AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUSは、遅延の少なさは優秀ですが、プレイ中に映像が乱れる可能性がある点がネック。動画編集ソフトで「Apex Legends」のボットが動く様子を録画したところ、180フレーム中28フレームが欠けていました。比較した全商品の平均約9フレーム(※2024年11月時点)を大きく超え、「カクつきが起こりやすい」との口コミ同様、きれいな映像で配信しにくいといえます。録画時の最高解像度が1080pで、PS5の最高画質4Kの美しさをYouTubeに反映しきれないのも惜しい点。リフレッシュレートも最大60fpsなので、PS5でFPSをプレイする際は、120fpsの上位商品よりなめらかさに物足りなさを感じるでしょう。とはいえSwitchやPS4なら最高画質での動画配信が可能。出力4K60fpsのパススルー機能にも対応し、PC以外のモニターに高解像な映像を映し出せます。「初期設定が簡単」との口コミどおり、初心者でも楽に録画・配信をスタートできるのも利点です。録画・配信・動画共有用の付属ソフト「RECentral」を使うと、外部ソフト「OBS Studio」より簡単に録画を始められました。説明書は日本語でも記載され、フロー図や接続する端子のイラスト写真も載っています。遅延のなさの評価も比較した商品内ではトップクラス。「Apex Legends」のプレイ映像を録画して動画編集ソフトで確認すると、遅延していたのはわずか0.034秒(2フレーム分)のみでした。全体平均の0.078秒(※2024年11月時点)を下回り、パススルー機能を使わなくても、普段と同じ操作感で配信・録画できるでしょう値段は3万円前後(※2024年11月時点・ECサイト参照)と高めです。コスパの観点から見ると、遅延・映像の乱れともに気になりにくかった上位商品には届かない結果に。購入コストを抑えつつなめらかな映像で配信・録画をしたい人は、ほかの商品も検討してみてください。<おすすめな人>いつもと同じ感覚で操作しながら配信したい人4K映像でのゲームプレイを楽しみたい人初期設定を簡単に済ませたい人<おすすめできない人>PS5で、FPSやTPSゲームをプレイ・配信・録画したい人なめらかな映像にこだわる人
Elgato HD60 S+は、ゲームの実況や配信をはじめたいPS4Pro・Xbox oneユーザーにおすすめです。実際にゲーム機の映像とPCに取り込んだ映像を比べたところ、遅延はわずか約0.07秒。謳い文句どおり遅延が少なく、比較した商品の平均約0.09秒(※執筆時点)を下回りました。「Apex Ledends」のように反応速度が重要になるゲームも快適でしょう。パススルーに対応しており、遅延対策をさらに強化できる点も魅力です。PCに映像を出力するのと同時に、別途モニターにゲーム画面を映し出せるので、遅延したPCの映像を見ずにモニターでゲームプレイができますよ。比較した低価格モデルにはパススルー非対応の商品もあったので、FPSや音ゲーをするならチェックしましょう。実際に動きの激しいアクションゲームでも、映像がとてもなめらかでした。動画編集ソフトでコマ送りして動きを確認したところ、フレームレートはスペックどおり60fpsを記録。口コミではカクつきを気にする声があったものの、「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「スプラトゥーン3」なども快適にプレイできるレベルです。CPUの負荷を計測したところ、CPUの平均使用率は約52.5%と平均的な結果に。配信の裏で別ソフトを起動していても、ゲーム配信は重くなりにくいでしょう。比較したところCPU平均使用率70%前後で、映像がカクつきやすくなりました。本商品は別途BGMや画像を入れる場合など、別でソフトを走らせても問題なく配信できる性能ですよ。ゲーム配信に関わる機能も充実していました。付属ソフトがあるので、面倒な設定をせずにゲーム動画収録が可能です。遡り録画や音声と映像の別撮りなど、便利な機能も搭載されています。録画解像度は最高で4Kに対応。画質にこだわったゲーム動画も録画できるのがうれしいですね。値段は執筆時点で35,000~40,000円程度。比較したなかでも高額ですが、遅延やカクつきなくゲームをプレイでき、初心者でも簡単に使える機能を備えています。ただし、PS5に対応しているVRRパススルーには非対応なので、PS4ProやXbox oneでゲーム配信したい人によいでしょう。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!
