スマホから照射ラインの明るさを調整できる、VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5。ネット上では「明るくて見やすい」と評判である一方、「精度がよくない」「照射ラインが太い」など気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のレーザー墨出し器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、レーザー墨出し器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5は、ラインがはっきりと見えるうえ、精度も悪くない商品。家具の組み立てや壁紙の張り替えなど、高い精度にこだわるわけでなければ候補に入れてもよいでしょう。実際に明所と暗所で照射してみると、垂直・水平ラインともに明るく鮮明でした。ラインの端のほうも明るさが落ちません。
レーザー色はグリーン。ブルーグリーンのレーザーを採用した商品に比べてややぎらつきは気になるものの、視認性は良好です。ラインの太さは、壁から3mの場合で垂直2mm・水平3mmとやや太めでした。墨付けに大きな影響はありませんが、距離によっては太めに照射される点には注意しましょう。
精度も悪くありません。垂直ラインの誤差はなかったものの、水平ラインはマークに対して右下に0.5mm、左上に1.5mmのズレが生じました。上位商品に比べるとやや誤差はあるものの、DIYで使うぶんには支障のないレベルです。
機能面では、ラインの切り替えに加えて明るさを4段階で調整可能。IP54相当の防塵・防滴機能も備えており、耐久性も申し分ありません。充電しながらでも使えるパススルー方式であるうえ、バッテリーは標準で2個付属しています。バッテリー切れの心配が少ない点もうれしいポイントですね。
執筆時点における販売価格は税込48,650円(※公式ECサイト参照)。比較したなかではやや高価ですが、ラインの見やすさや機能性は値段なりの価値があります。より精度の高いものを選びたい人や価格を抑えたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にVOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイレーザー墨出し器と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
そもそもレーザー墨出し器とは、レーザーの光で水平・垂直などの基準線を作り出せる精密測定工具のこと。建築現場で使われてきた製品ですが、最近ではDIY・セルフリノベーションをする際に便利なアイテムとして注目を集めています。
今回ご紹介するModel-G5は、垂直4方向と水平110度の5種類に照射できるレーザー墨出し器。レーザー墨出し器を専門とする日本のメーカー・VOICEの製品です。
レーザー色は、赤色レーザーに比べて約3倍見やすいと謳うグリーン。レベル1〜4までの明るさ調整機能を備え、屋内外を問わず見やすい太さのラインを照射できると謳っています。また、見やすい場所では明るさレベルを下げることで省エネ効果も。連続使用時間は明るさレベル4で約7.5時間、レベル1で約19.5時間です。
心臓部である振り子ユニットには、削り出しのアルミ部品を採用。安価な製品で採用されることの多いダイカストに比べてひずみや変形に強く、長期間の使用にも耐え得ると謳っています。
1,800mAhのリチウムイオンバッテリーを採用したことで、乾電池式の従来モデルに比べて連続使用時間が大幅に向上。ひと目でバッテリー残量がひと目でわかるインジケーターも搭載しています。
本体上部の操作パネルはタッチセンサー式。軽く触れるだけで反応するため、ボタンの押し込みによる本体のズレを軽減します。
また、専用アプリを使えばスマホからの遠隔操作も可能。照射ラインの切替・ラインの明るさ調整が手元でできるので、距離や高さのある場所でもスムーズに作業できますよ。
本体サイズは直径95×高さ200mm、重さが約1.4kg。三脚や受光器などのオプションアイテムも販売されています。
バッテリーは2個付属。交互に充電しながら使うことで、電池切れのリスクを防ぎます。
<付属品>
今回はVOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5を含む、売れ筋のレーザー墨出し器を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、ラインの見やすさを検証しました。
ラインの見やすさは、比較した商品のなかでも上位に入ります。レーザーの色は、メーカーが視認性が高いと謳うグリーン。実際に確認すると、ブルーグリーンのレーザーに比べるとややぎらつきは気になるものの、約590lxの明るい部屋でもはっきりとして見やすい印象でした。
約0.08lxの暗室で測定した照度は、垂直で26.6lx・水平で44.4lxを記録。口コミどおり非常に明るく、端のほうまでラインがくっきり確認できます。線が重なる中心付近も鮮明に見えました。
照射ラインの数は、垂直4方向・水平110度・天井直角の5ライン。壁全面に対応できるため、複数人での作業や部屋全体の施工時にもおすすめですよ。
続いては、使い勝手のよさの検証です。
実際にレーザーを照射し、ラインの太さを測ります。あわせて取扱説明書や公式サイトの情報から機能性や付属品をチェックし、総合的な使いやすさを評価しました。
値は張るものの、そのぶん使い勝手をよくする機能・付属品が充実しています。詳細は以下のとおりです。
実際にラインの太さを測ったところ、5mと離れた距離からでは水平・垂直ともに幅2mmと細く、正確に墨付けしやすい太さに。一方で、距離3mの場合は1mm以下が理想なので、垂直2mm・水平3mmという結果はやや太めといえます。
線が太いと書いた基準線が斜めになることもあるため、セルフリノベで仕切り壁を施工するなどわずかな誤差も許されない作業では使用しないほうがよいかもしれません。
比較したなかにはラインの切替ができないシンプルな商品もあったなか、タッチセンサーを採用したライン切替スイッチを搭載。力を入れずに押せるので、設置場所がずれる心配も少ないですよ。
明るさは4段階に調整可能。輝度を調節できる商品は見られたものの3段階までがほとんどで、執筆時点で4段階調節ができるものは本商品だけでした。そのほか、IP54相当の防塵・防滴機能も備えており、屋外で使用する際の耐久性も十分です。
