ほんものそっくりの見た目と謳う、カインズ 丸巻リアル人工芝 35mm。口コミでは、「チクチク感がほとんど気にならない」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の人工芝とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、人工芝選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
カインズ 丸巻リアル人工芝 35mmは、防炎加工で火事のリスクが低いのは魅力ですが、人工芝にリアルさを求める人には物足りないといえます。芝の色には新鮮な緑・枯れた芝の黄緑などを使用しているものの、緑が多く平坦な印象。比較したなかには色の濃淡がほどよく天然芝に近い見た目の商品もありましたが、本品は「ほんものそっくり」という謳い文句どおりとはいえない結果でした。
光があたる場所に置くと芝に光沢が出るため、プラスチック感が際立つのもネックです。比較した商品には、つや消し加工でテカリを抑えたナチュラルな印象のものも。本品はテカテカした人工感が気になります。また、芝の生え方が規則的な点も不自然で、見た目の評価を下げました。
触り心地のよさもいまひとつ。「チクチク感がほとんど気にならない」との評判とは異なり、芝は固めのV字パイルで手に刺さりやすく、チクチクとした感触があります。さらに、比較したパイルが30mm以上の商品は適度なクッション性がありましたが、本品は長さ35mmありながらボリューム不足です。
パイルが長いものの芝はそれほど密度がなく、まばらでスカスカ感もあり。密度がないゆえに芝が寝やすく、実際に確認したモニターからも「起きないうえにすぐ寝る」と指摘がありました。クッション性が低く芝が起きにくいため、踏む・触るなどするとペタペタした感触で心地よさは期待できません。
また、UV加工されていないため、紫外線で劣化するリスクも。とはいえ、防炎加工により、屋内でも使用しやすいのは魅力です。さらに透水穴があり、屋外で雨が降っても水が溜まりにくいのも利点。ただし、天然芝と変わらない見た目や柔らかい触り心地を求めるなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にカインズ 丸巻リアル人工芝 35mmと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ人工芝と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
カインズ 丸巻リアル人工芝 35mmの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそも人工芝とは、庭・ベランダなどに設置して手軽に芝の心地よさを楽しめるアイテム。水やりや芝刈りの必要がなく、冬でも枯れずにきれいな見た目を維持できるのも魅力です。なかには天然芝と見分けがつきにくく、人工芝のデメリットである人工感を払拭したリアルな商品も販売されています。
今回ご紹介するカインズ 丸巻リアル人工芝 35mmは、天然芝のようなリアルさを誇る商品です。芝にはV字パイル加工を採用し、復元性が高くへたりにくいうえにボリューム感を再現。また、FIFA(国際サッカー連盟)公認工場製で品質に優れていると謳っています。
販売元のカインズは、全国にホームセンターを展開するメーカー。日用品からDIY用品まで、幅広いオリジナル商品を展開しています。人工芝の分野では、芝丈やサイズの異なる丸巻リアル人工芝を販売。なかでも本品は、サイズが小さく芝丈が1番長い商品です。
注目ポイントは、リアルさを追求するために4色の芝色を採用した点。青々とした芝・若い芝・枯れた芝・若いウェーブ芝をミックスし、天然芝のような質感を再現した設計です。また、透水穴が施されているため、水はけがよいと謳っています。
ロールタイプで、継ぎ目が目立ちにくい仕様。サイズは幅1×長さ1m、重量2.37kgです。耐久年数は5年が目安。防炎機能つきで引火しにくいよう配慮されています。なお、窓ガラス・サンルーフ近くなど、太陽の反射光があたりやすい場所への設置は避けましょう。
サイズは検証で使用した幅1×長さ1mのほか、4種類を展開。各サイズとも芝丈が20mmと35mmのタイプがあり、好みに合わせて選択可能です。また、芝丈20mmならボールが引っかかりにくいため、ゴルフのパター練習用にも向いていますよ。なお、サイズ展開は以下のとおりです。
<サイズ展開>
