のガス会社の公式サイトやコールセンターで実際の受付状況を確認しておきましょう。
どうしても当日の開栓を希望する場合は、できるだけ早い時間にガス会社へ連絡し、空き状況を確認してください。会社によっては当日対応が可能なケースもありますが、繁忙期などは直前の申し込みでは空きがないこともあります。また、当日の交通事情や天候によって作業員の到着が前後することもあるため、訪問予定時刻の前後は在宅しておくと対応がスムーズです。
ガス開栓当日に必要なものと費用の目安

ガスの開栓作業そのものにかかる費用は、原則として発生しません。当日は本人確認のために身分証の提示を求められる場合や、契約内容によっては印鑑が必要になる場合もあります。必要なものは会社によって異なるため、開栓の申し込み時に事前に確認しておきましょう。
都市ガスの場合は身分証の提示などで手続きが完了することが多い一方、プロパンガスでは契約時に現金1万円程度の保証金(預り金)を求められる物件もあります。料金の未払いに備えた預り金という性質のもので、退去時に最終月分の料金を精算したうえで返金される仕組みです。保証金の有無や金額は会社や物件によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、会社によってはクレジットカード払いを選ぶことで保証金が不要になるケースもあります。印鑑も不要な会社があるため、開栓の申し込み時に当日に必要なものや支払い方法を確認しておくと二度手間になりません。開栓当日は、今後の検針方法や料金の支払い方法について案内を受けることもあるため、気になる点があればその場で確認しておきましょう。
都市ガスとプロパンガスで注意したい器具の違い

都市ガスとプロパンガス用のガス機器には互換性がなく、一方の機器をもう一方でそのまま使うことはできません。都市ガスとプロパンガスは主成分となるガスの種類や燃焼に必要な熱量が異なり、コンロや給湯器などのガス機器はそれぞれのガスに合わせて作られています。ガスの種類は建物ごとに決まっており、入居者が自由に選べるものではない点にも注意しましょう。
たとえば、以前の住まいで使っていたプロパンガス用のガスコンロを都市ガスの新居にそのまま持ち込んでも正しく使用できません。専門業者による機器本体の熱量調整作業が必要になり、調整ができない機種であれば買い替えが必要になることもあります(参照:東京ガス)。
コンロだけでなく、ガス給湯器やガスファンヒーターなども同様にガスの種類に合わせて作られているため、以前の住まいから持ち込む場合は、機器ごとに対応できるかどうかを確認しておきましょう。
以前の住居からガス機器を持ち込む予定がある場合は、新居が都市ガスとプロパンガスのどちらに対応しているかを先に確認することが大切です。買い替えや機器の調整が必要になる場合も、早めにわかっていれば余裕をもって手配できます。
ガス開栓に関するよくある質問
ガス開栓をめぐっては、当日になってはじめて気づく疑問や、うっかり忘れがちな手続きも少なくありません。ここでは、特につまずきやすい点を確認しておきましょう。
ガス開栓できないのはどんな場合?
具体的には、コンロや給湯器がまだ届いていない・設置工事が終わっていない・以前の持ち込み機器が対応するガスの種類と合っていないケースがあります。立ち会い者が急な事情で不在になったときや誰も対応できなかったときも同様で、作業員はガス漏れ点検や点火確認などの安全確認ができず、その日の開栓を見送らざるを得ません。
開栓できなかった場合は、あらためて別の日時を予約し直す必要があり、繁忙期であれば次の予約まで日数がかかることもあります。ガス機器の準備状況に不安がある場合は、申し込み時点でガス会社に相談しておきましょう。
開栓後にガス臭がしたらどうする?
開栓作業の際には屋内配管からのガス漏れがないかを確認する漏洩調査もあわせて行われることがありますが、その後の使用中に器具の劣化やホースの外れ、接続部のゆるみなどでガス臭が発生することもあります。窓を開けて空気を入れ替えたら、ガス栓を閉めて作業員の到着を待つのが基本の対応です。自己判断で機器を分解したりせず、ガス会社の指示に従いましょう。
ガス会社の連絡先は、開栓時にもらった案内や契約書などに記載されていることが多いため、あらかじめ確認しておくと、いざというときにもすぐ連絡できます。
旧居のガス閉栓(解約)手続きも必要?
閉栓は開栓と異なり、立ち会いが不要なガス会社も多いものの、物件によっては閉栓時も確認が必要な場合があるため、退去予定日が決まったら早めに旧居のガス会社へ連絡しておきましょう。新居と旧居で契約するガス会社が異なる場合は、それぞれ個別に手続きが必要です。
閉栓の連絡先がわからない場合は、検針票(使用量のお知らせ)や請求書、ガス会社の公式サイトなどで確認してください。また、電気や水道などほかのライフラインの手続きとあわせて、引っ越しやることリストで漏れがないかも確認しておきましょう。旧居・新居どちらの手続きも早めに済ませておけば、引っ越し当日をより落ち着いて迎えられます。

























