American Tourister フロンテック
アメリカンツーリスター フロンテックは、出張先などで長時間歩く機会が多い人におすすめです。動き方がなめらかで、点字ブロックの上を通ってもタイヤが引っかかりません。ガタつきが手元に伝わりやすいほかの商品に比べると操作性が優れており、悪路での使用にも向いています。防水性が高いので、雨の日でも中の荷物が濡れてしまう心配は少ないでしょう。タイヤの音量は61.2dBで、使っているときにうるさく感じるほどではありません。TSAロックを搭載しているうえに、マチ幅を広げることも可能。フロントドアがあるため、立てた状態のままでも開け閉めできます。フロントドアの中にはメッシュポケット・PCポケットなどがついており、小物の仕分けをしたいときにも便利です。実際に2泊3日分のアイテムを入れてみると、メインの収納部分は底が深くて十分なゆとりがありました。しかし特殊な構造なので、慣れるまでは扱いにくく感じそうです。フロントポケットのファスナーが壊れると、メインの収納部が開けられなくなってしまうため注意しましょう。横向きで持つための取っ手がなく、階段が上りにくいのも惜しいところ。また約3.3kgで特別軽いとはいえないものの、スムーズに動かせるのでぜひ検討してみてください。
ニトリ ジッパータイプ キャリーケースは、荷物の整理がしやすい収納力のある商品をお探しの人におすすめ。実際に荷物を詰めたところ、8泊9日分がしっかり収まりました。中身が見えるサイズ違いのメッシュポケットが複数あり、整理整頓しやすいのも魅力です。比較したほかの商品にはポケットが1つもないものもあるなか、収納力は十分といえます。約4.2kgと軽く、走行しやすいのもうれしいポイント。6kgを超える商品もあったのに対し、トップレベルの軽さです。荷物を入れて走行した際に段差でやや引っかかったものの、扱いにくさを感じるほどではありません。一方、耐久性は一部懸念が見られました。商品の構造を確認した専門家は、「キャスターや伸縮ハンドルが頑丈に作られているが、ボディは傷つきやすい」とコメント。水濡れにもあまり強くはなく、グアムやロンドンといった雨の多い観光地へ行くには対策が必要です。走行音の大きさも気になりました。カラカラという音が大きいため、夜間の使用は控えたほうがよいでしょう。執筆時点で税込14,800円(公式サイト参照)と低価格ながら、使い勝手はおおむね良好ですが、使用頻度が高いのであれば耐久性・静音性が気になるところ。予算と相談しつつ、ほかの商品もぜひチェックしてみてくださいね。
サムソナイト コスモライト スピナー69は、多くの荷物を楽に持ち運びたい人におすすめです。実際にモニター6人が手持ちし、階段の上がりやすさを確認したところ、全員が「片手でも楽に持てた」「めちゃくちゃ軽い」と絶賛。さらに、比較した商品のほとんどが重量3~4kgだったなか、約2.5kgとトップクラスの軽さでした。本体に衝撃耐性に優れた特許素材カーヴが使われているのもポイント。構造を確認した専門家からは、「割れない素材で、キャスターの回転も良好」とのコメントがありました。軽量さと頑丈さにこだわっているという謳い文句どおりといえます。実際に路面で使用したところ、キャスターの動きはなめらかで、走行性も優秀。ガタガタした道や点字ブロックの上も問題なく進め、小回りの効きも良好でした。走行時の騒音レベルは約62.6dBと大きすぎず、「車輪がガタガタとうるさい」という口コミを払拭。日中であれば、気になる心配はないでしょう。収納力の高さも高評価。約68Lと大容量で、実際に5泊6日分の荷物を入れてもスペースが余るほどでした。防犯性が高いハードタイプなのも利点です。TSAロックを搭載しているので、飛行機に乗る際の検査ではカギを壊さずに中身を確認してもらえます。海外旅行用としてもおすすめですよ。しかし口コミどおりポケットが少なく、小物類は散らばりがちでした。また、防水性もいまひとつなので、雨天時には濡れないよう注意が必要です。大容量ながら軽量で走行性もスムーズですが、小物類をすっきり整理したい人や、防水性を重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
hands+ スーツケース ライトシリーズ フロントオープン
hands+のスーツケース ライトシリーズ フロントオープンは、走行音を気にせず使いたい人におすすめです。65dBを超える商品もあるなか、57.9dBと走行音の静音性はトップクラスでした。持ち手は2段階に調節が可能で、段差もスムーズに走行できます。約3.3kgと軽くはないものの、持ち手に安定感があるおかげで持ち上げやすさは良好です。ただし、縦長の形状で横持ちもできないため、階段を上がる際はやや労力が必要でした。収納スペースは2泊分を無理に詰め込めば入るといった具合で、余裕はありません。また、防水性にはほぼ期待できず、ボディや伸縮ハンドルの耐久性も物足りない結果に。とはいえ、壊れやすい傾向にあるキャスターが高強度なのはうれしいポイントです。フロントポケットやタイヤストッパーといった便利な機能も充実しています。気になる点はありますが、荷物が多くない人には十分な使いやすさでしょう。夜間の移動が多い人も、ぜひ検討してみてくださいね。
VARNICのスーツケースは、軽さと持ち運びやすさにこだわりたい人におすすめです。重量は約3.4kgと、今回比較したなかでもトップクラスの軽さ。持ち手にゴムが付いており、滑りにくいのもポイント。階段を上がる際も片手で楽に運べました。操作性も良好で、小回りしやすく段差でも引っかかりませんでした。ただし、長時間引くとやや重く感じるので、腕に負担がかかりすぎないよう注意しましょう。走行音は静音性上位のものに比べると大きめですが、早朝や深夜以外の時間帯であれば問題なさそうです。一方、気になるのは耐久性の低さ。ボディは頑丈につくられていますが、伸縮ハンドルのガタつき・持ち手の細さ・内部のバリ(不要な出っ張り)など、気になる点が見受けられました。持ち手のゴムも劣化が早そうなので、長く使いたい人はやや不満に思うかもしれません。とはいえ、肝心の収納力は十分で、5泊を想定した荷物はすべて収納できました。内部には2つのポケットがあり、荷物を整理するのに便利です。さらに、高い防水性やTASロック機能を備えているので、検討の価値は十分といえます。