軽くて小回りが利き、走行しやすいと評判のピジョン ビングル BB2。インターネット上では「荷物をたくさん詰めて便利」との口コミも見られますが、「段差に引っかかりやすい」という意見もあり、購入すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回はピジョン ビングル BB2を含むB型ベビーカー全11商品を実際に使って、押し心地・安定性・乗せおろしやすさ・機能性・バスケットの収納力・持ち運びやすさ・熱のこもりにくさ・手入れのしやすさ比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ピジョン ビングル BB2は、B型ベビーカーを検討中のすべての人におすすめ。実際にモニター6人が路上を走行したところ、「楽に押せる」と好評でした。比較したなかには、走行中の振動が気になった商品があったのに対し、こちらはスーッとなめらかな走行感です。口コミに反し、凹凸のある道も引っかかりは少なく軽快に進めました。
前輪径が16.5cmと大きいため、段差の昇り降りもほとんど力は必要ありません。狭い道を通るときは少し重さで横に振られる感覚があるものの、検証したダブルタイヤの商品と比較しても小回りは利きやすい印象でした。
座面高が53cmと高く、楽な姿勢で乗せおろしできるのも魅力です。ベルトの着脱や調整に力は必要なく、慣れれば操作も簡単ですよ。折りたたみ時のコンパクトさには欠けますが、重量3.9kgと軽く車へ載せる際も負担は少なめ。階段の持ち運びもしやすく、バスや電車でのお出かけにもうってつけです。
座面は、熱がこもりにくいメッシュシート。シートとカバーは洗濯機で洗えるため、汗などで汚れても清潔を保てます。バスケットは500mLペットボトルが24本入るほど大容量で、マザーズバッグの置き場所にも困りません。前後の口が広いので荷物もスムーズに出し入れできました。
走行がしやすいだけでなく、収納性・通気性・持ち運びやすさも兼ね備えた1台です。赤ちゃんもパパママも快適なベビーカーで、お出かけを楽しんではいかがでしょうか。
そもそもB型ベビーカーとは、安定して座れるようになる生後7か月頃から使えるベビーカーのこと。新生児期から使えるA型と比べて価格が安く、軽量コンパクトなモデルが多いのが特徴です。
今回紹介するビングル BB2は、フットワークの軽さをコンセプトに設計されたB型ベビーカー、ビングルシリーズの第3段。ベースメッシュシートだけで座れるように進化し、インナーシートを使う場合と比較して約7倍に通気性がアップしていると謳っています。
重量3.9kgの軽量でありながら、25Lと大容量のバスケットを備えているのも特徴です。赤ちゃんと一緒に電車やバスで移動する際のパパママの負担を軽減しています。販売元は、1957年に創業したベビー用品メーカーのピジョンです。
対象月齢は7~36か月、体重は15kg以下。リクライニングは110~135度の範囲で調整できます。インナーシートには弾力性・通気性・透湿性を兼ね備えた、帝人フロンティア社のエルクというクッション材を採用。赤ちゃんが快適に座れるように考えられています。
使用時のサイズは、幅50×奥行87×高さ101.5cm。地面からの熱やほこりから赤ちゃんを遠ざけるため、座面は53cmと高めの設計です。撥水・UV加工が施された窓付きの幌があり、移動中も赤ちゃんの様子を見守れます。
カラーは全5色。サニーイエロー・スカイブルーネイビー・オレンジキャラメルの3色と、赤ちゃん本舗限定のチャコールグレー、べビーザらず限定のフレンチブラックから選べます。
今回は、ピジョン ビングル BB2を含むB型ベビーカー全11商品を実際に用意して比較検証レビューを行いました。
具体的な検証は以下のとおりです。
まずは、押し心地と安定性の検証です。
身長150~160cmの女性モニター4名・身長170~180cmの男性モニター2名が検証に参加。実際の使用を想定し、シートは重さ9kg・バスケットには1kgの重りを載せて走行してもらいました。
