良かった点
1. FPSゲームで実感する圧倒的な滑らかさ
DisplayPort接続時に最大180Hzで駆動できるこのモニターは、FPSやアクションゲームで特に真価を発揮します。私が普段プレイしている『Apex Legends』や『VALORANT』では、マウスの動きがとても滑らかで、照準のブレも少なくなったと実感しました。操作への反応も速く、今まで使っていた60Hzモニターとは明らかに違います。
2. 色鮮やかで目にも優しい映像表現
Fast IPSパネルを採用しており、発色がとても自然です。sRGB 100%、DCI-P3 96%という広色域に対応していて、写真や動画の色も鮮明で、映画鑑賞などでも楽しめました。IPSらしく視野角も広く、どの角度からでも見やすかったです。
3. PS5で120Hz+VRRが使える数少ないWQHDモニター
HDMI 2.1対応により、PS5と接続しても120Hz出力と可変リフレッシュレート(VRR)に対応。PS5ユーザーにとっても非常に魅力的な選択肢です。PS5のWQHDネイティブ対応はまだですが、フルHDからのアップスケーリングでも画質に不満はありませんでした。
4. 目立たないが快適な設置性とUI
スタンドの高さ調整・スイベル・ピボットにすべて対応しており、自分の体勢に合わせて柔軟に配置できます。また、メニュー操作も直感的でわかりやすく、設定の切り替えがスムーズに行える点も好印象でした。
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気になった点
1. 初期状態の色味はやや暖色寄り
購入直後に画面を見たとき、全体的に黄色がかっていると感じました。ただし、OSDメニューや付属ソフトで色温度を6500Kに設定し、RGBバランスを調整することでかなり自然な色合いになったので、購入後すぐに調整することをおすすめします。
2. 黒の深みは控えめ
IPSパネルの特性上、黒がやや浮いて見えるのが正直なところです。映画の暗いシーンやホラーゲームでは、もう少しコントラストが強ければという印象も。ただ、普段の作業やゲーム用途では大きな支障はありません。
3. Clear AIM(黒挿入)使用時の画面暗さ
視認性を高めるための黒挿入機能「Clear AIM」を使うと、画面の輝度がかなり落ちます。レベル1では問題ありませんが、レベル2以上では暗すぎて実用的ではありませんでした。
4. 内蔵スピーカーの音質は期待できない
内蔵スピーカーは一応使えますが、音がこもっており、迫力やクリアさに欠けます。動画視聴やゲーム用途では、外付けスピーカーかヘッドホンを使ったほうが圧倒的に快適です。
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総合評価
この価格帯(4万円台)で、WQHD・180Hz・HDMI 2.1・PS5対応というスペックを備えたモニターは非常に希少です。発色や応答速度の面でも満足度が高く、ゲーミングから日常使い、軽めのクリエイティブ作業まで幅広く対応できる万能モデルだと感じました。
色味の初期設定や音質といった細かな点に不満はあるものの、それらは調整や外部機器の使用でカバーできます。全体として、非常にコストパフォーマンスの高い製品であり、ゲーミングモニターとして初心者から中級者まで幅広くおすすめできる1台です。