専用の器具や機械を使用し、色素汚れや歯垢・歯石をきれいに落とす歯のクリーニングは、歯科医院で受けられる歯の徹底掃除です。受けてみたいと思いながら、特徴や料金のほか、歯を白くするホワイトニングとの違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、歯医者のクリーニングの概要や特徴、ホワイトニングとの違いを解説します。料金の相場も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
徹底した自社検証と専門家の声をもとにした、商品比較サービス。 月間3,000万以上のユーザーに向けて「コスメ」から「日用品」「家電」「金融サービス」まで、ベストな商品を選んでもらうために、毎日コンテンツを制作中。
本コンテンツで紹介している医療サービスは公的医療保険が適用されない自由診療を含む場合があります。詳しくは医療機関でご確認ください。
選び方に記載した効果および副作用等のリスクは一般的なものです。ご利用の際は各クリニックのホームページなどをご確認ください。
まずは、歯のクリーニングの概要を解説します。クリーニングは歯周病などの治療の一環で行われる場合が多く、審美性を求めるホワイトニングとは目的に違いがあることを理解しましょう。
歯のクリーニングとは、普段の歯磨きでは落ちにくい汚れを、プロの技できれいに掃除する治療です。専用の機械や器具を使って、歯科医や歯科衛生士が行います。
日ごろのセルフケアで、磨き残しなく完璧に食べかすを取り除くのは非常に困難。残った汚れが蓄積して発生する歯石は細菌の温床となり、虫歯や歯周病の原因になります。それを予防するためには、定期的に歯科医院でクリーニングを受け、歯石や汚れをきれいに取り除くことが重要です。
超音波を駆使して歯石を粉砕する方法や、スケーラーと呼ばれる専用器具を使用する方法など、クリーニングの方法はさまざまです。歯の状態や目的に合わせて、適切な施術が行われます。
歯科医院で受けられるクリーニングはホワイトニングと混同されがちですが、両者は目的が大きく異なります。
クリーニングの目的は、色素汚れや歯石を除去して歯周病などを防ぎ、口のなかの健康を維持することです。多くの場合、治療の一環として行われ保険が適用されます。
一方、ホワイトニングは、歯の色を白くして見た目をよくする審美目的で行われます。ホワイトニング剤を使って歯を漂白する施術で、基本的には自由診療になり料金も高額です。ホワイトニングについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
歯科医院で歯のクリーニングを受けるメリットはさまざま。正確に理解しておくことで、自身に必要かどうかを判断できます。以下で詳しく解説するので、しっかりチェックしておきましょう。
歯科医院で歯のクリーニングを受ける大きなメリットは、虫歯や歯周病の予防効果が期待できることです。
歯の汚れを普段のセルフケアで完璧に取り除くのは難しく、磨き残した歯垢が歯石になり、そのままにしておくと虫歯や歯周病の原因になります。定期的なクリーニングは、これを防ぐための有効な方法です。
厚生労働省が平成28年に実施した「歯科疾患実態調査」によると、歯周病と診断される人の割合は25〜34歳で32.4%にのぼり、それ以降は年齢が上がるほど割合が高くなっています。口腔環境をきれいに維持することは、国も推進する健康維持への大きな課題です。
また、歯科治療は重症化するほど通院回数が多くなり、必要な費用は高くなります。場合によっては、抜歯が必要となるケースも少なくないため、定期的な検診やメンテナンスが非常に重要といえます。
口臭予防の役立つことも、歯のクリーニングを受けるメリットといえます。
口臭の原因は、セルフケアで除去しきれない磨き残しや食べかすです。これらがプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊となり、口臭を発生させます。プラークが石灰化すると歯石になり、さらにプラークが付きやすくなるという悪循環に。クリーニングでプラークや歯石を除去すれば、口臭の予防効果が期待できるでしょう。
毎日歯磨きをしているのに口臭が気になるという人は、磨きにくい箇所に汚れが溜まっている可能性があります。保険適用が適用されれば費用はそれほど高くないため、歯科医院でチェックを受けてみるとよいでしょう。
歯の見た目をきれいにすることで清潔感が生まれ、周りに与える印象がよくなることも、クリーニングを受けるメリットといえます。
