検証の結果、VASTLAND ステンレスボトルは、保温力が低くて温かい飲み物には不向きであることが分かりました。ホットコーヒーや熱いお茶はぬるくなってしまう可能性があります。また、フタを開閉する際に金属がすれる音がするので、金属音が苦手な方は注意が必要。一方、保冷力は問題なく、冷たい飲み物は時間が経っても冷たいまま飲めますよ。ボトルは飲み口の厚さがちょうどよくフィットするデザインです。耐久性が高く中身がこぼれることもないので、持ち歩く際も安心。シンプルな構造で、使い終わったら簡単に洗えます。
シュレード アウトドアナイフ SCHF36は、薪割り目的で使いたい人・重厚感あるデザインにこだわる人におすすめです。刃の断面はくさび形をしたフラット(セイバー)。「刃が入りづらい」との口コミに反し、木にしっかり食い込みます。実際に薪を作るバトニングをすると、比較した刃が引っかかる商品とは異なり、厚い薪でも難なく割れました。ハンドルの端部分まで鋼材が通った、フルタング構造なのも利点。耐久性に優れるうえスパイン(ナイフの背面)には厚みがあり、叩く際にも安定して使えます。サイズが全長約35.6cmと大きいぶん、焚きつけを作るフェザリング時の力加減には慣れが必要ですが、削る作業自体は問題なくできました。口コミの指摘どおり、重量は540gと重めの印象。比較した商品内には200g台のものが多かったことをふまえると、力に自信がない人にはあまり向かないでしょう。しかしハンドルは樹脂製で握りやすく、刃渡りは13cmと長め。重心が刃に寄っており、切り込む際に自重を利用しやすいつくりですよ。食材に対する切れ味も十分です。実際に鯵・鶏ムネ肉・トマト・玉ねぎに使用したところ、刃が入れば最後までスムーズにカットできました。刃が厚めなため、鯵の腹に切り込むなど細かい作業はやや苦手。ただナイフ自体の重さを活かせば、肉・魚類から野菜までさまざまな食材の処理に役立ちます。サイズの大きさ・重量により取り回しがよいとはいえないものの、頑丈かつ重厚感のあるつくりは魅力。食材・木材ともに刃が入りやすく、とくに大きな木材へ切り込むバトニングに適しています。ブッシュクラフトを手軽に楽しみたい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
今回検証したナルゲンのコーヒーキャニスターは、高い密封性が魅力。また軽めのボトルで開けやすく、表面に刻まれている目盛りで簡単に計量も可能。コーヒーの風味も損なわれません。密封性を重視している方・軽いコーヒーキャニスターをお探しの方におすすめです。気になったのはボトルの形状。細長いため、コーヒー豆の容量次第では取り出しづらいことがあります。豆の出しやすさなど、使いやすさにとことんこだわりたい方にはおすすめできません。より使いやすいコーヒーキャニスターをお探しの方は、他の商品もチェックしてみてください。
タイガー ステンレスボトル サハラスリムの購入は要検討。保温・保冷力ともに優れ、蓋がしっかり締まるので中身が漏れる心配はありません。耐久性もそこそこあり、落下しても外装に傷がつく程度です。細めのフォルムで軽量なため、持ち運びやすいボトルをお探しの方にぴったりです。しかし注ぐ手間のいるコップタイプで、形状も飲みづらいです。蓋上部やゴムパッキンの内側には洗いにくい溝もあり、使用感はいまいちでした。洗いやすさ・飲みやすさを重視する方は、他の商品を検討しましょう。
キャプテンスタッグ CSマルチツール13 UM-1534は、キャンプにも釣りにも使える手頃なアーミーナイフがほしい人におすすめです。ハサミやドライバーなどの基本ツールはもちろん、針はずし・ウロコ取りも備えており、釣った魚の処理にも使用可能。比較したほかの商品には、ツール数が8~12種類のものが多かったのに対し、13種類も搭載されているのが魅力です。ツールの開閉方法は、比較したなかでは扱いにくい傾向があった爪を引っかけて開閉するタイプ。しかし本商品は溝が深くスムーズに開閉でき、「ツールを開閉しづらい」との口コミを払拭しました。ただツールが誤って閉じるのを防止する、ロック機能はないので頭に入れておきましょう。折りたたみ時のサイズは、幅9.4×奥行2.5×高さ2.0cmとコンパクト。重さもさほど気にならないので、ポケットに入れたままでも持ち歩きやすいですよ。ハンドルには適度な厚みがあり、握りやすかったのもよい点です。ステンレス製のナイフの切れ味も、はじめに少し抵抗感があるものの気にならないレベル。「ナイフの切れ味がいまひとつ」という口コミに反し、快適に使えました。ハサミもまずまずの切れ味です。ただ、なかには少々使いにくいルールも。栓抜きは根本が丸いためか、フタの端に引っかけにくいと感じました。ドライバーは、本体に対して垂直についている点がネックです。比較した一直線になる商品と並ぶと、シーンによっては扱いにくいかもしれません。とはいえ「役立つ機能が満載」との謳い文句どおり、フィールドを問わず活躍するアイテムを多数搭載しています。税込価格は1,650円(執筆時点・公式サイト参照)と、比較した商品のなかでも非常にリーズナブル。海・山の両方で使いたいなら、ぜひ検討してみてください。