独自開発の送水用ローテーターを搭載した猫用自動給水器、Anker Eufy Pet Water Fountain P940。インターネット上では「音が静か」「手入れが簡単」と評判ですが、「頻繁に洗う必要がある」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の猫用自動給水器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、猫用自動給水器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
AnkerのEufy Pet Water Fountain P940は、毎日の手入れにできるだけ手間をかけたくない人におすすめです。洗うパーツは5つと少なく、構造はシンプル。比較したなかには給電部分が濡れないよう注意が必要なものもありましたが、本品はタンクだけを取り外してきれいに洗えました。タンクには最大2.1Lの水を入れておけるので、多頭飼いしている人にも向いています。
猫が苦手な誘導電流を防ぐと謳う独自開発の送水用ローテーターも小さく、内部を洗う際に邪魔になりません。ステンレス製の受け皿は食洗機にも対応しており、こまめに洗って清潔に保ちたい人にはうってつけでしょう。
置く場所を選ばない静かな動作音も魅力です。商品から1cm離れた場所で測定した騒音レベルは41.1dBと、比較した商品の平均値である約47.65dB(※執筆時点)を下回る優秀な結果に。実際に耳を近づけても流水音・モーター音はほとんど聞こえず、「音が静か」という口コミがあるのにもうなずけます。
猫にとって飲みやすい広く浅い受け皿もメリットですが、ろ過性能はいまひとつ。飲み水の許容範囲内までフィルターでろ過できたものの、大きめのフードや固まった毛は受け皿に残ってしまいました。フードや毛をしっかり流した上位商品に比べると、やや水流は弱め。「頻繁に洗う必要がある」との口コミどおり、毎日受け皿のチェックや手入れが必要です。
とはいえ、1回の手入れにかかる手間は最小限です。こまめな手入れが苦にならない人であれば、さほど気にならないでしょう。寝室や作業部屋での使用を検討している人や多頭飼いをしている人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
そもそも猫用自動給水器とは、タンクに水をセットしておくだけでペットに自動で給水できるアイテムです。フィルターで水をろ過する循環式と、飲んだ分だけ継ぎ足されるディスペンサー式の2タイプがあります。
今回ご紹介するAnker Eufy Pet Water Fountain P940は、循環式の自動給水器。猫の飼い主100人の意見をもとに設計したと謳っています。
Eufy(ユーフィ)は、モバイルバッテリーやオーディオ周辺機器などで有名な中国のメーカーAnker(アンカー)が手がけるブランドのひとつです。ロボット掃除機や体重体組成計などの販売で知られています。
水を清潔に保てるよう、タンク内にはAnker独自の送水用ローテーターを搭載。犬や猫が苦手な誘導電流の発生を防ぐ設計で、飲みやすさにも配慮しています。なお、送水用ローテーターは取り外し可能です。
受け皿が約11度傾いたデザインもこだわりのひとつ。受け皿を傾けることで水の循環を促し、不純物を取り除きやすいよう工夫しています。素材には食品工場でも用いられる高耐久ステンレス(SUS304素材)を使用。腐食やサビに強く、細菌も洗い流しやすいのが魅力です。
本体サイズは幅20.2×奥行20.2×高さ17.8cm、重量は約910g。タンクのサイズは3Lで、貯水量は最大2.1Lです。約14kgまでの犬・猫に対応しており、猫なら約1週間・犬なら約4日間分の水が貯められます。タンクの水が少なくなると、LEDインジケーターが赤く点灯するお知らせ機能つきです。
本品にはフィルター(1枚)と取扱説明書が付属します。電源に必要な5W対応のUSB充電器は付属していないため、USB-Aを接続できる製品を別途用意してくださいね。モバイルバッテリーにも対応しています。
自動給水器のメリットは、猫の水飲みを促進できることです。本品のような循環式タイプは、流れる水を再現することで猫の関心を惹く効果が期待できます。猫がかかりやすい尿に関わる病気を防ぐためにも、水分摂取量は重要なポイントですよね。
また、フィルターが毛や食べかすなどを取り除くため、外出中にきれいな水を猫に与えたい飼い主さんにも便利なアイテムです。
今回は、Anker Eufy Pet Water Fountain P940を含む猫用自動給水器全23商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、手入れのしやすさの検証です。
受け皿やタンクの取り外し可否・水洗いする部品数など手入れのしやすさに関わる項目をチェックしたところ、洗うパーツは5つのみと少なく、手入れの手間はかかりませんでした。ステンレス製の受け皿は簡単に取り外せるうえ、食洗機にも対応しています。
タンクの手入れも簡単です。比較したなかにはタンクと給電部分が一体型の商品もあったのに対し、本品はタンクのみを取り外して丸洗いが可能。送水ローテーターが小さいうえタンクの底はほぼ平面なので、比較した凸凹の多い構造の商品に比べて内部の掃除もスムーズでした。
「手入れが簡単」という口コミどおり、こまめに洗って清潔に保ちたい人にはうってつけです。ただし、フィルターの交換時期を知らせる機能はついていないので注意してくださいね。フィルターの水洗いは可能ですが、メーカーの推奨どおり2〜4週間を目安に交換しましょう。
続いて、ろ過性能の検証です。作動している状態の自動給水器の受け皿部分にふやかしたキャットフードと一掴み程度の猫の毛を流し、フィルターがどの程度キャッチ・ろ過できるのかをチェックしました。
なお、検証にはTDSメーター(HMデジタル TDS-4TM)という不純物の値を測定する専用機器を使用。フードと毛を流す5分後・10分後・30分後に水の吐出部分の数値を測り、汚れが受け皿に残らず、きれいに流れたかを目視でも確認しました。