歯科医院のクリーニングでは、専用の器具や機械を使うことで、歯の表面に沈着した色素や汚れを除去することが可能です。これにより清潔感が生まれ、口元の印象がよくなります。
特に、煙草を吸う人や色素が付きやすいコーヒーや紅茶をよく飲む人は、色素沈着がおきやすいので注意が必要。歯の見た目をきれいにするために、クリーニングを受けるのはおすすめです。
歯科医院で受けられるクリーニングの料金は、保険適用か自由診療かによって大きく相場が異なります。以下にそれぞれの費用相場を詳しく解説するため、参考にしてください。
保険適用となる場合のクリーニングの費用は、3割負担で3,000円~4,000円前後が相場です。
保険適用となるのは、歯周病などの治療を目的とした施術としてクリーニングを受ける場合。予防目的の定期検診も、保険適用の範囲で受けることができます。
ただし、保険診療では1回にかけられる時間に制限があります。歯周病治療の一環でクリーニングを受ける場合など、状態によっては複数回の通院が必要なケースもあります。上記の金額は1回あたりの費用である点に注意しましょう。
歯を美しくする審美目的でのクリーニングの場合、費用は5,000円~30,000円と大きな幅があります。虫歯や歯周病の治療以外のクリーニングは、自由診療に該当するためです。
自由診療では、歯科医院が料金を自由に設定可能。さらに、求める仕上がりに合わせて施術方法を自由に選べるので、それによっても費用に差が生まれます。
保険の制約を受けず、しっかりとクリーニングを行いたい場合は、自由診療を選択するのもひとつの方法です。ただし、複数の歯科医院のカウンセリングを受けて費用を比較してみるとよいでしょう。
歯のクリーニングに通う頻度は、一般的には3か月に1回程度が目安とされています。どんなに丁寧にケアをしても3か月程度たつと歯石ができるといわれており、そうなると自分で除去するのは困難なためです。
ただし、普段のセルフケアがしっかりできていて、虫歯や歯周病のリスクが低い人は、3~6か月に1回でも十分といえます。逆に、虫歯や歯周病のリスクが高い人や歯並びが悪い人は、1~2か月に1回程度の頻度でクリーニングを受けるのがおすすめです。
最適なクリーニングの頻度には個人差があるため、かかりつけの歯科医と相談して頻度を決定しましょう。
虫歯や歯周病のリスクは、歯並びや生活習慣によって異なります。以下に、こまめなクリーニングを受けるのが望ましい人を挙げていくので、該当する人は定期的な治療を心がけましょう。
セルフケアが苦手な人や忙しくて時間がかけられない人には、歯のクリーニングがおすすめといえます。
セルフケアを正しく行うためには、毎食後隅々まで丁寧に歯磨きすることが重要。さらに、歯間などの届きにくい場所を歯間ブラシやデンタルフロスでケアするなど、ひと手間かけることも求められます。
正しいケアができている自信がない人や、時間がなくてそこまで丁寧にケアできないという人には、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けるのがおすすめです。
歯並びがよくない人も、歯科医院で歯のクリーニングを受けるのがおすすめです。
歯並びが悪いと、どれだけ丁寧に歯磨きをしても、磨き残しや食べかすが残ってしまいます。虫歯や歯周病が進行しないよう、専用の器具が使用できる歯科医院のクリーニングを受けるのが効果的です。
あわせて、毛束の細いタフトブラシやデンタルフロスなどを活用し、普段のケアをより一層丁寧に行うことも必要。歯科医院のクリーニングと並行して行うことで、効果的な予防が実現できます。
生活習慣から色素沈着が起きやすい人にも、歯のクリーニングがおすすめです。歯に沈着した着色汚れは、セルフケアでは落とすことができません。
たとえば、煙草に含まれるタールや、コーヒーや紅茶などに含まれるタンニンは、黄ばみや着色汚れの代表的な原因です。煙草を吸ったり、これらの飲み物をよく飲む人は、歯科医院での定期的なクリーニングを習慣化するとともに、日常のケアにも注意しましょう。
クリーニング後の歯の白さを維持するためには、着色汚れを落とす成分が含まれたホワイトニング歯磨き粉を使うのもおすすめ。歯磨き粉選びには、以下の記事も参考にしてください。
以下の記事では、東京・大阪・名古屋でおすすめのホワイトニング歯科医院を紹介しています。上手な選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。