過払い金請求・任意整理・自己破産などさまざまな債務整理を手掛け、完済までサポートすると謳うアヴァンス法務事務所。「夫に内緒で解決できた」と評判な一方、「着手費用が高い」など気になる口コミも存在するため、契約を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回は、本当に頼れる事務所なのかどうか以下の2つの観点で検証した結果をふまえたメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、人気のアディーレ法律事務所やベリーベスト法律事務所などとも比較。支払い遅れへの対応・完済までの流れなどについても調査してまとめました。過払い金請求で事務所選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
女性専用の窓口があるのも大きな魅力。女性スタッフが対応するので「夫に借金を内緒にしたい」などデリケートな悩みを相談しやすいところが利点です。ほかにも、債務整理手続き終了後も返済の一括管理を行いサポートする「アヴァンス・アシスト」や、スマホPCで債務整理の進捗状況が24時間確認できる「アヴァンス・ネクスト」など豊富なサービスが用意されています。
費用面では、裁判と和解交渉どちらも過払い報酬が22%と安い点がメリット。比較したうち、裁判をする場合は比較した11社中8社が和解交渉より高い27.5%に設定されていました。過払い報酬は回収金に応じて変動するため、和解交渉より多くの金額が返還される可能性が高い裁判は影響を受けやすく、より安い事務所を選ぶのが重要です。
ただし、「着手費用が高い」という口コミどおり完済していても着手金が発生するのはネック。比較したほとんどの事務所が無料のなか、2024年1月の検証では税込み55,000円かかるとわかりました。依頼前にお金を用意する必要があるうえ、請求できる過払い金が少ないと回収できても手元に残る金額が少なくなる可能性が。和解交渉を検討している人や過払い金が少ない人には向きません。
費用の安さを重視するなら司法書士法人はたの法務事務所がおすすめ。完済している人は過払い報酬以外費用が発生しません。過払い報酬も裁判ありなしに拘らず22%と安く、回収金が10万円以下の場合は14%まで下がります。返済中の人で借金を軽くしたいなら、減額報酬が0%の法律事務所ホームワンの検討を。無料出張相談会もあり、専門家と対面で相談しやすいでしょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にアヴァンス法務事務所と比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
アヴァンス法務事務所よりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
今回紹介するのは、依頼者の「安心」を大切にし、生活や状況に寄り添った解決を目指すアヴァンス法務事務所です。全国に対応し、16年の間に培った34万件以上の相談実績をもとに一人ひとりにあった解決策を提案。加えて、生活の再建をサポートする様々なサービスが用意されているのが特徴です。
アヴァンス・アシストは、債務整理手続き終了後もアヴァンスが返済の一括管理を行うサービス。途中で返済が難しい場合もアヴァンスが金融機関とやりとりをするなど、完済まで二人三脚のように寄り添います。
女性スタッフが対応する女性専用窓口「アヴァンス・レディース」を設けているのもうれしいポイント。さらに、債務整理の進捗状況をパソコンやスマホで24時間いつでも確認できる「アヴァンス・ネクスト」を導入し、依頼者の不安を取り除く工夫がされています。
過払い金が発生する可能性が高い条件は、次の3項目すべてに当てはまる場合です。
なお、銀行カードローンは、法改正が行われる前から利息制限法の利息を採用しているので対象外。過払い金は完済してから10年経つと請求できないため、対象であれば早めに相談しましょう。
2006年1月13日に最高裁が出した判決によりグレーゾーン金利の返還請求ができるようになったことで、2007年までに多くの業者が合法の利息制限法の利息を採用するようになりました。そのため、出資法改正以前の2010年6月17日以前の借金でも必ず過払い金があるわけではないので注意してください。
今回は、アヴァンス法務事務所含む過払い金請求に強い法律事務所について実際に公式サイトや電話で調査し、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
司法書士法人はたの法務事務所のメリットは主に2つ。様々な人が相談しやすいように工夫された体制と、裁判をしやすい料金体系が魅力です。
比較した事務所の半数以上が平日しか対応できないのに対し、土日祝日も10:00~18:00まで営業しているのも利点。時間が取りやすい休日に心置きなく専門家と話せるので、不安が残りにくいのが魅力です。平日・土日祝日両方選べるので、日程の調整もしやすいでしょう。
また、女性専用の窓口があるのも特徴的。女性スタッフが対応するので「夫に借金を内緒にしたい」などデリケートな悩みも相談しやすいのがうれしいポイントです。
相談の申し込み方法は、メールと電話の2種類から選択可能。メールは公式サイトにあるフォーマットが用意されています。折り返しもメールでくるため忙しい人にぴったりです。電話はフリーダイヤルで全国どこからかけても無料。女性専用のダイヤルも用意されています。
<電話>
費用面での大きな魅力は、裁判と和解交渉のどちらでも過払い報酬が22%と安いこと。裁判をする場合、比較した11社中8社が和解交渉より高い27.5%に設定されていました。過払い報酬は回収金に応じて変動するため、和解交渉より多くの金額が返還される可能性が高い裁判をする場合は注目したいポイントです。
例えば50万円返還される場合、アヴァンス法務事務所の過払い報酬は11万円に。対して、27.5%に設定している他社は14万円になり、アヴァンス法務事務所は3万円分がお得です。
また、過払い金請求をしても借金が残ったときはさらに安い減額報酬が適用され、支払う費用が11%に。ただし、任意整理扱いになるのでブラックリストに載る可能性も。今後のローンやクレジットカードの契約に影響するので、返済中の人はその点も相談をする際に専門家と話し合いましょう。
2024年1月比較検証時点
2024年1月比較検証時点