MiraboxのHSV321はお手頃価格なのは魅力的ですが、録画時の画質がいまひとつでした。実際に接続して確認したところ、モニターに映し出す映像は1080p60fpsだったのに対し、録画すると最大解像度は1080p50fpsに低下してしまいました。比較した多くの商品が1080p60fpsだったなか、なめらかさに欠けるのがネック。FPS・TPSなどの動きの速いゲームには向いていません。映像の遅延は許容範囲内です。「映像に遅延が生じる」との口コミどおり、0.0.85秒遅延しましたが、アクションゲームなどをプレイするのには支障ないレベルでした。ただし、パススルー機能を使っても、メーカーが謳う4K30fpsでの出力はできませんでした。解像度を下げる必要があったので、PS5で使いたい人には不向きです。初期設定がわかりにくいのもデメリット。比較した商品には専用ソフトつきで簡単に録画・配信ができるものもありましたが、こちらはソフトが付属しません。説明書も簡易的です。PCに接続する付属のUSB-Aケーブルが短く、接続しにくい点も気になりました。LINE端子が搭載されていないので、ボイスチャットを録音したい人にも不向きです。とはいえ、ECサイトで5,000~6,000円(※2024年9月時点)という価格をふまえれば、性能は十分。録画した映像で欠けが見られたのは180フレーム中5フレームだけで、映像のカクつきは気になりませんでした。時々配信の質が落ちる場面もありましたが、比較した商品には25フレームも欠けたものも。「映像がカクつかない」との口コミどおり優秀な結果といえます。上位商品と比べると性能は低いものの、Nintendo Switch・PS4をプレイするには十分なスペックです。予算を抑えたい人には候補となるでしょう。PS5で使いたい人、画質や初期設定のしやすさなどを重視したい人は、予算を上げてほかの商品を検討してくださいね。<おすすめな人>値段が安いものをお試しで使ってみたい人<おすすめできない人>高画質で配信・録画したい人簡単に設定できるものがほしい人ボイスチャットも録画したい人
ElgatoのGame Capture 4K Xは、PS5で配信や録画をしたいすべての人におすすめです。実測した入出力・録画解像度は、公表値どおり最大4K144fpsを記録。比較した商品には入出力・録画解像度ともに1080p60fpsのものもあったなか、トップクラスの数値でした。どんなゲームでも最高画質でプレイや配信・動画投稿が行えます。ラグも少なく、ボタン入力と映像のズレはほとんど感じられません。比較したなかには録画映像が1秒以上ズレてしまう商品もありましたが、こちらの遅延は0.068秒ほど。パススルー機能も搭載されているので、FPSやTPS・オープンワールドやMMOなど、どんなジャンルのゲームも望みどおりにプレイや配信・録画ができるでしょう。「なめらかな映像を録画できる」との口コミがあるように、映像のカクつきも気になりませんでした。比較したなかには180フレーム中25フレームも映像が欠けてしまう商品もありましたが、こちらの欠けは180フレーム中2フレームだけ。素早い動きのゲームも、カクつきを抑えて配信できます。専用ソフトがあるのもポイント。比較した商品には外部ソフトウェアを使用するものもあったのに対し、録画までの工程が少なくスムーズですよ。説明はややわかりにくかったものの、接続自体は簡単でした。簡単にボイスチャットの声を録画や配信にのせられる、LINE端子もついています。「価格が高い」との口コミどおり、ECサイトの価格は3~4万円台と高額(※2024年9月時点)ですが、その分クオリティの高い映像で録画・配信を楽しめる商品です。キャプチャーボード選びで迷った際は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。<おすすめな人>PS5で配信や録画を考えているすべての人PCでの使用も視野に入れている人ボイスチャットの声も録画・配信にのせたい人<おすすめできない人>予算を抑えたい人・試しに使ってみたい人Nintendo Switchだけでしか配信・録画を考えていない人
UGREEN 4K@60Hz HDMI キャプチャーボードは、コスパ重視でも性能はしっかりほしい人におすすめです。録画時の解像度・リフレッシュレートは4K60fpsを記録。比較したほかの商品には4Kでの録画が不可のものもありましたが、本品であればYoutubeやtwitchに最高画質でライブ配信や動画投稿ができます。パススルー機能を使用しゲームプレイしたときの解像度・リフレッシュレートも4K60fps・1080p120fpsに対応していました。PS5の美しい映像をなめらかに映し出せるため、さまざまなジャンルのゲームを快適にプレイできます。高性能ながらECサイトでの販売価格は1万円台と安価(※2025年4月時点)なので、手に取りやすいですよ。PCとモニターで映像の遅延はほとんど感じません。実際にパススルー機能を使用した際に映像が表示される時間を計測したところ、ノートPCに写した映像はモニターに比べて0.085秒しか遅れませんでした。配信画面でもボタンの入力と映像のズレはそこまで気にならなかったため、不満は感じにくいでしょう。映像のカクつきも抑えられています。実際にフルHD60fpsに統一した配信ソフトにゲームのプレイ映像を映し出した結果、欠けていたのは180フレーム中2フレームだけと少なめでした。比較した目でわかるほど映像がカクカクしていた商品に比べると、配信中でも操作にラグを感じにくく、視聴者に見やすい映像を提供できます。説明書には日本語の記載やイラストがあり、初期設定にそこまで手間はかかりません。比較した全商品のおよそ半数にしかなかった音声信号を入力するLINE端子も搭載されており、すぐに配信をはじめられます。手頃な価格ながら便利な機能が備わっているので、この機会にぜひ購入を検討してみてください。<おすすめな人>PS5の美しい映像を楽しみたい人さまざまなジャンルのゲームをプレイしたい人最高画質で録画・配信をしたい人<おすすめできない人>初期設定の手間をできるだけ減らしたい人