安定性の検証では、平坦な道・点字ブロック・段差・スロープを通る共通したルートを走行して評価を行っています。
フラットな道では、少し赤ちゃんの重みを感じる程度で、スムーズに走行できました。赤ちゃんが成長すると押しにくさを感じそうですが、モニター6人中5人が「走行しやすい」と回答しています。
凹凸のある道での走行も、大きな問題はありません。口コミ同様モニターからも「多少引っかかる」との意見が出たものの、比較したほかの商品のように動けなくなったと答えた人はいませんでした。
検証で走行しやすい傾向にあったのは、本商品と同じシングルタイヤです。ダブルタイヤの商品と比べて地面と接する部分が少なく、スーッと軽い力で走行できますよ。使用時の高さは101.5cm。よく使う人の身長に合うか、事前にチェックしておきましょう。
<フラットな道での押しやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
段差の昇り降りを試したところ、そこまで力を入れなくても車体を持ち上げられました。モニター1人だけ「降りたときの振動が大きい」と答えましたが、慣れればガクンとならずに降りれるでしょう。
検証では、前輪径が16cm以上あると昇り降りしやすい傾向にあり、本商品も16.5cmと大きめ。普段段差が多い場所をよく通る人にうってつけです。
一方、「小回りがしやすい」との回答は6人中2人に留まりました。ダブルタイヤの商品よりは小回りが利いたものの、モニターからは「重さで横に振られる感覚がある」などの意見が。ややスムーズさに欠ける印象でした。
<小回りのしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
走行時の安定感も良好でした。乗せていた赤ちゃん人形は、頭の部分が少しズレたのみ。少し左右に揺れましたが、前後のかたつき・ぐらつきはありません。4輪シングルタイヤでスーッと進む感覚があり、振動も伝わりにくいですよ。
今回の比較では、ダブルタイヤよりシングルタイヤの商品のほうが安定しやすい傾向に。砂利道・草むらといった凹凸の多い道でも、赤ちゃんへの負担は少ないでしょう。
続いて、乗せおろしやすさの検証です。
身長150~160cmの女性モニター4名、身長170~180cmの男性モニター2名が検証に参加し、1歳児程度の人形の乗せおろしを行います。姿勢の楽さ・ベルトの装備や調整のしやすさについて確認しました。
実際に6人のモニターが試したところ、全員が「楽な姿勢で乗せおろしできる」と回答。腰をかがまなくても乗せおろしできる点が高く支持されました。検証では、座面高50cm以上だと乗せおろししやすい傾向にあり、本商品も53cmと高めの設計です。
モニターからは「乗せ口が広い」との声もあり、フロントガードを付けたままでも乗せおろししやすい印象でした。
<乗せおろしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ベルトの着脱・調整はスムーズでした。装着方法は、肩ベルトを腰ベルトに通すタイプ。2つのベルトがつながった形状のものと比べ、ひと手間増えるものの、モニター6人中3人が「楽に装着できる」と回答しました。
肩ベルトが柔らかい素材のため、ベルト調節も簡単です。1人だけ「力が要る」と答えましたが、ほか5名からは「締めるときも緩めるときもやりやすかった」と好評でした。
<ベルト装着の動作についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、機能性と持ち運びやすさの検証です。
機能性は、リクライニングの角度調整やヘッドサポート・レインカバーの有無などをチェック。持ち運びやすさの検証では、軽さ・コンパクトさ・自立可能かなどの項目を確認し、総合的に評価しました。
機能性の検証結果は、以下のとおりです。
背もたれは、背面のバックルを外して2段階で調節が可能です。セカンドベビーカーとして作られた商品ですが、110度・135度の2段階とメイン使いもしやすい角度。130度以上倒せるので、赤ちゃんの姿勢が安定しやすいですよ。
