
冷風扇「ここひえ」は本当に涼しい?エアコンの届かない洗面所や台所で1週間試してみた
猛暑の夏、せっかくお風呂に入ってサッパリしたのに、洗面所でドライヤーをしていると顔や首元に汗がダラダラ…。火を使うキッチンもコンロの熱気がこもってまさに地獄ですよね。
工事してエアコンを増設なんて無理だし、扇風機を置いたところで生ぬるい風が届くだけ。そんな“エアコンの風が届かない場所”の救世主として人気なのが、コンパクトでどこでも置ける「冷風扇(卓上クーラー)」です。
持ち運べるのに冷たい風が出る点が魅力ですが、ネットで検索してみると「思ったより涼しくない」「手入れが面倒くさい」なんて気になる噂もちらほら...。
そこで今回は、約1週間自宅で冷風扇を使用して、その実力を徹底調査しました!

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。

大学卒業後、mybestに入社。これまで合計1000商品以上のキッチン家電・食品の比較検証や、タイアップ記事の制作に取り組んできた。自分自身がネットショップでの購入で失敗した経験があるからこそ、ユーザー目線に立った情報を届けることをモットーに、コンテンツ制作を行っている。
「台所が激暑...」「ドライヤーで汗だく...」エアコンの風が来ない場所、どうしてる?

エアコンで部屋をキンキンに冷やしていても、間取りの関係で「冷気が届かない暑い場所」ってありますよね。その代表格が「洗面所」と「キッチン」!
せっかくお風呂でサッパリしたのにドライヤーの温風でまた汗だくになったり、コンロの熱気で自分まで蒸し焼きになりそうになったり...。「冷房の部屋に逃げたい」と絶望したこと、1回はありませんか?
暑さ対策に扇風機やサーキュレーターを置く人も多いですが、そもそも部屋が暑いから届くのもただのぬるい風。「風は当たってるけど全然涼しくない!」ってなりがちなんですよね。
エアコンの増設工事なんて無理だし、大きなスポットクーラーを置くスペースもない。そんな「部屋全体じゃなくていいから、いま自分が立ってるここだけ涼しくしたい...!」という切実な叫びに応えてくれるのが、今回の主役「冷風扇」です。
冷風扇(卓上クーラー) の仕組みとメリット・デメリット

とはいえ、「そもそも冷風扇ってなに?」と思っている人も多いはず。
冷風扇とは、タンクに入れた水の気化熱(水が蒸発するときに周りの熱を奪う仕組み)を利用して冷たい風を出す小型アイテムのこと。
打ち水をした風を送ってくれる扇風機のようなものです。
結論から言うと、自分の周りだけピンポイントで冷やすならアリ!
ただし、エアコンのように部屋全体を冷やせるものではないので、仕組みと特徴を理解して使うのがコツです。

購入前に知っておきたいメリット・デメリットは以下のとおり!
〈メリット〉
- 工事不要&コンパクトで、持ち運びが簡単
- 扇風機のぬるい風と違い、濡れタオルをあてて風を浴びているような冷たい風が届く
〈デメリット〉
- 部屋全体の室温は下がらず、締め切ると湿度が上がりやすい
- タンクへの給水や、カビを防ぐためのフィルターのお手入れが必要
メリットはあるものの、「本当に冷える?」「扇風機やサーキュレーターとどう違うの?」と気になります。
そこで、エアコンがない部屋でサーキュレーターと冷風扇を使い比べてみました!
部屋全体は涼しくならない...?サーキュレーターと冷風扇で冷却力を比較

早速、エアコンがない部屋で実際にサーキュレーターと冷風扇を使い比べてみました。
まずは室温の変化を調査。室温27.5℃・約5畳の部屋で、サーキュレーターと冷風扇をそれぞれ30分ほど稼動させて室温をチェックしました。
30分後...サーキュレーターを稼働させた場合は27.5℃、冷風扇の場合は27.4℃という結果に!
どちらも室温はほぼ変化なしだったので、やっぱり部屋全体を涼しくする力はないようです。
でも、風を直接当てると顔の表面温度はしっかり下がる!

「じゃあ意味なくない?」と思いがちですが、そんなことはありません!今度は顔に風を3分ほど当てて、サーモカメラで表面温度を比べてみました。
風を当てる前は37.0℃だった顔の温度が、サーキュレーターだと35.5℃、冷風扇だと35.1℃まで下がる結果に。差はわずかですが、冷風扇の方がひんやり感じられました。
部屋全体は無理でも、「今すぐこの辺だけ涼しくしたい」に応えるのはむしろ得意。洗面所でのドライヤー中やキッチンでの調理中のように、ピンポイントで涼みたいシーンで役立ちそうです。
とはいえ冷風扇は手入れが面倒?1週間使ってわかったリアルな使い勝手

「冷たい風は魅力的だけど、お手入れが大変そう…」と気になりますよね。そこで実際に約1週間使って、リアルな使い勝手を確かめてみました!
フィルター掃除の手間は、ぶっちゃけ噂ほど大変じゃない!
正直もっとすぐホコリが溜まると思っていましたが、1週間使っても付着は控えめ。少し溜まったので洗ってみましたが、そこまで大変とは感じませんでした。
洗うパーツが少ない: 水洗いするのは水タンク・吸水フィルター・エアフィルターくらい。ファンなどは拭き掃除でOK
サイズが小さくてラク: 今回使用した冷風扇は吸水フィルターが小さめだったので、サッと洗えてすぐ終わった
ただ、吸水フィルターは使用中、常に濡れている状態になります。乾燥を怠るとニオイやカビの原因になるため、衛生面に敏感な人には向かないかもしれません。
羽を掃除するだけで済むサーキュレーターと比べれば確かに手間ですが、大変すぎて挫折するという感じではありませんでした。
実際に1週間使ってみて個人的に1番うれしかったのは、ドライヤー中の蒸し暑さが解消されたこと!
いつもドライヤーの熱風で汗だくになっていましたが、冷風扇によって冷風が顔に当たるので暑さがマシになって不快感が減りました。
結局、冷風扇はどんな人におすすめ?

今回試した冷風扇とサーキュレーターは、それぞれ得意なシーンがまったく違います。
自分の生活スタイルや使いたい場所に合わせて、最適なアイテムを選んでみてください!
洗面所でのドライヤー時や料理中のキッチンで使うなら ➔【冷風扇】
短時間&その場だけピンポイントで冷やしたい人にぴったり。コンパクトで持ち運びやすく、ドライヤー中や料理中の汗だく問題を解決してくれます。
電気代や手入れのしやすさを重視するなら ➔【サーキュレーター】
エアコンの冷気を部屋中に循環させたい人や、とにかく手入れの手間を減らしたい人におすすめ。単体で冷やす力は弱いものの、電気代も安めなのがうれしいポイントです。
また、「エアコンがない部屋をしっかり冷やしたい!」という人は、工事不要で部屋ごと冷やせる【スポットクーラー】を検討してみるのもあり!電気代は冷風扇やサーキュレーターに比べてやや高い印象ですが、涼しさは抜群です。