今回は、カインズ 丸巻リアル人工芝 35mmを含む人工芝全20商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、見た目のリアルさの検証です。
人工芝の購入を検討している男女10名のモニターが、照明がある室内で実際に商品の見た目をチェック。色合い・質感・密度の3点を確認し、よりリアルなものを高評価としました。
見た目をチェックしたところ、色合いの自然さではモニター10名中3名が「満足」と回答し、評価が伸び悩む結果に。比較したなかでも好評だったのは、パイルが3色以上で色の濃淡があり、リアルに見える商品でした。本品はパイル色数が4色と多いものの、やや人工的な印象です。
「ほんものそっくり」と謳っていますが、天然芝のような見た目とはいえないでしょう。大半のモニターが、「濃淡がなく自然な色合いとはいえない」「緑と茶色の2色だけで平面的な印象」と指摘。みずみずしい緑と枯れた芝を模倣した黄緑が使われていますが、緑の芝が多めで光沢がある点が評価を下げました。
<色合いの自然さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
質感の自然さについても、「満足」と回答したのはモニター10名中3名と評価は低め。本品は光があたると光沢が出て、プラスチック感が目立ちます。モニターからは、「テカテカ光っている」「人工感がある」とのマイナス意見が多く聞かれました。
比較した商品では、つや消し加工がされているものはテカリが抑えられ、リアルに見える傾向に。こちらは加工に関する記載はなく、光沢が気になるという声が多めです。天然芝に近い質感を求めるなら、つや消し加工の有無に注目してみましょう。
また、やや芝の数が少なく生え方が規則的なので、密度が不自然な印象。確認したモニターの多くが、「スカスカ感がある」「ちょっとスカスカに見える」と指摘しました。庭に敷いても馴染みにくく、違和感を覚える可能性があります。
<質感の自然さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いては、触り心地のよさの検証です。
人工芝の購入を検討している男女10名のモニターが、実際に触れたり裸足で歩いたりして、触り心地をチェック。手触りのよさ・密度の高さ・クッション性・芝の起きやすさをポイントとして、総合的に評価しました。
実際に触れたモニターのなかで、触り心地がよく「満足」と回答したのは10名中1名のみ。「チクチク感がほとんど気にならない」との口コミは見られたものの、V字のパイルが固く、手に触れるとチクチク刺さるような刺激があります。
モニターのほとんどが、「チクチク感がある」「固くて痛くかゆい」と低評価のコメント。比較したなかには柔らかくふわふわな手触りの商品もあったのに対し、本品は触ると痛みを感じる人もいるでしょう。
<芝の手触りのよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
モニターのなかで、クッション性に「満足」と回答した人はゼロでした。芝が起きにくく寝ているため、弾力不足。モニターからは、「平たくクッション性はない」「床を歩いているのとあまり変わらない」などの声が寄せられています。
比較したなかでも、パイルの長さ30mm以上の商品はクッション性に優れている傾向がありました。本品はパイルが35mmあるにも関わらず、ふかふかの質感は期待できない結果に。クッション性を求めるなら、ほかの商品を検討するのがおすすめです。
<クッション性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
芝の密度は、10名中4名のモニターが「満足」と回答し意見がわかれる結果に。長さのある芝で密度不足を感じにくいものの、密度はそこまで高くないといえます。モニターコメントでは、「密度はしっかりとしていてよい」という声がある一方で、「まばらでスカスカな箇所もある」との感想も聞かれました。
また、密度の低さが影響して芝の起きやすさもイマイチ。比較した高密度な商品は芝が倒れにくい傾向にあったなか、本品は密度が足りずヘタリやすいのも難点です。多くのモニターが、「起きないうえにすぐ寝る」と不満のコメントを残しています。
<芝の密度の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。透水穴・UV加工・遮熱加工・防カビ加工・防草機能・防炎機能・抗菌加工・静電気防止加工の有無をチェック。より機能が充実しているものほど高評価としました。