ヘッドサポートはなく、シートマットが付属します。高機能クッション材が使われていて、赤ちゃんの姿勢をサポ―トする仕様です。
幌には窓がついています。日差しをしっかり遮れる延長機能はありませんが、押しながらでも赤ちゃんの様子が見えますよ。
レインカバーは別売り。比較したほとんどの商品が純正品の販売自体していないなか、サイズに合ったものが買えるのは便利なポイント。雨の日にもお出かけをするなら、購入をご検討ください。
持ち運びやすさの検証では、重量3.9kgと軽い点で評価を伸ばしました。比較したなかには、6kgを超える商品もあるなか、階段の持ち運びや車の載せおろしも負担になりにくい重量です。
折りたたみ時のサイズは、幅50×奥行33.5×高さ92.5cmとそこまで小さくないものの、自立するので置き場所には困らないでしょう。
ただし、折りたたんだ状態で肩掛けできるショルダーや持ち手はありません。ショルダーなどが付いた商品を選びたい人は、3つ折りにできるタイプをご検討ください。
続いて、バスケットの収納力の検証です。空の500mLペットボトルを用意し、座面下の空間がなくなるまでバスケットに積み上げ、入った本数が多いほど高評価としました。
検証の結果、バスケットには500mLのペットボトルが24本入りました。比較した商品の全体平均が19本(※執筆時点)なのに対し、トップクラスの収納力です。25Lの大容量バスケットを採用しているため、赤ちゃんを連れて買い出しに出かけるときなど、荷物が増えるときにも助かりますよ。
前後とも口が広く、荷物の出し入れがしやすかったのも好印象でした。
続いては、熱のこもりにくさの検証です。シートに温めた電気あんかを10分間設置し、設置前と後の温度変化をチェックします。
検証の結果、電気あんかを設置する前と比べてシートの温度は12℃上昇しました。今回の比較では、本商品と同じメッシュシートだと熱がこもりにくい傾向に。17.5℃上昇した商品もあるなか、しっかりと熱を逃がせていました。
汗をかいても熱がこもりにくいので、暑い地域にお住いの人や、夏場のお出かけや旅行などに重宝しますよ。
活発に走り回った後の土汚れや寝汗など、ベビーカーはすぐに汚れるもの。そこで最後に、シートを外して洗えるか・洗濯機洗いに対応しているかをチェックします。
確認したところ、インナーシート・フロントガードカバーの2か所は洗濯機洗いに対応していました。ベルト類・メッシュベースシート・幌・かごは拭き洗いですが、よく汚れるパーツは外して洗えます。
比較したなかには、パーツが外れない商品もあったのに対し、手入れのしやすさはまずまず。インナーシートは少し縫い目が深いものの、メッシュに汚れが詰まりやすそうな溝はありません。
ピジョン ビングル BB2は、公式オンラインショップやAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。赤ちゃん本舗やベビーザらスなどのベビー用品店でも販売しているので、実物を見たい人はお近くの店舗に足を運んでみてください。
公式サイトでの販売価格は本体が税込31,900円、別売りのサンシェードが税込2,980円、レインカバーが税込7,480円です(※執筆時点)。
赤ちゃんとのお出かけ中に事故を起こさないよう、以下3つの注意事項を確認しておきましょう。
①ハンドルを荷物置きにしない
②ベルトをしっかりと装着する
③ハンドルを両手で持つ
ハンドルに荷物を掛けたり、スマホを見ながら片手で押したりすると、転倒事故につながる可能性があります。ベルトは、赤ちゃんの成長に合わせた調節も大切です。適切な長さでしっかりと固定し、赤ちゃんが動いても落下しないようにしてくださいね。
最後に、ファーストベビーカーをお探しの人におすすめの商品をご紹介します。
BABYZEN YOYO2 6+は、折りたたんだ状態で肩に掛けて持ち運べるのが魅力。コンパクトに収納でき、玄関にも置きやすいですよ。走行もなめらかで、抵抗なくスムーズに動かせました。バスケットが大きく、荷物をたくさん収納できるのも便利なポイント。生後6か月頃~4歳頃まで使えます。
