キューズベリーのNICOは、着脱のしやすさが魅力の商品です。比較したなかでも珍しい前ファスナー式の抱っこ紐で、ファスナーを開けてそのまま赤ちゃんを抱き入れられます。「装着に手間取る」との口コミに反し、手順自体は簡単です。なかには後ろバックルで着脱が難しい商品もありましたが、こちらは腰バックルを外してファスナーを開ければ、抱っこ紐を脱がずに赤ちゃんを下ろせます。しかし体にかかる負担が大きく、全体的な評価が伸び悩みました。腰の痛みを指摘する口コミどおり、腰ベルトは薄く硬めで体重が分散されにくいのがネック。肩ベルトも食い込みやすく、モニターからは「子どもが大きくなると肩が痛くなりそう」「腰ベルトが食い込んで痛い」との声が多くあがりました。比較した結果、ベルトが幅広で厚いと体の負担を分散しやすかったため、形状にも注目してみるとよいでしょう。赤ちゃんが過ごしやすい工夫も少なめです。子どもに触れる面はメッシュ素材ですが、本体がコットン素材のため、比較したオールメッシュの商品よりも熱がこもりやすいのが気になります。目隠しや日差し・風よけに役立つフードもなく、季節によっては使いづらいでしょう。抱っこのバリエーションは、縦対面抱っこと背負いおんぶのみに対応。比較したほとんどの商品が対応していた前向き抱っこはできず、評価が伸び悩みました。対象月齢下限も4か月からと少し成長してからしか使用できない点にも注意が必要です。小物収納に役立つマチ付きポケットが2つついている点は魅力ですが、体に負担がかかりやすいため、体重が増える生後半年以降の使用には向かないでしょう。比較したなかには、長時間使用しても疲れにくいものや子どもが快適に過ごせる商品もあるため、そちらも検討してみてください。
結論からいうと、POLBAN ADVANCE ヒップシートは、楽に抱っこできるヒップシートを使いたいすべての人におすすめです。「乗せる」抱っこ紐として開発され他商品で、対面抱き・前向き抱き・腰抱き・横抱きの4通りに対応しています。安定感の検証では、座面が約12cmと狭く子どもと密着しやすいことから、比較したなかでもトップクラスの評価を獲得。さらに台座に傾斜があり、子どもの体が自然と抱っこする人に傾くよう設計されています。滑り止めシートやずり落ち防止のヒップストッパーなどが施されているのも、評価を伸ばしたポイントです。また、実際に小柄女性6人・標準女性6人・男性6人の計18人が使ってみた検証では、性別・体型に関係なく腰への負担を感じにくいという結果に。「ベルトが太くフィットする」「重く感じない」など評価する声が多数挙がりました。下腹部への圧迫感もほぼありません。また、汗をかいても、洗濯機で洗えるのは利点です。公式サイトでの価格は、税込9,900円(執筆時点)。着脱は腰に巻くだけと簡単なので、外出先で子どもがぐずってもすぐに抱っこが可能。どれを買うか迷っているなら、まず候補に入れたいアイテムです。
エルゴベビー オムニ360 クールエアは、多機能でロングユースできるものをお探しの人におすすめです。0〜48か月と長い期間使えるうえ、成長に合わせてシート幅が変えられます。対面抱き・前向き抱き・腰抱き・おんぶと、抱き方のバリエーションの多さも魅力。比較した商品のなかでも4種類に対応しているのは約2割のみでした。日よけのフードはないものの、セーフティベルトがついているのもメリットです。汚れたら洗濯機で洗えるので、お手入れも簡単。抱っこひもに取りつけられるポーチもあり、小物の収納場所を確保できるのもうれしいですね。メッシュ素材のため通気性がよく、ムレる心配も少ないでしょう。実際に抱っこした際の安定感も高評価を獲得。対面・前向きは、密着感があり口コミどおり安定して使えました。比較したなかには窮屈で圧迫感のある商品があったのに対し、モニターからは「安定感があり安心して両手が使える」と好評。ただし、おんぶでは密着しにくかったのが惜しいところです。