シャープ AQUOS 4K液晶テレビ 4T-C50FN2は、YouTube・Netflix・Huluなどの主要サービスに加え、比較したなかでは少数派だったGoogle TVも搭載。リモコンのショートカットボタンも豊富で、スムーズにネット配信を見られるでしょう。ただし価格に対して音質や画質はいまひとつな印象だったため、ほかの商品を検討するのがよいでしょう。実際にテレビ番組を視聴すると、「画質が粗い」との口コミに反してノイズは少なめ。肌や髪など細かな部分は自然に再現できていました。ただし映像が白っぽく見えたり、逆に赤みが強く感じられたりすることも。視聴したモニターからは「白が目立つところでは白飛びを感じた」「赤が強すぎる」という声もありました。コントラスト比も低く、明暗の差が出にくくメリハリに欠ける印象です。さらにきれいに見られる角度を示す「視野角」が狭く、斜めから見ると暗く見えました。角度調整ができるスタンドが付属されているので、画角を調整しながら視聴してください。Dolby Atmosを搭載しているだけあって、低音は立体感があります。高音域のボーカルもきれいに伸びていました。一方で、口コミどおり会話はクリアとはいえません。「低い声だとこもったように聞こえる」と答えたモニターも。比較したなかには画面横からも音の広がりを感じた商品もあったなか、臨場感は上位商品におよびませんでした。公式サイトの価格は税込187,000円(※執筆時点)と高価格。ネット配信サービスは充実しているものの、価格に対して画質や音質が物足りないように感じるかもしれません。コスパにこだわりたい人や、画質や音質にこだわりたい人は、ほかの商品も検討してみることをおすすめします。
ソニー 4K液晶テレビ ブラビア KJ-50X75WLは、家族や仲間とネット配信を楽しみたい人におすすめです。テレビを楽しめる角度が広く、ネット機能も充実。Google TVを使い主要のサブスクリプションサービスをダウンロードでき、Netflixなら平均2.17秒とスピーディに立ち上がりました。テレビをきれいに見られる視野角は、36度と高数値。複数人でソファに座っても、端の人まで問題なく見られます。画質は、主張してこない落ち着いた色味。4Kを引き立てる処理装置「X1」を搭載しているだけあり、ノイズは少ないと感じました。比較したなかにはネット動画で乱れがある商品もあったのに対し、モニターから「違和感なく視聴できる」と好評。一方で、コンテンツによる差がなかった「KJ-50X80L」と異なり、スポーツの速い動きに残像感があったり、口コミと同様に白みがかって平面的に見えたりしたのは惜しいところです。立体音響Dolby Atmosに対応し、映画館のようなサウンドは口コミどおり。ライブ映像も、ボーカルや楽器の音をきれいに再現できていました。比較したなかには音が一直線に耳に届く商品もあったのに対し、臨場感はモニターから「目の前で歌っているみたい」との声が挙がるほど。一方で、セリフがガサついたり、響いて聞こえたりする場面もありました。映画モードの画質は振るわず。表示した色は基準値とのズレが小さいものの、再現できる色の範囲は基準の59.97%と狭く、高評価の80%を大きく下回りました。コントラスト比も低く、実測値は3495:1に。比較した5000:1以上のテレビよりも明暗の差がわかりにくく、のっぺりと見えやすいと感じました。映像を忠実に再現しきれていないため、映画への没入感は物足りなさがありそうです。録画機能も便利。対応する外付けHDDを使うと、レコーダーなしで2番組同時録画ができました。執筆時点で税込116,600円(※公式サイト参照)と値が張りますが、ノイズの目立った10万円以下の商品よりも画質が安定しているのはさすがです。ネット配信専用ボタンをリモコンに搭載し、利便性も良好。画質のよさをさらに極めたいなら、上位商品もチェックしてみてください。
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-50X80Lは、高画質かつ高音質な50インチテレビをお探しのすべての人におすすめです。比較したなかでもトップクラスの画質で、コンテンツ問わず美しく繊細な映りを楽しめました。実際に地デジの映像を見たモニターも「鮮やかながら自然な色味」「細部まで立体的に表現されている」と絶賛。「映りがとてもよい」との評判にも頷けます。動きの速いスポーツ観戦でも映像のなめらかさやリアルさに長けていました。比較したほかの商品で気になった残像感やノイズもまったくなく、モニターから「その場で見ているような再現性の高さ」との声も挙がるほど。暗いシーンでも陰影や位置関係がわかるほど見事に表現されており、ネット配信動画や映画鑑賞でも惹き込まれるような映像美を堪能できますよ。音質のよさにも秀でています。「低音がよく響く」との口コミどおり、パワフルな低音や画面以上の音の広がりが魅力的でした。モニターからも「没入感を得られた」「ミニ映画館で鑑賞しているような気分」と好印象を得ており、臨場感のある映像体験ができるでしょう。斜めから見たときの色の変化も少ないので、大人数での視聴にも向いています。機能面も申し分ありません。