電源にはリチウム電池を採用。比較したなかには乾電池を4本も用意しないと使えない商品もあったなか、充電しながらでも使えるパススルー方式を採用し、購入してからすぐに使えます。バッテリーが切れても作業を中断しなくて済むのはうれしいポイントですね。
また、専用の収納ケースが付属しており、持ち運びもスムーズ。バッテリーも2個付属しているので、片方を充電しながら使えばより効率的ですよ。
最後は、精度の高さの検証です。
水平・垂直ラインの精度を、それぞれ以下の手順で計測。1回目の照射でつけたマーク・ポイントに対して、どれくらいのズレが生じたかを確認しました。
<水平精度>
①5mの距離から壁に向かって水平ラインを照射<垂直精度>
①床から2.5mの高さ(ポイントA)から下げ振りを吊り下げる精度も良好で、垂直ラインにはまったく誤差がみられませんでした。水平ラインはマークに対して右下に0.5mm・左上に1.5mmと微妙なズレが生じたものの、実用上は問題のない範囲です。DIYで使うぶんには支障がないでしょう。
検証の結果、水平ラインの精度は価格に比例するということがわかりました。3万円未満の商品は最大3mmもの誤差が出たものもありましたが、本商品のように3万円以上の商品は、1mm程度の軽微な誤差で済みます。
なお、本商品の制動方式は、温度や気圧の影響を受けにくいジンバル方式。振動には弱いものの、家庭で使うぶんには大きなデメリットにはなりません。工事現場・構想ビルで使われる電子整準方式より手の届きやすい価格帯のものが多いので、自宅のDIYで使うならジンバル方式のほうが使いやすいでしょう。
照射ライン数 | 5ライン |
---|---|
レーザー色 | グリーン |
制動方式 | ジンバル方式 |
水平精度(実測値) | 右下に0.5mm・左上に1.5mm |
良い
気になる
垂直精度(実測値) | 0mm |
---|---|
本体回転範囲 | 360度 |
作業範囲 | 約10m/屋内 約25m/屋外(受光器使用時) |
自動補正精度. | |
連続使用時間 | 約7時間(明るさ最大・照射時) |
スマホ連携可能 | |
光源 | 緑色可視半導体レーザー515nm |
付属品 | 専用ケース、専用ケース用紐、ACアダプター、リチウムイオンバッテリー(2個)、取扱説明書 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5は、公式オンラインショップで販売中。公式サイトでの販売価格は税込48,650円(※執筆時点)です。三脚や受光器との同時購入で割引特典がありますよ。
このほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売されています。取扱店舗によって値段が異なるので、お得に買えるところをリサーチしてみてくださいね。
レーザー墨出し器の使い方はいたってシンプルですが、使い方を誤ると思い通りに墨付けできません。正しい使い方を確認しておきましょう。
本体が水平になるように設置し、水平器内の気泡が枠の中央に収まるよう脚の長さを調整しましょう。設置場所は近すぎても遠すぎても作業しづらいので、対象から2m前後の位置がおすすめです。
適切な位置に設置できたら、本体の電源を入れてラインを照射します。垂直ラインを左右に動かしたいときは、本体ではなく調節ネジを回すことで微調整できますよ。なお、VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器 Model-G5なら専用アプリをスマホにダウンロードして、手元で電源・水平/垂直ライン切替・ラインの明るさ調整ができます。
水平ラインの高さを変える場合は、三脚を使うとスムーズ。ネジ穴の大きさが合えば別のメーカーの三脚も取り付け可能です。
最後に、精度・墨付けのしやすさでより高評価を獲得した商品をご紹介します。
シンワのレーザーロボ LEXIA 21 グリーンは、細めの照射ラインで墨付けがスムーズ。照射距離3m・5mともに2mmと、正確に墨付けしやすい太さでした。垂直・水平ラインとも端まで明るさが落ちず、ラインの視認性も良好。乾電池・AC電源の両方に対応しており、長時間でも作業いやすいですよ。
TJMデザインのZERO BLUEリチウム-TYZは、精度を重視する人におすすめ。検証では垂直で0mm・水平で右上に0.4mmと誤差が最小限で、比較したなかでもトップクラスの精度でした。ブルーグリーンの照射ラインはぎらつきやぼやけが少なく、昼間の室内でもラインが鮮明に見えますよ。
照射ライン数 | 2ライン |
---|---|
レーザー色 | グリーン |
制動方式 | ジンバル方式(振り子+磁気ダンパー方式) |
水平精度(実測値) | 左下に0.5mm |
良い
気になる
垂直精度(実測値) | 0mm |
---|---|
本体回転範囲 | 360度 |
作業範囲 | 7.5m |
自動補正精度. | |
連続使用時間 | Hモード(中):約21時間、フル照射モード(中):約8.5時間 |
スマホ連携可能 | |
光源 | 可視半導体レーザー |
付属品 | 充電アダプター、充電用電池ボックス、水平調整三脚アダプター、アルミケース、単3アルカリ乾電池4本 |
シンワ レーザーロボ LEXIA 21をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
照射ライン数 | 2ライン |
---|---|
レーザー色 | ブルーグリーン |
制動方式 | ジンバル方式(マグネットダンパー方式) |
水平精度(実測値) | 右上に0.4mm |
良い
気になる
垂直精度(実測値) | 0mm |
---|---|
本体回転範囲 | 360度 |
作業範囲 | 10m |
自動補正精度. | |
連続使用時間 | セーブモード:約13時間、ジャストモード:約8.5時間(1本使用時) |
スマホ連携可能 | |
光源 | 可視光半導体レーザー |
付属品 | 単3形アルカリ乾電池4本、専用キャリングケース、ショルダーベルト |
タジマ ZERO BLUEリチウムーTYZをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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