HOKUTO 防湿庫 HS-41Lは電気代を抑えつつ、安定した湿度を保てるものをお探しの人におすすめです。実際に使ったところ、2時間たらずで湿度75%前後から50%まで下がりました。比較した商品で2時間を切ったものは約3割(※執筆時点)と少なく、素早く除湿できる傾向があったペルチェ素子式ならではの実力を発揮。なかには6時間以上かかったものもあり、除湿力の高さが伺えます。湿度の維持力の高さも見逃せません。50%以下になったあとも湿度はほとんど変わらず、「防湿の安定性が低い」という口コミを払拭しました。場所に関わらず一定の湿度をキープできるので、安定した湿度を保てるというメーカーの謳い文句にも納得です。大切な機材を心置きなく預けられるでしょう。ランニングコストが低いのもうれしいポイント。除湿を開始して湿度が安定するまでの電気代は約1.34円と安く、24時間常に稼働しても負担になりにくいでしょう。比較したうち、ペルチェ素子式は素早く除湿できる分電気代が高い傾向にあり、なかには5円かかるものもありました。対してこちらは、省エネ・エコ設計という言葉に違わぬ実力を備えているといえます。機能面では「LEDランプがついていない」という口コミどおり、庫内LED・コンセント・殺菌効果などプラスαの機能はありません。しかし、開けやすい扉や引き出し可能な棚を完備。説明書推奨の方法では湿度調整ノブを二度操作する必要があり、比較した一度で済む商品より少し手間ですが、使いにくさを感じるほどではありませんでした。頼もしい除湿力でありながら価格がリーズナブルなのも利点。比較した商品のなかには3万円以上する商品があったなか、こちらは執筆時点で税込14,800円(※公式サイト参照)です。はじめて購入する人も手が出しやすいでしょう。抗菌や脱臭など除湿以外の効果も求めるなら、ほかの商品を検討してみてくださいね。
トーリ・ハンのドライ・キャビ EC-42は、とにかくランニングコストを抑えたい人におすすめです。電気代を調べてみたところ、除湿開始から安定するまでの48時間で0.42円、安定時は1日わずか0.17円でした。今回比較したほかの商品と比べても非常に安く、電気代をあまり気にせず使い続けられます。湿度が高い状態から機材の保管に適した50%以下になるまでの時間は、約3.3時間と除湿スピードも十分。一度だけ50%を上回ったものの、再除湿されてすぐに低下しました。その後の湿度変化はなく、安定性も良好です。使い勝手もよく、庫内のつまみを回すだけで簡単に湿度設定できました。扉の開け閉めがしやすいのもメリットです。ただし棚板が引き出せないため、奥にしまった機材はやや取り出しにくいでしょう。LED照明・充電用コンセント・光触媒といった機能も搭載されていませんでした。価格は約3万円弱で販売されていることが多く、ほかの商品と比べるとやや高め。とはいえ電気代がトップクラスに安く、長期間の使用を考慮するとコスパは悪くありません。除湿スピード・キープ力を備えた使いやすい商品がほしいなら、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
東洋リビングのオートクリーンドライ ED-41CATは、除湿力・電気代の安さ・使いやすさのすべてを重視する人におすすめです。湿度が75%から50%になるまでのスピードは約2.5時間と、良好。庫内の上部と下部で湿度の差も見られず、常に一定の湿度をキープできました。大切なレンズを湿気やカビから守り、よい状態で保管できるでしょう。除湿から安定するまでにかかる電気代はわずか0.5円と、ランニングコストの安さも注目。引き出し棚は可動式で、温度設定もダイヤルを回すだけと簡単です。コンセント付きなので、近くで充電できるのも便利なポイント。抗菌機能もあるため、庫内を清潔に保てますよ。今回検証した商品のなかではやや高価格帯ですが、除湿力・コスパ・使い勝手のすべてを備えているのは大きな魅力。引き出しの高さを変えられたり、3連レンズホルダーがついていたりと、細かな部分まで考えられています。カメラ防湿庫で迷っているなら、ぜひ試してみてくださいね。
ドライ・キャビ EC-47-M2は、コストを重視する人におすすめです。今回の検証で安定稼動までにかかった電気代は約0.5円。ほかの商品と比べても非常に安く、長期間使用しても電気代が負担になりにくいでしょう。また、設定湿度を安定してキープできるのもよいところ。除湿スピードはまずまずですが、空気循環があるため、場所による湿度の差はほとんどありませんでした。どこに置いても、湿気やカビを気にすることなく保管できるといえます。使い勝手については、湿度設定がシンプルな点が好評。取っ手もつかみやすく、初心者でも簡単に扱えそうです。棚は固定タイプで、ライト・充電用コンセント・クリーン機能などはついていませんでした。基本的な機能を備えたものがほしい人に適しています。乾燥材方式でメンテナンスがほぼ不要。安定した除湿性能とコスパを兼ね備えたものをお探しの人や、防湿庫を使ったことがない人も、ぜひ候補に入れてみてくださいね。