機能性の充実度は、確認した商品のなかでも低め。とくに、UV加工がされていないのがネックです。比較したうち約7割の商品がUV加工されていたのに対し、こちらは紫外線に弱く劣化しやすいといえます。防草機能もないため、雑草対策に使えないのも惜しいポイント。雑草が気になるなら、防草シートを併用する必要があります。
とはいえ、透水穴が施され、雨が降っても水が溜まりにくいのは利点。さらに防炎加工が施されているため、BBQを楽しみたい場合や、火を扱うことが多い室内でも使いやすいでしょう。なお、詳しくは以下のとおりです。
設置タイプ | ロールタイプ |
---|---|
パイル長 | 35mm |
透水穴付き |
良い
気になる
幅 | 1m |
---|---|
長さ | 1m |
防草シート付き | |
遮熱加工 | |
防炎加工 | |
防カビ加工 | |
抗菌加工 | |
静電気防止加工 |
カインズ 丸巻リアル人工芝 35mmは、メーカー公式サイトで販売しています。人工芝の押さえピンも販売しているので、必要な人はあわせて購入しましょう。なお、Amazonでも販売はされていますが、サイズによっては欠品の場合もあるため、利用したい人は在庫確認をおすすめします。
<税込価格・35mm・20mm>
執筆時点・公式サイト参照
またカインズでは、雑草の成長を阻害するための「防草リアル人工芝」も販売しています。防草対策として利用したい人は、検討してみましょう。また、カインズリフォームに施工を依頼する場合、施工費用は4,000円/m2から。気になる人はチェックしてみてくださいね。
人工芝の敷き方は、まず場所を決め、最初に雑草・石などを取り除き整地します。とくに雑草は除草剤を利用し、あとから生えてこないようにするのがポイント。しっかり地面を踏み固め、平面にしておきます。
雑草が生えにくくするため、整地が済んだら防草シートを敷き、U字ピンで固定。防草シートを重ねる場合、合わせ目を10cm以上にして設置します。合わせ目の土・ホコリを除いたあと、粘着テープを貼りましょう。
最後に、人工芝を仮置きして、U字ピンで固定します。ピンは1×1mだと四隅と中間に打つため、8本前後が目安。人工芝に継ぎ目があるなら、U字ピンが両方の芝に刺さるように固定してください。人工芝が余った部分は、カッター・はさみなどで徐々に切ると、切りすぎるリスクを回避できますよ。
人工芝をきれいに見せたいときは、芝の葉の向きをそろえて設置するのがコツ。葉の向きが統一されることで自然な見た目になり、違和感なく仕上がります。
また、定期的にブラッシングするのも大事なポイント。人工芝は手入れをしないと芝が倒れるため、ブラッシングにより芝を起こします。芝が倒れている向きとは逆にブラッシングすれば、葉先が起きてきれいな見た目をキープできるでしょう。
最後に、見た目や機能性で高評価だった上位商品をご紹介します。
天然芝のようなリアルさを求めるなら、東レ・アムテックス スパックターフがおすすめです。自然な芝に近い色合いで光の反射によるつやが軽減され、ひと目では人工芝とわからない見た目。柔らかくふわふわな感触で、触り心地も良好です。お尻が痛くなりにくい、適度なクッション性もあります。
白崎コーポレーション ふわふわターフ エクセレントは、屋内で使いやすいのが魅力です。防炎加工はもちろん抗菌加工・静電気防止加工があり、子ども・ペットがいる家庭にもぴったり。芝が長くふわふわと柔らかいため、触っても痛みを感じないでしょう。色合いも天然芝に近く、自然な仕上がりです。
設置タイプ | ロールタイプ |
---|---|
パイル長 | 35mm |
透水穴付き |
良い
気になる
幅 | 1.8m |
---|---|
長さ | 1m |
防草シート付き | |
遮熱加工 | |
防炎加工 | |
防カビ加工 | |
抗菌加工 | |
静電気防止加工 |
東レ スパックターフ MD-PEをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
設置タイプ | ロールタイプ |
---|---|
パイル長 | 40mm |
透水穴付き |
良い
気になる
幅 | 1m |
---|---|
長さ | 5m |
防草シート付き | |
遮熱加工 | |
防炎加工 | |
防カビ加工 | |
抗菌加工 | |
静電気防止加工 |
ふわふわターフ エクセレントをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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