クッション性のある肩ベルトと幅の広い腰ベルトにより、肩や腰への負担が少ないのも利点。比較した商品には痛みを感じるものがあったなか、柔らかなベルトは特に男性モニターから好印象でした。小柄な女性からは「腰がゆるく感じる」との意見もありましたが、パパママで共有したい家族にはよいでしょう。重量は800gとやや重く、収納サイズも大きめ。頻繁に持ち運びしたい人にはあまり向きません。肩紐の長さ調節がしづらく、バックルが後ろにあるため着脱に手間取るのも気になりました。子どもの乗せおろしは問題なくできますが、着脱のしやすさを重視するなら、ほかの商品も検討してみてください。
ボバ ボバエアーは、バッグの中に入れておく用のサブ抱っこひもをお探しの人におすすめです。重さ390g、収納サイズは幅20×奥行15.5×高さ10cmと、比較した全商品のなかでも最軽量・最小レベルでした。コンパクトにしまえるため口コミどおり持ち運びに適しており、外出や旅行などサブ使いに活躍しますよ。バックルは体の後ろにありますが、着脱しやすいシンプルな構造です。子どもを乗せる際は体重がズシッとのしかかるので、手で支えると装着しやすいでしょう。肩部分は通気性に優れたメッシュ素材のため、口コミとは異なり暑い日でもムレは少ないといえます。一方で、安定感はいまひとつ。対面抱きとおんぶを試したところ、子どもとのフィット感に欠け、満足したのはモニター18人中男性2人のみでした。上位商品は密着感・安定感があったのに対し、「薄手の素材で伸縮性がない」「おんぶは赤ちゃんが左右にブレる」といった指摘があがっています。長時間使うと、肩や腰に負担がかかりやすい点もネックです。生地は薄いナイロン素材で、モニターからは「食い込みを感じる」「腰のベルトが細く、腰に負担がかかる」など口コミ同様の意見が聞かれました。比較した商品にはクッション性に優れているものが多いなか、子どもの重さをずっしり感じます。機能面もやや物足りない結果に。抱き方のバリエーションは対面抱きとおんぶの2種類で、前向きは不可。日よけ・風よけはあるものの、洗濯は手洗いのみに対応しています。機能性を重視したい人や、毎日使っても負担がかかりにくいものがほしいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
西松屋 SmartAngel ダッコール ポーズは、ちょっとした外出や寝かしつけに使いたい人におすすめです。実際に荷物を入れたところ、おむつ2枚・お尻拭き・携帯・キーケースを収納できました。比較した商品には、ほとんど荷物が入らないものもあったなか、ヒップシートひとつでコンビニなどにも行きやすいですよ。腰ベルトの面ファスナーがやわらかく、着脱も軽い力で簡単にできます。面ファスナーを外す音が比較的小さいので、寝ている子どもを起こしにくいでしょう。比較した商品には400g台のものもあるなか、重量約500gと少し重めですが、ベルトを丸めてコンパクトにできるので持ち運びも困りません。対面・前向き・腰抱きと、さまざまな抱き方に対応しているのもうれしいポイント。ショルダーベルトを使うと簡易的な抱っこ紐としても使えます。座面の奥行は13.5cmと狭めで、赤ちゃんがほどよく密着して安定感がありました。座面全体は滑り止め付きで、赤ちゃんのお尻がずれる心配も少なめです。実際に人形をのせて使用したところ、モニター18人中14人が「腰への負担は少ない」と回答。ちょうどよいベルト幅が人形の体重を分散させていて、負担を感じません。ただし、下腹部への圧迫感や骨への食い込みを感じた人がいたので、痛みが出た場合は長時間の使用を控えましょう。また、手洗いのみの対応なので、洗濯機対応のものに比べると手入れも若干手間がかかります。下腹部への圧迫感が少ないものや手入れの簡単なものをお探しの人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。