主要なネット配信サービスを備えているうえ、Google TVで好きなアプリのダウンロードも可能。リモコンにもアプリボタンが8つ搭載されており、ワンプッシュで起動できますよ。GoogleアシスタントやALEXAでのハンズフリー操作に対応しているのも、比較したほかの商品にはない魅力。2番組同時録画が可能で、録画・再生機能も充実しています。動作速度もスピーディ。本体やアプリの起動までわずか1秒前後と、比較したなかには10秒以上かかった商品もあったのに対してサクサク操作が行えます。値段は執筆時点で16.5万円(※公式サイト参照)と50インチテレビにしては高額ですが、画質・音質のよさだけでなく使い勝手にも隙のない1台。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
FPDのチューナーレステレビ CG43-C2は、テレビを見る頻度が高い人におすすめです。実際に起動する時間を測定したところ、テレビは2.21秒・YouTubeは3.03秒で立ち上がりました。比較した商品には約9秒もかかるものもあったのに対し、こちらはすぐに見たいコンテンツを再生できます。リモコンはシンプルで扱いやすく、「リモコン操作は慣れが必要」との口コミも払拭しました。画面性能も優秀です。専門機器で画質を測定したところ、最大輝度は320d/m2と高めでした。比較した商品には200cd/m2以下と暗いものもありましたが、本品なら明るい部屋でも見やすいですよ。コントラストも4398:1と高く、明暗差をしっかりと表現できます。リアリティのある映像を楽しめるでしょう。実際に映像を視聴したところ、シネマモードの画質は良好でした。モニターからは「髪や肌質・表情などの細かな部分もしっかり見えた」と好評です。一方、ネット動画やスポーツの映像では評価が伸び悩む結果に。標準モードだと色の調整が不自然で、鮮やかさに欠けました。早い動きでは残像感が気になったので、動作の激しいアクション・FPSゲームなどには不向きです。サウンドは、国内テレビにも負けないクオリティ。比較した大半の商品が画面負けしてしまっていたのに対し、こちらはパワフルで迫力ある音を楽しめました。オーディオ・ビジュアル専門家の折原さんは「セリフに厚みがあってクリアなうえ、画面サイズ以上のスケールを感じられる」とコメント。「音がこもる」との口コミに反し、聴き取りにくさは感じません。Google TVに対応していて、好きなアプリをダウンロードできるのも便利な点です。主要な動画配信サービスには、リモコンのボタンからワンタッチでアクセスできますよ。「画質がよい」との口コミに反し、ややコンテンツとの相性を選びますが、視野角は広く斜めから見ても画質の劣化は少なめでした。画質も音質も重視したい人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。<おすすめな人>スピーディに起動するテレビがほしい人内蔵スピーカーの音質を重視したい人操作のしやすさを重視したい人<おすすめでない人>さまざまなコンテンツを高画質で楽しみたい人
SONY BRAVIA 9 K-65XR90は、地デジ番組やスポーツ中継を、リアルな発色と滑らかな映像で楽しみたい人におすすめです。発色は鮮やかながら自然で、モニターからも「肉眼で見る色味に近い」と好評。オーディオ・ビジュアルライターの折原さんからも「全体的な色のバランスがよい」と支持されました。比較したなかには偏った色味の商品もあったのに対し、リアルに近い感覚で番組を楽しめますよ。精細感や滑らかさにも長けており、サッカーの試合では選手やボールの動きをクリアに捉えられました。比較した一部の商品にあったブレや残像感は気にならず、スポーツ中継をよく見る人にぴったりです。バラエティ番組でも出演者の輪郭やセットの奥行きまでくっきり映り、ネット配信動画にもノイズや映像の乱れはありませんでした。視野角も広く、斜めから視聴しても画質の低下は少なめ。寝転んだり大人数で見たりすることが多い人にもよいでしょう。起動時間も素早く、本体は2.96秒・YouTubeはわずか1.47秒で立ち上がりました。比較した多くの商品で本体の起動に4秒・YouTubeの起動に2~3秒かかっていたなか、見たいときにすぐ再生できますよ。音質の評価も高く、映画では音の広がりや強弱などの臨場感もしっかり伝わりました。専門家の折原さんからは「画面サイズを超えるような音の移動感がよい」との声があり、リアルな視聴体験が期待できます。音楽ではボーカルの声が際立ち、楽器とのバランスも良好。セリフには多少こもり感を気にするモニターがいたものの、会話の内容は把握できました。一方、液晶画面のため、有機ELのモデルと比べて黒色の表現がやや甘かったのが惜しいところ。暗いシーンが多い映画では深みを感じづらく、黒潰れも若干気になるかもしれません。公式サイトの価格も66万円(※2024年10月時点)とかなり高額。比較したなかには30万円程度で黒の表現に優れた有機ELモデルもあったので、そちらもチェックしてみてください。<おすすめな人>地デジ番組やスポーツ中継を頻繁に見る人横になって見たり、大人数で見たりすることが多い人<おすすめできない人>薄暗いシーンの多い映画をよく見る人購入コストを抑えたい人