Joolz Aerは、レインカバーが標準で付属します。大きな幌もあり、日差し対策も万全です。実際に人形を乗せて走行したところ、軽い力で押せました。振動が少なく安定しているため、乗っている赤ちゃんもほとんど動きません。値段は比較的高めですが、予算があるならぜひチェックしてみてください。
タイプ | B型 |
---|---|
最小対象月齢 | 6か月 |
最大対象月齢 | 48か月 |
対象月齢 | 6~48か月ごろ |
定員 | 1人乗り |
重量 | 6.2kg |
耐荷重 | 22kg |
上限体重 | 22kg |
下限体重 | 不明 |
最大リクライニング時の幅 | 44cm |
最大リクライニング時の奥行 | 86cm |
最大リクライニングの高さ | 106cm |
折りたたみ時幅 | 44cm |
折りたたみ時奥行 | 18cm |
折りたたみ時高さ | 52cm |
バスケット容量 | 不明 |
ポケット数 | 0個 |
折りたたみ可能 | |
ワンタッチ開閉 | |
自立可能 | |
UVカット機能 | |
シートの向き | 背面式 |
シートの並び | |
シート高 | 42cm |
シート素材 | ポリエステル(ポリウレタン加工) |
シートがメッシュ仕様 | |
シートのクッション機能 | |
シート洗濯可能 | |
リクライニング可能 | |
トラベルシステム | |
マグネット式バックル | 不明 |
タイヤ種類 | 不明 |
タイヤタイプ | シングル |
タイヤ数 | 4輪 |
コンパクト | |
タイヤ径(前輪) | 13cm |
タイヤ径(後輪) | 13cm |
車輪ロック機能 | |
ブレーキ機能 | |
オート4キャス・オート4輪機能 | |
ハンドル高さ調節可能 | 不明 |
日よけ付き | |
幌の小窓 | |
レインカバー付き | |
ショルダーストラップ付き | |
付属品 | 不明 |
生産国 | 海外 |
SGマーク適合品 | 不明 |
海外規格 | 生産物賠償責任保険、EN1888-2 |
特徴 | 不明 |
BABYZEN YOYO2 6+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | B型 |
---|---|
最小対象月齢 | 6か月 |
最大対象月齢 | 48か月 |
対象月齢 | 6~48か月 |
定員 | 1人乗り |
重量 | 6kg |
耐荷重 | 22kg |
上限体重 | 22kg |
下限体重 | 不明 |
最大リクライニング時の幅 | 45cm |
最大リクライニング時の奥行 | 83cm |
最大リクライニングの高さ | 105.5cm |
折りたたみ時幅 | 45cm |
折りたたみ時奥行 | 21.5cm |
折りたたみ時高さ | 53.5cm |
バスケット容量 | 不明 |
ポケット数 | 不明 |
折りたたみ可能 | |
ワンタッチ開閉 | |
自立可能 | |
UVカット機能 | |
シートの向き | 背面式 |
シートの並び | |
シート高 | 48cm |
シート素材 | 不明 |
シートがメッシュ仕様 | |
シートのクッション機能 | |
シート洗濯可能 | |
リクライニング可能 | |
トラベルシステム | |
マグネット式バックル | |
タイヤ種類 | 不明 |
タイヤタイプ | シングル |
タイヤ数 | 4輪 |
コンパクト | |
タイヤ径(前輪) | 13cm |
タイヤ径(後輪) | 15cm |
車輪ロック機能 | |
ブレーキ機能 | |
オート4キャス・オート4輪機能 | |
ハンドル高さ調節可能 | 不明 |
日よけ付き | |
幌の小窓 | 不明 |
レインカバー付き | |
ショルダーストラップ付き | |
付属品 | 不明 |
生産国 | 不明 |
SGマーク適合品 | 不明 |
海外規格 | EN1888-2 |
特徴 | 不明 |
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