アヴァンス法務事務所について調べた結果、見つかったデメリットは1つ。完済状況に関わらず着手金が必要です。
「着手費用が高い」という口コミどおり、完済している人でも着手金が発生する点はネックです。比較したほとんどの事務所が無料でしたが、本事務所は2024年1月の検証時点では税込55,000円(※)。依頼する前にお金を用意する必要があるうえ、請求できる過払い金が少ないと、回収できても手元に残る金額が少なくなる可能性があるでしょう。
完済している人で、相談事に請求額が少ないとわかった場合や和解交渉を検討している人はほかの事務所を検討したほうが費用を抑えられますよ。
一方、返済中の場合は、ほとんどの事務所が同様に着手金が必要でした。着手金は高めではありますが分割にも対応しているので、大きなデメリットとはいえません。アヴァンス法務事務所に依頼するかは、過払い金額と借金の返済状況に応じて検討するとよいでしょう。
2024年6月執筆時点の着手金は、1社あたり11,000円~
相談料 | 0円 |
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営業日 | 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日、祝日 |
営業時間 | ~21:00 |
着手金(完済) | 55,000円(和解:55,000円) |
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基本報酬・解決報酬(完済) | 22,000円(和解:22,000円) |
過払い報酬(完済) | 24%(和解:22%) |
着手金(返済中) | 55,000円(和解:55,000円) |
基本報酬・解決報酬(返済中) | 22,000円(和解:22,000円) |
過払い報酬(返済中) | 24%(和解:22%) |
減額報酬(返済中) | 11%(和解:11%) |
その他の費用 | 事務手数料=金額不明 |
対応エリア | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
コールセンターの受付時間 | 平日:9:30~21:00、土日祝:10:00~18:00 |
地方裁判所にも対応可能 | |
提携弁護士事務所の紹介あり | 不明 |
連絡時間の指定 | |
代表者 | 姜 正幸 |
司法書士法人はたの法務事務所は、完済している人は過払い報酬以外にかかる費用がありません。相談料や着手金が0円で依頼時にお金を用意する必要がないことはもちろん、基本報酬・解決報酬も無料。比較したうち、費用が過払い報酬のみの事務所は半数もなく、費用を抑えたい人の有力候補といえます。
和解交渉より多くの金額が返還される可能性が高い裁判をする場合の過払い報酬も22%と安いのも魅力。比較した大半の事務所が司法書士法人はたの法務事務所より高い27.5%に設定されていました。加えて、回収金額が10万円以下の場合は14%となり、回収金が手元に多く残りやすい体制が整っています。
相談がしやすいのもうれしいポイントです。営業時間は平日 8:30~21:30・ 土日祝 8:30~21:00と夜遅くまで営業し、土日祝日にも対応。比較した事務所で土日に対応しているのは半数以下。さらに21時以降まで利用できるのは11社中2社しかなく、本事務所は仕事帰りや休日にゆっくりと専門家へ相談できます。
しかし、営業時間は平日の9:30〜18:30のみです。土日祝日にも対応しておらず、平日忙しい人は相談の予約が取りにくいことも。また、比較したなかには21時以降まで営業している事務所があったの対し、営業終了時刻も早いため、相談をする際に時間調整がしやすいとはいえません。
ただ、過払い金や債務整理は全国に対応し、予約制の無料出張相談会を実施していることはメリット。オフィスは東京ですが、遠方の人も直接弁護士に相談しやすいでしょう。
結果が出るまでの目安は、和解交渉は約3〜9か月、裁判をする場合は6か月〜1年ほどです。結果がでるまでには下記のような流れが行われます。
<過払い請求の流れ>
①取引履歴の開示請求
②利息の再計算
③過払い金の請求
④和解
⑤過払い金の返還
これらの流れは、債務整理の進捗状況をWeb上で確認できるシステム「アヴァンス・ネクスト」にログインすれば24時間いつでも確認可能。登録料・使用料は無料で、パソコンやスマホから気軽にチェックできますよ。
最後に、アヴァンス法律事務所についてよくある疑問とその回答をご紹介します。
アヴァンス法務事務所では、相談は何度でも無料。料金を気にせず自分が納得するまで何回でも専門家に相談できますよ。
過払い金請求の手続きは、家族や職場に内緒で行えます。匿名郵送サービスを利用すれば、送り主名を事務所名から個人名に変更できるため、同居している家族にも書類からバレてしまうことを防止。プライバシーを守りながら請求を進められますよ。
また、返済中で債権者に勤務先を知られている場合でも弁護士や司法書士が間に入ることで、債権者から直接連絡が来ることはありません。
ただし、家族と共有している通帳に取り戻した金額を振り込むように指定すると、急にお金が増えたことでバレる可能性があるので注意が必要です。指定口座は慎重に選んでくださいね。
ブラックリストの掲載は5年で消えるといわれているので、請求のタイミングを調整するのもひとつの手です。しかし、時効により過払い請求ができなくなる可能性もあるため、自分だけで判断せず専門家に相談してみましょう。
この場合も消滅時効は変わらず、最終取引から10年もしくは権利を行使できると知った時から5年です。家族のことで最終取引がいつかわからない場合も専門家に相談すれば、取引履歴から過払い金の確認までしてもらえますよ。財産を相続した際は、過払い金があるかどうかも確認してみるとよいでしょう。
借金の返済を延滞しているからと諦めず、一旦相談しましょう。再計算の結果、過払い金が発生していれば支払い遅れがあっても請求できます。
任意整理とは、借金の減額・利息のカットなどを行う手続きのこと。返済の負担を減らし、生活の再建を目指す目的で行われます。
任意手続きの流れのなかで、過払い金の可能性があれば同時に調査してくれます。戻ってきた過払い金の使い道は自由ですが、返済に充てるのが望ましいでしょう。
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