TDSメーターは導電物質(不純物)の濃度を測定するもの。ただし、マグネシウムやカルシウムなど体に有益なものも測定されるため、必ずしも汚染物の測定をするものではありません。
自動給水器のフィルターは不純物を取り除く働きをします。水をある程度きれいに保つものではあるものの、水そのものを劇的に浄化する機能はありません。
TDSメーターの値は平均で約117ppmと、飲み水の許容範囲内までろ過できました。
<TDS値の参考値>
一方で、水流がやさしいため、大きめのフードや固まった毛は出口部分にひっかかる結果に。1〜2本程度の毛や細かいほこりは問題なく流れるものの、流したフードや毛をしっかりキャッチできた上位商品には及びませんでした。
「頻繁に洗う必要がある」という口コミどおり、猫が飲む水を清潔に保つためには毎日受け皿のチェックと手入れが必要でしょう。
比較したなかでは床から飲み口までの高さが10〜15cmほどの商品が猫に負担がかかりにくい傾向がありましたが、本品は17.8cmとやや高めです。
しかし、受け皿は広く浅いつくり。比較した受け皿が狭め・深めの商品に比べ、ヒゲが器に触れたり汚れたりするのを嫌う猫も飲みやすいでしょう。
最後は、静音性の検証です。商品から前後1cm離れた場所で作動音を4回計測し、平均値を算出しました。なお、計測には騒音計(BENETECH 小型デジタル騒音計 GM351)を使用。約40dBの室内で、最弱の流水モードに設定して検証を行いました。
その結果、作動音は平均41.1dBと高い静音性を発揮。比較した商品の平均値である約47.65dB(※執筆時点)も下回っています。
水が下に流れ落ちる際の音が大きく騒音レベルが60dBを超えるものもあったなか、本品は耳を近づけても流水音・モーター音ともにほぼ聞こえませんでした。口コミで「音が静か」と評判になるのもうなずけます。音に敏感な猫にはもちろん、寝室や作業部屋に置きたい人にもぴったりですよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
4,990円
(最安)
販売価格:4,990円
ポイント:0円相当
送料無料
(19,363件)
5,796円
(+806円)
販売価格:5,796円
ポイント:0円相当
送料無料
(490件)
AnkerのEufy Pet Water Fountain P940は、公式サイトで販売しています。価格は税込4,990円(執筆時点)。公式サイトで購入すると、送料無料や通常18か月の保証期間が6か月延長になる特典が受けられます。(※Anker Japan 公式サイト会員登録が必要)
また、Amazon・Yahoo!ショッピングといった ECサイトでも取り扱いが確認できました。
交換用のフィルターは4個セットを税込1,490円(執筆時点・公式サイト参照)で販売しているので、あわせて検討してみてください。
AnkerのEufy Pet Water Fountain P940の詳しい手入れ方法は、以下のとおりです。
①ベースから本体を外し、洗い場に持っていく
②本体を分解し、タンクに残った水を捨てる
③フィルタートレイ・フィルター・タンク・給水ローテーター・飲用トレイを水洗いする
④飲み口部分・送水パイプ・給水ローテーターの穴は綿棒を使って掃除する
猫にきれいな水を飲んでもらえるよう、1〜2日に1回は水の入れ替えをしましょう。フィルターは1週間に1回を目安に洗浄し、付着したほこりや唾液などを洗い流すようにしてください。
最後に、ろ過性能・静音性で本品より高い評価を獲得した商品をご紹介します。
ろ過性能を重視する人には、アクセスラインのプラスアクア自動給水機がおすすめです。実際にフードや毛を流したところしっかりキャッチ。にごりがないきれいな水にろ過できました。受け皿・タンクともに簡単に取り外せ、手入れも簡単。作動音もほぼ気にならないので、置く場所を選びません。
静音性にこだわるなら、Homerunpetのペットウォーターファウンテンproもチェックしてみましょう。作業音は平均40.075dBと比較したなかではトップクラスの静かさ。一般的な生活空間では聞き取れないレベルです。ややろ過性能が物足りないものの、受け皿がフラットなので洗いやすいですよ。
幅 | 19.3cm |
---|---|
奥行 | 19.3cm |
高さ | 14.9cm |
飲み口の高さ | 14.9cm |
本体重量 | 1.0kg |
水質(実測値) | 不明 |
容量 | 2.0L |
素材 | ABS樹脂 |
受け皿の形状 | 平皿 |
多層構造フィルタ | |
付属フィルタ数 | 1枚 |
水流モード切り替え可能 | |
分解可能 | |
目盛りつき | 不明 |
蛇口・噴水式 | |
コードレスポンプ | |
付属品 | 3層式ヤシ殻活性炭フィルター、取扱説明書、ポンプ用スポンジ、ACアダプター(噛み千切り対策用メタルコード)、保証書 |
1か月あたり電気代目安 | 約40円(地域によって異なる) |
交換フィルターコスト | 1,780円(3枚入り) |
本体重量. | 1.0kg |
うちのこエレクトリック プラスアクア自動給水器をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 19.3cm |
---|---|
奥行 | 19.3cm |
高さ | 14.9cm |
飲み口の高さ | 14.9cm |
本体重量 | 1.3kg |
水質(実測値) | 不明 |
容量 | 2.0L |
素材 | セラミック |
受け皿の形状 | 平皿 |
多層構造フィルタ | |
付属フィルタ数 | 1枚 |
水流モード切り替え可能 | |
分解可能 | |
目盛りつき | |
蛇口・噴水式 | |
コードレスポンプ | |
付属品 | フィルター、取扱説明書、USB充電コード、ACアダプター |
1か月あたり電気代目安 | 不明 |
交換フィルターコスト | 560円 |
本体重量. | 1.5kg |
Homerunpet ペットウォーターファウンテンproをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。